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8/12

パンプキンヘッド前篇

『パンプキンヘッド』



【プレアクト】


RL:というわけで・・・。


りん子:久し振りだね!!


つみれ:ホントだね。

    前回の『サウンド・オブ・サイレンス』(公式シナリオ)以来だからね〜。


凱:久し振りすぎて、落ち着かないな。


銃:頑張るよ!!


RL:いや、いいんですか?

   『パラノイア』じゃなくても。


一同:いや、全然構わないけど。


りん子:っていうか、今さら、何!?


RL:一応、確認というか。

   まあ、今回は、りん子さんのたってのお願いということで、ハロウィンネタをやろうかとは思いますが。


りん子:やったね!!


つみれ:りん子ちゃん、えらいよ!!


RL:わかりました。

   ところで、成長は?


凱:能力的にはあまり変わっていない。

  あ、〈鉄身〉が3レベルになったな。

  ほかは、コネに回した。

  それから、ついにアスペクトを購入。


RL:アスペクトって、あの高い腕時計ね。

   精神ダメージも1点防げるというスグレもの。

   高いけど。

   レッガーらしいですね。


凱:だろ?

  見ろよ、コレ!!


つみれ:わ〜スゴーイ!!

    高そ〜。


RL:そういうつみれさんは?


つみれ:私は、〈盾の乙女〉を伸ばしたよ。

    何か、他の人を応援する感じがいいよね〜。

    あとは、コネかな。


りん子:私も〈製作:ぬいぐるみ〉を取ったよ!!

    あとは、コネとか。


RL:ぬいぐるみ!?


りん子:だってかわいいじゃん!!

    ピコちゃんのぬいぐるみがあったらいいじゃん!!


凱:役に立たなさそうだな・・・。


りん子:そういうダモンだって、役に立たないヒロシとか、変な物とか一杯持ってるじゃん!!


つみれ:ホントだね〜。


凱:ま、確かに・・・。


RL:え!?

   ヒロシ、役に立ってるじゃん!?


りん子:あの人キライ。


銃:僕は、特に変わってない。

  でも、頑張ります。


RL:わかりました。

   では、今回のアクトトレーラーを。




   『パンプキンヘッド』


   ・・・このN◎VAでハロウィンに「トリック・オア・トリート!!」なんてやってる子供なんていやしない。

   グリーンエリアの裕福な子供たちならいざ知らず・・・。

   これは、ハロウィンより少し前の物語・・・。




りん子:ちょっと、ちょっと!?


RL:何ですか?


りん子:これ、ハロウィンの話なんだよね!?


RL:そうですけど。


つみれ:何か、禍々しい感じなんだけど。


RL:やだなあ、気のせいですよ。


りん子:気のせいじゃないよ!!

    何だよ、パンプキンヘッドって!!


RL:知らないんですか?パンプキンヘッド。

   ハロウィンの。


りん子:知ってるよ!!

    っていうか、ちゃんとハロウィンやりたいんだけど!?


RL:できるといいですね?

   さて、だれからオープニングをやりますか?


つみれ:ハイ!!


凱:おっ!!

  何かやる気充分じゃねえか。


つみれ:やる気充分だよ〜。


RL:了解。

   では、つみれからオープニングでいいですね?


一同:いいで〜す!!





【オープニングシーン:海幸つみれ・・・藤咲不動産前にて】


RL:時期は、ハロウィンの少し前くらいです。

   そうだね、あと1週間くらい。

   つみれは、アサクサの街を歩いています。

   街中はハロウィンの支度で賑わっていますね。


つみれ:へえ〜。

    じゃあ、アサクサをフラフラしてようっと。


凱:フラフラ。


りん子:フラフラ。


つみれ:そんなにフラフラしてない〜。


RL:そうやって、つみれがアサクサの街中をフラフラしていると藤咲竜二に呼び出されます。


つみれ:わ〜い。

    竜二さ〜ん。


凱:兄貴、俺という弟分がいながら、すっかり、つみれつみれ、になっちまったな・・・。


RL:何言ってるんですか?

   気のせいですよ。


凱:いや、俺んとこ、ホント、竜二の兄貴出てこないから。


RL:凱には、白夜さんがいるじゃないですか。


凱:まあ、そういう問題じゃねえけどな。


RL:というわけで、つみれは藤咲不動産にやってきました。

   真っ昼間だというのに、事務所の前では、イカつい顔した兄ちゃんたちが飾り付けをしていますよ。


つみれ:わぁ〜!!

    かわいいですね〜!!


組員A:ンだと!?コラァ!?

    見せモンじゃねぇぞ!?


組員B:シッ!!

    やめろ!!


RL:そうやって、他の組員がたしなめて奥の方を見ます。

   その視線をたどると竜二の歩いてくる姿が。


つみれ:あ、竜二さんだ。

    トットットって走っていこう〜。


凱:トットットット?


りん子:走る表現だよ。


凱:そんくらいわかるわ!!


つみれ:竜二さ〜ん!!

    こんにちは〜、ハロウィンの飾り付け、カワイイですね〜。


竜二:いやあ、ハロウィンの準備なんだけどね、飾り付けの人が足りなくってね。


つみれ:手伝います!!


りん子:反応、早いね!!


竜二:まさにそれを頼みたかったんだよ。

   これから、そこの茶店で話をしないか?


つみれ:わ〜い。

    デートだデートだ〜。


凱:チッ!!


RL:ということで、つみれは、竜二に連れられて、近くの和風な喫茶店に来ました。

   しばらくすると、みたらし団子とお茶が出てきます。


つみれ:わ〜い。


りん子:いいな〜。

    私も食べた〜い。

    登場した〜い。


RL:ダメです。登場できません。


りん子:わかってるよぅ・・・。


RL:茶店は人払いされています。

   アサクサの下町は竜二が力を入れているので、子供もハロウィンを楽しんでしますね。

   竜二はしばらくその様子を見ていましたが、緩んだ表情から、厳しい目つきになります。


つみれ:キャ〜、竜二さんカッコいい〜!!

    ・・・ところで、私に頼みたいのは飾り付けなんじゃないですか?


竜二:飾り付け・・・。

   そうだね、飾り付けだ。

   人捜しで申し訳ないんだが、このハロウィンにふさわしい飾り物を探しているんだ。


つみれ:竜二さんのお願いなら何でもやりますよ!!


RL:竜二はプラスチックペーパーを差し出します。

   そこには、コンビニの防犯カメラの画像かな、というような不鮮明な画像が写っています。


つみれ:?

    誰か写ってるの?


RL:はい。

   そこには、コート姿の人物が。

   ただ、頭のところにカボチャの頭がついています。


竜二:どうだろう?

   愉快そうだろ?カレ?


りん子:愉快じゃないよね!?

    絶対におかしい人だよね!?


つみれ:コンビニですか?


竜二:ああ、そうだね。ご名答。

   ウチのハロウィンパーティにもってこいだと思うんだ。


つみれ:えーと、どうすればいいんですか?


竜二:見つけてくれるだけでいいんだ。


つみれ:え!?

    この写真だけで?


竜二:顔の広いつみれちゃんなら、探せると思う。


つみれ:・・・この人が何かやりそうなんですか?


竜二:・・・血生臭いのはイヤだよね?


つみれ:こっそり捜した方がいいんですか?


竜二:人捜しは、派手に、大々的にやった方がいいだろう。


RL:そう言って、竜二はニッコリと微笑みます。   


つみれ:え、と。

    わかりました!!


RL:そこで、組の若い衆がやってきます。


組員:お、お取り込み中スンマセン。

   藤咲のオヤジ、ちょっと・・・


RL:ということで、シーンを切り・・・


つみれ:待って!!

    まだ、シーンを切らないで!!


RL:何かやりたいことがあるんですか?


つみれ:竜二さん、つみれ、頑張るから、誰か頼れる人を紹介して下さい〜。

    〈友達の輪〉で。


RL:では、判定をどうぞ。



   つみれの〈友達の輪〉判定。―成功。

   竜二の〈自我〉判定。―成功。



RL:ふう。

   何とか抵抗できました。


つみれ:何それ〜。

    抵抗とかやめて欲しい〜。


RL:抵抗はしますよ?

   というわけで、竜二はつみれに3シルバー渡します。


竜二:つみれちゃん、派手にやって。


つみれ:わかりました〜。


RL:では、これでつみれのオープニングは終了です。

   最後につみれのPSとキーです。



   つみれのPS『カボチャ男を捜し出す』

   つみれのキー『カボチャ男』





【オープニングシーン:桜田門凱・・・B◎―S◎サーキットにて】


RL:では、凱のオープニングです。

   あなたの目の前では凄い爆音がしています。

   今、いるのはモーターコロシアムですね。

   メジャーデビューを控えた“グレイファントム”クセルクスがテストランをしています。

   (スラム・レーシング参照)


凱:お、クセルクスか。


RL:この分なら、メジャーデビューも大成功のはずです。


つみれ:あれからレースには出てないの?


RL:出てますよ。

   でも、大舞台はこれから、というところですね。

   しかし、今、ここにいるスタッフは「少なっ!!」という感じですね。

   アイスマンとホムラくらいしかいません。


凱:そう言えば、俺のクワドリガは、ペイントの方、終わったのか!?


RL:ホムラが終わらせてくれています。

   派手派手しく。


凱:お、サンキュー!!


RL:凱がふと見ると、アイスマンは浮かない顔をしています。


凱:?

  アイスマン、どうしたんだ?


アイスマン:クセルクスとマシンの相性は最高にいい。

      ・・・怖いくらいだ。


凱:何で、浮かねえ顔してんだ?


アイスマン:・・・桜田門さんはレッガーですよね?


つみれ:あ、そういうこと面と向かって聞いちゃうんだ・・・。


凱:まあ、そうだな。


アイスマン:クセルクスはN◎VAの居住権を得て、メジャーデビューも決まって。

      何一つ困ることはないと思っていたんですが・・・。

      クセルクス・・・何で・・・?


凱:何があったんだ?


