表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
共有アカウントのログイン通知―“死んだはずのアカウント”が、放課後を生き返らせる。  作者: 妙原奇天


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/11

第2話 放送室の時計

 ログは、嘘をつかない。少なくとも、人よりは。

 放課後の部室で、僕は管理画面を開いたまま、湯気の抜けきった紙コップのココアを指で押しつぶしていた。昨夜、共有サイトに投稿された「海までの地図・第5話」。アクセス元は校内放送室のPC。記録は淡々としているのに、指先が汗ばむのはなぜだろう。


 アクセス時刻を時系列で並べてみる。十六時三十八分、ログイン。十六時四十二分、下書き作成。十六時五十六分、保存。十六時五十八分、ログアウト。

 そこまでは、いつもの見慣れた数字。けれどページ下部にあるサーバ時刻の付箋と、端末側のクライアント時刻の差分表示が、妙な赤い警告を出していた。


 三分のズレ。


 大したことがないようで、気になってしまう種の誤差だ。学校のPCはネットワーク時刻同期が基本だが、放送室は独立系統が多い。放送用ソフトが古いと、ネット遮断で運用している可能性もある。つまり、放送室の内蔵時計が三分進んでいるか、遅れているか。その“ズレ”は、誰かの“習慣”に由来することがある。チャイムの秒付けを手で合わせるとか、昼休みの音源開始に合わせて針をちょい回すとか。些細だが、指の癖は機械に跡を残す。


 僕はマウスを離れ、顎を軽くこすった。頬の皮膚がざらつく。寝不足の手触りだ。

 朱里は今日は遅刻の連絡。お祖母さんの病院に寄ってから来ると言っていた。昨日、彼女は泣きそうな顔で画面を見つめ、僕が「なりすましだ」と言っても、返事を飲み込んだままだった。だから、僕が先に手を動かすことにした。


 まずは生徒会。形式上、放送室の鍵は彼らの管理だ。


 階段を上がって生徒会室の前に立つと、扉のガラス越しにプリンターの音が聞こえた。ノックする。返事。「どうぞー」

 中にいたのは副会長の早坂だった。肩までの黒髪を後ろでまとめ、手元の資料をホチキスで止めている。彼女は仕事が早い。噂に違わず。

「放送室の使用記録、見せてもらっていい?」

「在庫台帳じゃなくて?」

「使用記録。昨日の放課後の」

「昨日はゼロよ。定例放送は朝と昼だけ。放課後は施錠で、引き継ぎにも書いてない」

「昼の“音楽リクエスト”って、正規の当番だけ?」

 彼女は一拍置いて、口角を少しだけ上げた。

「非公式の話を、記録には書かないわね」

「つまり、あるんだね。非公式」

「昔からの“伝統”みたいなもの。タイムテーブルが空いてるときに、放送部の一年が、昼休みに二曲だけ流すの。教員は見て見ぬふり。生徒会としても、文化の一環として黙認」

「担当は決まってる?」

「今年は、放送部の相馬。あとは代打で二人。名簿は渡せないけど」

「相馬か……」

「強引な聞き方をされると、教えたくなくなるんだけど?」

 早坂は、机に肘をついて僕を見た。目が笑っていない。僕は両手を上げて降参を示す。

「いや、ありがとう。助かった」

「なにが起きてるの?」

「事故報告ではない。……ただ、三分のズレが気になるだけ」

「三分?」

「放送室の時計。誰かが毎日触ってるとしたら、ズレ方にも癖があるかもしれない」

「まじめね、皆川。変なことに気づくのも才能だけど、ほどほどに」

「ほどほどには、苦手なんだ」


 生徒会室を出て、廊下の端っこにある放送室へ向かう。扉は金属製で、丸い小窓がついている。中は暗い。カギ穴にキャップがかぶさっている。引き手の冷たさが、指の温度を吸った。

 手持ちの合鍵は、ない。正確には「もう使わない」と自分に言い聞かせて保健室のロッカーの奥に隠した。前科がある。半年前、サイトにアクセスが集中して落ちたとき、顧問から“緊急メンテ頼む”のメッセージが来た。あのとき、僕は職員棟の鍵束の所在を知っていて、放送室のPCから直接サーバにアクセスした。放送室の有線回線がいちばん安定しているから。夜の校舎にひとりで入って、薄青い光だけを頼りに、冷却ファンの音を聞きながら復旧処理をした。あれは確かに“前科”だ。頼まれたとはいえ、ログには僕の痕跡が残っている。


