前話 魔法使いの秘密
私はリリィ、勇者レオンの幼馴染で魔法が得意!
最近の楽しみはカイルのイタズラに協力することとみんなの良い顔を記録石に残すこと。
カイルの発想はいっつも面白いの。勇者も魔王も聖女も関係なくみんな笑っちゃうんだ。この前だってみんなを楽しませるんだ〜って貴族風のパーティーを用意したりして結局肝心なパーティーの途中で寝ちゃったけど、でもむしろそんなカイルがみんな好きになっちゃうんだよね。
少し前のカイルは見てられなかった。
私とレオンなんかはカイルが苦しんでいるのをただただ見ていることしかできなくて......
って良くないね。
最近のカイルは明るそうで良かった。けどやっぱり時々本心を隠しているんじゃないかって思っちゃって......
それで作っちゃった。絶対に良くない、これは絶対に使っちゃいけない。頭ではわかっているけど、でも一度頭の中で浮かんじゃったら止められなくて...
これは『強制反抗期誘発薬』。
3日間飲んだ人は反抗期になる。カイルなんかは特に押さえ込んでいる本心なんかがありそうだから、効果は絶大だろうね。
だけど、絶対に良くない。いや、見てみたいなんて気持ちなんてないんだからね!ちょーっとカイルがワルやってるところを見てみたいとか、そんなことこれっぽっちも思ってないんだから!
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私は好奇心と罪悪感の板挟みであの小瓶を自室の机に置いておいたら、まさかあんなことになるなんて......思いもしなかった。




