第29話 月浪縁の怪談
芦屋を見上げる縁の目尻から、金色の光がこぼれていく。麒麟の筆を渇望し、才能に殉じて死ぬことを望んでいた目が瞬くたびに正気を取り戻していく。やがて縁の口から乾いた笑いが漏れた。
「嘘だろ……ど素人のくせに。私から麒麟の筆を、祓いのけたぞ、君……」
ひとしきり笑った縁は、ふっと肩を落とした。
「クソ野郎なりに、せっかくうまい責任の取り方を、見つけたと思ったんだけど」
静かに呟く縁に、芦屋は、まだ足りないと思う。
ただ麒麟の筆を祓っただけでは縁のことを助けられない。同じことを繰り返してしまうかもしれない。だから口をついて出たのは、率直な非難だった。
「死んで責任を取るなんてのは逃げだ」
縁はバツの悪そうな顔で俯いた。どうやら自覚がないこともないらしい。芦屋は深々とため息をついてぼやいた。
「おまえが命を捨てれば確実に守れる何百、何千の命があったとしても、おまえがこれから人間を描けるようになってから守れる命の方が絶対多いんだから、責任とるって言うならそういうやり方にしろ」
懇切丁寧に説明してやると一応は芦屋の言いたいことを理解したらしいが、それでも縁は不満げだ。
「また厄払いの絵画が描けるようになる保証なんかないのに」
「……、月浪はこれまでは保証があったから描いてたのか?」
芦屋はまさかとは思うが、と前置いて問いかけた。
「絶対に自分の描く絵は完全無欠の傑作だって、月浪は描く前からわかって描いてたのか?」
素朴な質問にもかかわらず縁はうんともすんとも言わなかったが、やはりそれが答えだった。つまり、縁自身自分の描く絵について絶対の自信があったのだ。
芦屋の口から乾いた笑い混じりの言葉が飛び出た。
「麒麟の申し子みてえな奴だな、おまえ。傲岸不遜の極みかよ」
「何を……」
揶揄されてむっとした縁を遮って芦屋は言った。
「月浪縁のゴールデンタイムは確かに終わった」
俺のせいで、という言葉は飲み込む。そんなことを口にしようものなら、きっと「自惚れるなよ」などと悪態じみた気遣いを投げかけられるのだとわかっていた。だから、わかりきったことを芦屋は口にするしかない。
「それでもおまえが、もしも自分の霊媒体質の責任を取るつもりでいるなら、描き続けるしかない。傑作を描くためには、どうしたって手を動かすしかないんだ」
「……何枚描いても納得できなくても?」
芦屋は腕を組んでキッパリと言い放つ。
「そういうことはもっと枚数を描いてから言えよ」
「はぁ? 簡単に言ってくれるじゃん……」
縁は半眼で引きつった笑みを浮かべる。まさしく笑うしかないといった様子で。
そんな縁に、芦屋は真顔で言う。
「ゴールデンタイムが終わっても、それでもおまえはあの麒麟を描いたんだから、描けるよ」
笑うところなんて一つもない言葉のつもりだった。
「なんたって麒麟直々に作者へ挨拶に来るくらいだし」
才能を司る獣である麒麟が縁の命をすり減らす麒麟の筆を、ご丁寧に縁の目の前で消し去ってまで退路を絶つのだから、自力での創作を期待されているに決まっている。
「……はははッ!」
芦屋の言わんとすることを正しく理解した縁は笑った。ヤケクソな笑い方だった。
「ああ、まったく! 結局その原始的な答えに行き着くんだな!?」
他にどうしようもないことに気づいたらしく天を仰いだ。仰いだところで簡素な豆電球と薄灰色の天井しか見えないだろうが、それでも縁はどこか晴れやかに見えた。
「……芦屋啓介くん」
向き直って、告げた。
「君に聞いてほしい話があるんだ。私が、また麒麟の筆に取り憑かれたりしないように」
頷いた芦屋に、縁は始めた。
