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野蛮人は北へ行く  作者: サワキ マツリ
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六日目 その六

 包丁がまな板を叩く音が絶えず狭い厨房に響いている。目の前には既に千切りにした玉葱の山が出来ていた。

「はい」

 山のすぐ奥にアリスがザルを置いた。

「早く片付けてよ。まだまだ沢山刻まないといけないんだから」

 アリスは根を取ったジャガイモの皮を剥きながら笑っている。余所見をしようと指は切らない。カティには到底出来ない芸当だ。

「うん」

 両手で掴んだ玉葱の山をザルに放り込む。涙が滲んでいるのは何も刻んだばかりの玉葱のせいだけではない。

「くっちゃべってる暇があったら早く手を動かしなさい手を。皆さんお待ちかねなんだから」

 イリナは抱えていた薪の束を床に落とすと釜戸の中に投げ入れる。その隣ではミリアムと父が額に汗を浮かべながら無心で鍋を振るっていた。

「お米はどう?」

「いい頃合いね」

 母はお米の釜の取っ手を持つと火を点けていない隣の釜戸に移す。結構な力仕事だけど全くそれを感じさせない。お米の蓋を上げた瞬間、父が隙間に菜箸を噛ませた。

「一言言ってくれれば代わるのに」

 水臭い、とでも言うように父が唇を尖らせている。確かにかなり重い。下手をすると確実に腰を痛める。

「それでいちいち手を止めてたらみんなが待ちくたびれちゃうわ。こっちの事は気にしなくていいから早くそっちを片付けて」

 鍋掴みを外した母はザルで山になっている玉葱を半分取ると大鍋の中に落とした。

 カティには、いやみんなにはよく馴染んだ日常的な光景に過ぎないハズだ。でも、こんな風にわいわい騒ぎながら料理を作る事を誰もが待ち侘びていた。

 馬車に無理矢理連れて行かれた時、血塗れのウォッカの背中が離れて行った時、いつここに戻れるのか、みんなに会えるのか全く判らなかった。想像する事すら出来なかった。牢屋に閉じ込められたままだったら、絞首台からぶら下がっていたら、どんなに懸命に手を伸ばしても決して掴む事は出来なかった。でも、今は取り戻したかった日常が目の前にある。

 しばらく忙しそうに立ち回るみんなの様子をただ黙って眺めていた。こうしてここにいられるような事がまだ夢の中の出来事のように感じてしまっている。

「ボーッとするんじゃないの」

 頭の真後ろを手刀で軽く叩かれた。

 いつの間にか頭に黒い三角巾を巻いたイリナが少しだけ怖い顔をして立っていた。でも唇の端が上がったかと思うと白い歯を覗かせて笑う。

「みんなも着けよう。もし髪の毛が入ったらこれから召し上がって頂く皆さんに失礼だわ」

「そうだな」

 受け取った父は一瞬手を止めると素早く額に巻いた。誰にも異論はなかった。みんなそれに倣う。

 揃いの黒いエプロンに黒い三角巾、それがこの店の制服でもあった。使っているうちに汚れたり痛んだりして別のものと取り替える事もあったから、こんな風に綺麗に揃うのは本当に久し振りだった。揃いの服装でみんな一緒になって一つの作業をする、それだけで不思議な一体感が厨房を、いやみんなを包んでいた。

「流石にもう火が通ったみたいね」

 母は釜戸の火と鍋の間に鉄の板を噛ませて熱を遮断した。鍋の中でいい具合に温まっている肉じゃがを木杓子で丁寧に掻き混ぜる。

 炊き上がったご飯をミリアムがしっかりと濡らしたしゃもじで蒸らしている。湯気はいかにも熱そうだけど、それ以上に美味しそうだった。

「失礼しま~す」

 誰かが間仕切りから顔を覗かせた。その隣からひょっこりレンが顔を出す。何処か申し訳なさそうに頬を掻いている。

「ごめん、本当に。しかもこんな朝早くから」

「気にしないでよ。私達で手伝える事があるならいくらでも協力するから」

「有り難いお言葉ね」

 レンの隣で女将さんが頬を綻ばせた。

「だから私達も微力ながらご協力させて頂いたわ。って言っても、床とテーブルを拭いただけだけど」

「充分よ」

 母が笑いながら肩を竦めた。

「お陰で調理に集中出来たわ」

 誰かが食べる料理を家族みんなで一緒に作る。これまでずっとやっていた事のハズなのに、今日は気合いの入り方が違った。家族の再会に、団欒に花を添えられる。それが追い風のように背中を押していた。誰かが笑ってくれたら。胸の中にある気持ちはそれだけだった。

