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<ノーマライゼーション>

最近は外の冷え込みが厳しいですね。

そんな時はこたつでゆっくり読書といきたいものです。


感想や質問等ありましたらこちらのサイト、もしくはツイッターなどでも受け付けております。


ではではお楽しみください!

<ノーマライゼーション>


誰が望んだのかも知らないまま、移り変わった景色がそこにあった

誰しもが“当たり前”や“普通”に感謝し、どこかで物足りなさと申し訳なさを抱いた



それ以前と、それ以後、どうにもならない現実の中で

平等とは何かを考え、それが偽善であることに涙した、不可能であることに涙した

それでも生きていることには変わらなかった


身長80cmのおばあちゃんが毎日のように仕事をしていた、せっせと台車を押していた。

車いすの男性がひたすらにキーボードを叩くのに熱中していた

顔面の崩れた男性が毎日のように構内を歩いた

補聴器をつけた人が周りと同じように仕事をした

耳の聞こえない女性が声にならない声を上げ、しぐさを交えて必死に注文を伝えようとした

目の見えない少女がうさぎを抱きしめた


誰が望んだのかも知らないまま、景色は普通でないもので溢れた

ジクジクと当たり前であったものが傷んだ、そして見えるものを恐れた


次第に平等といえることを作るために、人が必死になっていることに気付いた

消えることのない不自由を和らげるために、大きな意志の元、行われた


等しく、目を伏せていたものと出会う

関わることを恐れる気持ちと、愛されない願いと

交差しようとした糸が、だらんと地面の下を張っていた


今もなお変わらない、過ぎた願いと

君の愛する世界が、歪でも幸せなように


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