スラムレーシング前篇
『スラムレーシング』
【プレアクト】
RL:今日はやめない?
一同:え?
せっかく集まったのに?
RL:だって、今回は長いからこの時間じゃ無理だよ。
凱:イヤイヤ、そりゃあないだろう。だって準備万端だぜ?
りん子:そうだよ。私も準備オッケーだよ。やろうよ〜。
つみれ:そうだよ、やろうよ〜。
銃:・・・・・・(銃の手入れをしている)
RL:・・・まあ、わかったよ。
じゃあ、始めるけど、成長は終わってる?
凱:成長か・・・。
俺は、〈鉄身〉を2に、〈手刀〉を3に伸ばしたぜ!!
前回(公式シナリオ「キメラの心臓」)、「鬼岩坊」相手にほんのちょっぴり苦戦したしな。
RL:まあ、相性悪かったですからね。
凱:あと、女バーテンとして助手〈製作:カクテル10〉を雇ったぜ。
名前は「アズサ」だ。
ますます充実するチェリーブロッサム!!
ついでに〈コネ:天見りん子〉もとった。ついでにな!!
りん子:へー、ついで、なんだね!!
まあ、そういうことにしとく〜。
私は、〈インタビュー〉と〈社会:アストラル〉とか上げたよ〜。
RL:〈インタビュー〉は、イヤだね〜。
つみれ:私は、〈盾の乙女〉をとった〜。
他の人にいろいろやってもらうつもり〜。
RL:つみれさんは、相変わらずアイドル要素が少ないですね。
つみれ:いいじゃ〜ん。
銃:〈操縦:地上車両〉やサイバーウェア。
RL:なるほど。
では、アクトトレーラーから・・・。
「スラムレーシング」
・・・それは、N◎VAの人々が熱狂するモータースポーツ。
N◎VA中心街を囲むように広がるスラム・・・。
そのスラムを時速300?で駆けめぐるバイク!!
年に1度の一大イベント。
・・・上から見下ろす者。下から見上げる者。
・・・立場に違いはあれど、企業もコードXも大喜びの血にまみれた祝祭だ!!
・・・と!!ここでタイトルが画面に映ります!!
『SLUM Racing』
一同:おお!!
何かかっこいい!!
【オープニングシーン:桜田門凱・・・N◎VA上空にて】
RL:凱からか・・・。何してる?
凱:そりゃあ、やっぱり、メロディちゃんの新曲流しながら、エアカーでN◎VAの空中遊覧中だろう?
RL:なるほど。
それでは、そんな凱のポケットロンが鳴ります。
凱:もちろん出るぜ。
RL:相手は天竜です。
天竜:ゴキゲンのところ悪いが、お前さん、井上のところに持っていく金の算段はついたか?
凱:?
天竜:白夜さんは何も言ってないのか・・・。
凱:何のことだ?
RL:「井上」は、河渡組の中でも武闘派で、殴り込みで名を売った人斬りです。
40歳過ぎのカタナです。
天竜:この間、お前さんが三合会のポン・サンを殺ったことは、みんなが知っていることだ。
・・・しかし、ムショに入るのは井上だ。
だから、その時は盛大に送り出してやらなきゃならん。
井上のところに支度金を渡してやらなきゃ漢の株が下がるってもんだ。
凱:そうか。井上さんには面倒かけるな・・・。
・・・でも、天竜さん、俺、金ねーんだけど?
天竜:そこを何とかするのが漢ってもんだよ。
RL:ここで、このアクトでの凱のPSが明らかになります。
凱のPS『エンディングの見送りシーンに報酬点20点以上を持ち込む』
凱:イヤイヤイヤ、ムリだろ?それ。
俺はシルバー3枚しかねえぜ?
誰から巻き上げたらいいんだ・・・!?
やっぱアレか。りん子か?つみれか?さすがに銃は厳しいな・・・。
早く、金を増やして俺にくれ〜。
りん子:ちょっとぉ!!
なに言ってんの!?
つみれ:うわ、サイアク。
RL:それでもいいですけどね。できるなら。
凱:イヤ、なんか厳しそう。っていうか20枚も手に入れることができるのか?
RL:そのための手がかりを渡します。
凱のキー『人斬り井上』『一攫千金』
凱:いいねぇ『一攫千金』!!
何かやれそうな気がしてきたぜ!!
やってやるぜぇぇ!!
【オープニングシーン:天見りん子・・・斑鳩第2小学校にて】
RL:では、りん子。オープニングはどうしますか?
りん子:学校がいい!!
RL:では、学校で。
りん子は教室で授業を受けています。といっても端末で行う授業ではなく、昔ながらの授業です。先生が黒板にチョークでカツカツと字を書いています。
・・・とここで、いきなりりん子のポケットロンが鳴り出します。
りん子:え!?誰!?
RL:ポケットロンの画面には「結城あや」の名前が。どうしますか?
りん子:え、えーと。で、出るよ。
RL:教室で?授業中に?
りん子:こっそり出るよ・・・。
RL:どうやって?
「昔ながら授業中」(イントロン不可)だけど。
りん子:先生!!
トイレ行ってもいいですか!?
つみれ:声、でかっ!!
凱:明らかにトイレじゃないパターンだよな。
銃:不良なんだね。
りん子:いいの!!
っていうか、早く!!
RL:アッ、ハイ。
どうぞ。
りん子:じゃあ、個室へ行くよ!!
それで電話に出るよ。
結城あや:りん子ちゃん、今、少しいいかしら?
最近ねえ・・・あなたの「こども新聞」がねえ・・・。
りん子:はい。
結城あや:「臨時こどもニュース」には、やばいプレゼントがあちこちから一杯来てるのに、本業の「こども新聞」の方は正直あんまりパッとしないのよねえ・・・。
りん子:え?だっていろいろ『曝露』してるよ!?
RL:それは「臨時こどもニュース」の方ですよね?
りん子:う。・・・でもちゃんと記事書いてるよ?
結城あや:はっきり言ってパンチがないのよ。
給食の献立がどうだとかじゃあねえ。
一同:確かに。(納得)
りん子:うー。
結城あや:というわけで、取材費振り込んどいたから、「スラムレーシング」の取材、よろしくね〜。
RL:というわけで、りん子には取材費として3シルバーが振り込まれます。
そしてPSです。
りん子のPS『スラムレーシングの取材で特ダネをモノにする』
りん子:そうだ。「スラムレーシング」だよ!!
って何それ?
RL:それを調べるのがりん子の仕事です!!
というわけで・・・
りん子のキー『スラムレーシング』
りん子:よぉし。特ダネを取るよ〜!!
【オープニングシーン:海幸つみれ・・・アサクサ商店街にて】
RL:つみれは今日オフです。何をしていますか?