「昔を思い出すわ」

「そうね」

 母と女将さんは懐かしそうに、そして何処か遠い目をしてカウンターから食堂までをゆっくりと眺め回した。

「昔?」

「あなたが産まれて間もない頃か、」

「産まれる前の事よ」

 二人の母親は我が子の頭に手を載せるとに説いて聞かせるように言った。

「終戦前後はいつ誰が帰って来るのか、それとも来ないのか全然判らなくて。だからやる事はあっても待つ事しか出来なかった」

 女はね。甦った記憶の味にうんざりしたのか、女将さんは少しだけ苦笑いした。

「誰かが帰って来たらみんなで祝う事も別に珍しくなかった。みんな自分の事で精一杯だったけど、だからこそ気持ちもよく判ったわ。待たされる辛さとか、また会えた時の嬉しさとか」

「帰って来られなかった人もいるから、正直苦しい部分も多かったけど」

 母が言葉を添えると二人は一瞬気不味そうにして目を背けた。

「あの時は、よくここにいた気がするわ」

「どうしてですか?」

 目を丸くして首を傾げるアリスに、女将さんは本当に懐かしそうに笑った。

「ここは普通の家より台所が広いでしょう? だから料理もしやすいし、食糧には今以上に余裕がなかったからみんなで持ち寄ってまとめて作って、それで帰って来た人達に振る舞ってたんだよ。余った分はみんなで食べたりね。みんな、そうやって助け合ってた」

「それに、独りで過ごしてるとどうしても気持ちが滅入っちゃってね。みんながいてくれたから気が紛れたわ」

「そう言ってくれると助かる」

「だって本当の事ですもの」

 母親二人は顔を見合わせると楽しそうに、やっぱり懐かしそうに笑った。

「あの時ここにはライザ一人しかいなかったのに、気付いたら四人も子供が出来てるんだもん。驚いたわ」

「だって本当に寂しかったんだもの、いいでしょう?」

 ねえ? 母は同意を求めるように父を見ると子供のように笑った。赤らめた顔を慌てて背けた父を見て、今度はみんなが笑った。

「カティも、戻って来られて本当に良かったわね」

 女将さんが頭を、頬を撫でた。目尻に浮かんだ涙を指で拭う。

「温かいでしょう?」

「はい」

 カティの目も滲み始めていた。家族以外の誰かが無事帰って来られた事を喜んでくれている、それが純粋に嬉しかった。

「誰かが帰って来るって、一緒にいられるって、それだけで心も体も温かくなるでしょ」

 母がカティの手を強く握った。父はミリアムの肩を掴んでいる。アリスはイリナに頭を鷲掴みにされているのに解こうともしない。真っ直ぐ女将さんを見ている。

 誰にも否定する余地はなかった。

「出来る事ならあの子が帰って来てから最初に食べる食事は私が作ってあげたかったんだけど、」

「なら、一言言ってくれれば……」

 声を上げそうになった母に、女将さんはゆっくりと首を横に振った。本当に穏やかな表情だった。

「私が入れるのはここまで。そこはあなた達の場所でしょう?」

 料理を作るだけに留まらない。仕事場である事は勿論だけど、語らいの場でもありこうして繋がりを感じる空間でもある。

 家族の場所だった。

「それは今夜に廻すわ」

 女将さんがレンの、娘の手を取った。頷いた拍子に娘の目から雫が舞った。

「いいのよ?」

 母親が口にした言葉の意味が咄嗟に判らなかったのか、レンが小さく首を傾げた。

「兄妹とは言っても義理なんだから。当人同士に気持ちがあるなら、ね」

 途端に火が点いたようにレンの顔が真っ赤になった。慌てて女将さんから顔を背ける。

「もう、あなたのあんな顔を見なくて済むんだから、感謝しかないわ」

 その時、リーゼルがいない間にレンがどんな顔をしていたかは判らない。でも目に浮かぶようだった。でも絶対に見たいとは思わなかった。

「人間、ここぞって時は素直が一番よ」

 そうかも知れない。いや絶対にその通りだ。佇まいにこれまで重ねて来た年輪の厚みを、そして言葉に重みを感じる。

「でも……」

 レンは気不味そうに唇を噛むと上目遣いにヨハンを見た。どうしてそんな顔をするのだろう。

 疑問に感じる暇もなかった。

 ヨハンの目が一瞬泳いだ。でもすぐさま焦点を結ぶと笑いながら首を横に振る。

「誰も人の恋路を邪魔するような野暮な真似なんかしないよ」

 義理の姉の肩を叩く弟の顔は何処までも優しかった。嘘を吐いているとは思えない。兄と義理の姉の恋路を全力で応援している。でも奇妙な違和感が残った。一瞬見せたあの虚ろな目は何だったのだろう。