 扉から離れ、廊下の窓際に立って、手帳を開く。昨日の時刻をもう一度頭の中で組み直す。十六時台のログ。三分のズレ。昼休みの“音楽リクエスト”。非公式当番の相馬。

 相馬は放送部の一年。大人しくて、声が薄い。授業では目立たない。けれど昼の放送では、音楽のイントロの置き方が上手かった。二学期の文化祭で、彼が流したBGMで舞台の空気が変わったのを見ている。三分のズレ。リクエストの開始に間に合わせるために、時計の針を触る癖。あるかもしれない。


 部室に戻ると、朱里が鞄を抱えて立っていた。肩にかけた髪が跳ねている。

「ごめん、遅くなった。病院、混んでて」

「大丈夫。お祖母さんは?」

「眠ってた。顔色は昨日よりよかった。……で、どう?」

 彼女は僕より先に画面を覗き込む。昨夜の第5話は、そのままの場所にあった。僕はスクロールバーをつかんで、本文の中腹まで滑らせる。ある単語でカーソルを止める。


 “在るいは”。


 《或いは》の誤変換。さちの癖だった。変換候補の一番目を無意識に選んでしまう指の速さ。僕は、生前のさちの原稿から、それを何度も削った。彼女は不満そうに笑って、「皆川くんは石橋に柵を立てるタイプだ」と言った。

 指先が震える。目の前の文字列は、矯正前の癖を精密に再現している。これは偶然ではない。辞書登録でもない。真似しようと思って再現できるものではない。再現しようとすれば、逆にぎこちなくなる。僕は知っている。彼女の“リズム”を、朱里と僕と、彼女の原稿を読み込んだ誰かしか知らない。


「朱里」

「うん」

「これ、さちが書いていた頃のクセが、そのまま出てる」

「やっぱり……」

「でも、僕じゃない。僕は直してしまうから」

「わたしでもない。真似はできるけど、ここまで細かくは無理。息継ぎの位置が、さちのままだもん」

 画面を見つめる朱里の瞳に、部室の窓が映る。外は薄曇りだ。チャイムが鳴って、廊下に足音が連なる。日常の音が、画面の前にいる僕たちだけを置き去りにする。


「放送室の時計が三分ズレてた」

 僕は言った。

「え?」

「ログの差分。多分、毎日触ってる人がいる。非公式のリクエスト当番がいるんだって」

「誰?」

「相馬。あとは代打が二人」

「相馬くん……」

 朱里は少し目を伏せる。彼女は、人の名前を口に出すとき、必ず小さく間を置く。軽く扱わないための癖だ。丁寧すぎる癖。でも僕は、その癖を責められない。僕も、人の文字を軽く扱えないタチだ。


「会ってみる?」と僕。

「うん。でも、いきなり“あなたがさちですか”って聞くの、違うよね」

「違う。目的は“犯人捜し”じゃない。……それでも、出会わなきゃわからないこともある」

「皆川くんの言い方、遠回し」

「近道がないだけだよ」


 そのとき、通知音が鳴った。画面右下の小さな吹き出しが開く。

 《匿名コメント:続き、待ってた》

 昨日と同じ定型句。最初の一行。いつも最初に現れていた、あの“読者”。

 朱里が息をのむ。「このひと、また最初……」

「IPは毎回違う。VPNだろうね」

「でも、時間は毎回、だいたい同じ。夜の九時台。……さちが投稿していた時間」

「合わせてきてる。誰が?」

「わからない。けど、読者は確かにいる。わたしたちみたいな」

 朱里は画面に返信欄を開き、迷って閉じた。指先が宙で止まる。

「わたし、言葉を選びたくなっちゃう。何を書いても、軽くなる気がして」

「なら、今日は書かなくていい。代わりに、僕が手を動かす」

 僕は管理ログの詳細に潜り、コメントの到着時刻を秒単位まで見た。昨夜とほぼ同じ秒。サーバ側の時刻は正確だ。やっぱり、ズレているのは放送室側の時計。


 僕の頭のどこかで、別の時計が鳴る。半年前の夜の校舎。ひとりでドアを開け、薄暗い部屋に入ったときの黴臭い空気。ラックに収まった音声ミキサーのLED。壁の上部にねじ止めされた掛け時計。針はきっちり合っていた。あの時点では、ズレていなかった。

 つまり、ズレは、その後ついた。誰かが毎日少しずつ触ったから。たとえば昼休みの二曲目の落ちを、ちょうど後ろのチャイムに重ねるために。たった数秒のこだわり。けれど、それを毎日繰り返せば、三分の誤差になる。


