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凡人の異世界転移物語  作者: 小さな枝切れ
第二章 冒険者
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冒険者証取得

あけましておめでとうございます。


ストーリーは慌てて進めると端折り気味になるし、じっくり説明的に進めると重ったるくなるので加減が難しい…

受付に戻った俺たちは受付嬢のコンシェルジェさんに登録する事を伝える。

登録料1人銀貨1枚、つまり1万円も取られる。

羊皮紙を渡され記入欄に書き込んでいく。


名前、年齢、種族、性別、戦闘スタイル(前衛・後衛)っと、これだけか。

ん?ルースミアがボソッと聞いてきた。


「主よ、種族のところはどうしたら良い?

それと戦闘スタイルだが、これもどうする?」

「種族は人間で平気だよ。

戦闘スタイルは、後でもし仲間が増えたりした時ごまかしがきくように、ソーサラーが良いね。

あと性別は雌じゃなく女だからね」



分かったとルースミアが記入していく。

ちなみに俺の戦闘スタイルは前衛にしておいた。

ソーサラーは間違いなく天性、努力しても無理だ。ウィザードなら賢人の腕輪で行けるけど魔法はルースミアいるからね。

となると前衛しか無いかなと…

神聖魔法?神には関わりたくありませんよ?

記入が終わったのでコンシェルジェさんに羊皮紙を渡す。

内容を確認して動きがピタと止まる。


「あの〜、失礼ですがルースミアさんの名前、赤帝山の赤帝竜と名前同じなんですね」

「我も勝手につけられて困ってるのだ」

「そ、そうですか。そうですよね。

失礼しました。

それではこれで登録するのでしばらくお待ちください」


そう言うとコンシェルジェさんは奥へ羊皮紙を持っていく。

一瞬ひやっとしたけど一応捉え方によってゴマかせたかな?

ルースミアがどれだけ知名度高いのか知らないけど、地球で言うところのサタンと同等とか言うレベルじゃないよね。

などと考えているとツンツンとルースミアが突ついてくる。


「あの娘、

勘ぐられる前に()っておくか?」


一瞬時が止まる…


「そ、そのすぐにそういう発想になるのはやめようね」


躊躇なく殺す発言する。

ただ、ルースミアの言う事もわからなくもない。

もし、俺らが出た後にルースミアの元住処に来た冒険者がいて、もぬけの殻となっていたら。

ちょうどその頃ルースミアを名乗る人物が現れていたら。

確かに面倒事になりそうだ。

でもそれでも殺しは良くない。

その時はさっさと街を出ればいいさ。


すぐにコンシェルジェさんは戻てきて、1枚式のタグを持ってくる。

所謂ドッグタグだ。


「こちらが冒険者証になります。

認識番号が登録されてますので、身元判明も可能です」

「悪意のある人に利用されたりする事は無いんですか?」

「無責任かと思われますが基本的に自己責任となります」


うほ!金より下手したら重要じゃん。


「ただ、そういう人はそういないと思います。

と言うのも無断使用が発覚して迷惑をかけた人が分かった場合、冒険者ギルドの方で高額依頼発行して強制連行後に処罰されます」


これってギルド敵に回すと怖いよアピールだなぁ。

ルースミアをナンパ?してたハゲのオッサンがあっさり身を引いたのもこれが理由か。



その後コンシェルジェさんにギルド規約を説明してもらった。

依頼は掲示板提示されたものを自己責任で引き受けることになる。

これをコンシェルジェさんにひどく無い?と聞いたら


「冒険者ギルドは冒険者が冒険者人生を彩れるようお手伝いをさせていただくところ」


だそうだ。

つまり仕事を探す手間と仕事の依頼主依頼元依頼内容の保証は冒険者ギルドで手数料貰って行うから後は任せたよ〜と言うことだ。

いいかげんのようでいいかげんじゃない、なんともモヤモヤするところはあるが依頼を安心して受けられると言うのは重要か。


また冒険者証があれば各武器の扱いであれば、無料で基礎手ほどきもして貰えるらしい。


一通り説明質問を繰り返しが終わって早速依頼を受けるか聞かれたが、当初の予定通り宿探しする旨を伝えてルースミアと冒険者ギルドを出た。


「我がまさか冒険者とはな」


出て早々、そんな事を言い出す。

確かに本来の立場が逆転してるんだ、変な感じだよな。

などと考えながら、コンシェルジェさんが教えてくれた、レッドエンペラードラゴンインとまんまな宿に向かった。


賢人の腕輪って十分チートになるのかな?

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