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戻りました
ビルの屋上
36階
何時のもように飛ぶ準備をする
慣れた手つきで柵をよじ登り
いつものように靴を脱ぐ
自殺の回数なんてもう忘れたさ
数える気が失せるくらい落ちた
何時の日か死ねる事を願って
「はい・・・これでお終い」
さようなら世界
おはよう世界
足がビルから離れる刹那
ビルの下が弾けた
ポンッ
それは世界の初めての産声だったのだろうか
「おはよう・・・彼方の君」
とても澄んだ綺麗な声が聞こえた
それこそが
この夢の最初の記憶だった
「お疲れ様でした」