 朱里が、そっと言う。「皆川くん、顔色が悪い」

「自覚はある」

「寝てない?」

「寝てない」

「食べた?」

「食べてない」

「だったら、いったんコンビニ行こう。待ってる」

「いや、先に放送室を見たい」

「鍵、ないよ」

「知ってる」

 僕は鞄から細い封筒を取り出した。中には薄い金属の板が入っている。視線を感じた。

「それ、合鍵?」

「厳密には、鍵じゃない。ドアの隙間を…いや、説明は省く。やらないほうがいいものだし」

「やるの?」

「やらない。今日は」

 封筒をしまい、深く息を吸った。朱里が少しだけ笑った。僕が踏み越えないラインを、彼女は知っている。僕自身も、もう一度確認したかった。


 図書室の裏手にある階段を降りる。放送室の前のベンチに腰をおろし、扉の小窓から中を覗く。暗い。誰もいない。壁の時計は、薄闇の中で静止画のように見え、ほんのわずかに針を動かした。僕は息を止め、数を数える。十、二十、三十。秒針は、僕のスマホのタイマーより、やっぱり遅い。三分ではなく、二分五十秒の遅れ。毎日数秒なら、説明がつく。


 ふと、扉の下の隙間から、紙が覗いているのに気づいた。半透明のトレーシングペーパー。端に丸いステッカーで留めてあって、手描きのペンで「リクエスト」と書かれている。引っ張るわけにはいかない。けれど、覗き込むことはできる。ペーパーの上には、潰れた字で曲名がいくつも並んでいた。

 「レモネードの夏」「潮騒のまばたき」「向こう岸で会おう」

 最後の曲名の横に、小さな丸印。鉛筆の跡。丸印のさらに横に、とても小さな文字で、こう書いてあった。

 「合言葉、忘れないで」

 僕は背筋を伸ばした。偶然か。誰かのいたずらか。けれど、胸の奥で、別の時計が早くなる。昨日、朱里が画面の前で口の中で繰り返した言葉。合言葉。海に行く日の。さちが最後にメッセージで打った短い一文。


 夕暮れの廊下を、放送部の一年が通り過ぎた。相馬だ。痩せて長い腕。足音が軽い。目が合うと、彼は少し驚いて、会釈して走り去った。呼び止めようか迷ったが、今はやめた。追い詰める気配を出したくない。夜の校舎は、音がよく響く。真実よりも先に、噂が部屋の中を走り回る。


 戻る途中、掲示板の前で足を止める。文化祭の写真が貼り出されていた。ステージ。照明。スモーク。放送部のブース。相馬がヘッドホンを首にかけて、フェーダーを操作している。彼の手元のタイムコードの横に、小さな紙片。そこにも「向こう岸で会おう」と手書きが見えた。彼にとっての“曲”がある。さちの物語の中にも、そういう“曲”がいくつもあった。


 部室に戻ると、朱里が椅子を回転させて僕を見た。「どうだった?」

「時計は二分五十秒遅れてる。毎日だれかが触ってる。昼のリクエストの紙に、『合言葉、忘れないで』って書いてあった」

「本当に?」

「トレーシングペーパーの隅。小さく」

「相馬くん?」

「わからない。手書きは潰れていて判別不能」

 朱里は唇を噛んだ。彼女は、噛むと小さな白い歯形がつく。残酷なほど真面目な癖だ。「合言葉」が、また部室の空気を変える。部屋の壁紙の色が、一段階青くなる。そんな感覚。


 僕は再び画面に向かう。第5話の末尾までスクロールする。昨夜はそこまで注意が回らなかった。僕は文字を追う。彼女の台詞の終わり方。段落の切り方。比喩の温度。

 そして、ラスト行に、それはあった。


 読んでくれてありがとう。海は近い。


 見慣れた定型句。彼女が連載の区切りにいつも置いた印。終わりじゃなくて「続きの手前」。今まで何度も消しては戻して、最終的に「残そう」と僕と喧嘩して決めた小さな旗印。


 指が止まる。キーボードに置いた手の重さが、急にわからなくなる。

「朱里」

「うん」

「……ほんとに、君なのか」

 僕はモニターに向かって、誰にも届かない声でつぶやいていた。画面はもちろん返事をしない。けれど、右下の通知ランプが一度だけ点滅した。錯覚だ。あるいは、ただのプッシュ通知の遅延だ。


 管理画面の別タブに、未送信のドラフトが点滅していた。タイトルが表示されている。

 「謝罪の手紙」


 身に覚えがある。僕が、半年前に書きかけて放置したままのやつだ。サイトが落ちた夜、復旧させたあと、明け方の目で文章を打った。さちの“在るいは”を消し続けたこと。タイミングを急かしたこと。アクセス数のグラフで価値を測る癖に、彼女の“終わらせたくない”を軽く見たこと。僕の中の編集者が、彼女の中の作家を追い込んだかもしれないと思った夜。けれど、送れなかった。彼女は翌日、いなくなったから。


