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ひかる  作者: syoru
3/3

あめふり

【あめふり】

小雨の中を傘だけ持って歩いた

白く煙って町が見えて

みんなの表情が違う


たまにはこういうのもいいもんだねって

私が傘に話しかけると

傘はちょっと照れくさそうで

でもちゃんと雨粒を外へ逃がした


みんな頭の中に入ろうとしてきて

でも私のことは見ていなくて

自分のことばっか並べて

でもそれを知らないで


自分のことさえよくわからないのに

他人を理解しろと小さな大人が言う

彼らは自分がどれだけ大きくて

どれだけ小さいのかを知らない


雨粒が靴を濡らして小さな枯れ葉がまとわりつく

いつもは腹立たしいこいつも

今日はちゃんとお客さんにしてあげよう

帰ったらまた小言ばっかり言われて

明日になったらまた出来ないやつだと笑われて


明日もまた雨が降ったら

もう一度デートしようか

傘は少し照れて、でもちゃんとうなずいた


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