アイスマン:実は、クセルクスが、未だに危険を冒してレッドゾーンに出入りしているようなんです。


凱:・・・ほう。

  理由は聞いたのか?


アイスマン:・・・はっきり答えてくれません。

      社会の裏事情に詳しいレッガーの凱さんなら・・・。

      クセルクスの秘密を探れるんじゃないかと思って・・・。


RL:そんな様子をホムラも心配そうに見ています。


凱:・・・ん。

  ・・・そうだな。

  俺のクワドリガにパイルバンカーでもつけてもらおうか。


アイスマン:?

      パイルバンカー!?


りん子:パイルバンカーって?


RL:杭ですよ。

   ロボットの腕から飛び出す。


凱:スゲェ威力なんだぜ?

  知らねぇのか!?


つみれ:知らないよ?


りん子:何でそんなものつけたいの?


凱:つけたいからに決まってんだろ!?

  ・・・えーと、ちなみに俺のクワドリガはヴィークルだけどな。


RL:はい、ウォーカーじゃないとそもそもつけられません。


凱:ちなみにスロット的にももうオプションはつかねぇ。


RL:・・・ああ、そういうことですか。


りん子:どういうこと?


RL:凱はレッガーですから。

   何か代償がないと引き受けられないんでしょう?


アイスマン:いや、つける!!

      腕をつければ何とか・・・!!


つみれ:え?

    馬車に腕がつくの!?


ホムラ:兄さん、やめてよ!!

    そんなこと!!


アイスマン:・・・素材さえ準備してくれれば必ずパイルバンカーをつけよう。


凱:じゃあ、素材が準備できたら頼むぜ!?

  ・・・クセルクスのことは・・・心配すんな。

  引き受けたぜ?


RL:では、ここでシーンを閉じましょう。

   凱のPSとキーです。



   凱のPS『クセルクスの過去を知る』

   凱のキー『クセルクスの行方』



RL:なお、今回、凱は、アクトコネとして〈コネ:クセルクス〉を得ます。


凱:じゃあ、やっぱり妹みたいなもんだから、ハートで取っておくか。


RL:凱って、女性のゲストと軒並みハートの関係で取っていませんか?


りん子:キモい!!

    私にハートで取るのはやめてよね!!


凱:え?

  いや、ほら、俺の一番得意な(能力値の)ところだから。


RL:ハイハイ。


凱:おい、変なまとめ方すんなや!!  





【オープニングシーン:天見りん子・・・自宅マンションにて】


RL:次は、りん子。

   時期はハロウィンよりもちょうど1週間くらい前。

   りん子は自宅のマンションにいます。


りん子:私はグリーンエリアに住んでいるから、ハロウィンをやるよ!!

    「トリック・オア・トリート!!」

    やるよ!!絶対!!

    親友のクリスちゃんと!!


RL:はい、その二宮クリスから電話です。

   真夜中にポケットロンが鳴ります。


つみれ:ふぅ〜きぃ〜つぅ〜。


りん子:やめて!!

    ホントっぽいから!!


凱:まあ、不吉だよな。


銃:不吉だね。


りん子:黙ってて!!

    急いでポケットロンに出るよ!!


RL:りん子が出てみるとテレビ電話モードですね。


クリス:・・・りん子ちゃん、今までありがとう・・・。


りん子:!!

    ちょっと!!やめて!!

    クリスちゃん、そういうこと言うの。


クリス:・・・ねえ、りん子ちゃん、ハロウィンて何の日か知ってる?


りん子:知ってるよ!!

    「トリック・オア・トリート!!」で近所の人からお菓子もらったり、カボチャを食べるんでしょ!?


クリス:・・・違うんだよ、りん子ちゃん。

    ・・・死んだ人が帰ってくる日なんだよ?


りん子:え?

    ちょっと、どうしたの!?

    クリスちゃん?


クリス:・・・お父さんが呼んでるの・・・。


りん子:行かないで!!

    行っちゃダメだよ!?クリスちゃん!!


RL:では、ここで、りん子は〈コネ:二宮クリス〉を。



    りん子の〈コネ:二宮クリス〉判定。―成功。



RL:りん子は、クリスの様子が違うことがわかります。


りん子:いや、充分いつもと違うよ!?


一同:確かに・・・。


RL:えーと、口調が荒くておかしい、ということに気づきます。

   熱でうなされているような感じ。


凱:取り憑かれているな、きっと。


りん子:ちょっと!?

    何言ってんの!?


RL:すると、奥の方からクリスのお母さんの声がします。


クリス母:ちょっと、クリス?

     こんな時間にポケットロンなんかで話をして・・・


クリス:じゃあね、りん子ちゃん。


りん子:え?ちょっと!?

    クリスちゃん!?


RL:ここでポケットロンが切れます。

   そして、シーンも閉じます。

   では、りん子のPSとキー。



   りん子のPS『クリスを呼ぶ声を突き止める』

   りん子のキー『クリスを呼ぶ声』



りん子:何か、響きがイヤなんだけど。


つみれ:「クトゥルフの呼び声」みたいだから?


りん子:言〜わ〜な〜い〜で〜!!





【オープニングシーン:山崎銃・・・セクシーバー「オイラン」にて】


RL:では、銃のオープニングなわけですが。


銃:はい。


RL:“暴走課長”レイに呼び出されるんですが、店は銃が決めて下さい。


銃:え〜。

  どうしようかな〜。


RL:(タロットをめくる)カブキ。

   ・・・では、銃は派手な店にレイを案内しました。


銃:どうぞ。


RL:店内は、大音量のスイングジャズが鳴り響いています。

   右を向いても左を向いても色っぽい女の人が色んな格好をして接客しています。

   吸血鬼とか魔女のコスプレですね。


銃:え〜。


レイ:・・・山崎はこういう店が好みか・・・。


銃:え、いや、違うんですよ?

  この前来た時ははこんな店じゃなかったんだけど。

  RL、店を変えたいんだけど?


RL:いや、もう席に座ってますから。


凱:おうおう、やるね〜。

  女上司をキャバクラに案内するなんてよぅ。


銃:キャバクラじゃないよ。

  バーだよ。

  いつもはこんなんじゃないんだよ。


凱:セクシーバーか。


銃:違うよ!!

  まあ、キャバクラじゃなきゃいいけど。


つみれ:そうなんだ!?


レイ:わかった、わかった。

   お前も男なんだから、気にするな。


銃:いや、ホントだって!!


つみれ:銃さん、カワイイ〜。


りん子:アハハ〜。


銃:ねえ!!


RL:銃はいたたまれなくなってトイレへ。


銃:行くよ!!トイレ!!


RL:銃がトイレから戻って来る時です。

   店内に「タン!!」と乾いた銃声が響きます。


銃:店内の様子を見るよ。

  撃ったヤツがいるのか。


RL:では、〈知覚〉判定を。


銃:スートがない。

  でも、失敗はしたくない・・・。



   銃の〈知覚〉判定。―ジョーカー。成功。



RL:おお。

   銃が店内を確認すると、少し離れたテーブルで頭を撃ち抜かれて死んでいる男がいるのに気付きます。

   撃たれた男は、手にロレックスの腕時計に高価そうなスーツという姿の男です。

   そして、すぐ近くには、ゾンビ男が立っています。


銃:ゾンビ男?


RL:ゾンビの被り物をしているんです。

   そして、その男は手に煙の出ている銃を持っています。

   大型の回転式けん銃ですね。


ゾンビ男:お前の罪を数えろ・・・!!


RL:ゾンビ男は低い声でそう言います。


銃:なぜ撃った!?


RL:すると、ゾンビ男はいきなり窓ガラスを割って外に逃げ出します。

   レイもそれに反応して、立ち上がります。


銃:フリーズ!!

  ブラックハウンドだ!!

  割れたガラス窓から外に飛び出す!!


RL:ここは2階ですから、飛び降りることができたか〈運動〉判定を。

   あまり難しくないので、達成値は10で。



   銃の〈運動〉判定。―成功。



RL:では、銃は2階から飛び降りましたが、受け身に成功して、上手く着地しました。

   しかし、もうそこにはゾンビ男の姿はありません。

   夜の街に消え去っていくバイクの排気音だけが聞こえます。


銃:今から追ったら?


RL:さすがに間に合いませんね。


レイ:少し遅れちまったなぁ・・・。


銃:すみません。


レイ:いや。

   それより、山崎、犯人は見たのか?


銃:はい、よく見ました!!


RL:自信たっぷりですね。


つみれ:ジョーカー出してたからね〜。


銃:ゾンビの被り物をした男です!!


RL:銃の話を聞いて、すぐにレイが無線で犯人を手配しています。


レイ:山崎、お前の話を聞く限り、相手はプロだ。

   いいか、必ず引っ捕らえてこい!!


銃:はい!!


RL:というわけで、翌朝、銃は警ら課に呼び出されます。


警ら課長:昨夜はどうやらレイ課長とお楽しみだったようだな。


銃:・・・。


りん子:うわ〜。


つみれ:うわ〜。


警ら課長:いや、休暇の過ごし方について別にどうこう言うつもりはない。


銃:特に何もありませんよ。


警ら課長:いい、言い訳はきいてない。

     山崎、問題はお前が犯人を見ているということだ。


銃:?


警ら課長:山崎、無給休暇の延長だ。


つみれ:また!?


りん子:いつも無給休暇だね〜。


警ら課長:そうは言っても金がないと困るだろう?


RL:そう言うと、警ら課長はデスクの上に「パチン、パチン、パチン」とシルバーを3枚置いていきます。


銃:あれ、ところで相棒の人は?


警ら課長:相棒は精神病院に入院中だ。

     心配いらない。


凱:いや、心配いるだろ、それ。


りん子:銃の相棒って大変なんだね。


警ら課長:では、良い報告を期待している。


銃:わかりました。

  きっちり働きます。


RL:では、銃のPSとキーです。



   銃のPS『殺人事件を解決する』

   銃のキー『殺人事件』





【シーン1:天見りん子・・・二宮クリス自宅にて】


RL:では、最初のシーンですが・・・。


りん子:ハイ!!ハイ!!

    私がやりますっ!!