つみれ:やった〜。オフだ〜。
街で衣装をいろいろ見て回ります。何を買おうかな〜。
RL:すると突然、後ろから筋肉質の人物に羽交い締めにされます。
つみれ:キャー!!突然なに!?誰!?
バタバタと暴れる。
えい、キック!!
RL:背が高く、がっちりしているうえ、後ろから抱え上げられているので顔がよく見えません。
謎の人物:よーし。よしよし。
RL:その人物はそう言うと突然つみれをドスンと落とします。
つみれ:イタタタぁ〜。誰?
振り返って相手を見ます。
RL:その人物は短髪の赤毛、筋肉質で180?くらいある22〜23歳の女性です。
つみれ:男の人じゃなかったんだ!
謎の人物:顔もまずまず・・・。よし、あなたに決めた!!
つみれ:え!?何を?
謎の人物:あの衣装を見ていたということは、あなたはアイドル志望ね!?
アイドルになれるわよ!?
つみれ:え!?
いえ、あのぅ、一応アイドルです。現役の。
RL:その女性は右手を差し出してつみれを引き上げると名刺を渡してきます。
その名刺には
「アイス&ファイヤーレーシング
主任エンジニア ホムラ・ローランド」
とあります。
つみれ:えっと・・・有名なんですか?
RL:当然、知りません。
ホムラ:・・・全然知られていないってことは、それだけ伸びしろがあるってことなの。
でも、今度の「スラムレーシング」が終わったら、私たちの会社は・・・!!
つみれ:「スラムレーシング」?何それ?
ホムラ:モーターレースよ。すごく大きな。
でも勝つのは私たち。でも、勝つ前に少し話題になった方がいいの。
だから、あなたにマスコミの注目を集めて欲しいの。
つみれ:どうやって?
ホムラ:キャンペーンガール、やってよ。
スラムレーシングで優勝したチームのレースクイーンはビッグチャンス!!
つみれ:う、うん。
RL:つみれがそう答えると、ホムラはニカッと笑ってシルバー3枚を渡してきます。
ホムラ:これは契約料ね。
つみれ:よおし、頑張るよ〜。
そう言えば、「アイス&ファイヤー」の意味は?
ホムラ:私がホムラだから「ファイヤー」。兄貴は「アイスマン」だから「アイス」。
兄貴が設計で、私がエンジニア。
つみれ:なるほどね〜。
RL:ホムラはそう言うと去っていきます。
ということでオープニングは終わりに・・・
つみれ:待って!!
使用済みの中古服を大量に売って〈ブラック・マーケット〉をしたいんだけど。
RL:つみれの使用済みの中古服・・・。需要あるんですかね?
つみれ:そういうんじゃないから!!いらないステージ衣装が一杯あるから!!
RL:わかりました。いいでしょう。
つみれ〈ブラック・マーケット〉判定。 ―成功。
RL:では、つみれはシルバー7枚を手に入れました。
ということでシーン終了です。
つみれ:あ、私のPSは?
RL:はい。これから言います。
つみれのPS『アクト終了時に一般メディアの寵児となれ』
つみれ:え?寵児?
RL:そうです。「寵児」です。時の人になるということです。
それからキーですが。
つみれのキー『アイス&ファイヤーレーシング』『スラムレーシング』
【オープニングシーン:山崎銃・・・ブラックハウンド車両倉庫にて】
RL:では、山崎銃のオープニング。
こちらで決めていいですか?
銃:はい。
RL:銃は、ブラックハウンドの隊舎にいます。
すると、車両倉庫の外の方で何やら大騒ぎになっているのに気付きます。
銃:行きます。
レイ:離せッて言ってんだろうが!!
隊員:レイ課長、落ち着いて下さい!!
レイ:いいからカギを出せ!!オレのバイクを出せって言ってんだろ!!
RL:大騒ぎしているのは“暴走課長”レイです。
レイが自分のバイクに乗り出そうとしていて、それを他の隊員が必死に止めています。
銃:どうしたんですか?
レイ:どーしたもこーしたもねーだろ!!
RL:銃の言葉を聞いてさらにレイは興奮します。
レイ:この間やられたのは、山崎の相棒だろ!?
仲間を撃たれているのに、犯人が野放しなんて許せるのか!?
RL:先日、また、銃の相棒が撃たれたようです。
銃:何で!?
RL:銀行強盗に撃たれました。
銃:僕は一緒にいなかったの?
RL:銃はちょうどトイレに行っていました。
銃:え〜!?
RL:いずれにしても銃の相棒を撃った犯人は「殺サス(ころさす)」というチームのリーダーです。
「殺サス」は、バイク等を使うチンピラグループです。
「殺サス」のリーダーは、いったん逮捕されましたが、今は身柄を釈放されています。
レイ:あの「殺サス」のリーダーが企業とコネがあるだけの話で、今、この時期にスポンサーの機嫌を損ねたらマズイから釈放って・・・イヌのやることか!?
銃:そうですよね。人を殺すのなんて許せない・・・!!
RL:銃がそう言うと、レイも少し落ち着きを取り戻します。
そして、銃の上司である警ら課長がレイに近づいてこう言います。
警ら課長:非公式に犯人逮捕に協力する。
今日のところは、レイ課長も怒りを鎮めて・・・。
・・・山崎、お前に有給、いや、無給休暇をやろう。わかるな?
銃:わかりました。
レイ:山崎、お前、「殺サス」のリーダーをどうするつもりだ?
銃:・・・・・・。
RL:では、銃のPSとキーを明らかにします。
銃のPS『殺サスのリーダーを倒す』
銃のキー『殺サス』
【シーン1:海幸つみれ・・・アイス&ファイヤーレーシング】
つみれ:じゃあ、さっそくアイス&ファイヤーレーシングへ行きます。
ってどこにあるの?
RL:ちゃんと名刺に場所が書いてあるので行けますよ。
場所はイエローエリアの一角です。が、なかなか場所がわかりません。
つみれ:あれ〜?
RL:名刺に書いてあるアドレスの辺りを何度も行き来していると、ようやく小さな修理工場が「アイス&ファイヤーレーシング」だと気づきます。
つみれ:え?何度も通り過ぎた、ここ・・・?
えーと。こんにちは〜。
RL:つみれが入口の前に立って声を掛けると、中から威勢のいい声がします。
ホムラ:借金なら返さねぇ!!
つみれ:あの、先日の・・・海幸つみれです。
RL:つみれが名乗るとガチャッとドアが開いてホムラが顔を出します。
ホムラ:ああ、来てくれたんだ。借金取りかと思ったよ。
さあ、入って。ついでに見てっておくれよ。
つみれ:失礼しま〜す。
RL:つみれが工場の中を見ると、2階建てになっていて、1階の作業場には雑多な機械類が置いてあります。
発電機とか。
つみれ:発電機?
RL:スラムでは電気は、発電するか盗電するかですから。
つみれ:えーと、レース用のバイクはもうあるんですか?
