表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
野蛮人は北へ行く  作者: サワキ マツリ
36/139

三日目 その拾弐

 何が起こったのか全く判らなかった。カティに見えたのはイリナが剣を思い切り振り上げたところまでだった。でも、どういう訳かイリナは剣をそのまま宙に放った。自分から武器を手放すなんて普通有り得ない。だからイリナの意思でそうしたとはとても思えないけど、端から見る分には振り上げる勢いに載せてそのまま剣を宙に放り投げたようにしか見えなかった。

 今の今までイリナと向かい合っていたウォッカの姿がなかった。そうではなく、見えていなかっただけだった。ウォッカはイリナの背後にいた。ほんの数秒前までイリナと相対していたはずのウォッカがイリナの背中側に回り込んでいるなんてついぞ想像もしなかった。

 次の瞬間、息が止まりそうになった。イリナの首筋に短剣が宛がわれている。木製とは判っていても思わず背筋がゾッとした。イリナは目を見開いたまま呆然と立ち尽くしていた。外野でさえ何が起こったのか全く判らなかったのだ、本人の混乱振りはこちらの比ではないはずだ。

「イリナ姉!」

 駆け寄ろうとしたカティの肩をミリアムが掴んだ。

「まだ礼が済んでないわ」

 全く、何処まで硬いんだ。心配じゃないなんて事はないと思うけど、もう少しそういう気持ちを表に出してくれてもいいんじゃないかな、と思う。

 開始線の前に立った二人は互いに頭を下げた。ウォッカは顔を上げると握っていた剣をイリナに差し出した。

「大丈夫か?」

「痛みはないから。ただ感覚もない」

 痛みも感覚もないって、一体どういう事なんだろう。イリナはさっきから痛みも感覚もない左腕、肘の辺りを押さえている。

「イリナ姉!」

 どうしてイリナが顔をしかめたのか判らなかった。それはすぐに苦笑いに変わった。

「別にそこまで大騒ぎするような事じゃないから」

「でも、怪我してるんでしょ?」

「してないわよ」

 でもイリナは依然として左の肘を押さえている。言っている事に説得力がない。

「これまで肘ぶつけて痺れた事くらいはあるでしょ?」

「あるけど……」

「今正にそういう状態。しかもとびっきり酷い」

 肘をぶつけて悲鳴を上げた事はこれまで何度となくある。ぶつけた瞬間は完全に痺れていて感覚がない。でもそれは飽くまで一時的なものであって何分間も続くようなものではない。

「あの、具体的に何があったんですか?」

 ミリアムが首を竦めながら遠慮がちに言った。

「肘を裏拳で軽く叩いたんだよ」

 ぶっきら棒に応えたお師匠さんにウォッカがパチパチ乾いた音を立てて手を叩いた。

「流石、よく見てますね」

「一番間近にいたからな。あれで見えてなかったら節穴だろ」

「嫌味ですか」

 イリナの目が糸のように細くなった。お師匠さんはそんなイリナを睨み返した。

「まだそれだけ相手を見てねえって事だろ。それとも見えてねえのか」

「あの速さでどうして見えるんですか」

 怯まず食い下がるイリナの気持ちもよく判る。何が起こったのか、ここにいた殆どの人には見えていないはずだ。それがしっかり見えている辺り、流石はお師匠様だ。

「断っておくが、見えただけだ。まず反応は出来なかっただろうな」

 つまりそれだけ速かったと言う事だろう。その瞬間、実際に何が起こったのか、目で追うだけで精一杯だった。

「イリナが間合いを詰めて剣を振り下ろそうとした瞬間、ウォッカはその間合いを更に狭めた。手を伸ばせば届く距離までにな」

 お師匠さんは彼を見た。黙って一度だけ頷いた。

「で、イリナが剣を振り下ろす直前に肘を裏拳で軽く叩いた」

「裏拳で軽く叩くなんて随分生温いですね。私だったら掌底叩きつけますけど」

 そんな事したら確実に腕が折れる。それを知っていて普通に言うのがアリスの凄いところだ。

 案の定、イリナは黙って睨み付けている。お師匠さんは呆れ返った目でアリスを見るとうんざりしたように溜め息を吐いた。

「じゃ、何でウォッカが掌底じゃなく裏拳にしたのか、その理由を少しでいいから考えろ。それが判らないならさっきの正拳突きを寸止めじゃなくまともに食らって来い」

 露骨に首を竦めたアリスは心底おっかなそうな顔をして首を横に振った。格闘技を身につけていなくてもそれくらいはすぐ判りそうなものなのに。アリスにとっては相手を完全に打ち倒す事が闘う事の目的なんだろうな。だから容赦や手加減は一切しない。敬遠されて当然だ。