 そのヨハンの目が真っ直ぐ何かを、いや誰かを見ている。反射的に視線の先を追っていた。顔を赤くしたミリアムが顔を俯けていた。時折上目遣いで思い出したようにヨハンを見る。照れ臭いのを、嬉しいのを懸命に堪えるような顔だった。余計に混乱した。どうして二人してこんな顔をするのだろう。

「取り敢えず、運びましょう」

 鍋掴みをしたイリナが鍋の取っ手を持った。

「ここで盛り付けていかないの?」

「いや、運んだ方がいい」

 疑問の言葉はあっさり父に一蹴された。言いながら父は鍋掴みを両手に着ける。

 イリナを先頭に鍋を持った父や母が続く。

 台の上で重なっているお皿を掴む。これだけあると流石に重い。折角料理が出来ていても食器がなかったら食べられない。

 厨房にいる時は気付かなかったけど、食堂からみんなが談笑する声が聞こえる。温泉で汗を流して垢を落とした後なのだ、みんなすっかり寛いでいた。

「皆さん、お待ちどう様~」

 食堂いっぱいに歓声が響いた。待ちきれないのかトージが椅子から立ち上がる。隣にいたセージが腕を引いて座らせる。そんな二人を見る司祭様の目尻が朝日を受けて光っていた。

 リーゼルは両腕でお腹を抱えたまままんじりともせずお鍋の行列を睨んでいる。すぐにでも食べたいのを懸命に堪えていた。

 ご飯と肉じゃがを器に盛り付ける。

「どうぞ」

 前に置いた瞬間、すぐさま手が伸びた。一口でご飯が半分消えた。肉じゃがも三割近くが既になくなっている。

「スープ、ここに置いておきますね」

 返事はなかった。双子は無心で食事を口に掻き込んでいる。空腹を通り越して飢餓状態同然だった事は疑いようもない。

 リーゼルは箸でご飯を摘まむと口に含んだ。味わうように、噛み締めるようにして飲み込むとゆっくり溜め息を吐いた。その一挙一動をレンが隣で半分以上涙ぐみながら観察している。

 隅に近いテーブルにウォッカがいた。三人が食事をする様子をただ黙って眺めていた。本当に穏やかな横顔だった。

「はい」

 ご飯と肉じゃがが山のように盛られた器をイリナが差し出していた。

「運んで差し上げなさい」

「私が?」

「あなたが一番適任よ」

 嬉しさと恥ずかしさと照れ臭さ、そしてそれに輪をかけた驚きで一瞬頭が混乱した。適任と言われるのは確かに嬉しいし出来る事なら是非そうしたかった。でも、何故それをイリナが知っているのだろう。

 深く考える事はしなかった。もどかしいし、何より億劫だった。そんな事より、すぐにでもしてあげたい事がある。

「どうぞ」

 ウォッカは顔を上げると驚いたように目を丸くした。そのままじっとカティを見ていたかと思うと張り詰めていたものが解れるようにして笑った。

「ありがとう」

 すぐに手を付けると思っていたけど、ウォッカは器の前に箸を揃えて置いたまま真っ正面からカティを見詰めた。冗談が入り込めるような隙間は全く残されていない。笑ってはいるけど、本当に真剣な表情だった。

「何処か痛む所は?」

「ありません」

「違和感も?」

 首を振るとウォッカは肩を上下させて長くゆっくりと息を吐いた。

「ウォッカさんが治して下さったから、完全に元通りですよ」

 本当に精一杯笑って見せた。多分、これまで生きて来た中で最高の笑顔だった。命の恩人なのだ、これでも全然足りないくらいだ。出来る事ならすぐにでも抱きつきたかった。

 体の脇にぶら下がっていた手をウォッカが握った。彼と手を握るのは一昨日の買い物以来だった。まだ二日も経っていない。でも随分と懐かしく感じた。たったそれだけで、その時以上に胸が高鳴った。頬が、耳が熱い。

「温かい」

 人肌の温もりを、命の温かみを確かめていた。なくしかけた命を寸での所で繋ぎ止めてくれた張本人は心の底からホッとしたように笑った。

「良かった」

 握ってくれた手に指を絡ませて握り返した。陽の光に晒された雪が溶けるようにして自然と頬が綻んだ。ウォッカも笑った。雫が一筋頬を流れて落ちる。手が、肩が震えていた。

 生きている事もみんなが無事だった事も、人質が解放された事も、全てが現実だった。夢も嘘も幻覚もない。

 それを叶えてくれた人にこうして会う事が出来た。また会えて良かった。吐く息は熱く湿っていた。

「有り難うございました」

 体の前に両手を揃えたまま、深々と頭を垂れていた。気付けば両隣に父と母がいた。

「本当に、本当に有り難うございました」

 お辞儀をするに際して綺麗な角度が厳密にあると言う話は聞いた事がある。二人のお辞儀がそれに類するものかと言えば全くそんな事はなく、むしろそれには程遠いものがあった。角度が深すぎるし頭の天辺が下を向いてしまっている。でも、それが何だと言うのだろう。声を、全身を震わせてむせび泣きながら感謝を伝える両親の姿に胸が熱くなった。