今までに見たことないから見たいです〜。
ホムラ:よし。特別に見せてやるよ!!
RL:そう言ってホムラは、つみれを作業場の奥の方に連れて行きます。
工場の奥に何かシートがかかったバイクらしきものがあります。
ホムラ:そら!!
RL:ホムラがそう言ってシートを外すと・・・「あれ?」という感じのもの凄く華奢なバイクが出てきます。
つみれ:何かイメージと違う〜。
ホムラ:兄貴が「1位になるなら、このデザインじゃなきゃダメだ。」と言ってるんだ。
全てはスピードのため。トップを走るために。
他のメーカーには、千早、イワサキの試作エンジンなんかが送り込まれてる。
だから、最小のフレームに最大のエンジン。ライダーにも何ひとつミスは許されない。
つみれ:乗り手はいるの?
ホムラ:それも大丈夫。
「アイス&ファイヤーに『グレイファントム』あり」って聞いたことがないかい?
つみれ:グレイファントム?
RL:ホムラの話では、「グレイファントム(灰色の亡霊)」は雇われレーサーのようです。
レースの時だけ来る専属の契約レーサーですね。
そのあたりを話していると、上から誰か下りてきます。
?:ああ、ホムラ。その人は?
ホムラ:海幸つみれと言って、キャンペーンガールやってもらうんです。
つみれ:えーと・・・。
ホムラ:兄貴のアイスマン。
RL:アイスマンは、20代後半の男です。
180?くらいありますがヒョロヒョロ、油の臭いが全然しません。
銀髪で、ヤヌスの増幅端子を頭に山盛りつけています。
神経質そうな感じ。
つみれ:ところで、どんなことをキャンペーンすれば・・・?
アイスマン:目立ってくれ。徹底的に!!
いっそのこと悪く目立っても構わない。
つみれ:えー!?
悪目立ち〜?
アイスマン:とにかく優勝してから目立ったんじゃダメだ。
ホムラ:あなたもプロなら、適当に頑張って、とにかく盛り上げてよ!!
つみれ:うん。わかった!!(よくわかんないけど・・・)
RL:それでは、ここでシーンを切ります。
つみれはシーンを作る権利とキーを得ます。
つみれのシーン『予選会の参加』
つみれのキー『グレイファントム』
つみれ:シーンを作る?
RL:はい。つみれのシーンを作る時に、『予選会の参加』というシーンを作れます。
作る時には言って下さい。
ただし、ずっと作らないと作れなくなることも当然あります。
つみれ:わかった〜。
RL:では、舞台裏。
天見りん子・・・『スラムレーシング』
→〈社会:メディア〉〈社会:ストリート〉
(1)時速約300?で行われるN◎VAの周回レース。コースは市街地を1周半。「モーターコロシアム」が開催場所。
(2)舞台はスラムだが、有力企業や組織が出資していて、レーサーにとってもメーカーにとっても一大イベントである。
→キー『スラムレーシングの強豪たち』入手。
(3)スラムレーシングでは大量の金が賭博で動いている。
→シーン『スラムレーシングギャンブルへの参加』入手。
(4)スラムレーシングのルールの盲点。ルールにはエンジンや燃料が細かく決められている。武装は普通に解釈すると「白兵のみ」であるが、「圧縮空気による発射武器」「光学兵器」を禁止する事項がない。
→シーン『スラムレーシングの予選開始』入手。
りん子:モーターコロシアムって?
RL:「Shoot The Moon」で舞台になったスラムの・・・。
りん子:あ!!
クリスちゃんと星を見に行った場所!!
RL:そうです。
凱:これが『一攫千金』だな!!
・・・ん!?
レースで武装!?
RL:何言ってるんですか!?スラムレーシングですよ?
レース中の戦闘行為は当然じゃないですか。
まあ、禁止武器は見つかると当然失格のうえ、大変なことになりますけど。
つみれ:ひぇ〜。怖いね〜。
銃:「圧縮空気による発射武器」と「光学兵器」って?
RL:「モータルゲイズ」のような特殊なレーザー兵器が「光学兵器」です。
もう一つの「圧縮空気による発射武器」は、普通の銃器を改造するもので、市販はされていませんね。
誰かに改造してもらうしかありません。
凱:アイスマンたちなら改造できる、と。
RL:できると思いますが、舞台裏ではできません。
シーンで直接頼む必要がありますね。
では、続きを。
山崎銃・・・『殺サス』
→〈社会:ストリート〉〈社会:警察〉
(1)バイクを使用するモーターギャング団。強盗と言ってもほとんど盗まない。ドライブバイ。つまりバイクでの殺人が趣味。
(2)リーダーは「グレーター殺サス」。 ほとんどの構成員は、無軌道に人を殺すチンピラ。しかし、リーダーは本物。頭のイカレ具合もバイクの腕も。
バイクの腕で千早つながりのメーカーとコネがある。その企業の口利きでレースに参加。
→キー『スラムレーシングとアルフレーシング』入手。
桜田門凱・・・『人斬り井上』
→〈社会:ストリート〉〈社会:河渡連合〉
(1)河渡連合構成員のカタナ。昔から河渡の暗殺者。ここしばらくは鳴かず飛ばず。抗争もないから。
(2)井上の名前が売れなくなってきた理由は、5年くらい前に女と子供ができたかららしい。
河渡の中でも、井上を働かせすぎたことで、目の上のタンコブになっているらしい。河渡白夜の直属だった。
(3)本名は「井上純悟」。スタイルは◎●カタナ=カタナ。
【シーン2:桜田門凱・・・人斬り井上のアパートにて】
RL:では、次は?
凱:俺がいくぜ!
井上さんのアパートを訪ねる。
そこら辺の酒屋で適当に合成日本酒を買って持っていくか。
RL:まあ、安酒ならシルバーを払わなくても買って持っていけます。
人斬り井上のアパートは、下町の安っぽいアパートです。
凱:井上さ〜ん。(ドンドン)
RL:凱がドアを叩くと、中から井上の妻らしき女性が出てくるよ。
凱:井上さんはいるかい?
井上妻:あの人ならいません。・・・ここしばらく家に帰ってなくて・・・。
連絡が取れたと思ったら、「俺が家に帰ったら迷惑をかけるから。」って言って・・・。
凱:ん?どこ行ったんだ?井上さん。
井上妻:ねえ、あの人は無事なんですか・・・!?
凱:あ、ああ。多分な。
RL:井上の妻は必死な感じです。
凱:あ!!もしかして、俺のポン・サン殺しの罪を被ったから?
RL:そうに決まってるじゃないですか!?
井上は三合会に見つかればただでは済まないでしょうから。
凱:そうか・・・。
じゃあ、とりあえず、ポケットから有り金のシルバー3枚を出して渡そう。
RL:井上の妻は受け取ろうとしない。
井上妻:いりません。井上からもお金を貰ったことはありません。
凱:そうなのか?何でだ?