 剣を振り下ろす僅かな瞬間に、確実に剣が握れなくなる箇所を見極めてそこに一撃を加える。瞬きするよりも短い時間によくそこまで出来るなと感心する。

「しかも、最も相手を傷つけないやり方だな」

 言われてからハッとした。傷つけないだけじゃない、剣がなければそれ以上闘えない。否応なしに勝負を終わらせる事が出来る。

「最初はあんな短い得物でどうやって闘うのか気になったけど、」

 前に進み出たヨハンさんが頭をガリガリ掻きむしりながら言った。

「納得だな。あれだけ速く動ければ間合いの出入りも自由自在だろうし、いつでも自分の流れで闘える」

「それ以上に脱帽よ」

 諦めたように素っ気なく呟いたイリナの言葉に、ヨハンさんはちょっぴり気不味そうに苦笑いして見せた。

「どうやって幕を下ろすか、ずっと考えながら闘ってたでしょ?」

「別にずっとって訳じゃない。頃合いを見計らってな」

 そう、イリナだけじゃなく彼も必死に考えていたはずだ。イリナを傷つけずに勝つ方法を。無事、それを見事に実践してみせた。

「肘、借りるぜ」

 言うが早いか、ウォッカさんはイリナの腕を取ると肘の辺りを揉み解し始めた。

「ありがとう」

 ウォッカさんは唇を歪めたまま首を横に振った。どんな顔をすればいいのか判らないに違いない。

「一つ聞いていい?」

「応えられる事なら」

「じゃ、遠慮なく」

 イリナは満足そうに頷いた。そんなイリナからウォッカさんは目を逸らした。

「この勝負、どうして引き受けてくれたの?」

「どの道断ったところで、絶対に引き下がらなかったろ?」

 今度はイリナがごまかすように頭を掻いた。特にアリスの性分なら実際に拳を交えるまでしつこく頼み込んでいただろうなと思う。それを見越した上での事に違いない。

「ま、据え膳食わぬは何とやらとも言うしな」

「どういう意味よ」

「女のお誘いは無下に断るもんじゃない、ってな。違うな、要求か」

 それもかなり強引な。何せ断る事は許されないのだから。引き受ける事を前提とした要求、いや命令だ。

「済まなかったな、ウォッカ。こいつらの我が儘に無理矢理付き合わせちまってよ」

「別にんな事ありませんって。楽しかったですよ」

 いつ大怪我をするか判らないような状況を楽しむと言う感覚自体がカティには理解出来ない。

「正直目で追うのさえしんどかった。これだけデカいナリでよくあれだけ速く動けるもんだな」

 そして、それだけ速く動いているのに息は全く乱れていない。昨日もそうだった。恵まれた体格に強靭な筋肉、そして優れた心肺機能、それら全てを持ち合わせている。闘う事に素質が必要ならそれら全てを備えていると思う。

「走ってばっかでしたよ。基礎がなきゃ何も伸びない、ガキの頃から言われ続けてましたから」

 お師匠さんは納得したように声を上げて笑った。つくづく単純だなあと思った。自然と頬が熱くなる。懸命に練習したからこそ得られたものだっていっぱいあるはずだ。最初から全てを持っている訳ではない。

「練習だけじゃまず得られないようなものもかなり沢山あった気もするがな」

 恐らく今の出来事だけではない。昨日の一件もそれに含まれているはずだ。一対一の勝負ならともかく、一対多数は道場稽古では養えない。実際にやったら大変な事になるだろうな。

「ガキの頃、野盗とか仕官崩れの浪人相手に腕試しした事はありますけど」

 付き合わされた方は全く以ていい迷惑だったに違いない。間違いなく殴られ損の蹴られ損だ。そういう経験が今の彼を形作っているような気もするけど実際は違うと思う。それにしても、一体どういうガキだったのだろうか。

 それに、一切の手加減もなく本気で殺しにかかってくる相手を軽くいなせる度胸と技術がそんな場当たり的なものから得られるとは思えない。もっと実践的で現実的なやり方があってもいいはずだ。それが具体的にどんなものか全然想像も出来ないけど。

「技術は高いに越した事はないからな。あとは状況に応じて使い分ければいい」

「どういう事ですか?」

 素直に疑問を口にしたアリスをお師匠さんは遠慮なく睨みつけた。

「加減が利くだろ」

 後は自分で考えろとでも言うようにしかめた顔を背けた。手加減を知っていても絶対に実行しない。そういう発想がそもそもない。よく言えば真っ直ぐ、悪く言えば猪突猛進だ。性格が顕れている。

