異世界魔法編 神様、それバグですか?
はじめまして。
本作『おっさん転生してもまたおっさんだった件』をお読みいただきありがとうございます。
異世界転生といえば「若返り」「チート能力」「ハーレム」などが定番ですが……。
この作品ではあえて真逆!
主人公は52歳のおっさん、能力は「缶コーヒー召喚」や「腰痛耐性」など、地味すぎるものばかりです。
そんな平凡なおっさんが、異世界で理不尽と戦い、時には笑い飛ばしながら奮闘する。
――そんな物語を気楽に楽しんでいただければ嬉しいです。
タイトルを先に考えて電車の中でニヤニヤしていた事は内緒です。
※本作は全6巻で完結予定です。
「笑える異世界コメディを一気読みしたい!」という方は、Kindle版(第1巻『異世界魔法編』)も公開中です。
プロローグ「おっさん---転生する」
俺はタカハシ・ケンジ、神奈川県在住、52歳。
趣味は缶コーヒー、特技はため息。
仕事はサラリーマン――中堅商社の課長職。
その夜もサービス残業終わりの深夜。駅のホームで缶コーヒー片手にぼんやり立っていた。
「……異世界とかに転生できたらなあ。若返って、チートで無双して、ハーレムで……」
口にした瞬間、背後から突風。目の前に謎の光。
気づけば――草原のど真ん中。
遠くに山脈、近くに白い塔、足元には小さな花。空気がやけに澄んでいる。
転生した…!?
「《なんでやねん!! 扱い雑すぎやろ!!》」
視界の端に小さな湖が見えた。水面は鏡みたいに滑らかで、覗き込むと
――そこには……
俺!?
52歳、白髪混じり、疲れた顔。背中に貼った湿布までしっかり映っている。
「《またおっさんかい!!》」
全力でツッコんだ。誰に向けてかは知らない。神か? 転生担当のバイトか? 缶コーヒーの精か?
一つだけ分かっているのは、標準語育ちなのに理不尽なことがあると勝手に《似非関西弁》が出ること。
テレビの影響か、職場の関西人のせいかは不明だが、イントネーションは「惜しいけど違う」とよく言われる。
湖面の上に、空中にステータス画面が浮かび上がった。
【名前】タカハシ・ケンジ
【年齢】52歳(固定)
【職業】無職(仮)
【称号】異世界迷惑枠/転生者(地味)
【スキル】
・ツッコミLv.99(対象:異世界の理不尽)
・似非関西弁
・缶コーヒー召喚(微回復)
・説教(対象:若者/精神ダメージ)
・腰痛耐性(Lv.3)
・空気読み(発動率:70%)
・ビニ傘 ゴルフスイング
・新聞 文庫サイズ折り(満員電車で発動)
「……なんも変わってないじゃん!」(缶のプルタブだけは新品だ)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
「おっさん転生」というと地味ですが、読んでくださった皆さまが少しでも笑っていただけたなら、それ以上の喜びはありません。
このおっさんはまだまだ旅を続けます。
次の舞台は――
世紀末の荒野! モヒカンと暴走族が跋扈するマッドワールドへ転生!?
第2巻『世紀末マッドワールド編』も、どうぞお楽しみに!
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また、Kindle Unlimitedでも追加料金なしでお読みいただけますので、そちらもぜひチェックしてみてください。