私立東京美術大学・日本画学科所属二年、月浪縁は語る。
【月浪縁】
本物の麒麟児・鹿苑旭の創作哲学の中には『ゴールデンタイム』という概念がある。芦屋くんも聞いてるよね。そう。技術・時間・お金・メンタル・体力・人間関係……置かれる状況が才能を発揮するのに完璧に適した期間のことだ。
実は、私にはゴールデンタイムの実感があるんだ。私のゴールデンタイムは中学一年生の夏から、今年の夏にスランプに陥るまでの約七年間。芦屋くんに指摘されたとおり、この期間は何を描いてもうまくいく確信があったし、描けば描くほどうまくなった。
ゴールデンタイムは存在する。
ただ、鹿苑くんと私で意見の違いがあったりもする。私は、ゴールデンタイムはギャンブルのように偶然に発生するのではなく、自分から作り出すものだと思う。万全のコンディションをいつでも引き出せるよう努力することがゴールデンタイムを生むのだと。
そのために必要なのが『ルーティーン』だ。自分に適したルーティーンを開発することで、実力を発揮しやすくする習慣づけを行う。例えば、暖かいコーヒーを一杯飲み干す。頭の中でスイッチを入れる自分をイメージする。音楽を聴く。人と会話をする、座右の銘を唱える……たぶん、方法はいろいろあると思う。私の場合は、周りに人がいたとしても関係なく〝ひとりになる〟ことだった。
それから、もう一つ。……怪談を催して、一度頭をリセットすること。
ひとりになることがルーティーンの条件だとは早くに自覚があったけど、怪談がルーティーンになってるのを自覚したのは、井浦さんと会ってから。鹿苑くんの個展で、井浦さんと鉢合わせたときからだ。
ちょうど、芦屋くんがドッペルゲンガーに悩まされていたときだよ。渋谷で偶然会ったよね?あの日、私は鹿苑くんの展示に顔を出した帰りだったんだ。
鹿苑旭くんのことは一学期の課題から大作を作ってたから知っていたし、自分からがむしゃらに動いていく姿勢を好ましく思っていた。
一年の九月までに広々としたギャラリー一部屋を埋めるくらい作品を描いていて、しかもそのどれも格好よかった。よく覚えてるよ。
渋谷のビルの二階、鉄板の階段を登った先にあるギャラリーの壁の全てにかけられた鋼鉄のような絵。油膜に浮かぶ、虹色のあぶくをモチーフに描いていた。レースみたいに緻密な描線の土台にしてるのは、油絵の具を何層にも塗り重ねた鉄色のテクスチャ。繊細なのに大胆な絵だった。テクスチャをわざと剥がした部分が虹色に光って、もう絵の具とは別の、金属にも液体のようにも見えた。油絵具のオイルの匂いさえも作品の一つに組み込んでいる。
キャプションは簡素で『固体・液体・気体を感じさせるような絵を目指しました』の一行が最初にあるだけ。展示タイトルも『三態変化』で「あとは観ればわかるだろ」と言わんばかりの説明を排除した展示だった。
いっそ潔かったね。今思うと作品だけで語らおうとするのは鹿苑くんらしいな。
一通り見終わって感想を伝えようと鹿苑くんを探した。当時から頭にタオルを巻いたツナギ姿の鹿苑くんはギャラリーの白い壁にもたれかかり、退屈そうに客を眺めていた。挨拶しに行ったら最初は無愛想だったのに名乗ると
「あんたもしかして東美の日本画? なんかお手本みたいな風景の絵描いてなかった? 上手いんだけど一切気が入ってないやつ」と尋ねてきた。私が描いた課題作品を覚えていたらしい。
いや、率直な感想だったから嫌な気はしなかったよ。むしろちょっと面白かったくらい。
感想を伝えてからは結構話が弾んだんだ。
ゴールデンタイムとルーティーンの話もした。