井上妻:だって、あなたたちのお金はどうやって稼いだものなんですか?
きちんと働いて得たお金なんですか?
汚いお金なんていりません。
凱:・・・。
RL:それだけ言うと井上の妻は玄関ドアを閉めようとする。
凱:そう言えば、子供の姿は見えるのか?
RL:そうですね、奥に小学生くらいの女の子がいるのがわかります。
そして、最後に井上の妻はこう言います。
井上妻:体に気をつけて。
凱:・・・仕方ねえ。酒だけ置いて帰ろう。
RL:シーン終了ですが、凱はキーを手に入れます。
凱のキー『井上の居場所』入手。
RL:では、舞台裏。
山崎銃・・・『スラムレーシングとアルフレーシング』
→〈社会:テクノロジー〉〈社会:企業〉
(1)アルフレーシングは小規模で新進気鋭のレーシングチームである。
トータルバランスに優れたバイクと優秀なライダーで好成績を収めているチーム。
(2)アルフレーシングは千早の系列企業であり、潤沢な資金は千早から来ている。資金だけでなく、機体そのもの等も来ている。
→シーン『謎の呼出し』を作れるようになる。
海幸つみれ・・・『グレイファントム』
→〈社会:メディア〉〈社会:テクノロジー〉
(1)最近売り出し中の覆面ライダーでアイス&ファイヤーレーシングの専属ライダー。戦績は1年以内でほぼ100%勝っているが、大規模なレースでの出場はない。インタビューには応じず、正体はまったく不明。
(2)シーンを作る権利を得る。
→シーン『格納庫の謎の人影』を作れるようになる。
天見りん子・・・手札を回した。
【シーン3:天見りん子・・・場外賭博場にて】
RL:次は誰かな?
りん子:ハイッッ!!私がやるッ!!『スラムレーシングギャンブルへの参加』!!
RL:さっそくシーンを作るんですね。わかりました。
りん子は場外賭博場に来ています。
りん子:場外賭博場って?
RL:スラムレーシングの勝者が誰か予想してお金を賭けられる場所です。
りん子:ふ〜ん、そうなんだ・・・(興味なし)
RL:何言ってるんですか!?
早いうちから、有望なところに目をつけて特集するのが記者たるもののあるべき姿でしょう?
りん子:そっか!!わかった!!
あ、でも、その前に寄りたいところが。というかやりたいことが!!
「銀行にお金があるかな〜?」と思っていくと・・・
RL:りん子さん、銀行はお金があるところだよ?
凱:つまり銀行強盗か・・・
りん子:違うよ!!
一同:(そりゃそうだ)
りん子:あしながおじさんがお金を振り込んでいてくれたんだよ。
で、〈あしながおじさん〉!!
RL:毎月のお小遣いくれるんか!?いいな〜。
じゃあ、判定をどうぞ。
りん子〈あしながおじさん〉判定。―成功。
りん子:18枚もシルバーも振り込まれていたよ!!やった〜。
RL:はい、というわけでりん子は大金を手に入れました。
そして場外賭博場に着きました。
つーか、大金を持った小学生が場外賭博場に・・・ダメだろ。
凱:!!
・・・もしかして、レースに金を掛けるタイミングが決まっているとか?
RL:そうですね。他にも賭けるチャンスはあるかもしれませんが・・・
一同:(また何か悪いこと考えてる・・・)
凱:よし!!
RL、俺は登場できるか!?
RL:まあ、りん子の〈社会:N◎VA〉か〈コネ:りん子〉で判定できれば。
目標値は10。
凱:よっしゃ!!
じゃあ、りん子のコネで登場するぜ。
凱〈コネ:りん子〉判定。―成功。
凱:よお、りん子。
こんなとこで何してんだ?
銀行なんて寄ったりして。
一同:(やっぱり、りん子のお金目当てか!!)
りん子:「スラムレーシング」っていうレースがあるんだよ!!
凱:ほう。ほう!ほう!!
つまり、「スラムレーシング」とかいうレースがあって、大穴に賭けて大儲けなんだな!!
りん子:そうそう・・・大儲けだよ!!
って、違うよ!?
特ダネを探しに来たんだよ!!
でも、特ダネ!?ってどうすればいいの?
RL:「りん子ちゃん、特ダネは自分で作るものよ!!」
りん子の脳裏に結城あやの言葉が蘇ります。
りん子:そっか!!作ればいいんだ。
つみれ:あ、つみれも登場したい!!
RL:わかりました。では、〈社会:N◎VA〉かシーンにいる人へのコネで。
つみれ:・・・ムリ。
銃:僕も登場する。
つみれ:銃が登場してくれれば私も登場できる!!
RL:どうぞ。
銃〈コネ:桜田門凱〉判定。―成功。
つみれ〈コネ:山崎銃〉判定。―成功。
RL:では、みんなぞろぞろと登場しました。
つみれ:あ、りん子ちゃ〜ん。
りん子:つみれちゃんだ!!
つみれ:ねえねえ、私がキャンペーンガールやってるレーシングチームがあるんだよ?
「アイス&ファイヤーレーシング」って言うの。
優勝を狙ってるんだよ〜。
「グレイファントム」っていう凄腕のレーサーもいるの〜。
りん子ちゃん、特集してよ〜。
りん子:わかった〜!!
RL、これって特ダネになるかな?
RL:そうですね。グレイファントムは謎の覆面レーサーで、どこの取材も受けていないですから・・・。
もし、早くから取材していて、最終的に優勝すれば「独占インタビュー」で充分特ダネになるでしょう。
りん子:よし!特集で特ダネにするよ!!
凱:へえ、そんなチームがあるのか・・・。
つみれ:ねえ、凱と銃も応援してよ〜。
りん子:ダモン〜。
凱:誰がダモンじゃ。
ところでRL、「アイス&ファイヤーレーシング」のオッズは?
RL:今のところ10倍ですね。
凱:今のところ、ということは、後になるとオッズが変わるのか?
RL:その可能性もあります。予選会がありますから。
予選会の成績で人気も変わって配当が下がるかもしれませんが、そもそも賭けをするチャンスがどれだけあるのかはわかりません。
凱:なるほど・・・。コホン・・・。
おう、りん子!!
この桜田門、お前に協力してやらなくもない。
一同:(うわ、えらそ〜。っていうか協力?何を?)
凱:いろいろ調べてやってもいいぜ。
りん子:何を?
凱:エート、特ダネのために調べられることは調べてやるってことだ。
つまり協力だ。
りん子:ホント!?
凱:ホントだ。・・・だから、ホラ、10枚寄こせ。
りん子:えー。高すぎる〜。5枚。
凱:マジか。情報収集には金がかかるのにな・・・。
仕方ねえ、8枚だ。
りん子:7枚。
凱:わかった、りん子にはかなわねえな。7枚でいいや。(ドヤ)
一同:(りん子チョロすぎだろ!?)
