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部活動開始。

みんなで、大笑いしてから十分。

我に返った五人が心の中で思ったのは、何が面白かったのかという事だった。

「そういえば、部活の申請は、どうするんですか?。そんな、ふざけた内容通らないですよね?」

ふと疑問に思った和弥かずやが尋ねた。

「その点は抜かりないのです!」

紅葉もみじがそう言って話を切り出した。

「先生方への部活動の内容は、悩み相談室や、奉仕活動といった、言うなれば、お助け部屋のようなものとして、申請します。」

続いて夏海なつみが、

「そそ、表向きは何でも屋、でも裏の顔は、君の歪んだ性格を治す。ってことだね。」

「なるほど、何でも屋ですか。それで、本当に通るんですか?。」

和弥が心配そうな顔を浮かべ聞き返すと

「大丈夫。そこは、私や、白雪しらゆきちゃんで、説得するから。」

春乃はるのがそう言うと、

「そうですか。あのーそれから、俺は皆さんのことなんて呼べばいいんでしょうか?」

「名前で呼びなさい。」

「な、名前ですか・・・?」

「そうよ。ちょっと言ってみなさい。」

「ま、真冬まふゆさん・・・」

「・・・・・・・」

「あの・・、真冬さん?」

初めて異性に名前を呼ばれた真冬は少し硬直し、

「呼び捨てでいいわよ。それと、敬語も禁止。」

「分かりました。」

「敬語。」

「分かった。」

和弥が慌てて言い直す。

「ねねー、あたしも呼んでみてよー」

「はぁ。夏海」

「あははー、よろしい。」

「じゃ、私たちは先生に部活動の申請をしてくるから。」

春乃と真冬が、教室を出ようとすると

「あっ、桜庭さん俺も行きましょうか?」

三雲みくも君、名前・・と敬語でしょ?。」

「あっ。ごめん。まだ慣れなくて。」

春乃が一つ咳ばらいをして、

「やり直し。」

少し怒っているのか、春乃のほっぺが膨らんでいる。

「春乃、俺も行こうか?」

「いや、いいよ。真冬ちゃんと行ってくるね。」

「わかった。」

和弥が、二人を見送ったのを見計らったように和弥の袖が、軽く引っ張られる

和弥が振り向くと、照れくさそうに顔を薄く赤らめた紅葉が立っていた。

「どうした?」

「・・・・・ぇ」

「なに?」

「・・まえ」

小さい声で何を言ってるのかわからない和弥が再び聞き返す。

「え、なに?」

「だから!私も、名前で読んでみてって、言ってるの!」

今まで聞いた中で一番大きな声で言った紅葉に和弥は少し驚いた。

「そんな事か、別に恥ずかしがらなくていいのに。」

その言葉を聞いた紅葉がさらに顔を赤らめた。

「あっ、そうだ紅葉。一つ聞きたいことがあるんだけどいい?」

嬉しそうな顔を浮かべ頷く紅葉。

「そもそも、四人は、何で四季才美しきさいびなんて呼ばれているんですか?。」

「確かに、四人とも可愛いのは分かるけど。あっ、みんな頭もいいの?」

そう聞きながら和弥が二人の方を見ると二人とも顔を真っ赤に染め今にでも火が吹き出そうなほどの恥ずかし気な表情をしていた。

「聞いた?アッキー、可愛いって・・・」

「き、聞きました。青空あおぞらさん。」

「おーい二人ともー。」

返事がない二人に、呼びかける和弥

「アッキー、これって、あれかな・・・?」

「あ、あれとは・・・」

「だから、和弥は、あたし達のこと、す、好きなのかな・・・・って」

「そそ、そ、そんな事、三雲さんに限って・・あるかもしれません。三次元には興味ないとか言っても、やっぱり、男の子ですから・・・・。」

「おーい」

和弥が、夏海の肩に手を置いて呼ぶと、

「ひゃっ」

夏海は驚いて、慌てて教室から出ようとする。

すると、教室のドアが開いて、職員室に行っていた二人が帰ってきた。

「ただいまー。」

春乃が、そう言った瞬間に夏海が春乃へ飛びついた。

「はるのん、和弥が・・」

半泣きの夏海をなだめながら春乃が

「落ち着いて、三雲君がどうしたの?」

「和弥も、和弥も、やっぱり、男の子だったー」

「?」

状況が理解できない和弥に追い打ちをかける様に真冬が

「どうゆう事、和弥君、あなた」

すごい剣幕で問い詰める真冬

「お、俺は何も、」

「嘘ね。何もしないで夏海が泣くはずないもの」

「いや、ほんとだって。」

「まぁ、話はあとよ、目を閉じなさい。」

言われるまま目を閉じた和弥は、真冬のビンタを思いっきりくらった。

「で、夏海どうしたの。」

真冬が聞くと、

「和弥が、私たちのこと可愛いって・・それと肩を触られた・・」

「・・・・・・・」

硬直する真冬と春乃、

「・・そ、それだけ・・?」

真冬が聞き返すと、

「うん。」

ようやく、泣き止んだ夏海が軽く俯く

「はぁ。」

額に手を当てうなだれる真冬

「そんなことだったのね。私はてっきり、和弥君が、狼にでもなったのかと。」

「ほら、だから言ったじゃん。」

こちらも、ビンタの痛みで半泣きの和弥が言った

「俺・・、殴られ損じゃん・・・・」

「悪かったわね。和弥君。」

「そんなことより」

春乃が、仕切り直すかのように話し出した。

「先生から、部活動の許可、もらってきたから。今日はもう遅いから、明日から部活開始できるよ。」

「わかったら、今日はもうお終い。」

春乃がそう言うと、皆、帰り支度を済ませそそくさと教室を出て行った。

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