いくつかの雑談を経た話の流れで、私は鹿苑くんを東美怪奇会に誘っていた。鹿苑くんはチームでの創作活動をやってみたいけど自分から誰かを誘うのに向いてないって言うから、だったらウチに来ないかとスカウトをかけた。梁会長は大勢の人間を取りまとめるのがとても上手な人だし、鹿苑くんもうまくやっていけるだろうと思って。鹿苑くんも興味を示してくれていたところに、井浦影郎が来たんだ。
「こんにちは、鹿苑さんと月浪さんだね」
ぬっと長身を差し込むようにして私と鹿苑くんの間に入ってきた井浦さんは、鹿苑くんのことはもちろん、私のことも知っているみたいだった。黒いマスクで口元を覆っていたけど、目が愛想よく笑みの形に歪んでいた。
井浦さんは手際よくカードケースを取り出して、私と鹿苑くんに名刺を渡した。これまで手がけたイラスト仕事の中でも特に知名度が高いものを選んで名刺の裏側にプリントしてたのが印象的だった。
私は井浦さんの素行についていろいろ聞いていたから、私たちに声をかけていた理由はなんとなく想像がついていた。もちろん、ことを荒立てるような真似はしないつもりだったよ? 鹿苑くんにちょっかいかけるんならどうにかしようとは思ってたけど。
「同じ東美出身だし、仲良くしてよ。そういえば、さっきチラッと『怪奇会』って単語が聞こえたけど」
井浦さんは梁会長と仲がいいのだと言っていた。それから鹿苑くんに作品の感想を伝え始めた。基本的には褒めてたと思う。
『熱がある絵だ。液体・気体・固体のタイトルがついた絵を順に飾ることで蒸発・昇華・融解・凝固・昇華・凝縮のサイクルを表現していて、展示空間そのものがエネルギーに満ちている。金属で三態変化をやるのも独特だな』
ざっくりこんな感じのことを言ってたかな。
鹿苑くんはしばらく井浦さんの感想に相槌を打って、どうしてか
「やまびこみたいだな?」と呟いた。
やまびこは山や谷で起きる音の反射のこと。オウム返しに音が返ってくる現象で、元々は山の神さまを指す。
なんで急にそんなことを言い出したのか気になって鹿苑くんの顔を窺ってみると、鹿苑くんは井浦さんに向かって真面目な顔で口を開いた。
「こっちが『客に言ってほしい言葉』全部言うんだもんよ。びっくりしました。作品とキャプションから情報を汲み取る力がすげえのかな? デザイン仕事も結構やってるっぽいからその影響? クライアントから求められてるイメージ引き出すの上手そうっすね。ヒアリング的な」
名刺をひらひら掲げながらのコメントはいかにも値踏みしているようで、井浦さんは困惑していたけど鹿苑くんは全然構う様子がなかった。
「でもなんつーか、濾過されてない水飲んでるような気分になるな。あんたの言葉聞いてると」
あけすけに言い放った鹿苑くんの言いたいことは、私にもなんとなく理解できた。
井浦さんの感想には「自分の感情」が何も入ってなかった。好きか、嫌いか、作品を見てどう思ったのかがないんだ。国語の試験の解答みたいに、作品を正しく読み取れてはいるんだけど、そこに個人的な意見が何もない。
鹿苑くんが作品を通して投げかけたメッセージをそのままオウム返しに繰り返しているだけ。
……これね、やられると分かるんだけど、作家としては自分のメッセージが相手に伝わっているだけでも安心するんだよね。「この人は自分の作品を正しく理解してくれる」って安堵が生まれて、相手に好感を抱きやすいんだよ。
ただ、鹿苑くんにとっては自分の作品の意図が他者に理解されるのは当然だという認識なんだな。しかも鹿苑くんが欲しいのはそこから先。自分の作品が好きか嫌いか。好きならどこが好きなのか。嫌いならどこが嫌いなのかを知りたがっていた。だから、井浦さんのペースにはハマらなかったんだ。
