08.5 魔法補足
曖昧な魔法表現が目立ったので簡易的に纏めました。
一章の内容と記載内容が違った場合はこちらが正しいです。
■魔法とは
魔力を現象や物質に変換する行為。
様々な属性があり、その種類は国や大陸によってバラ付きがある。(※1)
基本的に火属性、風属性、水属性、土属性、無属性(光属性と闇属性)が魔法学書で使われている。
魔法は術者にも影響を及ぼすものであり、術者の実力を問わず自らの魔法で命を落とす者がいる。
死因となった魔法の大半は中級魔法であり、その威力の強さを物語っている。
※1
光属性は火属性から生み出される現象・副産物として扱われている場所があり、また、宗教上の理由から闇属性は存在しないとされる地域もある。
火属性と炎属性で分ける団体もある。
■魔力とは
この世に無数にある奇妙な力の素となる物。
生物や物質に宿り、魔法を使う際はこの魔力を使用する。
高濃度の魔力は青く輝き、圧縮する事で青い液体状になると伝えられている。
■魔法のランク
魔法はその能力によって初級、中級、上級、最上級、神級とランク分けされている。
剣士は初級を学び、魔法使いは中級まで学ぶのが一般的で、一握りの天才が上級魔法まで習得する。
最上級魔法は現代に存在する最大級の魔法であり、“光神”や“水聖”等の神として崇められている存在や英雄マキバハヤテが使用したとされている。
神級は最初の魔王やそれ倒した勇者が使っていたと伝承で伝わっている。
■詠唱と無詠唱について
魔法を発動するのに必要な行いを詠唱という。
本来詠唱しなければ発動できない魔法だが稀に詠唱をせずに発動できる者がいる。
ここでは詠唱と無詠唱の優劣について説明する。
◯詠唱の場合
難易度は無詠唱よりも遥かに優しい
威力・能力・照準が安定しやすく、同じ魔力量で魔法を発動した場合、無詠唱よりも若干威力が高い。
ただし声を出さなければならないので闇討ち等は難しい。
詠唱の言葉は長ければ長いほど魔法の安定度が増す。
詠唱時の言葉は魔力が宿って言霊となり、術者の魔法のイメージを補助している。
◯無詠唱の場合
音も無く発動が可能。
発動する場合は言霊の恩恵を受ける事が出来ないため、詠唱で補助していた処理を全て自身で行わなければならない。
この処理方法は感覚でのみ扱えるらしく術者の才能に左右される。
無詠唱と詠唱の発動速度は無詠唱の方が若干速いくらいでそう変わらないものの、無詠唱に慣れた賢人は意識せずに処理を済ませ多重に魔法を使うという。
■一章に出てきた魔法
【名称無し】
シャロル・アストリッヒが使った風を起こす魔法。
風属性の魔法を覚える上で絶対に覚える基礎的魔法であり、基本過ぎる魔法である事から名称そのものが存在しない。
魔法学書に記載される際は『風吹かし』や『そよ風』と書かれる場合が多い。
【名称無し】
シャロル・アストリッヒが使った土撃、水撃、雷撃、炎撃、風撃の魔法。
魔力を物質に変換して射出する魔法である。
土撃は土に、水撃は水に、雷撃は電気に、炎撃は炎に(※2)、風撃は風に変換して5,6メートル先まで放出できる。
これも基礎的な変換魔法なので名称そのものがない。
※2
『※1』で記載した火属性と炎属性を分ける団体では火撃と表現する。
【土の揺らぎ】
土を動かす魔法の総称。魔法一つ一つの名称ではない。
土魔法の殆どが「土の揺らぎ」を利用した派生の技であり派生の一つ一つに技名が付けられているケースが多く、この総称が使われる事は少ない。
土人形を構成する魔法や土の破壊槌を作ったシャロルの魔法は全てこの「土の揺らぎ」を経由して発動されている。
作中で登場した泥の渦・土人形・破壊槌は似たような魔法があるもののシャロル・アストリッヒのオリジナル技であるため名称が無い。
【大風玉】
球状に風を纏めて投擲する中級魔法。
シャロル・アストリッヒは発動に失敗し手首を皮膚を削ってしまった。
発動に失敗して片腕をもがれる魔術師が何人かいる事から『片腕飛ばし』の異名を持つ。
この異名を持つ中級魔法は『大風玉』だけではない。
【降魔術】
紋章術の中でも紋章を使わない一番異質な魔法。
契約した“魂の宿る精霊”を呼び出す魔法。
召喚魔法は自分の考えた精霊を創造する魔法(※3)なのに対し、降魔術は元から存在する精霊をその場に召喚する。
※3
創られた精霊は術者の魔力そのもので構成されており、自身の魔力を生命源として活動し役目を終えると消滅する。
創られた精霊に魂が宿った前例は無い。
【凍て風】
風属性と水属性を複合させた中級魔法。
風を刃にして術者の周囲にある質量あるものを切断できる防御魔法。
物理の攻撃に対して非常に強い防御力を誇るがその性質上、一部の魔法攻撃に対して弱い。
作中ではブレイクストール・アストリッヒが使用した。