銃:僕も凱に用があるんだけど。
凱:お前か。何の用だ。
まだ俺は何もしてないぜ。
つみれ:(うわ、感じわるっ)
銃:「グレーター殺サス」を捕まえたいんだ。協力してよ。
凱:はあ!?何で俺がお前に協力しなくちゃいけないんだ!?
銃:「グレーター殺サス」は、「殺サス」のリーダーでスラムレーシングに出るよ。
人を平気で殺すヤツなんだ。レース中も何をするかわからない。
凱:・・・わかった。(どうせレースに出るんだろうし・・・)いくら出す?
銃:3枚でどう?
凱:いいだろう。(にや)
調べてやる。
つみれ:(うわ、銃からも・・・)
銃:お願いします。
凱:RL、さっそく金を賭けるぜ。
RL:どうぞ。どこに?
凱:グレイファントムに10枚だ!!
ここに賭けた以上、負けるわけにはいかねえな。否応なしに!!
りん子:私も賭ける!!グレイファントムに8枚!!
つみれ:じゃあ、私も〜。5枚。
銃:僕も〜。
凱:イヌが・・・
つみれ:賭けごと・・・
りん子:だめじゃん?
銃:・・・やっぱやめる。イヌだから。
一同:(イヌってツライね・・・)
凱:せっかくだから、情報共有しとこうぜ?
一同:賛成!!
RL:まあ、全員登場したからね。タイミング早いけど。
つみれ:あんまり共有する情報がない〜。
凱:まあ、仕方ないんじゃねぇの?
RL:じゃあ、それぞれ情報を共有してください。
凱:とはいえ、俺が話す必要があるもんはねえなー。
RL:まあ、河渡の話ですからね。
ということで情報共有をした。(めんどくさいので割愛)
凱:だが、これで目的がはっきりしたな。
グレイファントムに勝ってもらうしかねえ!!
つみれ:そうだよね〜。
りん子:そうなれば特ダネだね!!
ダモンにはいい作戦があるんだね!?
凱:やっぱ、あれだろ?
他の奴らをみんな棄権させて・・・
つみれ:ダメでしょ、それ。
RL:じゃあ、シーンを切りますよ〜。
全員登場したから舞台裏はなしだね。
【シーン4:山崎銃・・・地下のカフェにて】
銃:僕がやる。
RL:了解。では、銃のシーン。
銃は、地下のカフェに呼び出されます。
銃:はい。誰に呼び出されたかわかりますか?
RL:わかりません。いきなり、銃のポケットロンに非通知で連絡が入り、呼び出されたのです。
どうしますか?
銃:行きます。
カフェのテーブルに座ります。
RL:では、銃がカフェに入ると奥の方は誰もいないように見えます。
そして、奥のテーブルに座ろうとすると、そのテーブルには先客がいます。
女性ですが、銃はこの人物を知っています。
銃がコネを持っている「小上紫乃」です。
りん子:ねえねえ〜。小上紫乃さんってどんな人〜?
RL:ルールブックにも載っていますが、千早重工の後方処理を担当している女性です。
“火喰い鳥”と呼ばれています。
りん子:“火喰い鳥”?
RL:簡単に言うと、放っておくと大きなトラブルになりそうな火種を片づけるんです。
りん子:へ〜。
RL:童顔で長い黒髪に大きなリボンをつけています。
カワイイですよ?
・・・27歳でカワイイとか、イタイですね。
りん子:なんで〜?
かわいいじゃん。
つみれ:ファンに殺されるよ〜。
RL:訂正。イタくありません。
銃の姿を見ると、紫乃は立ち上がり、深々と頭を下げます。
紫乃:急にお呼びだてして申し訳ありません。
銃:こちらこそ遅くなってすみませんでした。
紫乃:いえ。
どうですかお仕事の方は?
銃:はい。普通です。
紫乃:そうですか・・・。
・・・ところで、山崎様はバイクにお詳しいとか。
銃:はい。まあ。
紫乃:・・・スラムレーシング、興味はありませんか?
銃:・・・あまり興味はありません。
RL:銃がそう答えると、紫乃は静かに笑います。
一同:(小上紫乃、こわっ)
紫乃:・・・しばらく前に、ヒラサカインダストリーの株が暴落しました。
それによって、イワサキグループ全体の株も0.3ポイント低下しました。
銃:?
紫乃:・・・そうですね、それによって、今いるビル3つ分が失われました。
一同:!!(「キメラの心臓」の時の・・・)
銃:・・・どういう意味ですか?
紫乃:・・・おそらくイワサキグループは、他の企業による攻撃だと考えています。
その疑いが私ども千早にかかるのが、個人的に、本当に困ります。
RL:そう言うと紫乃は沈黙します。
銃:・・・。
紫乃:・・・何か顔を合わせればお話しすることもあるかと思いましたが・・・。
RL:紫乃は席を立とうとします。
銃:「グレーター殺サス」は知っていますか?
紫乃:・・・スラムレーシングに興味がおありだったんですね。
銃:僕の相棒が殺されたんです。
紫乃:・・・その後、アルフレーシングの口利きでブラックハウンドから釈放された、ということですね。
・・・御迷惑をかけたとすれば、知らないこととはいえ、大変、遺憾です。
一同:(ひ〜こわ〜)
紫乃:・・・グレーター殺サスが、表舞台に上ることはもちろん、優勝することを、私は「個人的に」望んでいません。
銃:・・・わかりました。
RL:では、シーンを切ります。
じゃあ、舞台裏。
桜田門凱・・・『スラムレーシングの強豪たち』
→〈社会:テクノロジー〉〈社会:メディア〉
(1)優勝候補は、「帝王」。前回大会の優勝者であり、大富豪。
運転技術・白兵能力すべてがMAX。
他の有力株として、アイス&ファイヤーレーシングの「グレイファントム」、アルフレーシングの「グレーター殺サス」。
「グレーター殺サス」は、運転・白兵が高いレベルの万能型であり、その他にも、配下のライダーを走らせる集団戦闘を行う。
また、「グレーター殺サス」と同じレースに参加予定の他のライダーがレース前に不慮の事故に遭うことが多い。
(2)要注意人物として「“野豚の”カール」がいる。
「“野豚の”カール」は、現在までレースの完走率はゼロ。
ただし、レース開始30分以内における撃破率は?1である。
→キー『“野豚の”カール』入手。
りん子:「豚」だって〜。
RL:豚は豚でも「野豚」、つまり野生の豚ですよ?
豚って本来は凶暴なんですよ。
凱:猪みたいな感じか・・・
レース開始と同時に暴れ回るんだろうな。
帝王はともかく、「グレーター殺サス」の集団戦闘も危険だな・・・。
・・・つーか、「グレイファントム」は大丈夫か?