挨拶もそこそこに井浦さんはスッと潮が引くようにその場を後にしてしまった。
鹿苑くんはガリガリとタオル越しに頭をかいて、退場するタイミングを逃した私を振り返ると人差し指を立てて、出口を指差した。
「あのさ、月浪。あの人……井浦さんには気ィつけたほうがいいと思う」
「……なんで?」
鹿苑くんの言わんとすることは薄々わかっていたけど、念のために聞いてみる。すると大真面目な調子で
「勘」
と断言した。
……鹿苑くん、割といい加減だよね、あの人。
「でもその様子じゃあ月浪もわかってたみたいだな」
おまけに、鹿苑くんは井浦さんの性質の悪さを理解しているようだった。鹿苑くんは私が呆れているのも井浦さんを警戒していたのもわかっていたようで、気ィ回して損した。と、凝った身体をほぐすように伸びをしていた。
ギャラリーの外に出ると、入口の横にある喫煙スペースで井浦さんはタバコをふかしていた。
井浦さんは私を見つけるとタバコを携帯灰皿に押し付けて微笑む。
「少し話してもいい?」との提案に、私は応じた。井浦さんが何を話すつもりなのかに興味があった。マスクを掛け直した井浦さんは
「月浪さんって、ルーティーンがあったりするの?」
と質問してきた。
「鹿苑くんと面白いことを話してただろ? ゴールデンタイムとルーティーン、だっけ。俺もね、似たようなものがあるからわかるんだ」
どうやら、鹿苑くんとの会話を偶然かそうでないかはわからないけど聞いていたみたいだ。
「井浦さんのルーティーンは実際効果がありそうですね」
「食って走るだけ」
井浦さんはサラリと述べる。含みがあるのはわかっていた。
「強いて言うならそれくらいかな。簡単だよ。やってみる?」
「運動は苦手なので」
なるべく当たり障りのない会話になるよう心がけていた。井浦さんだって同じだったはずなのに、この時点で私はどうも、嫌な感じを覚えていた。私が苦笑すると、井浦さんも目だけで笑って見せた。
「へえ。月浪さんの今のルーティーンは?」
「ひとりになることですかね」
「他人がいると邪魔になるタイプか。俺とは真逆だ」
井浦さんは意外そうに片眉を上げた。
「でもそんなコミュニケーションに難アリなタイプには見えないな」
「人と喋るのは嫌いじゃないですよ」
腕を組んで答えると、井浦さんは面白そうに言った。
「むしろ得意なタイプだ」
断定するように言われたので疑問に思った。初対面なのにどこで判断されたのかも気になる。
「……なぜ?」
「月浪さんと話してる鹿苑くんは楽しそうだった。月浪さんは合いの手を入れたり、呼吸を読むのがうまいのかな。会話のコントロールが異様に上手。話し慣れてる人だと思ったんだけど、違う?」
井浦さんは腕を組みながら言った。確信があるようだった。
「YouTuberとか、ネット配信とかそういうのやってる人の中でも、ひとりじゃなくって何人かと一緒にやってる人特有の感じ。企画じゃなくってアドリブの会話が上手い人でしょ。実は月浪さん配信者だったりしない? チャンネルあるなら教えてよ」
「いいえ、そっちの方面は特にやってないですね」
口元に手をやって私が正直に答えると、井浦さんは本気で驚いているようだった。
「そうなんだ。こういう直感は外したことなかったんだけど、鈍ったかな?」
マスク越しに顎に手を当てている井浦さんを見て、私は鏡を連想していた。
ミラーリングだ。井浦さんは私の仕草を真似ている。
黙ったままの私に、井浦さんはチェシャ猫のような笑みを浮かべて言った。
「俺ね、人の才能を見抜くのがうまいんだ」