凱:スゴイ意気込みだな・・・。


りん子:だって!!

    あんな電話もらったら、気になって寝られないよ!!

    すぐにクリスちゃんの家に行くよ!!


つみれ:そうだよね〜。


りん子:グライドに乗って行くよ!!

    ビューって!!

    相当飛ばして!!

    〈操縦〉判定してもいい?


RL:はい、どうぞ。



   りん子の〈操縦:地上車両〉判定。―失敗。



凱:失敗かよ!?


RL:手を回したんですね。

   汚いやり方です。


りん子:何で!?

    必死なんだよ?

    必死にグライドで駆けつけようとしたら、転んじゃったんだよ?


RL:はい、わかりました。

   まあ、そんな茶番もありましたが、きちんと着きます。


りん子:茶番とか言わないで!!


RL:はい。


では、りん子はクリスの家の前にいます。


りん子:さっそく忍び込むよ!!


RL:どうやって?

   クリスの家はグリーンエリアの高層マンションマンションですよ。

   クリスの部屋は窓際ですけどね。


りん子:何階?


RL:えーと、2階です。


りん子:なら、いけるじゃん!?


RL:いけませんよね。普通。


凱:普通は、いけないな。


りん子:いけないかな?


RL:どうしても窓から忍び込むなら〈運動〉判定をして下さい。


りん子:ムリ。


RL:じゃあ、どうしますか?


りん子:えーと、普通にクリスちゃんの家を訪ねるよ。


RL:夜中ですよ?


りん子:入れてくれるよ!!

    絶対!!


つみれ:そうかな〜?


RL:では、りん子はクリスの部屋の前に立っています。


りん子:インターホンを押すよ。

    ピンポーン!!ピンポンピンポン!!


凱:うわ、迷惑すぎるぜ。


RL:りん子がインターホンを鳴らすとクリスの母親がドアを開けて応対します。


りん子:あれ?

    クリスちゃんじゃないんだ。


RL:そりゃそうですよ。

   クリスには母親がいるんですから。


りん子:(無駄に大きい声で)入れて下さい!!


クリス母:え、と。

     確か、天見りん子さん?


りん子:クリスちゃんに会わせて下さい!!


クリス母:でも、もう夜中だし、クリスは体調が悪いので・・・。


りん子:RL、クリスちゃんのお母さんを説得するよ!?


RL:何て言って?


りん子:クリスちゃんが具合が悪いのは知っています!!

    クリスちゃんの病気は私が治します!!


クリス母:え、と、どうして治せるのかしら?


RL:クリスの母親は明らかに信用していませんね。


つみれ:まあ、そうだよね・・・。


凱:そりゃそうだな。


りん子:何で!?

    だって私なら治せるよ!!

    〈ヒーリング〉で!!


RL:えーと、そういう問題ではなく、こんな深夜に小学生が病気を治せるからと言って訪ねてくる方が不自然ですよね?


りん子:そうかもしれないけど!!

    でも、私はクリスちゃんに会わないといけないから!!


RL:わかりました。

   では、難易度は言いませんが、〈交渉〉判定をどうぞ。

   はっきり言って言ってることもアレだし、相当難易度は高いと思って下さい。


りん子:でもやるよ!!



    りん子の〈交渉〉判定。―ダイヤAで達成値21。成功。



RL:では、あまりにもりん子が必死なので、クリスの母親も折れて家の中に入れてくれました。

   奥の方のクリスの部屋に通されます。


クリス母:多分なんだけど、この間、夜、突然、家を飛び出してフラフラしていることがあったの。

     その時に熱を出して・・・。

     もし、眠っていたら御免なさいね・・・。


RL:りん子はそう言われてクリスの部屋に案内されました。


りん子:クリスちゃん!!


RL:クリスは苦しそうな寝息を立てていますね。


クリス:お父さん・・・。


RL:クリスがそう呟くと、クリスの母親は悲しげな顔をします。


クリス母:ね、りん子さん。

     これで、今日は帰ってもらえるかしら?


りん子:え!?


クリスちゃんを治してあげたいのに!!


RL:えーと、りん子。

   〈デジャヴュ〉を。



   りん子の〈デジャヴュ〉判定。―成功。



RL:今、これ以上、クリスの母親を不審がらせると。


りん子:何?


RL:今後、入れてもらえなくなる可能性があるけど。


りん子:え〜?


でも、このままじゃ、クリスちゃんが心配だよ!!


RL:どうするんですか?


りん子:説得するよ!!


RL:どうやって?


りん子:私なら、クリスちゃんを治せるかもしれない・・・。


RL:そう言うと、クリスの母親はこう言います。


クリス母:あなたが何を・・・?


凱:まあ、そりゃそうだ。

  小学生だしな。


RL:クリスの母親は、もっと悲しそうな顔になります。


りん子:もうやるよ!!

    〈ヒーリング〉!!


RL:では、どうぞ。



   りん子の〈ヒーリング〉判定。―達成値9。



RL:それでは無理ですね。


りん子:〈医療〉は?


RL:まあ、判定はできますね。

   ・・・達成値は高くなりますけど。


りん子:じゃあ、必死に看病するよ!!



   りん子の〈医療〉判定。―達成値15。



RL:あれ?

   りん子が必死に看病していると、クリスの呼吸が次第に穏やかになっていきます。


凱:何じゃそりゃ!?


つみれ:あれ〜?


銃:どうして?


りん子:やったね!!


RL:りん子の手際の良い看病には、クリスの母親も明らかに驚いています。

   クリスの体温計を見てみると。


クリス母:熱が下がってる!?


凱:まあ、そりゃ驚くわ。


つみれ:確かに。


RL:熱が下がったので、クリスも目を覚まします。


クリス:あ、りん子ちゃん!!


りん子:ねえ、クリスちゃん、大丈夫!?


クリス:もしかして、りん子ちゃんも殺されちゃったの!?


りん子:どういうこと?


クリス:だって、お父さんの呼ぶ声が・・・。


クリス母:ダメよ、クリス。

     お父さんのことなんか口にしちゃ。


RL:クリスは記憶が混同しているようですね。


りん子:RL、クリスちゃんに〈インタビュー〉してもいい?


RL:〈インタビュー〉・・・。

   いいでしょう。

   判定をどうぞ。



   りん子の〈インタビュー〉判定。―成功。



RL:りん子の〈インタビュー〉は成功しました。

   質問してもいいですよ。


りん子:ねえ、クリスちゃん。

    その夢、どうしたの?


クリス:わからないよ。

    お父さんが呼んでいるんだもん・・・。


りん子:お父さんはどこにいたの?


クリス:わからないよ・・・。


クリス母:もうやめて!!

     りん子さん、今日のところは帰って!!


RL:これ以上やると、本当に関係を壊しかねませんね。

   もっとも、クリスの看病が上手くいっているので、ここで引く分には大丈夫だとは思いますが。


りん子:じゃあ、クリスちゃん、これで帰るね。


RL:りん子がクリスのマンションを後にしたところでシーンカット。


では、舞台裏。




   桜田門凱・・・『クセルクスの行方』

         →〈社会:ストリート〉

         (1)“グレイファントム”クセルクスは変装してレッドゾーンに出入りしている。

         (2)レースで得た賞金の取り分を現金化して持ち出している。

         (3)クセルクスがレッドゾーンの教会に入っていくのを見た。

           →アドレス『レッドゾーンの教会』入手。




RL:これでこの情報は全部ですね。


凱:アドレス?


RL:その場所に行けるようになったということです。


凱:シーンを作れるというヤツか?


RL:まあ、そうですね。




   山崎銃・・・『殺人事件』

        →〈社会:警察〉〈社会:ストリート〉

        (1)被害者は三元敏男(ミツモト トシオ)。衣料販売業の社長だが、暮らしぶりや生活にカタギではない。




RL:銃の達成値が低いので、情報はここまでです。


銃:うん・・・。




   海幸つみれ・・・『カボチャ男』

          →〈社会:メディア〉

          (1)先ほど見た写真と同じ構図でビデオ撮影しているコンビニを発見。

            カボチャ男と同じ映像を入手。

          (2)それより後は、ダークイエローゾーンの監視カメラには写っている。

            撮影された店は、銃砲店すなわちガンショップで買い物済みの大荷物を抱えて監視カメラの前でポーズを取っている。

            その手には1枚の紙片があり、「I am Pumpkin Head.」と書かれている。

            反対の手の指の間には大量の銃弾を挟んで持っている。

         (3)N◎VAスカイツリー特別展望席の前にカボチャ男が立っている最新画像を確認。

            手には「Pumpkin Head Return.」と書かれたメモを持っている。

            →ピン!!




凱:ピン?


つみれ:何?

    今の「ピン!!」ってやつ。


RL:立った、立ったよ。

   フラグが立ったよ。


りん子:フラグ?


RL:そうです。

   フラグが立ちましたよ〜。


つみれ:フラグって立った方がいいの〜?

    悪いの〜?


RL:さあ〜?

   では、舞台裏は終了ですね。

   次は?


凱:じゃあ、アドレスがわかったから、俺が『レッドゾーンの教会』にでも行ってくるか!!





【シーン2:桜田門凱・・・レッドゾーンの教会にて】


RL:では、凱はレッドゾーンの教会に向かう、でいいんですね。


凱:おう!!

  ケンゴが運転するエアカーのコンドルに俺、マミ、オトヤの4人で乗り込んでいくぜ!!


りん子:オトヤって音響の人だよね。


凱:おう!!

  マミはSPだぜ!!

  そんじょそこらのヤツよりはよっぽど腕が立つぜ!?


つみれ:何か、凱さんのところ、人が一杯だね・・・。


凱:つーわけで、メロディちゃんの新曲をボリュームマックスで流しながら行くぜ!!


RL:えーと、どこまで行くんですか?

   教会からどのくらい近くまでエアカーで行くんですか?


凱:んなもん、教会のすぐそばに乗りつけるぜ!!


RL:では、凱がコンドルに乗って教会のすぐそばまで乗りつけて下りると、教会から子供たちが出てきて寄ってきます。


凱:どうやら、スラムのガキでもいい曲はわかるようだな?


