表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

アリエルの寂しさ

おじいさんは優しくて

山は、きれいで


ヤギさんたちも、かわいくて。



アリエルは、しあわせです。



でも、時々は


おとうさんや、おかあさんに

あいたいな、と

思うこともあったりします。



そんな事を、アリエルは

ゆきだるまさんにお話したりします。



「ゆきだるまさん、おとうさんは

今、どこにいるのかしら?」



ゆきだるまさんは、静かに

低い声で、お返事します。




「そうだね、きっと、どこか

遠くから、アリエルの事を思っているよ。

山の中では、お仕事が出来ないから。

おとうさんだって、アリエルに会いたいなって

思っているよ、きっと」




ゆきだるまさんに、低い声で

言われると、アリエルは


「ゆきだるまさんって、お父さんみたいね」と

にこにこしました。






そんな様子を、モミの木の上から

フレイクとウィは、見下ろして




「お父さんに会いたいのかなー」




「そうよ、だって、まだちいさいんだもの」





「あんまり、僕は思わないかなー」




「それは、わたしたちはアリエルより

少し大人だもの」





アリエルは、ゆきだるまさんに


「でも、町の暮らしよりも

わたし、山が好き!

おじいさんや、ヤギさんや、野原や

牧場。とってもステキだもの」と


いつもの元気なアリエルに戻ります。



ゆきだるまさんは、にこにこ。




でも、野原を駆け回る春になったら

ゆきだるまさんとは、お別れです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