つみれ:怖いね〜。
凱:じゃあ、頑張って他のキー調べろよ。
りん子:手札交換。
つみれ:私も手札交換。
凱:ちょっ!?りん子サン?つみれサン?
RL:へぇ。ここに来て手札交換ですか。余裕ですね〜。
りん子:仕方ないじゃん!!いいのないんだよ!?
つみれ:ムリムリ。ムリなものはムリだから〜。
凱:ところでRL、レースの時ってみんなどうやって見てるんだ?
ついて回るのか?
RL:レース会場にいて、ほとんどは大型スクリーンで観戦ですね。
だから、ナマで見るのはスタート地点付近とゴール地点ですかね。
凱:つまり、それ以外の場所はやりたい放題か・・・。
RL:まあ、当然、監視係がいますけどね。一応。
凱:・・・しかし、そうなると、これは、誰かレースに出てグレイファントムを守らないと危ないんじゃねえのか?
銃?お前しかまともに運転できねえんだが?
銃:でも、僕はやりたいことがあるんだけど・・・
【シーン5:天見りん子・・・スラムレーシング予選会場にて】
RL:では、次のシーンですが・・・
りん子:はいっ!!
RL:どうぞ。
りん子:『スラムレーシングの予選開始』をします!!
RL:わかりました。
では、りん子はスラムレーシングの予選会場に来ています。
つみれ:私も登場したいな〜。
RL:まあ、確かにいないとおかしいですよね。
では、〈社会:N◎VA〉か〈コネ:天見りん子〉で登場判定をどうぞ。
つみれ〈社会:N◎VA〉登場判定。―成功。
つみれ:やった〜。
あ、りん子ちゃ〜ん!!
りん子:つみれちゃ〜ん!!
RL:ところで、つみれはキャンペーンガールなんですけど、どんな格好をしてるんですか?
つみれ:とにかく目立たなきゃいけないんだよね・・・。
えーと・・・ピンク色の女王様の格好かな〜。
ムチを振り回しながら応援する〜。
ピシピシ!!
一同:???
RL:まあ、目立ちますけどね・・・。
でも、そんなつみれの格好を見て、周囲はドン引きしてます。
つみれ:え〜。なんで〜。
アイス&ファイヤーレーシングのグレイファントムをよろしくお願いしま〜す。
りん子:よぉし。カメラのスイッチオン!!
はい、今、私はスラムレーシングの予選会場に来ています。
さっそくアイス&ファイヤーレーシングの覆面レーサー「グレイファントム」さんに今大会に向けた意気込みを聞いてみたいと思います!!
グレイファントムさん、調子はどうですか?
RL:ああ、なるほど。
独占密着取材をするわけですね。
りん子が質問すると、グレイファントムは無言のままサムズアップをします。
りん子:サムズアップって?
RL:親指を立てて「グッ」てやる仕草です。
つまり、調子がいいということですね。
りん子:そっか。わかった!!
えーと、ここで、ピコちゃんに勝つ人を予想してもらおうと思います。
ピコちゃん!!優勝する人のところへ飛んでいけ〜!!
一同:(なんじゃそりゃ!?)
りん子:そうするとね〜。ピコちゃんがね〜。
グレイファントムさんの頭に止まるよ!!
RL:すごいヤラセだ!!
りん子:違うよ!?
ピコちゃんには何も言ってないよ!?
私は何もしてないのに、ピコちゃんがパタパタ〜って飛んでいって、勝手に止まったの。
ホントだよ!?
そこを撮ったんだよ?
RL:わ、わかりました。
りん子:みなさん!!
何とピコちゃんがグレイファントムさんの頭に止まりました!!
優勝は間違いありません!!
RL:何か、色々アレですけど、りん子はその様子をカメラに収めました。
凱:・・・RL、今からで何だけど、このレースって参加することできるか?
RL:まあ、普通にはムリですよね。
予選会に登録してないと。
凱:誰かとすり替われば何とかならないか。
RL:それなら可能ですね。やり方次第ですけど。
凱:やっぱり、誰かが一緒にレースに出てグレイファントムを守らないとヤバイな。
なあ、銃。
グレーター殺サスも出るんだから、お前が出たらどうだ?
バイクの運転なら、お前、相当なもんだし。
つみれ:そうだよ〜。
りん子:出てよ〜。
銃:でも、僕のソリッドファントムは禁止武器だよ。
それにやらなきゃいけないことがあるし・・・。
RL:まあ、ソリッドファントムクラスの武器の改造は舞台裏ではできませんし、シーンを1つ使わないと無理です。
光学兵器でも「モータルゲイズ」は舞台裏で購入できますが、購入値は26ですね。
凱:そりゃ無理だ〜。
あ!!
りん子がグライドで参加するとか!?
りん子:参加する!!
グライドに乗ってビューって!!
RL:いや、おもしろいけどグライドはバイクじゃないから!!
って特ダネの方はどうするつもりなの!?
りん子:やっぱムリ。
凱:そりゃそうだ。
・・・RL、俺も登場できるか?
RL:〈社会:N◎VA〉か、このシーンにいる人のコネ判定で成功できるなら。
凱〈コネ:天見りん子〉判定。―成功。
凱:こりゃあ、やべえな・・・。
RL、誰でもいいからすり替われそうなヤツはいないのか?
RL:そうですね。
まあ、いますけど、どうやってすり替わるつもりですか?
凱:やっぱ、アレだろ?
金で解決。
RL:いいですけど、〈信用〉判定で、どのくらい出せるのかにもよるよね。
凱って〈外界〉能力値低いよね?
凱:しかし、ここは行くぜ!!
凱〈信用〉判定。―成功。
RL:ほう!ダイヤのAで達成値21ですか。
それなら、大抵のものは買えますね。
凱:売ってくれる奴がいるのか?
RL:そりゃあいますよ。
予選会は突破したけど、金目当てだけで、実際は話にならないヤツとかいますからね。
じゃあ、バンブルビーのレース仕様バージョンで・・・
凱:ちょっと待った!!
せっかくだから、何か凄いマシンがいいんだが・・・
RL:そうですね・・・。
あっ、これだ、これ!!
すごいよ、コレ!!
凱:じゃあ、それだ!!それにするぜ!!
RL:では、「クワドリガ」を。
凱:それってあれか?凄いのか!?
RL:ええ、凄いですとも。
りん子:どんなやつ〜?
RL:えーとですね、チャリオットですよ。
機械の馬が引く馬車。
凱:ん?
それってバイクか?
RL:バイクではありませんが、「レース仕様」ですから。
無理矢理に2輪状態になっています。
つみれ:あはは〜。ナニソレ〜。
りん子:かっこわる〜。
凱:何か、もっといいのは・・・
RL:ありません。もう買いましたから。
クワドリガごと権利を譲ってくれたのは、雑魚中の雑魚。
ザコ田ザコ夫さんです。
ザコ夫:ヘッヘッヘッ・・・
これだけもらえば文句はありませんよ。
むしろ、出なくてラッキー?みたいな?