RL:凱が調子に乗っていると、突然、教会の方からシスターにたしなめられます。


シスター:静かになさい!!


凱:・・・おい、オトヤ。

  ボリューム下げろ。


RL:あ、消さないんだ。


凱:消さねえよ。

  ・・・RL、シスターってどんな感じなんだ?


RL:30歳すぎくらいの気の強そうな女性です。

   結構美人ですね。


凱:なるほど。(つみれ:何が「なるほど」なんだよ。)

  責任者はいるかい?


シスター:私が責任者です。


凱:へえ。

  えーと、俺は、桜田門凱ってモンだ。

  シスター、アンタ、名前は?


シスター:私は、シスターエイダと申します。


凱:あー、ちょっと聞きたいことがあるんだが。

  クセルクスってヤツのことなんだが・・・。


エイダ:・・・レッガーに話すことはありません。

    帰って下さい。


凱:・・・。

  えーと、シスター・・・。

  ・・・そうだ!!

  打ち明けたいことがある!!


エイダ:それは、懺悔したいことがある、ということですか?


凱:まあ、そうだな。


エイダ:では、こちらへ。


RL:そう言うと、シスターは、懺悔室に案内するよ。


凱:実は、クセルクスのことなんだが・・・。


エイダ:はい。


凱:最近、ここに出入りしてないか?

  何か、関係があんのか?


RL:すると、シスターエイダは本気で怒り出す!


エイダ:懺悔するんじゃなかったんですか!?


凱:いや、俺は本気でクセルクスのことを話したかったんだが?


RL:シスターエイダは、顔を真っ赤にして懺悔室に乗り込んできます。

   そして、凱の首根っこを捕まえてグイグイと引っ張っていきます。

   女性とは思えない凄い力ですね。


凱:俺は真面目だぜ!?


RL:シスターは聞く耳を持ちません。

   凱のことを蔑んだ目で見ます。


エイダ:子供たちの次は金!?

    神の怒りが落ちる前に立ち去りなさい、レッガー。


RL:そう言うと、シスターエイダは凱の前に仁王立ちになり、こう言います。


エイダ:この教会は、あなたを歓迎しません。

    ここは、レッドゾーンに置かれた唯一のセーフティハウスです。


凱:こうなったら、俺も意地だ!!

  タダで帰るわけにはいかねえ!!

  RL、俺はふんどし一丁で座り込むぜ!!


つみれ:何?

    どういうこと!?


りん子:ふんどし?

    ナニソレ、裸じゃん!?


凱:俺は、別に武器なんて持ってないぜ!?(一同:〈手刀〉は武器なんじゃ・・・)

  話に来ただけだからな!!


RL:では、一応、〈交渉〉をどうぞ。

   難易度は相当高いですけど。



   凱の〈交渉〉判定。―達成値15。



RL:無理ですね。

   シスターは、凱を教会から出そうとします。


凱:出されてたまるか!!

  必死に抵抗するぜ!!


RL:往生際の悪い・・・。

   では、シスターとふんどし姿の凱を引っ張り出そうとしますが、凱が抵抗するので膠着状態です。  


つみれ:何それ!?

    どういう状態?


りん子:何かヘン。


凱:やかましいわ!!


RL:凱がシスターに抵抗していると、教会の外にいた男が凱に話しかけます。


男:シスターが望んでいる。

  どけ。


凱:どんなヤツだ?


RL:男は、くたびれたコートのおっさんですね。

   40代半ばくらいのヨーロッパ系の男です。

   ただ、凱は、この男から修羅場の臭いがするのがわかります。


凱:RL、コイツはタダ者じゃあねえって感じがするのか?


RL:そうですね。

   タダ者ではありませんね。

   もし、一戦交えるなら、それはそれで構いませんが・・・。


凱:・・・ダチのために頼んでいるのがおかしいってか!?


男:・・・ここの主はシスターだ。

  立ち去れ。


凱:まあ、そもそもの目的はクセルクスのことだからな・・・。

  ここで一戦交える気はねえ。(一同:あ、逃げた)


RL:では、どうしますか?


凱:・・・RL、とりあえず立ち上がってシスターに財布ごと3シルバーを渡すぜ。

  ・・・邪魔したな。

  (男に向かって)俺は、桜田門凱ってんだ。

  ・・・アンタ、名は?


男:・・・ジャック。


凱:ジャックか。

  覚えておくぜ?


RL:というわけで凱がコンドルに戻ると、留守番をしていたマミが、コンドルに群がっている子供の腕を捻っていたりするわけですが。


凱:おい、マミ!!

  ガキ相手にそんなことしなくていい。

  ケンゴ!!帰るぞ!!


RL:では、ここでシーンを切ります。


凱:成り行きで有り金が全部なくなっちまった!!


つみれ:ホントだね〜。


りん子:タイヘンだね。

    でも、ダモンが自分でやったことだからね。


RL:では、舞台裏。



    山崎銃・・・『殺人事件』

         →〈社会:警察〉〈社会:ストリート〉

         (2)被害者の裏の顔は、「子供服の三元」。子供専門の人身売買屋。

           殺害された原因はそっち絡みか?

  →キー『三元殺しの裏』入手。

         (3)三元が偽名で借りていた倉庫の情報を得る。商品は大丈夫なのか?

           →アドレス『三元の倉庫』入手。


銃:商品?


RL:まあ、子供ですよね。


りん子:倉庫に入ってるんだ。


銃:・・・危険だね。



   天見りん子・・・『クリスを呼ぶ声』

          →〈社会:警察〉〈社会:メディア〉

          (1)クリスの自宅周辺で、ここ数日、事件の発生が急増した。内容はすべて暴力事件。

            どの当事者についても、なぜ事件を起こしたのかについてはよくわかっていない。

          (2)近隣で見慣れないデコレーショントレーラーが遅滞運転で何回もイヌに捕まっていた。

            →キー『ハロウィントレーラー』入手。



りん子:遅滞運転?


RL:いわゆるノロノロ運転のことです。


りん子:早くても遅くても捕まるんだね。



   海幸つみれ・・・手札を回した。





【シーン3:海幸つみれ・・・クラブチェリーブロッサムにて】


RL:次は、つみれですか?


つみれ:うーん、何か大変なことが起こりそうな予感・・・。


RL:気のせいじゃないですか?


つみれ:そんなことないよね!?

    えーと、ストリートに関することなら、凱さんに相談すれば、何かやってもらえるかな?

    凱さんのところに行ってもいい?


凱:・・・まあ、やりたいこともあったが・・・。

  いいぜ?


つみれ:じゃあ、凱さんのチェリーブロッサムに行って相談することにしようっと。


RL:つまり、情報共有したいと。

   じゃあ、凱のチェリーブロッサムのシーンにします。

   メインはつみれですよ?


凱:わかった。


RL:では、つみれはチェリーブロッサムを訪ねてきました。


つみれ:こんにちは〜。


凱:俺は、いつもどおり別室でメロディちゃんのPVを観て楽しんでるぜ。


RL:あ、やっぱ働いてないんだ。

   それはそうと、ヒロシが凱のところに来ますよ。


ヒロシ:アニキ、海幸つみれって女が来てますぜ?


りん子:また、チンピラのヒロシ・・・。


凱:じゃあ、通せ。


つみれ:あ、凱さ〜ん。

    メロディさんの新曲ですね。

    今度、私の曲も聴いて下さいよ〜。


凱:あ〜、わかったわかった。

  そのうちな。


つみれ:何か冷た〜い。

    聞くだけならタダだから〜。


凱:で?

  どうしたんだ?


つみれ:あの、事件を起こそうとしている人がいて〜。


凱:ふうん。


つみれ:・・・N◎VAスカイツリーの事件の時と同じようなことが起こるかも知れないんだけど・・・。


凱:何だと!?


つみれ:RL、『カボチャ男』について知っていることを凱さんに説明するよ?


RL:えーと、藤咲竜二のことは話に出すんですか?


つみれ:とりあえず出さないようにする〜。


RL:了解。


凱:あ〜、話聞いてたら、何か腹減ったな〜。

  おい、アズサ、ナポリタン作れるか?


RL:アズサは、確か女バーテンで〈製作:カクテル〉10のエキストラですよね。

   それなら、そのくらいの料理なら作れますね。

   いわゆるレンジでチンくらいの出来で、味はそれなりですが。

   作ってくれますよ。


アズサ:ああ、ナポリタンね。

    いいよ。


つみれ:いいな〜。

    私も食べた〜い。


凱:ああ、いいぜ。

  アズサ、こいつの分もナポリタン頼むわ。

  俺は大盛りな。


アズサ:そっちの子の分もね。

    わかった。


RL:いいな〜、ナポリタン。

   メロディのPV観て、腹が減ったらナポリタンかよ!?


りん子:私もナポリタン食べに行っていい?


凱:ダメだろ。

  お前、やることあるんだろ?


りん子:うん・・・。

    じゃあ、出ないよ・・・。


RL:じゃあ、アズサがナポリタンを作ってくれますよ。


つみれ:わ〜い。


RL:で、2人でナポリタンを待っていると・・・。

   ピロリロリローン、ピロリロリローン!!

   テレビが「緊急速報」に切り替わります。


つみれ:え〜。


凱:ナポリタン食えないのかよ?


RL:そこかよ!?

   テレビテロップには、「テロ警戒速報」が入ります。


キャスター:本日、ブラックハウンドは真教浄化派によるテロが早急に迫っていることを発表しました。

      市民の皆さんは、警戒・警備に協力を・・・。


つみれ:RL、竜二さんに連絡を取りたいんだけど?


RL:どうぞ。

   では、つみれが竜二のポケットロンに連絡をすると・・・。


竜二:俺だ。


つみれ:つみれですけど・・・。

    RL、今までに知ったことを竜二さんに報告するよ。


凱:っていうか、アレか?

  また、竜二のアニキは、俺に頼まずにこんな女に頼んだのかよ!?


RL:あ、言うんですか?