 もっとも、それはアリスに限った話ではなさそうだった。

「端から見る分には結構楽しめたよ。三者三様、それぞれ個性が出てたからな」

 驚いたように首を竦めたのはミリアムだった。音を立てて背筋が伸びる。

「どうして一発も加えなかった?」

「彼がそれを望んでいるようには見えなかったからです」

 今しがたの反応とは裏腹に、応える声はいつも以上にハキハキしていた。迷いがない。

「実際どう思ってたのか、直接本人に聞いてみたらどうだ?」

「機会はいくらでもあったのに一発も当てなかったのが何よりの証拠だと思いますけど」

 自信と言うより確信に満ちた声だった。判ったような判らないような、少し複雑な気分だった。確かに攻撃はしていた。でもミリアムが指摘した通り殆どまともに当たらなかった。唯一当たったのは最後の裏拳だけだ。首を曲げてこっそり彼を窺った。まだイリナの腕を揉み解している。いや、そうじゃない。擦っている。

「マッサージの加減はどうだ?」

「凄くいいですね。少しずつ温かくなって来ましたよ」

 大方摩擦で熱くなっている思っているのだろう。その秘密を知っているのはカティ一人だけだ。無意識に胸を反らしたくなった。

「ミリアムは一発も入れずに降参した訳だが、イリナはそれを見てどう思った?」

「そりゃ確かめたくなりましたよ」

「ちょっと」

 アリスが自分を指差して何かを訴えている。誰も振り向かなかった。

「それに、私は闘ってるウォッカを実際この目で見てるし、だから余計に興味がありましたね」

「引かなかった理由はそれか」

 イリナは力強く頷いた。あれだけ凄い様を見せつけられた後に怯むどころか逆に挑みかかれる勇気は正直畏れ入る。何がイリナをそこまで駆り立てるのか判らないけど。

「生身で刃を突きつけられたら誰でも普通は腰が抜けちゃうのに、怯むどころか嬉々として殴りかかってましたからね、こいつ」

「喜び勇んで顔面に蹴り入れてたような奴に言われたかねえなあ」

 彼が凄んだ。でも目が笑っている。冗談半分でやっているのは明らかだった。

「しかも鉄甲まで用意してたんですよ。途中で合流した時から随分腕がゴッツいとは思ってたけど、誰もそんなもん持ち歩こうなんて思わねえからな」

 しかも若い身空の女が。確かに友達には知られたくない。既に重々知られている事とは言え、実際見られるとなると意味合いがかなり違う。溜まった鬱憤を拳に載せて思い切り振り回す様なんか誰も積極的に見られたいなんて思わない。それだけの話だ。

「ま、三者三様それぞれ反応が違ったから見る分には退屈しなかったな」

 お師匠さんはそう言って満足そうに笑った。首を傾げると彼の横顔を窺う。

「闘う事は好きだよ。でも今回に関して言えば積極的に手合わせはしたくなかった」

 眠りに就く前のような穏やかな顔をしたまま黙っていた。お師匠さんはそれ以上強いて答えを求める事はしなかった。今度はからかうような目でミリアムを見た。ミリアムの背筋がピンと音を立ててもう一度伸びた。

「相変わらず人がいいな」

「彼の気持ちに応じただけです」

 強がっている訳でも、況してや格好つけている訳でもない。自分の気持ちよりも相手の気持ちを優先する。それを知りながら我を通すような真似は絶対にしない。だからウォッカの気持ちに応じた。これがミリアムの本心なのだ。それを包み隠さず言葉に出来る素直さはカティには絶対にない。昔から四人の中で一番真面目だった。それこそ頭にクソがつくくらい。ちょっと真似出来ないな。

「イリナも、気付いてたんだろ?」

「何となくそんな気はしてたんですけど、確信が持てなかった」

「闘ってるところを知っていただけに余計にか」

「そうですね」

 イリナは屈託なく笑った。腕を擦っているウォッカを見ると不自然に首を曲げて目を逸らした。

「付き合わせて悪かったわね」

「さっきも言ったろ? 俺も楽しめた。だから気にするな」

「私には聞かないんですか?」

 さっきから執拗に自己主張を繰り返しているアリスが二人の間に割って入った。

「聞くまでもないでしょ」

「どうしてよ!」

「相手がどう考えてるかなんてお構い無しなんだから」

 唇を真っ直ぐに閉じたままアリスは顔をしかめた。返す言葉がないと言うか、事実だけに言い返せないのだろう。

「相手の力がどの程度か試したいとか全力をぶつけたいとか、そういう気持ちを持つ事は否定しない。それは私もミリアムも変わらないから。あんたの場合は自分の事だけと言うか、相手の事を全く考えてないのよね」

