表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

2

 校門に7人が集まっている。それらは龍の牙の幹部と私の両親である。どれも見たくない人である。はぁ。特に両親は何に来たのか。

 『優雨──』

 『初代総長──』

 『優雨さん──』どの言葉も私を呼ぶものである。校門で騒ぐな。まったく…恥ずかしい。行きたくないけれど行かなきゃな。重たい足を動かす。

 教室に廊下に校庭…歩いている私への好奇心の目が辛い。校庭に出ると私が見えたのか、両親は走ってきた。

 『元気にしてたか?』

 『元気だった?』両親からの言葉。私の体をいたわる言葉である。こんな事初めて言われた。

 『今まで悪かったな。これからは学費などちゃんと払うぞ。』

 『美味しいお菓子を買ってきたの。ゴデ○バのチョコとクッキーよ』2人共笑顔…何か含まれている笑顔だ。

 なにが目的だ?

 『怖い顔しないで。私達はただ、私達まで悪い噂が立っちゃったら嫌……あ。』急いで口を手で覆った。そういうことか。

 『学費ならタダだからいらない。今まであんなに私を……それなのに何?てのひらを返して……帰って!!』

 『だか──』

 『帰って!!』父の言葉を遮って言った。諦めたのか2人は帰って行った。

 『すみませんでした!!』次は龍の牙か…

 『ったく…愛雨にあっさりと騙されやがって!

お前らに《龍の牙》なんて似合わないし、もったいない。お前らのチーム名は《龍の入歯》で充分だ!!』

 『龍の……入歯。それじゃ威厳が…』

 『威厳も糞もあるかーー!!お前らのチーム名は龍の入歯で決定だ』こうして《龍の牙》は《龍の入歯》になった。いや、させられた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