凱:イヤ、ホラ、あれだよ。

  心の声。


RL:ああ、なるほど。

   で、竜二は、つみれの報告を聞いているよ。


竜二:ふんふん。


つみれ:今、緊急速報に流れたテロっていうのは、関係あるんでしょうか?


竜二:・・・もし、スカイツリーが舞台なら、大変なことになるね。


RL:そういう竜二の周囲はざわついています。

   忙しそうですね。


竜二:悪いね、つみれちゃん。

   ちょっとバタバタしてるから。


RL:そう言うと、竜二はポケットロンを切りますね。


つみれ:竜二さ〜ん・・・。

    肝心なことを教えてくれない〜。


凱:へへん。


りん子:何か嬉しそうなんだけど。


つみれ:何それ〜。


RL:でも、ホラ、竜二さんも取り込んでいるみたいだから、ね?


つみれ:う〜。


アズサ:あのさ。

    ナポリタン、どうすんの?


凱:お!!

  待ってたぜ!!


つみれ:わ〜い!!


RL:じゃあ、緊急速報を観ながら、ナポリタンを食べるところでシーン終了と。


りん子:いいな〜。


RL:で、舞台裏です。




   山崎銃・・・『三元殺しの裏』

        →〈社会:ストリート〉

        (1)三元ともめていたのは、“人形作りの”ボリスである。

          →アドレス『人形工房』入手。


   天見りん子・・・手札を回した。


    

RL:『三元殺しの裏』はこれ以上はありません。


つみれ:『人形工房』って何か、気持ち悪いね〜。





【シーン4:山崎銃・・・三元の倉庫にて】


銃:次は僕だけど・・・。

  『三元の倉庫』と『人形工房』があるんだよね。

  どっちにしようかな・・・。


RL:どちらでも。


銃:・・・じゃあ、子供がいるかも知れないから、『三元の倉庫』に行くよ。


つみれ:まあ、そうだよね〜。


RL:では、銃は『三元の倉庫』へ行く、でいいですね。


銃:バンブルビーに乗って行くよ。


RL:では、銃はバンブルビーで『三元の倉庫』へ行きます。

   倉庫は頑丈そうな鉄扉がついています。

   ただ、鍵は外されていますね。


銃:じゃあ、開けてみる。


RL:銃が重い鉄扉を押すと、扉はゆっくりと開きます。

   扉が開くと、中からもの凄い悪臭がします。


銃:どんな臭い?


RL:薬品やら生活臭。

   その他諸々の臭いが混じっています。

   倉庫の中は真っ暗ですが。


銃:じゃあ、サイバーアイを起動する。


RL:了解。

   それなら、中を見ることができます。

   相当に広い倉庫ですね。

   体育館くらいの広さ。


銃:かなり広いね・・・。

  何かある?


RL:鉄格子のついた檻がたくさんありますね。

   ただ、中はどれも空っぽです。


銃:空っぽなんだ・・・。

  子供は誰かが助けたってこと?


RL:どうでしょう?

   檻が設置されている以外には、よくわからない装置があります。

   装置はどれもひっくり返って壊れたりしていますね。


銃:檻の大きさは?


RL:だいたい、10人くらい入る大きさですかね。


銃:装置っていうのは、何の装置かわかる?


RL:では、〈知覚〉判定を。



   銃の〈知覚〉判定。―失敗。



RL:わかりませんね。


銃:やっぱり誰もいないのかな?

  うーん、重要そうなんだけど・・・。


つみれ:RL、私も登場していいですか?


RL:うーん、閉鎖された場所ですからね・・・。

   そもそもどうやって、ここに登場するつもりですか?


つみれ:えーと、銃さんの後をつけて来たから?

    テロのことを話したいし、カボチャ男のことも話しておきたいし。


RL:では、〈コネ:山崎銃〉で判定を。



   つみれの〈コネ:山崎銃〉判定。―成功。



凱:つみれに尾行されるブラックハウンドっていうのはいかがなものか、だな。


つみれ:あ、銃さ〜ん。


銃:あ。


つみれ:何してるんですか〜?


RL:いやいや、おかしいよね?


凱:おかしいな。


つみれ:おかしくない〜。

    銃さんを追ってきたらこんなところに来ちゃった〜。

    ここは何ですか〜?

    臭いですね〜。


銃:ここは檻とか、よくわからない装置があるんだけど・・・。


凱:ああ、なるほど。

  〈知覚〉をするために登場したのか。


つみれ:・・・〈知覚〉できな〜い。


銃:え〜そうなの?


凱:なんだと!?


つみれ:いいの!!


RL:で、何をするんですか?


つみれ:銃さんにカボチャ男の映像とか見せるの〜。

    ねえ、銃さん、これ見てよ〜。

    テレビでテロとか言ってたよ?

    関係があるんじゃないかと思って。


RL:情報共有ですか。

   ・・・ってこんなところで何してるんですかね?


銃:確かに。


つみれ:・・・何だろうね、ここ。

    RL、装置ってどんな感じ?

    培養槽とか?


RL:そうですね。

   培養槽にも見えますね。

   一抱えくらいありますね。


つみれ:培養して・・・体に何かくっつける!?


銃:何してたんだろう?

  もう1回培養槽を調べたいけど・・・。


RL:まあ、いいでしょう。

   どうぞ。


銃:いいカードがないから、山から引くよ。



   銃の〈知覚〉判定。―山引き失敗。



銃:うーん・・・。


つみれ:培養槽の中味は殺されちゃったのかな?


RL:どうですかね。

   では、ここでシーンカット。

   舞台裏。

   凱とりん子ですね。



   桜田門凱・・・『シスターエイダ』

         →〈社会:ストリート〉

         (1)レッドゾーンにセーフハウスを置くシスター。

         (2)見かけによらず腕っ節が強く、セーフハウスを守り抜いている。

           最近、大金を手にしたらしい。

         (3)現在は不明だが、少女時代、真教浄化派のテロリストコミューンでの生活経験がある。

           →ピコーン!!



RL:立った、立ったよ!!

   フラグが立ったよ!!


凱:フラグも立てばいいってもんじゃないんだろう?


RL:どうですかね?


りん子:テロリストコミューンって?


RL:ありていに言えば、テロリストの集団の中で暮らしていたということですね。


凱:まあ、最近手にした大金っていうのはクセルクスの金だろうな・・・。

  しかし、あの様子だと、テロはやってなさそうだが・・・。




   天見りん子・・・『ハロウィントレーラー』

          →〈社会:メディア〉〈社会:企業〉

          (1)大きな作り物のカブを載せたトレーラー。

          (2)トレーラー自体は可愛らしいが、ノロノロ運転や近くにいると頭が痛くなるので評判が悪かった。

          (3)トレーラーの所有者は、レンタル会社で倉庫の位置を割り出した。

           →アドレス『トレーラー倉庫』入手。




りん子:カブって「大きなカブ」のカブ?


RL:はい。


りん子:何で頭が痛くなるんだろうね?


RL:はい、それを調べて下さいね。


りん子:あ、そっか!!

    じゃあ、次のシーンで調べようっと。





【シーン5:天見りん子・・・トレーラー倉庫にて】


RL:じゃあ、りん子が『トレーラー倉庫』に行く、でいいのかな?


りん子:うん。

    トレーラー倉庫に行くよ。


RL:では、りん子はトレーラー倉庫に行きましたが、途中、テロの警戒が厳しくなっていることがわかりますね。


りん子:そっか。

    えーと、倉庫の中に入る。


RL:りん子が倉庫の中に入ると、すぐに何かつまづいて転びそうになりました。

   ポテンと尻餅をつきます。

   りん子がつまづいたのは薬莢でした。


りん子:やっきょう?


RL:けん銃を撃った時に出る弾の空ですよ。


りん子:ふーん。

    あ!!RL、やりたいことが!!


RL:何ですか?


りん子:〈あしながおじさん〉!!


RL:えーと、どういう状況なのか説明してもらえますか?


りん子:・・・尻餅をついた時にふと見ると、目の前にかわいい小袋が。

    その袋を開けると・・・なんとぉ!!


RL:ハイランダーって何でもアリなんですね・・・。

   判定どうぞ。



   りん子の〈あしながおじさん〉判定。―達成値17。



RL:では、りん子の目の前にあった小袋にはジャラジャラと17シルバーが入っていました。

   いいなぁ、ハイランダー。


りん子:へへ。

    おじさんありがと。


凱:どんなおじさんなんだよ?

  っつうか、おじさんが先回りしていたってことか!?


りん子:よーし!!

    倉庫の中身を探すよ!!


RL:倉庫の中は真っ暗ですが。


りん子:ウェブチャームを光らせるよ。


RL:了解。

   では、ウェブチャームの明かりで倉庫の中にデコトラがあるのがわかります。


りん子:ピコちゃんが教えてくれたんだよ?

    パタパタ〜って。

    ピコちゃん、エライんだよ?


RL:はい、りん子がそうやってデコトラに近づこうとすると、足下に「ぐにょっ」という感触があります。


りん子:え!?何!?

    ・・・・・・見ないよ!!


凱:いや、そこは見ろよ!?


りん子:でも絶対に見ないから!!


RL:はい、残念ながらりん子は足下を見てしまいました。

   踏んだ物は死体です。


りん子:気にしないよ!!


つみれ:イヤイヤイヤイヤ。


RL:では、理性の制御判定を。



   りん子の理性制御判定。―失敗。



りん子:ギャーッッ!!


銃:声、でかっっ!!


RL:りん子はもの凄い悲鳴を上げてしまいました。

   悲鳴は倉庫内に響き渡ります。


りん子:死体を見るよ。


RL:死体は男性で、服にはこの倉庫のレンタル会社の社名が入っています。

   全部で4人分の死体がありますが、どれも頭に1発撃ち込まれて死んでいます。


りん子:トレーラーの中を見るよ。


RL:では、〈知覚〉判定を。

   高い方が色々わかりますよ。



   りん子の〈知覚〉判定。―達成値17。



RL:では、りん子はトレーラーを調べて2つのことに気づきました。

   1つ目は、トレーラーの飾り文字に隠れるようにして「雪印」のマークがあること。


りん子:「雪印」って!!