 アリスの眉間のシワが更に深くなった。お師匠さんがそんなアリスの肩に手を置く。

「取り敢えず、しばらく練習前と練習後は禅でも組んで気持ちを落ち着かせる事から始めるか」

 そう、まずはそこからだ。自分が浮き足立っていたら周りが見える訳がない。本人は地に足がついているつもりなんだろうけど。

「ウォッカ、ありがとう。随分楽になったわ」

 さっきまで彼が擦っていた肘を曲げ伸ばししながらイリナは言った。

「いや……」

 イリナは首を傾げると肘の辺りを改めてしげしげと眺める。

「さっきまで痺れて指も動かせなかったのに、とてもそんな状態だったとは思えないわ。むしろ、いつもよりいいくらい」

 今度は怪訝そうに眉をしかめた。五本の指を順繰りに曲げたり伸ばしたり、肘や手首をクルクル回している。

「何の違和感もないわ」

「そりゃ良かった」

 無邪気に笑っている彼の横顔は本当に子供そのものだった。不意にカティの方を見るとこっそり片目を瞑って見せた。体の芯に火が点いたように体中が熱くなる。ああ、本当の事を言えたら! 喉まで出てきた言葉をグッと抑える。我慢するのがこんなに苦しいなんて思わなかった。こんなに素晴らしい力を持っているんだから、もっと誰かの役立つように活用すればいいのに。でも、下手にそんな事をすれば大騒ぎになる。少なくともお医者さんは商売上がったりになるのは確実だ。それだけ考えてもいい事だけではないと思う。ならば、悪い事って一体なんだろう?

「本当にありがとう、ウォッカ」

「改めて礼を言われるような事をしたつもりはないんだけどな」

 握手を求めたイリナに、ウォッカは照れ臭いのを無理矢理ごまかしたような顔をして頭を掻いた。見ていて頬が緩む。

「まだまだ修行が足りない、改めてそれが別ったわ」

「修行中の身なのはお互い様だ。高々数年の修行で極められたらそこら中達人で溢れ返っちまう」

 イリナは声を上げて笑った。確かに、腕が立つ事とその道を極める事は全く違う。極めていれば腕は立つだろうけど、腕が立つからと言って極めているとは限らない。彼は今そんな場所に立っている。

「今日の手合わせは一生記憶に残ると思う。目指すべきものがまた一つ増えたわ」

 ありがとう。改めて差し出されたイリナの手を、彼はようやく握り返した。

「大食いの大酒呑みは俺一人で十分だと思うけどな」

「そんな事真似てどうするのよ」

 いちいち応えるイリナを律儀と言うべきか下らない冗談を飛ばす彼に呆れるべきか少し迷った。それに、元々イリナも相当な大酒呑みだ。今以上に呑むようになったら父が喜びそうだ。

「私も、ありがとうございました」

 ミリアムが深々と腰を折った。体の前に手を添える事も忘れない。お手本にしたくなるようなお辞儀だった。

「お優しいんですね」

 ウォッカは苦笑いしながら頭を掻いている。

「つかぬ事をお伺いしますが」

「何だい?」

「もし敵として会っていたら、どうされていました?」

「容赦しない。相手の戦意にも依るけど」

 口調に迷いがない。恐らく本音だろう。背筋が寒くなった。

「逃げるような相手には攻撃はしない、と」

「基本的にはな。例外もあるけど」

 大体想像はつく。情のある相手には礼儀正しく接するけど、そうでなければ一切手は抜かない。良くも悪くも判りやすかった。

「いつかあなたに追いつきたいですね」

「私も!」

 後ろにいたアリスが元気いっぱいに手を上げた。

「追いつくだけじゃなくて追い越したいですね」

「そういう気持ちがあるなら大丈夫だよ。ひたすら前向いて走ってればいつか追い越せるさ」

 物理的にそれが可能かではなくまずは気持ちが大事、と言う事なのかな。だとすれば最初の関門は越えていると見ていいだろう。やる気を持って全力で臨む事はアリスの最も得意とする部分だ。

「次に会うのがいつかは判らないですけど、その時には一発はまともなヤツを入れてみせますよ」

「大いに期待して待ってようか」

 アリスが差し出した手をウォッカさんがは握り返した。照れ臭そうに頬を染めたミリアムもそれに倣う。その様子をヨハンさんが少し悔しそうな、そして何処か羨ましそうな顔で眺めている。

「おい、いつまでボサっと突っ立ってんだ。今日は練習がなくなった訳じゃねえんだぞ」

 ミリアムは少したわんでいた襟を正した。アリスは頬を両手で張った。二人ともついさっきまでとは目の色が違う。

「折角だし」

 壁に立て掛けていた木剣を手に取ると、イリナはそれを肩に担いだ。

「私も混ぜてもらおうかな」

 お師匠さんが満足そうに笑った。道場にいた他の部員の顔が強張った。

「じゃ、まずは準備体操からな」

 別に大きな声じゃない。怒っている訳でもない。でもお師匠さんの声には気持ちに気合いが入る何かがあった。

円陣を組んだ部員が全員で屈伸を始めた。アリスの掛け声が一際大きく道場に響いていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