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見えない手の取り方  作者: KKK
事象①    片瀬 心
9/9

死にました

シャーーー

自転車の車輪がくるくると回る

私の家は橋から来ると帰りは下り

3年間整備なしの自転車は嫌な金属音を立てて私の体を運んでいる

「はぁ~」

ため息一つ

特に意味はないけど・・・なんかダルいじゃん

生きているのってだるいよね

死ぬ勇気もないけどね

「はぁ~」

誰かが言ってた

ため息一つで一回分の幸福を逃すって

「私は一体何回幸福を逃しているのかな」

あ・・・今日も学校で転んだっけ?あれもため息つかなければもしかしたら・・・

な~んて馬鹿らしいよね

自分の妄想でちょっと笑えてきた

自然と口元が上がっている

他の人から見たら滑稽だ

金属音が私をただ載せて坂を下っていく

自転車のライトが自動で付く

ああ・・・もう夜か

逢魔が時を過ぎ空に一番星から数えて3番目くらいの星が浮かぶころ




私は

死んだ・・・




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