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テンプレ叩きは問題ないが、テンプレ叩き叩きはダメと言う話

作者: 亜細万

 好きなジャンルを叩かれて頭に来るのはわかるが、それで相手を叩いてはならない。

 何故なら、ジャンル叩きはあくまでもジャンルと言った、漠然とした概念を叩いている訳で、直接誰かが傷ついている訳ではないからだ。


 対して、非テンプレ論者を叩くは、明らかな個人叩きであるから、日本法となろうの利用規約に違反している。

 第十四条 禁止事項の欄をご覧いただければ、分かる事だろう。

 そうは思いません。と言う個人の感想はいらない、実際そうなのだから。貴方の感情なんてどうでもいい。


 実際、テンプレ叩きのエッセイはテンプレの問題点を書きだしているのに対し、個人叩きの方は人格攻撃をしているエッセイが多い。

 それですっきりして溜飲を下げている人間が多いのは、誠に悲しむべき事実である。


 日本には思想の自由、表現の自由と言う物がある。

 思想の自由は何者にも束縛はされないが、表現の自由は公共の福祉によって、制限される。

 公共の福祉とは人権相互の矛盾・衝突を回避する為の物だ。簡単に言うのならば、人権同士を公平に保つ為の制度と認識できれば十分だ。


 さて、人格攻撃は何を侵害しているかと言うと、上記の二つを侵害している。

 テンプレが氾濫しているなろうはあかん、これこれこういう要素が詰まっているからあかんのや。とエッセイを書くのは何も問題がない。

 テンプレはここがつまらないよ、ハンコみたいだよ。とエッセイを書くのも、問題がないのである。


 テンプレ叩きをしてはならない理由なんて、実はどこにもなかったりする。

 SF嫌いがSFを叩くのも、恋愛嫌いが恋愛を叩くのも、誰かを傷つけている訳ではないので全く問題がない。

 ジャンルに人格なんてないからだ。


 本題に戻ろう。

 どこが思想の侵害なのか、どこが表現の自由を侵害しているのか、大雑把に書き出していこう。

 テンプレの増えすぎはよくない、と言うのはあくまでも個人の感情であり、それを発露するのは何も問題がない。

 逆に、そう言ったエッセイに対して、感情論ばかり語るな、エッセイを消せと言うのは表現の自由を侵害している。


 表現の自由は、自身の感情を世間に発表する事もちゃんと保証しているのだ。

 では、何故論者叩きがいけないかと言うのも、説明しよう。


 同じ感情の発露ではあるが、創作ジャンルと言うあくまでも漠然とした概念と作品傾向について言及している論者に対し、論者叩きは個人の思想について言及する為だ。

 わかりやすく言うならば、論者は世間に感情を発表しているのに対し、論者叩きは個人に感情をぶつけている事が問題である。


 当然ながら、論者も作者を叩くエッセイを書くのはアウトだ。

 私の嫌いな、有利な立場から一方的に弱い相手を叩く輩と同じ部類になってしまう。気を付けよう。


 好きな物をけなされて、頭に来るのはよく理解できるが、どう頑張っても論者を叩く正当性なんて、民主主義国家には存在しない。

 それをやってしまった場合、貴方は悪党になる。


 そして論者も、決して読者や作者を叩く事が無いように。

 登場人物を叩くのはセーフである。

 非実在青少年に人権はないからね。仕方ないね。そんな物に人権を認めたら世の中くそったれだよ!!

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど。その通りですね。少し視点を足すと、もし「テンプレ叩き」という行為をされるのが嫌なら、「テンプレ叩き」を叩くのではなく、「テンプレを叩く」行為自体のデメリット等について論理的に批判…
[一言] コメント失礼します。 個人の名誉を守る、人格を傷つけてはいけない、同一性を尊重しなければならない……というのはありますね。 たとえばフランスでいう「表現の自由」と日本でいう「表現の自由…
[一言] テンプレ叩き叩きをするとしたら、テンプレ依存しなければならないような分野もある。 後はパラメーターいじる。異物を混入する。位しかない物(戦国物とか第二次大戦物等)は、テンプレは素うどんという…
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