凱:ナニーッッ!!
りん子:プッ!!
「ザコ田ザコ夫」さん!?
凱:・・・仕方ねえ。こうなったら、これで、登録しよう。
ケンゴォォ!!
行けるか!?
RL:えーと、それは、ケンゴが出るってことですか?
凱:いや、だから、ケンゴの運転で、俺がチャリオットに乗って・・・
RL:出られるのは1人ですよ?
凱:イヤイヤイヤ・・・
・・・マジ!?
RL:マジです。
つみれ:キャー、凱サン、カッコイー。(棒)
りん子:キャー、ダモン、カッコイー。(棒)
凱:おかしくねえよ!!
イヤ、ホントに運転とかできねえんだけど。
っていうか、お前ら、真剣に考えてる!?
つみれ:カンガエテルヨー。(棒)
りん子:カンガエテルヨー。(棒)
凱:お〜い、銃〜。
銃:でも、今からじゃソリッドファントムも改造できないんでしょ?
RL:できませんね。
凱:わかったぜ!!
こうなったら、俺が出てやる!!
せっかく買ったしな!!
乗れないけどな!!
RL:乗るだけならできますよ?
運転できませんけど。
凱:気合いだ!!
RL:じゃあ、凱は予選通過した「ザコ田ザコ夫」としてレース本戦に参加する権利を得ました。
つみれ:名前はアレだけど、予選を突破した人なんだね・・・。
じゃあ、会場を見渡して、予選突破した人を見ます。
りん子:見る見る〜。
RL:はい。
なんと言っても、目に付くのは「“野豚”のカール」です。
見るからにヤバそうです。
凱:ヤバイ?
RL:“野豚の”カールは、年齢は40前くらいで、西洋系の白髪頭の男です。
しかし、相当な体格の持ち主です。
凱:俺よりも?
RL:凱は192?、100?だよね?
明らかに凱より大きいね。
身長は200?を超えていて、体重も100?以上あります。
大型のバイクに跨り、手には、大型なモーニングスターを持っています。
本人の雰囲気もヤバそうだし、モーニングスターもヤバイ感じです。
つみれ:ひ〜。
凱:グレイファントム、大丈夫か?
RL:と、その時、グレイファントムの方に向かって何かの破片が飛んできます。
凱:危ねえ!!
グレイファントムの前に・・・
RL:凱が何かする前に、グレイファントムの前にアイスマンが駆け寄ります。
アイスマン:触るな!!
ホムラ:兄さん、落ち着いて!!
凱:ほう。
RL:近くにいた記者の1人がその様子を見てインタビューを試みます。
記者:アイスマンさんとグレイファントムさんの関係は!?
アイスマン:か、関係だと・・・!!
なんと不潔な・・・!!
RL:記者の質問を受けてアイスマンとグレイファントムは落ち着きがない様子です。
りん子:あ、そういう!?
つみれ:へ〜。
RL:というところでシーンカットです。
舞台裏・・・は銃だけだね。
銃:でも手が悪くて何も調べられないよ。
銃は手を回した。
【シーン6:山崎銃・・・スラムの廃ビルにて】
RL:銃のシーンですが、何かありますか?
銃:「グレーター殺サス」を狙撃するポイントを探したいんだけど・・・
RL:なるほど。
そうすると、会場から近い場所か遠い場所かですが・・・。
武器の射程もあるので、そんなに遠くの狙撃ポイントを探しても当たらないかもしれませんね。
銃:ソリッドファントムの射程は超遠距離だから、結構離れたところでも大丈夫だよね?
RL:ソリッドファントム・・・。確かに。
そうですね。いいでしょう。
では、〈知覚〉判定で。超遠距離なら、達成値は13でいいです。
銃〈知覚〉判定。―成功。
RL:銃は、スラムレーシングの会場の周りをうろついて、狙撃するのに適した廃ビルを探し当てました。
ちなみに狙撃のタイミングはどうしますか?
銃:どのタイミングがいいかな?
RL:スタート直後の様な混戦の時は、狙いにくい代わりにばれにくいでしょうし、ゴール前の1人の時は狙いやすい代わりにばれやすいでしょうね。
銃:神業の《とどめの一撃》なら、確実に殺せるんだよね?
RL:確実に当たりますね。
凱:しかし、銃弾が見つかれば大騒ぎだろうな。
銃:・・・殺す以外の方法もできるの?
RL:できません・・・って確認します。
ああ、できますね。任意の肉弾戦ダメージを与えられます。
銃:じゃあ、気絶とかにもさせられるんだ。
RL:できますね。
でも、時速300?のバイクに乗っていて気絶したら、まあ、普通は死にますよね。
銃:バイクは狙えないの?
RL:《とどめの一撃》は使えません。普通に射撃はできますが。
しかし、時速300?で走っているバイクを超遠距離から狙撃するなら、相当難易度は高くなりますよ。
銃:そっか・・・。
RL:では、そんなことを考えながら銃が廃ビルから出てくると、廃ビルに入っていこうとする1人の男とすれ違いました。
背中には銃と同じように黒くて長いケースを背負っています。
銃:あ。男の背中のケースってソリッドファントムくらいの大きさですか?
RL:そうですね。そのくらいの大きさに見えます。
銃:もしかして、こいつも狙撃を・・・
って僕、ヤバくない?だって1人だよ?
会場からの「神業」って届く?
RL:射程などによりますね。
銃の神業《とどめの一撃》は会場に届きますが、会場の方のキャストたちの神業は何らかの特別な理由がなければ届きません。
銃:ヤバいよ〜。
RL:どうしますか?せっかく狙撃ポイントを探したわけですが。
銃:うーん・・・。
やっぱり狙撃するよ。
RL:わかりました。
では、シーンを切って舞台裏です。
りん子・・・『“野豚の”カール』
→〈社会:ストリート〉〈社会:N◎VA軍〉
(1)本名「カール・スワイン」。元傭兵。アメリカ出身のウォーカー乗り。
(2)現在、「マーダー・インク」の構成員。スラムレーシングの出場は単なる趣味。
スタイルは「◎アラシ」。ただし、今、乗っているバイクでは、レースを完走することは不可能。
バイクがあまりにも大型で曲がりづらいので、急なカーブで目一杯突っ込ませれば転倒する可能性がある。
りん子:アラシ?
RL:いわゆるマイナスナンバーです。
マイナスナンバーは、裏のスタイルになります。
「アラシ」は簡単に言うと「戦車乗り」です。
りん子:戦車!?
戦車なんてあるの!?
銃:僕も(操縦:地上車両)で乗れる?
