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『ぐるのばっ』前篇

【プレアクト】


RL:トーキョーN◎VAも、何回かやって、システムもみなさんだいぶ慣れましたね?


PL一同:……(イヤな予感)


RL:俺は、考えたね。プレイヤーの皆さんに、より、N◎VAを楽しんで貰うにはどうすればいいのか。


PL一同:……いつもすごく楽しいよ?


RL:こんなふうに毎回、なあなあでやっていたのでは、つまらない。

   N◎VAは、パーテイプレイを基本とするD&Dではない。


PL一同:……D&Dも、好きだけどね。


RL:プレイヤー同志が、もっと競い合い、高め合うべきである!!


PL一同:えええええーっ!?


RL:と言うわけで、次回アクトトレーラー。



    

      食べるために生きるのか。生きるために食べるのか。

    “帝王”稲垣のふとした思い付きから、その狂乱の祭は始まった。

      手の中からこぼれ落ちていく運命、拾うのは誰か?


    

        『ぐるのばっ』


             

                    ……かくて運命の扉は開かれた。





つみれ:『ぐるのばっ』だってー。かわいいねー。


りん子:うん。ぐるぐるーってねー?


RL:ねー?


凱:騙されんな!「こぼれ落ちていく運命、拾うのは誰か」だぞ!

  PC同志で戦闘したり、すんじゃねえの?


RL:まあ、場合によっては。


りん子・つみれ:えええー!? ヤダー!! 戦いたくない!!


RL:まあまあ。場合によっては、です。大丈夫ですよ。


凱:ほんとかあ!?


RL:さあさあ、オープニングですよ。誰から、やりますか?


PL一同:………。


RL:あれ。皆さんどうしたんですか?


凱:じゃあ、俺から……?


RL:了解しました。





【オープニング1(桜田門凱・26歳、フェイト チャクラ● レッガー◎)】


RL:凱は天竜に、「居てくれるだけでいいから、ちょっと手伝ってほしい」と言われて、ある店へ来ました。


凱:まあ、天竜さんに頼まれれば、当然、行くけど。

  どんな店?


RL:イエローゾーンにある、『雷音らいおん』という、ちゃんこ屋です。


凱:何時頃なの?


RL:14時頃です。本来なら仕込みの時間ですが、厨房には誰も居ません。

   テーブルには、力士のプラスチックフォトが飾ってあります。

   わずかに灯りのついたそのテーブルに、天竜が腰掛けています。

   そしてその隣に巨漢の店主が疲れ果てた様子で、座っています。


凱:俺は?


RL:君は、天竜の後ろに立っています。


RL/天竜:「(低い声で)困りましたね、雷音さん。」


RL/雷音:「待ってください。来月の売り上げも見ないうちに」 


RL/天竜:「もう、だいぶ利息も焦げ付いてる」


凱:つまり借金の回収に付いて来たのか。

  俺は、居るだけでいいって言われたんだっけ?

  天竜さんって、どういう感じだっけ?見た目、強そうなの?


RL:天竜さんは、身長180?位、体重は100?近いですよ。

   ただあんまり、武闘派ではありません。

   どちらかというと、お金や兵隊を集めるのが得意です。


凱:うーん、つまり俺は、そういうことで呼ばれた訳か。

  じゃあこう、指をポキポキ鳴らしながら、雷音に凄んでおくよ。


RL:雷音も、睨んできます。


凱:おお? 雷音は、強そうなの?


RL:そこの写真に写っている力士ですね。四股名は、『豪雷音ごうらいおん』。

   将来を嘱望されていましたが、無茶して膝を壊して引退しました。


RL/天竜:「で、先月の不足分がこれだ。そろそろ店を畳んだらどうだい?

       まあ、それでも借金は残りますが、このままずるずるやってるよりは」


RL/舎弟:「そうだそうだ。河渡に迷惑、掛けんのかぁ?」


RL/雷音:「お願いします。もう一度チャンスをください」


RL/舎弟:「河渡に借りた段階で、チャンスは使い切ってんだ」


RL/舎弟:「そろそろ、地下闘技場に送り込むかあ?」


RL/天竜:「あんたには、商売の才能がないんだよ」


RL/雷音:「私はちゃんと立地条件もみたし、旨いちゃんこを……」


RL:すると突然、後ろでバタンッと、音がします。


凱:なんだ!?見るよ。


RL:どうやら、扉の向こうで話を盗み聞きしていたらしい女の子(15〜6歳)が、バタンッと倒れ込んでくるよ。


つみれ:えー?なんで倒れ込んじゃったの?


RL:こう、扉に寄りかかったら、少し開いてて、「ああっ!!」みたいな?


凱:ドジッ娘かよ……。


RL/舎弟:「ヒュー!」 


RL/天竜:「娘さんに苦労掛けないためにも、ここらで店を畳んで。

      まあ、借金が残るようなら、娘さんにも……」


RL/舎弟:「ヒュー!お嬢ちゃん、何歳だ?」


RL/娘:「じゅうろ……」


RL/舎弟:「ああ、18歳か!天竜さん、意外と上玉ですゼー」


凱:この展開だったら、奥さんも綺麗なんじゃ?


つみれ:サイアク……。


RL/雷音:「娘に手を出すな! はああー、どすこい!!」


RL:雷音は、天竜の舎弟を、突き飛ばします。

   そして、今度は天竜の方に向かって来ようとします。

   それを見た天竜が、ポケットに手を入れます。


凱:やばっ。天竜さん、チャカ出そうとしてんの?