私は冷めた気持ちになっていた。自分のルーティーンが二つあることに気がついたからだ。同時に、井浦さんを見てなんでこんなに心がさざ波立つように癪に触るのかも分かった。まだ暑い季節だったのに指先が驚くほど冷えていた。
「たぶん、私たち似た者同士だと思いますよ」
「そう?」
「得るものもたぶん何もないです」
井浦さんは黙って私の顔を注視する。それに応えるように、笑みを作った。
「クソ野郎同士つるんだところで駄作しか生みませんよ」
「なるほど」
井浦さんは突然罵られた格好になっても取り乱したり怒ったりしなかった。堪えた様子もなく、ごく自然な所作で頷いた。
「残念だな」
マスクで覆われた口元がどういう表情をしていたのかはわからなかったけれど、形だけ笑う暗い目元を見て、私は井浦さんのことを嫌いだと思った。
井浦さんは他人のことを消費材にしか思ってなかった。隙を見せたら、たぶん鹿苑くんのことも私のことも噛み砕いて自分の作品にしちゃおうと目論んでいた。そうしないと作品が作れない人なんだってなんとなくわかった。井浦さんのルーティーンには、人を食い物にすることがどうしたって組み込まれていた。
何度か顔をあわせる機会もあったけど、会うたびにどんどん嫌いになっていった。
他人を咀嚼して作品を作るからか、井浦さんには個性が希薄だった。それは作品だけじゃなくて仕草や会話の所作にも表れていた。会話をしていると井浦さんはミラーリングをよくやった。私が腕を組むと、井浦さんも腕を組む。私が口元に手を持っていくと、井浦さんも同じ仕草をする。本当に、鏡みたいに。
だから、私は井浦さんとの会話で、自分のことを突きつけられたように思ったのかもしれない。井浦さんが最初に嗅ぎとった私の特技は「語り手」としての技量だった。思い当たる節はある。私は怪異を払うために怪談をする。厄払いの絵画から赤いテクスチャを落とすために人から話を引き出して、語らせる。怪異を怪談に落とし込んで、力を弱めるために物語としての精度を上げる。
鏡みたいな井浦さんに『語り手』としての資質を指摘されたとき、私は自分と井浦さんのルーティーンに共通点があることに気がついた。
厄払いの絵画を描いて、浮かんだ赤いテクスチャを取り除くために怪談を催す。
怪談を終えると私の脳みそはスイッチを切り替えた後のようにリセットされる。まっさらな気持ちで新しい絵を描けるよう、最適化された状態になるんだ。
私は、不幸を呼び寄せる自分の体質に抗うために描く。描くために怪談を語る。ずっと繰り返しているんだ。
気づいてからずっと自問自答を続けていた。これは、ある種のマッチポンプなんじゃないのか? だって怪談をするには、誰かの不幸が必要不可欠なんだ。不幸を取り払うために、不幸を必要とするんだ、私は。
私が井浦影郎を嫌うのは同族嫌悪じゃないのか? 私も井浦も、人を踏みつけて描く作家だ。そのくせ、井浦は人に求められる作品を描いて、私は人を助ける作品を描く……。
虫唾が走る。反吐が出るよ。
その日から私に、とびきりの才能が備わっていればいいのにと思うようになった。
作家になりたいなんて贅沢なことは言わない
ただ、人を踏みつけなくてもいいだけの才能が欲しかった。
麒麟の筆の話を聞いてどうしても欲しいと思った。
死ぬかもしれないとわかっていても、手を伸ばさずにいられなかった。
だって私はそれでも描きたい。
好きだからじゃない。嫌いだからじゃない。厄払いの絵画を描くことはそんなのを通り越して私の義務に、生きる理由になっていた。私は死ぬまで筆をとりたい。描けない私は、私じゃない。
それが、誰かの不幸を消費することだとわかってる、今ですら。
……私は、どうしようもない、クソ野郎だから。