    レッドバックの!!


RL:そうです。ただレッドバックに限らず、真教浄化派のシンボルですけど。


りん子:あの人、いつも逃げるからキライ!!


RL:それから、2つ目は・・・。

   積んであったカブの飾り物の裏側がこじ開けられていて、中に、イスが1脚置かれており、その前には何か装置が据え付けてあった跡があることです。

   ピコーン!!


りん子:また「ピコーン!!」って!!


RL:はい、フラグが立ちました。

   で、サイレンの音が聞こえてきます。

   警察が来そうですが、ここにいますか?


りん子:もちろん逃げるよ!!

    グライドに乗って、ピューピューって!!

    〈操縦〉判定していい?


RL:いいですけど、失敗したら逃げられない、ということでいいですか?


りん子:やっぱ、普通に乗るよ。

    ピューピューって。


凱:特別、違いは感じねえけどな?


RL:いずれにせよ、りん子はうまく逃げることができました。

   あ、あと、りん子はキー『カブの中身』を入手しました。

   では、舞台裏。


凱:RL、俺はキーがないんだが、「ジャック」とか調べられるのか?


RL:調べられません。



   凱・・・手を回した。



RL:余裕ですね。


凱:イヤイヤイヤ・・・仕方ねえだろ!?

  「ジャック」調べられねぇし。


つみれ:次は私だけど、RL、〈ブラックマーケット〉がしたいんだけど〜?


RL:どうやってお金を手に入れるつもりですか?


つみれ:えっと、やっぱり〜、竜二さんが「今月の分だよ。」って、お金をくれるんじゃないかな?


凱:竜二のアニキと一体何の取引をしてるんだ!?


RL:完全に非合法なやり方でお金を手に入れているんですね。


つみれ:違うよ〜?

    まあ、違わないけど・・・。


りん子:違わないんだ?


つみれ:いいの!!



   つみれ・・・〈ブラックマーケット〉判定。―成功。



RL:では、つみれは非合法な取引で7シルバーを手に入れました。


つみれ:わーい、竜二さんありがと〜。


RL:最後に銃。



   銃・・・手を回した。





【シーン6:山崎銃・・・人形工房にて】


RL:次は銃だね?


銃:『人形工房』へ行くよ。


RL:了解。

   では、銃は人形工房へ行きます。

   人形工房は、イエローエリアにある一見普通の事務所ですね。

   ただ、出入口にはいかついボディガード2人が立っています。


銃:事務所の周りを見てみるよ。


RL:事務所の周りを一回りしてみましたが、ボディガードがいるのは、この正面の出入口だけですね。


銃:他に出入口はあるの?


RL:ありませんね。

   まあ、窓はありますが。


銃:・・・じゃあ、ボディガードのいる出入口の方に行くよ。

  出入口に近づく。


RL:銃が出入口に近づくと、ボディガードが銃の方に注意を向けますが?


銃:・・・ブラックハウンドです。

  ボリスさんに会いに来ました。


RL:すると、ボディガードのうち1人は身構えて、もう1人は慌てて事務所の中に入って行きます。


銃:待っています。


RL:しばらくすると、先ほど事務所の中に入っていったボディガードが戻って来ます。


ボディガード:・・・中へ。


RL:銃は中に入るように促され、応接室に通されます。


銃:どんな部屋なの?


RL:ソファーに座って部屋の様子を見ると応接室の壁際にはたくさんのアンティークドールが並んでいるのがわかるね。

   なお、ボディガードは応接室の出入口に立ったまま。

   少しして、応接室に強面のロシア人が入ってくる。

   この男がボリスだね。


ボリス:ああ、ブラックハウンドの方ですね?

    仕事が忙しいので・・・。


RL:そう言いながら、ボリスは手に持ったアンティークドールに色を塗っています。


りん子:1つ1つ色を塗っているんだ!?


つみれ:スゴイね〜。


ボリス:・・・この絵の具の一筆で表情が変わるんです。


銃:・・・三元さんの件なんですが・・・。


ボリス:ミツモトさん?

    ・・・確か、亡くなられたとか・・・。

    まあ、自業自得ですよね。


銃:・・・知っていることを話してもらえませんか?


ボリス:・・・風の噂でしか知りません。


銃:噂ですか?


ボリス:噂では、商売でもめていたとか・・・。

    何の商売でもめていたかは知りません。


銃:・・・本当は知っているんじゃないですか?


RL:では、〈交渉〉判定を。



   銃の〈心理〉判定。―達成値20。



RL:ほう。

   ここに報酬点を9点も・・・。

   するとボリスは「ピクッ」と動きを止めます。

   そして、人形から目を離し、真正面から銃の顔を見ます。


ボリス:・・・なるほど。


銃:・・・。


ボリス:・・・まず始めに申し上げておきますが、今回、私は無関係です。

    これ以上、私の商売を荒らさないこと。

    いいね?


銃:わかりました。


ボリス:・・・ミツモトを殺ったのは、レッドゾーンのストリートチルドレンどもだ。

    ヤツはレッドゾーンで派手に子供狩りをやりすぎたんだ。


銃:・・・。


ボリス:・・・そう言えば、こんな話を聞いたことがある。

    レッドゾーンにストリートチルドレンどもをたくさん飼ってる「シスターエイダ」という者がいる、とね。


RL:そう言って、ボリスは懐から1枚のプラスチックペーパーを出します。

   そこにはシスターエイダと思われる女性が写っています。


ボリス:知っていることはこれですべてだ。

    これ以上は知らない。


銃:ありがとうございました。


RL:では、銃がボリスに礼を述べて人形工房を後にするところでシーンカット。

   アドレス『レッドゾーンの教会』とキー『シスターエイダ』を入手します。

   ピーン!!


りん子:また「ピーン!!」って。


RL:そうですね。

   さて、舞台裏ですが。


凱:キーがねぇ〜!!


りん子:カードがぁ〜!!


つみれ:う〜ん、キーもないし、カードもサイアクだよ〜。


RL:はい、なんだかんだで、全員、手を回すんですね?



   凱、りん子、つみれ・・・手を回した。



凱:っていうか、りん子は調べることあんだろ!!


りん子:ホントだよ!!

    ホントにカードが悪いんだよ!?


凱:金の力で何とかしろや!!


りん子:ハァ!?バカじゃないの!?

    カードがないって言ってんじゃん!?


RL:はいはい、では次のシーンは強制イベントだよ。


一同:え〜!?





【マスターシーン:臨時ニュース】


RL:ここで、N◎VA市内のあらゆるメディアで一斉に臨時ニュースが流れます。


凱:まあ、ナポリタンを食いながら見ていたテレビで見ていると思うぜ?


つみれ:じゃあ、私も〜。


りん子:私は、アサクサの街角テレビで見てるよ!!


銃:僕もそうかな?


RL:了解。

   いずれにしても、N◎VA市内にいるすべての住人が臨時ニュースを見ることができます。


キャスター:臨時ニュースをお伝えします!!

      現在、トーキョーN◎VAにテロリスト「ジャック・オブライエン」が潜入していることが発覚!!

      15年前の「血のハロウィン事件」の犯人で、まさに極悪なテロリストです!!


つみれ:ヤバイよぉ〜。

    もう、完全にヤバイ〜。


りん子:絶対にヤバイよね。


銃:・・・容疑者の写真とか映ってる?


RL:はい。

   15年くらい前の画像ですが、20〜30代の男が映っています。


凱:RL、それって・・・アレか?

  教会にいた「ジャック」か?


RL:・・・凱にはわかります。

   今、テレビに映っている男は、「ジャック」です。

   15年前の姿ですが。


凱:・・・そうか。

  どおりでタダ者じゃない雰囲気だったわけだ・・・。


RL:というわけで、マスターシーンは以上です。

   ・・・タイヘンですね!?


凱:何言ってやがる!!


つみれ:ホント、大変なことになっちゃったけど大丈夫!?


りん子:フラグのせいじゃないの!?


RL:ほら、フラグっていいフラグと悪いフラグがあるじゃないですか?


つみれ:やっぱり悪いフラグだったんだ〜。


RL:どうでしょう。

   ここで、全員が共有キーを得ます。



   キー『ジャック・オブライエン』『血のハロウィン』入手。



RL:これでマスターシーンは終了ですが舞台裏はありません。

   次のシーンですが、誰が?


凱:じゃあ、俺が。

  できれば、クセルクスと話をしたいぜ?

  クセルクスと教会でバッタリ会ったりとか、な。


RL:・・・了解。

   では、レッドゾーンの教会にしましょう。


凱:おう!!





【シーン7:桜田門凱・・・再びレッドゾーンの教会にて】


RL:では、凱はコンドルで再びレッドゾーンの教会に着きます。

   時刻は夕暮れですね。

   今度も同じメンツでいいですか?


凱:おう。

  ケンゴの運転で、俺とマミ、オトヤで行くぜ。

  近くに止めて俺だけ歩いて教会に行く。


つみれ:さっきあんなことがあったのによく行くよね〜。


りん子:ホントだよね〜。

    あ、ねえねえ、ダモン〜。

    私、頼みたいことがあるから登場していい?


凱:ん?

  まあ、いいぜ?

  金だけは持って来いよ!?


つみれ:相変わらずサイアクな感じだね・・・。


RL:では、りん子は登場判定を。

   ここは特殊な場所なので、コネ判定のみです。

   〈コネ:桜田門凱〉で対応する制御値を抜いて下さい。


りん子:わかった!!



    りん子の〈コネ:桜田門凱〉判定。―成功。



RL:ところで、こんな場所にどうやって登場するつもりですか?


りん子:えーと?

    ・・・あ、ダモンのコンドルの中に忍び込んでいたから!!


凱:何で一緒に乗って来たのに誰も気がつかねぇんだ!?


りん子:うまく隠れていたからね!!


RL:そうなんだ・・・。


りん子:とりあえず、タイミングを見計らって出るから、しばらく隠れているよ?


