表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

紅葉という女の子。その2

「ホントに紅葉もみじが「もじみー」なのか・・」

驚愕の表情を隠せない和弥かずやに対し紅葉が、

「そんな事より、早くクエストに行きましょう!みんなが来ちゃいます。」

「お、おう。」

和弥はひとつ深呼吸をすると、

「ロビーにいるんだっけ?。準備するからクエスト受けてていいよ。」

紅葉がクエストを受注したと同時に和弥も準備を終える。

「それじゃあ、出発です。」

クエストに出た和弥と紅葉、

「どんなクエスト受けたの?」

三雲みくもさんのレベルにあったクエストですので安心してください。」

そう言うと紅葉は、どんどんと、ダンジョンの奥へと進んでいった。すると・・・

「三雲さん敵です。この感じ・・ボスですね。」

「めっちゃ、強そうだな。」

「このボスは、アサシンオーガと言って、姿を消して攻撃してくるので、注意してください。」

「分かった。」

和弥は、気を引き締めて、迎え撃つ構えをとると、

「三雲さん。見せてあげます。これが、裏魔法です。」

いつになく、テンションが高い紅葉。

「必殺、裏魔法、絶対死ぬ魔法ーー!!」

紅葉がそう叫ぶとボスの周りに黒い霧が立ち込めて、たちまちボスは消えてなくなった。

「へ・・・・?」

唖然とする和弥を横目に

「やりましたね、三雲さん。ボスをやっつけましたよ。」

「う、うん。そう・・だね・・。」

「どうしたんですか?三雲さん。そんな顔して。」

「そりゃぁ!こんな顔にもなるよ!!!」

大声を出す和弥。

「何、今の。裏魔法?。俺の出番は?一緒にクエスト来てるのに何もしてないんだけど!大体、何?

あの、魔法名は。」

「だって分かりやすくていいじゃないですか。それに、三雲さんのレベルのモンスターはどれもワンパンですし・・・。」

少し申し訳なさそうな表情を浮かべる紅葉。

「はぁ。」

和弥はため息をこぼした。

「まぁ。でも確かにそうだよね。伝説のプレイヤーだもんね。俺ぐらいのレベルのモンスターなんて

ワンパンぐらいできるよね。うん。」

和弥は自分に言い聞かせると、

「さっきは、怒鳴ったりしてごめん。」

和弥は軽く頭を下げ、紅葉に謝る。

「ぜ、全然きにしてないので。」

紅葉も、申し訳なさそうに返事した。

「でも、すごかったよ裏魔法。」

「えへへ、ありがとうございます。」

「あっ、そうだ。三雲さん、もう一回行きませんか?」

「いやだ。」

即答する和弥。

「な、何でですかっ!」

食い気味に聞き返す紅葉。

「だって、一緒に行ったらまたワンパンじゃん。俺は、そんなチートみたいな攻略したくない。」

「チ、チートなんかじゃ、ありません!!そもそも、三雲さんのレベルが低いのがいけないんです。」

「なっ!、そりゃぁ、伝説のプレイヤー様には敵いませんけど!」

「そうです。伝説のプレイヤーですよ!クエストに一緒に行けるだけでもすごいんですよ?どうです?。

もう一回クエスト行きませんか?」

「レベルが低いので行きませんー。」

皮肉を言った和弥に対し紅葉も突っかかる。二人の公論は止まることを知らなかった。

二人が言い合っていると、

「遅れたわね。」

「いやー、遅くなっちゃったー。」

「二人ともごめんね。先生に用事頼まれちゃって。」

扉を開け立ち止まる三人。

「何やってるの?」

春乃はるのが聞くと、

「紅葉が、俺のレベルが低いってっ!!」

「三雲さんが、私に皮肉を言ってくるんですっ!!」

「めずらしぃーね。アッキーが喧嘩してるなんて。」

夏海なつみが言うと、

「そうね。」

真冬まふゆが、返す。

「でも、何だか二人とも、楽しそう。」

春乃が笑顔でそう言うと、夏海も真冬も椅子に座り二人の喧嘩を暫く、眺めていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