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いらっしゃいませ。

ーー入居者募集。

 誰に聞こうかなーなんて人探しをしている間にちょうど運が良く壁紙を発見した。



「わぁー、よかったですねぇ!とりあえず行ってみますか?」

 その応えに、あぁそうだなと返事をし壁紙の地図を頼りに行ってみることにした。その場所につくと、なんだか古い感じはしたがお風呂、トイレ、キッチン、家具もついて月5万円程度。大家さんが仕事もあるというのでぜひとも教えてほしいと頼み込んだ。


 大家さんはとても顔が広いお方だ。それに日本語もなぜか話すことが出来る。趣味で勉強したそうだ。大家さんは29歳。メイサさんという綺麗な女性である。とても29歳には見えなくて元気で明るい感じが出ている。因みに大家さんことメイサさんと妹さんは普通の人間である。

「ここ、私の妹がやってる喫茶店でね!一人辞めちゃったみたいだから募集してるんだって」

「は、はいっぜひやらせてください!」

 俺はなんてついてるんだと思いながらとりあえず面接を受けた。言葉が分からないので全てエイヒに任せた。

 面接が終わり大体の性格などが分かったそうでその日で採用され、その日から働くこととなった。初日は仕事内容をアルバイトの先輩方から教えていただいた。とりあえず接客の仕方などを。俺は日本にいたとき、コンビニでアルバイトをしていたから楽勝だった。ここで気づいたのがエイヒがいないと俺は何も出来ないということだ。俺が嫌われないようにしないと仕事も出来なくなるし生きていけない。


 そこで働き出して一週間が経ったある日。

 ーーカランカラン


「いらっしゃいませ〜」

「なに言ってるの?誰もいないわよ?」

 先輩がそんなことを言った。

「え、いるじゃないですか。お客様」

 あ…まさか……




「そのまさかだよ、山下浩介お兄ちゃん」


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