RL:了解。

   ところで教会の周りには誰もいませんね。


凱:教会に入っていく。


RL:教会の中は明るいですが、とても静かですね。


凱:・・・邪魔するぜ?


RL:教会の中にはストリートチルドレンがひと固まりになっていて、賛美歌が流れています。


凱:お祈りの時間かい?


RL:凱が教会の中に入っていくと、子供たちが振り返ります。

   その中にクセルクスの姿もあります。

   そして、その中心には横たわったシスターエイダの姿が見えます。


凱:何してんだ?


RL:凱が近寄って見てみると、シスターはすでに死んでいます。


凱:!!

  おい、クセルクス!!

  どうしたんだ!?


クセルクス:シスターが・・・。


凱:RL、シスターは本当に死んでるのか?


RL:そうですね。

   胴体に3発ぶち込まれていますけど、それで死なない人間がいるなら。


凱:・・・。

RL、神業の《黄泉帰り(フェニックス)》なら助かるのか!?


RL:使用できません。

   もう間に合いませんから。


凱:そうか・・・。

  ところで、ジャックは?


RL:姿は見えません。


凱:しかし、ジャックがやったとは思えないが・・・。

  ・・・クセルクス、お前はここの出身なのか?


クセルクス:・・・違う。

      私は、シスターと同じ。


凱:・・・。


クセルクス:同じ境遇にいたから・・・。


凱:そうか・・・。

  ・・・でも、今は真っ当なんだろ?


クセルクス:シスターはそう。

      私もそうなりたい・・・。


凱:・・・アイスマンには話したのか?


クセルクス:・・・。


RL:クセルクスは首を振ります。


凱:ところで、ジャックってヤツも知り合いか?


クセルクス:あの人のことはよく知らない。

      シスターの古い友人。


凱:そうか。

  アイスマンにはきちんと話してやれよ。

  アイツはお前のことを本気で心配していたぜ?


RL:クセルクスは黙っています。


凱:(クセルクスの肩に手を置く)

  ・・・なあ、クセルクス。

  アイスマンには全部話してやれよ。

  アイツならわかってくれるぜ?


RL:なるほど。

   凱はシスターエイダの過去を知っていますからね。

   わかっているけど、詳しいことは言わないわけですね。


凱:ああ。

  言うだけ野暮ってもんだろ?


RL:了解。

   では、凱は〈交渉〉判定をどうぞ。

   達成値は、・・・15でいいでしょう。



   凱の〈交渉〉判定。―達成値15。



RL:おお。

   では、クセルクスは「ハッ」とした表情になります。

   何かを決意した表情ですね。


凱:なら、これで話は終わりだ。


RL:それから、凱。

   〈知覚〉できますか?

   シスターの死体を見て、の。

   少しでも高い方がいいですけどね。



   凱の〈知覚〉判定。―スペードのA(達成値21)。



RL:ほう。

   では、凱はいくつかのことに気付きます。

   まず、シスターの胸元にかかったホーリーシンボルと一緒にポケットロンがあります。

   そして、ポケットロンには、何か録音されているのに気付きます。


凱:何て録音されてるんだ?


RL:「主よ、私をお赦し下さい。私は間違っていました。命を命で贖おうとするなど・・・。」


凱:・・・。


RL:そして、最後に「ジャック、許して下さい・・・。」と入っています。


凱:そうか・・・。


RL:もう1つ気付くことは、シスターが手の中に何かを握っていることです。


凱:何を握っていたんだ?


RL:タバコの吸い殻ですね。

   銘柄は「新星しんせい」ですね。


凱:ジャックのタバコか・・・。

  RL、ポケットロンとタバコの吸い殻はもらっておくぜ。


RL:了解。


凱:じゃあ、俺はこれで帰・・・


りん子:ちょっとぉ!!

    待って待って!!

    私、登場しただけで何もしてないよ!!


RL:ホントですね。


りん子:だってさ、登場したのはいいけど、シスターが死んじゃっててさ、あれじゃ出て行けないよ?


RL:確かに。


りん子:だから、コンドルの中でずっと待っていたけど。

    もういいよね!?


ケンゴ:うわ〜!!

    アニキ〜!!

    りん子がぁ〜!!


つみれ:何かケンゴがりん子に襲われているみたいだね〜。


りん子:襲ってないし!!


ケンゴ:アニキ〜!!


凱:どうした!?


ケンゴ:気が付いたらりん子が乗ってて・・・。


凱:何でりん子が乗ってんだ!?


りん子:隠れてたに決まってんじゃん!!

    そんなことより・・・ダモン!!

    調べて欲しいことがあるんだけど!!


凱:何だよ!?


りん子:クリスちゃんが大変なんだよ〜。

    かくかくしかじか。


RL:それは何をどのぐらい話すんですか?


りん子:具体的には『カブの中身』を調べてもらいたいからね。


凱:そうか、クリスちゃん、ね。

  いいぜ、りん子、調べてやる。

  金はかかるがな。


りん子:お金取るの!?


凱:オイオイ、クリスちゃんが死ぬか生きるかの瀬戸際なんだろ?

  10枚はもらわねえとな。


つみれ:10枚!?

    相変わらずヒドイね・・・。


りん子:5枚。


凱:8枚だな。


りん子:ダメ!!

    5枚!!


凱:・・・わかったぜ。

  『カブの中身』調べてやる。

  でも調べるだけなんだな?


りん子:え?

    どゆこと?


凱:調べるだけで手を貸す必要はないんだろ?


りん子:えー!?

    手も貸してよ!?


凱:手も貸すなら10枚だ。


りん子:・・・わかったよ。


凱:なら、さっさと寄こしな。


りん子:じゃあ、これね。(10シルバーを渡す)


つみれ:りん子ちゃんてチョロイね〜。


RL:ホント、外道レッガーですよね?


凱:オイオイ、そんなに褒めるなよ?


つみれ:褒めてないよ〜。


りん子:明らかに褒めてないよ!!


銃:さすがにヒドイと思う・・・。


凱:いやぁ、俺だってこんなことしたくないんだよ?


RL:まあ、確かに小学生にたかるレッガーっていうのは、ちょっとアレですよね。

   っていうか、白夜さんが知ったら・・・。


凱:オイ、オメェら!!

  ぜっていにチクるなよ!!


つみれ:それって・・・。


RL:誘い受けですよね?


りん子:言いつけるよ!?


凱:おい、マジでやめてくれ!!


RL:では凱のコンドルが教会から飛び立つところでシーンカットです。

   舞台裏をどうぞ。



    山崎銃・・・『ジャック・オブライエン』

         →〈社会:警察〉〈社会:ストリート〉

         (1)真教浄化派のテロリスト。隠密行動の名手にして銃の達人。

          「血のハロウィン事件」の実行者にして現在逃亡中。

           →キー『血のハロウィン』入手。

         (2)15年前のジャック・オブライエンの上司であるテロリストは「ブンラク」なる男。

           ジャックはレッドゾーンの教会をアジトにしていた。

           →キー『ブンラク』、アドレス『レッドゾーンの教会』入手。



RL:この情報に関しては、14、17、20があります。

   銃の達成値17では得られる情報は以上です。


銃:そっか。

  でも、これ以上は無理だったから・・・。


凱:その割には情報が多いんだな。

  スタイルはカゲとカブトワリがあるのか・・・。

  それに、ここでやっと色々繋がることがわかったぜ。

  しかし、ここで新たなキー『ブンラク』とは・・・。

  とてもリサーチが間に合いそうにないぜ・・・。


りん子:でも、『カブの中身』調べてね!!


凱:お、おう!!


つみれ:『ジャック・オブライエン』って最高の20の情報いるかな?

    ・・・多分、いるよね。

    じゃあ、私が調べようかな〜。

    と言っても普通には調べられないんだ〜。

    RL、〈コネ:長谷部万力〉とかどうかな?


RL:万力さんなら代用判定じゃなくても構いません。


りん子:え〜!?

    万力さんに聞くの〜!?


RL:何で!?

   万力さん、いい人だよ!?


りん子:もうそれいいから!!


つみれ:でも、万力さんに聞こうかな、やっぱり。


銃:お願いします。


凱:頼むぜ!?


RL:では、万力さんが「フヒヒヒヒ・・・」とか言いながら教えてくれるか判定を。


つみれ:お金も使って達成値20出すよ〜。



   海幸つみれ・・・『ジャック・オブライエン』

          →〈コネ:長谷部万力〉

          (3)15年前の「血のハロウィン」事件後、N◎VAから逃げ出して海外で15年間傭兵として働き、その報酬として免責特権を得ている。

           有力企業の力により、過去の犯罪経歴に関しては裁けないようになっている。

           そして、ジャックは革命家である。



りん子:革命家?


RL:つまり、シャドウにカブキが入っているということですね。

   これは、おまけ情報です。


りん子:おまけっていいよね!!


つみれ:りん子ちゃんて「おまけ」とかホント好きだよね〜。

    ところで、免責特権って?


凱:過去の犯罪行為については、《制裁バニッシュ》を使用できないってことだな?


RL:そのとおりです。

   過去の件で《制裁》を使用すれば、ブラックハウンドの信用は失墜します。


つみれ:危なかったね〜。


銃:うん。


RL:まあ、まだお互いに知らないわけですけど。

   では、次のシーンに行きましょう。


つみれ:じゃあ、私で〜。

    わかっていることを竜二さんの事務所に行って報告しようかな〜。

    何かヒントとかくれるかもしれないから〜。


RL:では、藤咲不動産ですね。





【シーン8:海幸つみれ・・・藤咲不動産にて】


RL:では、つみれは、藤咲不動産に来ています。

   かなりピリピリした雰囲気ですね。


つみれ:そっか〜。


RL:つみれは、事務所の応接室に通されて座っています。

   もちろんお茶が出されますよ。


つみれ:いただきま〜す。


RL:しばらくすると、竜二が登場しますよ。

   結構、険しい顔をしていますね。


つみれ:きゃ〜竜二さ〜ん!!

    あ、声には出しませんよ?


竜二:つみれちゃん、どうしたんだい?