「ウォッカさん」

 アリスが両手でウォッカの手を包み込むと胸の上に置いた。

「ありがとう」

 しゃくり上げ、人目も憚らずボロボロ涙を溢して泣いている。野山を駆けずり回って遊んでいた頃でもこんな泣き顔を見せた事はなかった。

「有り難うございました」

 体の前で両手を重ね、見本にしたくなるような角度でミリアムは頭を下げた。でも肩や声が震えるのは抑えようがなかった。こんな時まで冷静でいる必要はない。

 不意に肩に何かが触れた。イリナが背後から覆い被さるように抱き締めている。

「ウォッカ」

 頭上から落ちて来た雫が頬に当たった。それが二滴、三滴と続く。

「あなたがいなかったら、私もカティもここには戻れなかったわ」

 肩を剣で串刺しにされたイリナは目を半開きにしたまま仰向けに倒れていた。その時の記憶が鮮明に脳裡に甦る。イリナの背中を中心に血溜まりが有り得ない速さで拡がっていった。素人目にもとても助かるとは思えなかった。でも絶対に死んで欲しくなかった。だから声の限りに叫んだ。

 それを叶えてくれた、こうして気持ちに応えてくれた。

 涙が雨のように頬に降り注いだ。

「ありがとう」

 肩に巻きついた腕に力がこもった。それが絶えず小刻みに震えている。

 力を抜いたら、気を緩めたら今にも尻餅を突きそうだった。お腹に力を込めて体を直立させる。背中を支えてくれている姉と息を合わせるようにして前を向いた。

 仕方がなさそうに、或いは少し困ったように頭を掻きながらウォッカが苦笑いしている。バツが悪いのか照れ臭いのか判らない。

「さっきそちらの皆さんにも話したんだけど」

 ウォッカは顔を少し背けたまま人差し指で鼻の頭を掻いている。

「こうする事が俺の義務と責任なんだ。だから別に頭を下げる必要なんかない。普通にしててくれよ」

「馬鹿言わないで」

 イリナが射抜くような目でウォッカを見た。

「命を救ってもらったのにお礼も言わないなんて、そんな無礼な真似なんて出来る訳ないじゃない」

「その気持ちだけあれば充分だよ。後は胸の中にしまっといてくれればいい」

「こうして誰かに奉仕する事があなたに与えられた役割なの?」

「奉仕ってのは言葉として相応しくないな。別に奉仕でも何でもない、単に俺らに課せられた義務ってだけだよ」

 それ以上でも以下でもない。どんな意図があるかは判らない。でも言わんとしたいのは恐らくそんなところだろう。そうとでも言うようにウォッカは頭を振った。

「課された義務を消化する、それがなかったら何も始まらない」

「同時に、それがあなたに課された責任でもあるのね」

「ああ」

 返事に迷いがない。だから、頭を下げられるのを極端に嫌う。傷を癒せる力があるのだからそれを使う事は、それに依って誰かを救う事は別に特別でも何でもないのだ。ひょっとしたら雨に降られる程度のものなのかも知れない。

「でも、あなたもその力を使う事で誰かが助かったらやっぱり嬉しいでしょ? だからこんなに一生懸命になるのよね?」

「そりゃそうだよ」

 馬鹿みたいにアッサリ笑って見せた。ムッツリしているより絶対に笑っていてくれた方がいいに決まっている。だからこの人はどれだけ疲れていても走る事を止めない。

「笑えるならそれに越した事はないよ。そうだろ?」

 さっきとは全く違う意味でイリナが肩を震わせた。カティもお腹の辺りがむず痒くなって来た。全く以てその通りだった。反論する余地など何処にもない。

 だったら、何故そこまで義務や責任に拘るのだろう。感情を殺そうとするのだろう。観音開きの戸棚を開け放つようにして心を晒せばもっと生きやすいだろうに。むしろウォッカの個性はそこに極近い所にある。でも誰かが関わる事になるとこれまでとは一転して距離を取り、見えない線を引く。

 何がウォッカを戒めているのだろう。

「盛り上がってるところで誠に申し訳ないんだけど、」

 恐縮するように首を竦めたままヨハンが直角に手を上げた。

「ウォッカに聞きたい事が山ほどある」

「俺からも」

 隣でリーゼルが助け船を出した。顎が物凄い勢いで上下している。

ウォッカは待ち構えていたように軽く肩を竦めると先を促すように右手を差し出した。

 二人の向かい側に座っていた親方さんは懐をまさぐると何か取り出した。


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