第1話 運命の再会
風通しが良い。周りは木で茂っている。コンビニやスーパーなど、目立った施設はほとんど見当たらない。
2001年4月9日、斉藤涼平は森林高校に入学した。私立高校なだけに、かなり大きい。同じ制服を着てる学生達が学校に向かってる。多分、その中に同じ新入学の人も混じってるだろう。
昇降口に着いた。涼平はクラス表と教室の場所を確認した。1年B組。場所は2階だ。涼平はそこへ向かおうと思ったやさき、何かに疑ったのかもう一度自分のクラス表を確認した。そこには、ある人の名前があった。
「渡辺恒和?」
思わず口に出てしまう程、涼平は戸惑いを見せた。悩みを抱きながら、2階へ移動した。そして、階段からすぐ右に曲がれば1年B組の教室だ。涼平は教室のドアを開けた。開けた先には、涼平が先程疑問に抱いた人物が目の前に立っていた。
「えっ? お前、リョウヘイだよな?そうだよな?」
突然の出来事で、涼平は驚きを隠せない。涼平は思わず、あぁ…としか答えられなかった。
「やっぱ、そうだよな!久しぶり。渡辺恒和だよ。」
運命の出会いと感じてしまったのか、涼平は白目で口を開いていた。
「お前、相変わらず、顔のリアクション凄いなぁ。」
恒和は涼平の顔を見て笑ってた。涼平は我に返って、照れながらツッコんだ。
「うるさいな! 」
お前の顔を久しぶりに見たからビックリするわ と涼平は照れながら言った。話してる途中、後ろから来たクラスメートにそこ邪魔だからどけてくんない?と言われ、涼平は教室の前で突っ立って話してる事に今頃ながら気付いた。
恒和の机に移動して、2人は10分ぐらい会話をした。中学校の話や野球の話などした。そして、こんな話もした。
「お前、部活どこに入るの?」
涼平は迷いを見せず、野球部と答えた。恒和は、口が開くほど驚きを見せた。