つみれ:え〜と、これまでにわかったことを報告しようと思って・・・。


RL:つみれは、竜二にどの程度の報告をするんですか?


つみれ:え?

    えーと、今、私が知っていることを全部話すよ?

    ジャック・オブライエンのこととか。


RL:では、竜二はつみれの報告を「うんうん」などと頷きながら聞いていますね。


つみれ:あれ?

    竜二さんの態度って、「知っていたよ?」って感じなの?


RL:そうですね。

   あまり驚いた様子はありません。


つみれ:竜二さん、本当は何か知っていたんじゃないですか?


RL:すると、竜二は、こう切り出します。


竜二:血のハロウィン事件・・・。

   ・・・あれは、15年前にブラックハウンドにいた時に携わった事件なんだ。


つみれ:え!?

    竜二さんって、ブラックハウンドにいたんですか!?


竜二:・・・ああ。


つみれ:ジャック・オブライエンのことも知っていたんですか?


竜二:まあ、そうだね。


つみれ:その人、最近、レッドゾーンの教会に出入りしているらしいんですけど・・・。


竜二:・・・あのころから変わらないな・・・。

   ・・・だが、俺なんかが首を突っ込んじゃいけなかったんだ。

   ・・・すまなかった。

   これ以上はやらなくていいよ。

   ありがとう。


つみれ:・・・。

    それって、ちょっと納得いかないんだけど・・・。

    RL、これは、「つみれに頼んで失敗だった」ってことなの?


RL:そういうことは言っていませんよ。


つみれ:・・・竜二さんが、じかに担当したんですか?


竜二:・・・いや、じかに、じゃない。

   捜査に加わっていただけだ。

   ・・・しかし、そんなこと、一介のヤクザの俺が気にしてどうこうしていい話なんかじゃないんだ。


つみれ:・・・あの、「血のハロウィン」事件って何ですか?


RL:ああ、つみれは事件のことをまだ知りませんからね。

   竜二がどの程度のことを話してくれるか、〈交渉〉判定をどうぞ。


つみれ:え〜、いいカードがないんだけど〜。


RL:達成値は10もあれば充分です。



   つみれの〈交渉〉判定。―成功。



RL:では、竜二は、ポツリポツリと話を始めます。


竜二:血のハロウィン事件。

   ・・・あれは、15年前、N◎VA軍駐留直後に起きた事件。

   浄化派が、ハロウィンの夜に観光エアバスを襲撃したんだ。

   ・・・そして、子供を中心に約100人が死んだ。


つみれ:そんなに!?

    何で子供ばっかりだったの!?


竜二:それは、わからない。

   だが、当時、子供を狙った悪質な行為ということでかなり叩かれたテロだった。


つみれ:それは、そうだよね・・・。


竜二:・・・そんなことがあったから、今夜あたりブラックハウンドは全力で乗り出すだろうね。

   ・・・少し、話しすぎてしまったようだ。

   つみれちゃん、悪かったね。


RL:竜二はそう言うと席を立ちます。

   シーンは終了になります。

   舞台裏をどうぞ。


りん子:ダ〜モ〜ン〜!!

    『カブの中身』調べてよね!?

    お金、払ったんだから!!


凱:お、おう!!

  って、待てよ・・・。

  俺が調べても、お前に教えるためには、一緒にシーンをする必要があるぞ?


りん子:・・・そうだった。


つみれ:ヒドイね〜。


凱:イヤ、まあ、調べてもいいけどよ。

  実際、色々なキーが調べられないで終わる可能性もあるぜ?


りん子:・・・まあ、そうなんだけど。


RL:シーンの残り回数はあとわずかですよ。


りん子:・・・じゃあ、私が自分で調べるよ!!



    天見りん子・・・『カブの中身』

           →〈社会:メディア〉〈社会:警察〉

           (1)周囲で頭痛は発生する状況から考えて、強力な指向性を持った電磁波を発生させるEMP兵器。

           (2)クリスの症状から考えて、影響を受けた人間の過去の記憶を精神的ダメージに変える。

             特に大きなトラウマがある場合は、自殺や精神崩壊を引き起こす可能性がある。

           (3)EMP兵器の設計家として有名なのはテロリスト『ブンラク』である。

             →キー『ブンラク』、アドレス『クリスのベッド』入手。



つみれ:『クリスのベッド』ってりん子じゃないと意味がなかったんじゃ!?


りん子:ダモンに頼まなくてよかったんダモン。


凱:何だ、そりゃ!?

  バカにしてんのか!?


りん子:バカにしてないんダモン。


凱:・・・しかし、マジな話、シーンが足りるのか・・・って問題があるぜ?


りん子:え!?

    ちょっとそれはマズイ感じだよ!?

    RL、大丈夫だよね!?


RL:シーンの数は決まっていますからね。

   1人ずつ公平に。


凱:そう言えば、りん子、結構出てるんじゃねえのか?


りん子:え!?

    私、登場してないよ!?


つみれ:いや、してるよね・・・。


銃:一番出てるよ。


りん子:ちょっと待ってよ〜!!


RL:次の人、舞台裏を。


凱:まあ、俺も「血のハロウィン」事件を調べておくか。

  情報が共有できるわけじゃないからな。



    桜田門凱・・・『血のハロウィン』

          →〈社会:警察〉〈社会:メディア〉

          (1)実行犯は、「ジャック・オブライエン」。

          (2)当時、未確認情報ではあるが、真教浄化派がN◎VA軍の駐留に激しく反発していたことから、そのために行われたテロだと思われた。

            しかし事件直後、N◎VA行政府は、「真教浄化派は、例え子供であろうとも抹殺する凶悪なテロリストである」との声明を発表した。

            そのため、真教浄化派とブラックハウンドは全面抗争に入った。

            →ピコーン!!



凱:お!?

  フラグが立った!?

  っていうか、今さらな感じだが。

  遅かったのか!?


RL:どうですかね。



   山崎銃・・・手札を回した。



凱:オイオイ、銃よ。

  手を回してる場合じゃねぇんじゃ?


RL:余裕ですね〜。


銃:だって、手が悪いから。


RL:全員終わりですね?


では、登場回数からいって、銃のシーンですね。

   どうしますか?


銃:うーん、レイ課長に報告しようかな?


RL:では、最初のお店ですね?

   セクシーバー?


銃:そこは行かないから!!

  いつものバー「カゼ」へ行くよ!!


つみれ:え〜銃さん、照れてるの〜?


銃:いいから!!

  普通のところで!!


RL:了解。

   では、「カゼ」ですね。

   つまらないですね。


凱:まったくだぜ・・・。


銃:つまらなくないから!!





【シーン9:山崎銃・・・“普通の”バー「カゼ」にて】


RL:では、銃は、バー「カゼ」に来ていますよ。

   レイ課長と一緒に個室席にいます。

レイは、グイグイと飲んでいます。


銃:じゃあ、僕も一緒になって飲みます。


RL:じゃあ、2人でどんどん酒を飲んでいるわけですが。


銃:はい。(ゴクゴク)


レイ:(グビグビ)プハーッ!!


銃:(ゴクゴク)


レイ:(グビグビ)

ん。

山崎、これもイケるぞ?


銃:じゃあ。(ゴクゴク)


りん子:いつまで続くの?コレ。


レイ:(グビグビ)どうだ、山崎?

   何かわかったのか?


銃:はい、ある程度。(ゴクゴク)

  RL、レイ課長に今までにわかっていることを報告するよ。


RL:では、レイは飲みながら銃の話を聞きます。


レイ:(グビグビ)なるほどな。

   山崎、お前の話を聞く限り、三元は死んで当然のクソ野郎だな。


銃:はい。(ゴクゴク)


レイ:だが、(グビィ)コロシはコロシだ。


銃:はい。(ゴクン)


レイ:で、そいつを殺ったのが、15年前の「血のハロウィン」事件で、(グビグビ)テロを起こして子供を殺すハメになった「ジャック・オブライエン」・・・。


銃:そう(ゴクゴク)です。


レイ:で、そのジャックは、(グビ)現在、N◎VA市内で騒がれている潜伏中のテロリストか・・・。

   その背後にいるのが、真教浄化派の大物テロリスト「ブンラク」・・・。

   それで・・・。

   (グビグビ)なるほどな。

   わかった、山崎。


りん子:いや、コレおかしいよ!?


凱:飲み過ぎにも程があるぜ!?


銃:(ゴクン)それから・・・。


レイ:(グビ)ん?

   どうした、山崎?


銃:ジャックは15年前の事件では、逮捕できません。(ゴクン)


レイ:(グビ)どういうことだ?


銃:その件に関しては、有力企業から免責特権を得ています。(ゴク)


レイ:そうか。(グビィ)

   それを知らずにいたら、やっかいなことになっていた。

   わかった、オレの方でも対策を立てておく。


銃:(ゴク)お願いします。


RL:では、レイに報告を終えたところで、シーン終了です。

   えーと、(時計を見る)舞台裏は省略。


一同:え!?


RL:そろそろ、クライマックスシー・・・


りん子:ちょっとぉ!!


RL:・・・ンに入ろ・・・


りん子:待って、待って、待って、待って!!待ってよ!!!


RL:えーと、何ですか?


りん子:何で!?

    『クリスのベッド』のシーンは!?


RL:いや、もうクライマックスシーンでいいかなぁって。

   舞台裏も面倒くさいし、時間もかかるし。


りん子:ねえ、ちょっと、何それ!?

    クリスちゃんのシーンやらないと、クリスちゃん危ないんじゃないの!?


RL:まあ。


りん子:「まあ。」じゃないよ!!

    クリスちゃんに会わせてよ!!

    クリスちゃんのシーン、やろうよ!!

    やらないと、ぜっっっったい!!後悔するよ!?


凱:後悔するのは、りん子だろ?


りん子:ダモンは黙ってて!!(鬼顔)

    RL、クリスちゃんのシーン、やろうよ!?(両手で拝む)


RL:・・・り、了解。

   では、『クリスのベッド』のシーンをやります。


りん子:やったね!!

    絶対に助けるよ、クリスちゃん!!




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