 ドラフトの横に、小さな丸いアイコンがついている。共同編集者の表示。そこに、灰色の“さち”のサムネイル。もちろん、死者のアイコンに意味はない。サイトの仕様がバグっているだけだ。未送信のドラフトの閲覧履歴を開く。閲覧時刻が昨夜に一つ。放送室のPCから。

 誰かが、僕の「謝罪の手紙」を開いた。


 目の奥が熱くなるのを、なんとかやり過ごす。泣くことから、遠ざかってきた。泣くと、判断が鈍るから。けれど今は、鈍ってもいい気がした。鈍い方が、見落とさないこともある。


「皆川くん」

「なに」

「わたし、知ってるよ。君がずっと自分を責めてるの」

「責めるべき時はある」

「でも、さちは、君の編集が嫌いじゃなかった。何度も言ってた。『皆川くんは、わたしを一人にしない』って」

「そんなポエム、メッセージに書いてあった?」

「書いてあった。スクショある」

 朱里はスマホを差し出した。画面には淡いグレーの吹き出し。ほんとうに“書いてあった”。知らなかった。僕の手のひらの体温が、少し戻る。


「ドラフト、送る?」

 朱里が訊く。

「まだだ。まだ僕は、言葉を選べない」

「じゃあ、今は保存して」

 僕はうなずき、ドラフトを閉じた。違うタブを開く。ユーザー権限。パスワード変更履歴。アクセス拒否リストの設定。手は動く。頭は冷えてきた。感情と作業を別の抽斗に入れる。いつもの自分のやり方だ。


「相馬に話を聞こう。できれば昼休み、放送の前に」

「わかった。わたしも行く」

「いや、僕が先に一人で。警戒させないために」

「一人で抱えないで」

「抱えない。共有はする。だってこれは、僕一人の前科じゃない。僕一人の物語でもない」

 朱里は、やわらかく笑った。彼女の笑顔は、無理をしない。少し歪んで、でもまっすぐだ。僕は救われた気がした。


 その瞬間、画面上部に微かな変化が走った。ページが更新されたのだ。自動? いや、違う。下書き一覧に、新しいファイルが生まれた。

 「海までの地図・第5話(改)」


 開く。本文は昨夜と同じ。ラスト行だけが、ほんの少しだけ違っていた。


 読んでくれてありがとう。海は近い。合言葉、忘れないで。


 さちの定型句に、ひとつのフレーズが足された。合言葉。僕と朱里と、放送室のトレーシングペーパーだけが知っている、と信じていた合言葉が。

 ページ下部の「編集者」欄には、二つの灰色の丸。僕と、さち。灰色は、オフライン。けれど、灰色でも、何かは動く。針は、三分遅れながらも止まらない。


「……本当に、君なのか」

 もう一度つぶやいた声は、さっきよりも小さかった。小さくしないと、崩れそうだった。

 未送信のドラフトの横で、タイトルが点滅する。「謝罪の手紙」。送信ボタンの赤が、やけに明るい。押せば、何かが動く気がする。押さなければ、何かが遠のく気もする。


 僕は、手を膝に置いた。今は押さない。今は会いに行く。放送室の前で、二分五十秒の遅れを数え、昼のリクエストの二曲目に耳を澄ます。相馬の指の動きと、チャイムの被り方を観察する。誰かの習慣の形を、借り物じゃない目で見る。


 机の上の紙コップを握り潰すと、乾いた音がした。かさぶたを剥がすみたいな音だった。僕は立ち上がる。朱里が椅子を蹴って付いてくる。


 廊下に出ると、窓の外に薄い海の色が広がっていた。もちろん、ここから海なんて見えるはずがない。見えているのは雲の切れ間。けれど、見間違えるくらいには、海が近かった。三分遅れの時計でも、辿り着ける距離に。


 読んでくれてありがとう。海は近い。

 彼女の言葉が、胸の中で繰り返される。届くまで、何度でも。


 昼まで、あと十七時間と少し。針は遅れている。けれど、僕は歩き出す。遅れた針に合わせて、今度は人間のほうが速度を変える番だ。


 謝罪の手紙は、まだ送らない。送る日は、きっと合言葉の日だ。海に行く日の。僕たちが、同じ針を見て立つ日の。


 そして僕は、心の中でだけ、はっきりと口にした。

 さち。聞こえるか。僕は、今度こそ“直す”ためじゃなく、“届く”ために書く。君の在るいはも、君の間違いも、ぜんぶ含めて。僕の三分遅れで、君の今に追いつく。


 放送室の時計は、扉の向こうで、静かに時を刻んでいる。いいさ。遅れているなら、待てばいい。早すぎるなら、呼吸を浅くすればいい。音楽の二曲目がチャイムに重なる瞬間を狙うみたいに、僕たちは、言葉の落ちる位置を合わせ続ける。


 合言葉、忘れないで。

 忘れない。忘れないよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