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りさりさ


 りさりさ


 ぽるんは、自力で大蛇から逃げ出したが相手にされず、おなかから出てきた王様のことばかりぽっぽたちが話をしているためいじけていた。


「いやいや、ぽるんはまだ活躍したからいいわよ。りさりさなんって、活躍できてないどころか前話じゃ出てきもしなかったんだからっ!絶対作者私の存在忘れてたんだと思う!!」


 りさりさが、ぽるんのべたべたした汚れを落としてあげながら文句を言っている。


『作者って何だろう・・・?』


 ぽるんは、たまに発するりさりさの不思議な言葉に疑問に思うことがあるが、すぐにおなかが空いてしまいおにぎりに気が向いてしまい疑問を忘れてしまう。


 すでに、ほっとかれたことも忘れており倒した蛇の頭に座っておにぎりを食べている。


「うん。おいしいよぉ。りさりさも食べりゅー?」


 珍しく、ぽるんからおにぎりをあげると言ってきたため、りさりさが両手をぽるんの前に出すと・・・


「くすっ。手を出しても空からおにぎりなんて降ってこないよぉ~?自分のリュックから出して食べなよ~。」


 うん。ぽるんは決して悪気はない。悪気は無いとわかってる・・・。だけどなんかむかつくぅ~!!!


 りさりさは、こぶしを作った手をわなわなさせていたが、ぽるんに言っても仕方がないのでリュックからおやつを取り出しぽるんの横に座って食べだした。



「そろそろいくよー!りゅね、ぽるん、りさりさ、はるる!集まってー!!」


 空がだんだんと暗くなってきており、ぽっぽは、このまま時間が過ぎてしまうとどこかで野宿しなければならないと思い焦りだしていた。


「ちょっと待って、あと一個だけ食べさせてよぉ」


 ぽるんは、リュックから大きなおにぎりを取り出し食べ始めた。あのリュックの中には一体いくつのおにぎりが入っているんだろうと誰もが思っていたが、突っ込むとめんどそうなのでいつも放置していた。


 ぽっぽたち一行は、暗くなる前になんとか、テントが張れて見渡しの良い場所にたどり着いた。


「じゃあ、テントを張るよー!りさりさちゃん。テント出してー!」


 こういう時の必要物品は、りさりさのリュックに必ず入っている。


「わかったよー。でも、テントはみんなで張るんだからねっ!サボったら夕食抜きですからねっ!」


 りさりさはそう言うと、リュックの中からテント一式を取り出す。

 夕食抜きと言われたぽるんは一番早くテント設置に取り掛かる。

 りゅねは、テントを張りながらも周囲から敵が来ないか確認している。

 ぽっぽは、ちょっとサボりながらもテントの真ん中を支えている。

 はるるは、ロープを必死に伸ばしている。


 みんなで、テントを張り終えると、りゅねとりさりさは薪になる木の枝を取りに森に入っていった。


 そのほかは、野菜や肉をさばきながら薪を取りに行った二人を待っていた。



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