RL:(操縦:ウォーカー)が必要です。
それに、そもそも街中で人型戦車に乗れるとも思いませんが。
銃:確かに。
RL:あと、完走できないのは、本人が暴れすぎで燃料が足りなくなるからですね。
凱:「マーダー・インク」の構成員か・・・。
しかし、趣味ってことは、暴れるのが好きだが、グレイファントムを狙う必要自体はないんだな・・・。
とはいえ、レースが開始すればグレイファントムが巻き込まれる可能性も高いんだろ?
RL:スタート地点が違いますし、普通なら大丈夫かもしれませんが、そういうことも十分あり得ますね。
つみれ:それはマズイよね〜。
凱・・・『井上の居場所』
→〈社会:河渡連合〉
(1)現在はN◎VA市内のホテル暮らし。
ポン・サン本人とその女・子供を殺した報復が自分のところに降りかかるのを避けている。
凱:お!?井上さんは無事なんだな?
RL:はい。無事です。
そして、これ以上の情報はありません。
つみれ:私は社会攻撃してみようかな?
したことないし。
RL:誰に行うんですか?どんなふうに?
つみれ:「グレーター殺サス」に。
〈外界〉とか低そうだし!!
悪い噂を流して圧力を加えます。
RL:何か、すでにキャンペーンガールとは思えない行動。
つみれ:いいの!!
RL:り、了解。では〈圧力〉で判定をどうぞ。
つみれ〈圧力〉判定。―達成値14。
RL:つみれが〈圧力〉を加えると・・・アルフレーシングがグレーター殺サスのためにリアクションします。
アルフレーシング〈信用〉判定。―達成値18。
RL:では、つみれの攻撃は無効です。
つみれ:え〜!?
RL:次がクライマックス前の最後のシーンになります。
【シーン7:海幸つみれ・・・アイス&ファイヤーレーシング格納庫にて】
つみれ:じゃあ、『格納庫の人影』で。
RL:了解。
つみれは、アイス&ファイヤーレーシングの格納庫にいます。
つみれ:じゃあ、格納庫の隅で天使のコスチュームを作っています。
明日、着なきゃいけないからね。
ちくちく。
RL:なんで天使!?
つみれ:白い衣装で、背中に羽根があって、頭に輪っかがあるの。
これなら目立つよね?
RL:そうして、つみれが天使のコスチュームを作っていると、2階にあるアイスマンの部屋から女の子が出てきて階段を下りてきます。
つみれ:誰?
RL:初めて見る女の子です。
つみれ:どんな〜?
RL:16〜17歳くらいのお人形みたいな女の子ですね。
長身・やせ型で、プラチナブロンドの髪は背中まであります。
黒いレザーのライダースーツを着ていますが、肩のところに包帯を巻いているのがわかります。
女の子:・・・十分目立つし、かわいいと思います。
RL:女の子はつみれを見てそう言います。
つみれ:ありがと〜。
私は海幸つみれ。あなたは?
女の子:・・・クセルクス。
つみれ:!!
女の子がこんな格好いいことやってるってみんなが知ったら、間違いなく人気出るよ〜!!
だって、ホントにカッコいいじゃん!!
その怪我、さっきの破片が当たったの?
大丈夫!?
RL:つみれがそう言うと、クセルクスは「えっ」という反応を示します。
つみれ:だって、「グレイファントム」でしょ?
RL:すると、クセルクスは慌てて走り去ろうとします。
つみれ:待って!!
クセルクスに後ろから抱きつく!!
凱:タックル!?
RL:突然なので、クセルクスは抱きつかれます。
つみれとクセルクスはもつれ合うように倒れます。
すると・・・
アイスマン:どうしたんだ!!
RL:下の方で騒ぎになっているのを聞いてパジャマ姿のアイスマンが自室から飛び出て来ます。
キャー不潔よ〜!!
一同:?
RL:・・・不潔ですね。
つみれ:あ〜なるほど・・・。
RL:もういいです。放っておいて下さい。
つみれ:アイスマンさん、この子は一体どうしたの?
RL:・・・では、アイスマンに対する〈交渉〉を。ちょっと難しいですよ?
つみれ〈交渉〉判定。―成功。
RL:了解。
つみれはアイスマンからクセルクスについて話を聞くことができました。
アイスマン:・・・クセルクスはコードXなんだ。
RL:つまり、N◎VAの市民権を得ていない存在です。
つみれ:コードXなんてたいしたことないよ〜。
アイスマン:「たいしたことがない」だと?何を言っている!?
・・・コードXじゃ、イヌに撃ち殺されても文句すら言えない!!
つみれ:じゃあ、N◎VAの市民権はどうやったらもらえるの?
アイスマン:市民権を莫大な金で買うか、企業に売り込むしかない。
有能な人間であることを証明するしかないんだ。
このレースには賞金も出るし、企業も注目している。
あと、もう少しなんだ・・・。
つみれ:とにかくレースで優勝すれば、市民権を得ることができるんですか?
アイスマン:おそらくは・・・。
RL:アイスマンの言うとおり、スラムレーシングで優勝することができれば、レーサーのグレイファントムは企業のお抱えレーサーになる可能性は十分あります。
そうすれば、当然、市民権も手に入れることができるでしょうね。
それに、アイス&ファイヤーレーシングの方も優勝マシンを作ったということであれば、当然、企業に注目されるでしょう。
つみれ:じゃあ、絶対に勝たなきゃですね!!
RL:と、ここで、シーンを切ります。
いよいよクライマックスのスラムレーシング!!
ということで・・・以下、次号!!
一同:え〜!?
RL:時間がないし、どうせリプレイになれば、問題ないし。
つみれ:そうかな?
RL:そんなもんです。
凱:ちょい待ち!!
舞台裏は?
RL:考えときます。ないかも。
凱:イヤイヤイヤ、それは困るぜ!?
クワドリガに“電脳の歌姫”メロディちゃんのイラストを入れるとかしないと、みっともなくてレースに出られねえ!!
つみれ:みっともないんだ・・・。
RL:そんな改造は舞台裏では無理ですね。
凱:クッ!!
じゃあ、せめてメロディちゃんの曲が大音量で流せるようにしてほしい・・・ッッ!!
RL:切実ですね。よくわかりませんが。
まあ、そのくらいならホムラが片手間にやってくれるでしょう。
凱:よし!!
じゃあ、しばらくクワドリガに乗って練習してるぜ!!
メロディちゃんの新曲いくぜぇ!!
りん子:それって歌の練習!?
つみれ:っていうか、凱ってバイクの運転できないよね?
レース大丈夫?
凱:フッ!!
俺に考えがある!!
「我に秘策あり」だ!!
つみれ:へ〜?
りん子:そっか〜。
RL:と、いうわけで、しばらくしたらレース本番です。
しっかり心の準備しといてね。
一同:お疲れ様でした!!