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ダンジョンドリーム おっさんは【賭博スキル】を駆使して成り上がる  作者: カルロス・アヴェ
第1章 異世界転移
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異世界での目標

 永万元治と名乗った男は30代のネクタイなしのジャケットを着た若いベンチャー企業の社員とかに居そうな感じであるがまさか先代の転移者とは思ってもみなかった。

 そして男は続けて話し始める。


「皆様にはゲームと言い募集しましたが、これははっきり言って現実世界です。しかし現代日本とは全く異なる所謂、異世界です。皆さんに分かりやすく言えば剣と魔法の世界です。

 そしてこの迷宮都市サターンにはダンジョンがあり、ダンジョンによって栄、発展して行った都市です。


 この都市は今から100年ほど前に転生された日本人が基礎を築き、不定期で発現される転移者と転生者を呼び寄せ発展させたと言われております。そのため公用語は日本語です。異世界のパワーにより言語が理解できるのではなく、普通に日本語です。そのため文化もこの世界でもかなり異質で特別に発展しておりそれは王都を軽くしのぎます。

 

 こちらに居られるサターン卿は初代の転生者と言われる【太陽】という方の幼馴染で都市開発の責任者で都市の代表であり領主でおられます。」


 サターン卿は白髪頭と皺などでずいぶん歳を取ったように見えるが体は大きく立派でまだ現役でもいけるかのような肉体を誇っている人物であった。

 

 

「日本人の転移者と転生者はこの都市において様々な発明やダンジョンの攻略などに多大な功績をあげる人が多く今回の転移者の皆にも大きな期待を寄せておる。

 そしてこの都市は出生や種族、性別のすべての人々を受け入れており、、世界中からこの都市での成功者すなわち【ダンジョンドリーム】を求めてやってくる。

 皆もその仲間入りを目指して頑張ってもらいたい。

 その為の手助けも多少ながらさせてもらうつもりだ。」


 サターン卿は威厳のある雰囲気でそう言って一人づつ一言二言声をかけてしっかり握手していく。


「では詳しい話はこの都市で一番の会社、軍師堂の代表であるモトハルに頼むとする。

 元治よろしく頼むぞ。」



「はい、了解しました。」



そう言ってサターン卿は奥に下がっていった。



「募集にありました賞金の12億円の条件ですが、この都市のダンジョンの攻略を果たしたPTに日本円で12億円もしくはこの都市での12億円相当の金貨になります。

 ダンジョンのクリアを目指すも良し、またこの都市で定住し会社を興し大金持ちになった転移者もいらっしゃいますのでそれを目指すのも【ダンジョンドリーム】かと思います。

 必ずしもダンジョンを自分でクリアする必要はありません。


 先ほどサータン卿がおっしゃったように皆様にはこの都市でしばらく暮らして頂きます。一か月の間は宿と食事を付けますのでその間に自分のやりたいことを探してください。

 支援金として一人金貨10枚を支給します。お金の単位と価値は後程資料を渡します。


 それと皆様には冒険者登録をして頂きます。身分証の代わりにもなりますのでダンジョンに挑まない方も作った方が良いですので。


 皆さんお疲れかと思いますので一旦宿に案内します。その後この世界のことを詳しく説明することにします。」



  ▽ ▽ ▽


 大聖堂を出るとそこは大きな建物が並ぶ中世のヨーロッパのような雰囲気で人通りも多く都会のようだ。通りを見ると猫耳獣人や耳のとがったエルフらしき美人の人、欧米人のような人間と様々な種族がいるようだ。俺も含め転移者は一様に辺りを見渡し異世界に来たことを実感している。

 むしろこちらの方がおかしな恰好に入るのだろうか大勢がじろじろとこっちの団体を見つめて話をしている。 

 軽く説明をしながら歩く元治さんに続いて歩いていき、大きなの建物のロビーらしき場所に着く。

 

「こちらの建物が宿となっています。部屋割は中でカギを渡しますので各自ご確認お願いします。文化レベルは中世ですが魔法と魔道具があり、現代日本人でもそこまで不便はしないと思います。

 1時間後、説明会を開きますのでここのロビーに集合お願いします。」

 

 カギを受け取りそれぞれの部屋に行く。俺は翔と隣の部屋割のようだ。


「令和さん、とりあえず荷物置いたらそっちの部屋に行きますね。」

「りょーかい。」



 ▽ ▽ ▽


コンコンと軽くドアをノックされる


「よう、まあ入れや」

「ふーん、部屋は一緒みたいですね、部屋風呂とトイレやテレビがないけどなんかビジネスホテルみたいな感じですね。」


 翔は部屋に入ってそう言うと椅子に腰かける。


「そうだな、おもったよりは全然文化レベル高いみたいだな、大風呂も1階にあるみたいだったぞ。」


「で、令和さん誰が好みですか?俺は三人娘の背が中くらいの娘っすね。そっちはやっぱり巨乳の女の人ですか?」


「やっぱりってなんだよ。まあ選べと言われたらそうなんだけどな。」


 俺の好みがばっちり把握されている。それと女子大生っぽい三人組は三人娘と勝手に名付けられたようだ。モデル体型の長身で茶髪、一人だけ小さく若く見えるがたまに聞こえた会話から同い年っぽい小さい子、そして身長も顔もどれも平均っぽい黒髪長髪の女の三人娘。

 俺の好みと言った巨乳のキャバ嬢のような娘は三人娘とは別に一人でいる事が多いようだが、男性陣の視線をさも当然のように受け入れ笑顔を浮かべている時があった。


「まあ女性陣の好みとかは後回しにしてさ、どうする?」

「どうするって?ダンジョンドリームを目指すってことですか?」


「そうだ、俺はダンジョンクリアを目指してみる。もう体力的にはきつい年齢だがせっかくゲームのような魔法が使える世界に来たんだ、楽しまなきゃ損だろ?」


「ずいぶん前向きですね、俺はしばらくは様子見ですかね?そして人見知りなんで慣れるまでは令和さんについていきます。」


「とりあえずダンジョン攻略を目指す方向でここに住める一か月の間冒険できる基盤を建てたいな。」

「ういっす。」





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