Oh, my god!
そんなに旅が嬉しいのか返事を言い切る前に言葉が返ってきた。
とりあえず今後一緒に旅をするのであれば、お互いの自己紹介は必要だ。
名前もわからないままと言うわけにいかないし、もちろんドラゴンの姿も何とかして貰わないといけない。
「それでは今後一緒に旅をするのですから、名前を知っておかないといけませんよね。
俺の名前は遠野沙原です。
このままだともし他に俺みたいな人間もいたらすぐにバレてしまうのでサハラにしておきます。
それと情報や食料などのために当然街中にも入る必要もあります。
さすがに今の姿のままと言うわけにはいかないのですが、人型とかなれますか?あるいは姿を小型化するとか必要になってくると思いますが」
ウンウンうなずくレッドドラゴン。
「サハラか、分かった。
我が名だが、そもそも我らには名前というものがない。
縄張りがあって同族に会うことはそうそう無いからな。
ただ、ここに来る輩は我を『南の赤帝竜ルースミア』と呼んでいるようだが」
おいおい、赤帝竜とか呼ばれてるよ。
「じゃあルースミア…さまと呼べば良いですか?」
「うむ、それだがこれからは共に旅に出るパ…パートナーなのだからかしこまらなくて良いぞ」
パートナーで何故どもるよ。
「で、姿なら魔法で変えられる。
とはいえ我の望む姿ではなく、我を元にされた上で構成される。
つまり人型になった場合最も適合した姿形となる。
まぁとりあえずやってみるか」
そう言うとレッドドラゴン改めルースミアが霧に包まれ、次第に霧が小さくなって消えてなくなると、目の前に燃えるように綺麗な赤毛のロングヘアで20代ぐらいの可愛らしい美女が…
すっぱだかで立っていた‼︎
驚く俺をよそに、ふむ、といった感じで身体を動かしどうだ?とでも言うように腰に手を当てこちらを見る。
俺の第一声はもちろんこれだ…
「お…おんなあぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
ルースミアは不思議そうに首をかしげて、その姿勢のまま隠すことなく平然と言う。
「うむ、我は雌だぞ。
それよりどうだ、おかしなところは無いか?」
ルースミアはくるりと回って聞いてくる。
しかし俺の頭の中は考え事でいっぱいになっている。
普通我とかって言うの男だろ。
ドラゴン=雄とか思ってたけど、雌もいるのかってあたりまえか。
それに声色なんか全然変わっちゃってるよ。
そんなことより、超のつくような美女がすっぱだか…いやいやいやあれは違う。あれは人の皮を被った鬼だ。いやドラゴンだ。
待て、ドラゴンだ。確かドラゴンと言えば性欲が強い生き物で女性をさらうとか言う逸話もあったはずだ…
一緒に旅に出る→嬉しそう
パートナー→どもる
俺氏貞操のピンチ!
否!そう決まったわけじゃない。
元の世界に戻る方法が見つかるかもと言った。
ただの早合点だ。間違いない。
一応その手の話題が出たら上手く避けるようにしよう。うん。
そうだ。そうと決まれば落ち着け、冷静になれ俺。
と自己完結する。そして平静を保とうと落ち着かせながらルースミアに答える。
「う、うん。問題なさそうだと思います。
どこをどう見ても人間で赤毛の女性ですよ」
「ふむぅ、口調がまだ硬いな。
で、主から見て我は美人か?」
おーい、自分で口調が硬いとか言っておいて俺のこと主とか言ってるじゃんよ。
というか、早速これはきたのか?
「そうで…だね、可愛らしい美女だと思うよ。俺のいた世界の基準でだけど」
とルースミアを見ればブツブツと可愛らしい美女とか言いながらニマニマしている。
俺なんか間違ったか?
それより人型になって表情がよくわかるようになったな。
それよりもだ…