  天竜さんの前に、ずいっと立つよ。

  「これは、面白いことになりそうだな」


RL/雷音:「まだまだ、現役やれるんじゃ!」


RL:では、無手同志の戦いですね。

   カードを裏向きに出して、同時に開けましょう。


凱:おう!いいゼ。じゃあ、鉄身で(クラブJ)。

  「ふんぬっ!」


RL:ぶちかまし!(スペードQ)

   む。ドローですね。

   天竜は、そっとハンカチで額の汗をぬぐいます。

   まあ、この人は見た目と違って武闘派じゃないですからね。

   天竜のメンツを守りましたね。


凱:なら、良かった。

 「おいおい、危なかったな、雷音さん。

  立場、分かってないんじゃないか!?」

  と言って、凄みます。


RL/雷音:「娘だけは、どうか……」


凱:娘って、どんな娘?


RL:ええと、金髪ですよ。3年後が楽しみだなあっていう感じです。


凱:髪は? 長いの?


RL:はい。ロングです。名前は、豪田リオン。


凱:(メモメモ)娘は、美人。ロング。3年後?

  今のが良いだろ、むしろ(ぶつぶつ……)


つみれ:自分と同じ名前、娘に付けるなんて、お父さん大丈夫かな?


りん子:美人になって、良かったね。


つみれ:名字「ごうだ」だしね。


りん子:そうだよね。ジャイ子みたいになったら、大変だよね。


RL:リオンは便せんを取り出して、


RL/リオン:「お父さん! 行政府の稲垣さんから……!!」


RL/雷音:「なんだ? 税金はもう、払えないぞ……」


RL/リオン:「違うの。隠れて応募してた“ぐるのば”への、参加権が!!」


凱:「ぐるのば?」


RL/雷音:「バカヤロー! あんな下品な……!」


RL:雷音は憎しみと嫌悪に満ちた目で、便せんを見ます。


RL/リオン:「でも、そんな事言ってる場合じゃないでしょ」


RL:2人は言い合いながら、便せんの取り合いをします。

   親子はがっぷり四つに組んで、そのままどうと倒れます。

   天竜は、はらはらと落ちて来た便せんを拾って、見ます。


RL/天竜:「N◎VA居住者向け、食品コンテスト。通称、“ぐるのば”。」


RL:“ぐるのば”は、いわゆるB級グルメの祭典です。

   当日は広場に屋台を並べて、来場者に食べて貰います。


RL/天竜:「そう言えば、そんなシーズンだったなあ」


凱:「シーズン?」


RL/天竜:「あれだよ、11月と言えば、稲垣ヌーボー」


凱:「ワインか。しかし、コンテストったって、ワインとちゃんこが合うのか?」


RL/雷音:「ちゃんこは、完全食品だ。ヤクザには、分からない」


凱:「ヤクザに金借りといて、よく言えるな。ああ?

  そんなに旨いなら、なんで客が入んないんだよ」


RL/天竜:「この茶番は、いつになったら終わるんだ。

      まあいい。作ってみろよ。」


RL:雷音は、厨房へ入って行きます。

   天竜はポケットロンをいじって、メロディの新曲を聞き始めます。

   しばらく待つと、雷音が(指を突っ込んで)鍋を運んできます。


りん子:え!?

    指が入ってるの?


RL/雷音:「これが、これが俺のちゃんこだぁー!」


RL/:ものすごく、良い匂いがします。

    天竜が食べようとすると、


RL/雷音:「待ってくれ!鍋物は、全員で揃って食ってくれ!」


RL:雷音には食べ方のこだわりがあるんです。


凱:じゃあ、みんなで一斉に食おう。


RL:では、舎弟達もみんなで一斉に食べるよ。


RL/舎弟:「う、うめーっ!!!」


RL/天竜:「ぶはっ!! なんだこれー!!」


RL:ものすっごく、美味しいです。どうやら天然食材を使っているようですね。

   ただし、天然食材とは言っても、現在の天然物とは違います。養殖です。

   食品の中で一番安いのが『合成食品』で、化学合成で作った食品です。

   ほうれん草味のペーストとか、固形食品とか。学校給食なんかはこれです。

   次に高価なのが『バイオ食材』で、工場で細胞組織を培養して作ります。

   バイオ食材は、なかなか美味しいですよ。

   最も高価なのが『天然食材』で、養殖で生き物を育てるので、とても高価です。


凱:「天竜さんも、分かったか!?」


RL/天竜:「おまえこれ、バイオ食材じゃなくて、天然食材使ってんだろ!?」


RL/雷音:「自分、不器用ですから」


RL/天竜:「バカか。いくら旨くたって、儲かんなかったら意味ねえだろ!」


RL/雷音:「自分、不器用ですから」


つみれ:なんだか、話が通じないね。

    娘さんが売られそうなのに、分かってるのかなあ……。


RL/リオン:「父さんのちゃんこは、N◎VA1なんです。

       “ぐるのば”で勝てば……」


凱:“ぐるのば”で勝つと、どうなんの?


RL:稲垣光平賞が与えられます。


りん子:ええー。やだ、いらなーい。


RL:どうしてですか。最高の名誉じゃないですか。


凱:規模は結構、大きいのか?


RL:楽しみにしてる人も、結構居ますよ。テレビ中継もありますし。


凱:じゃあ優勝すれば、宣伝になるな。


RL:そうですね。


凱:この店、今は値段が高すぎて、客が入んないんだろ?


RL:そうでしょうね。


凱:もし優勝すれば、金持ちが会合とかで使ってくれるようになるんじゃね?

  そうすれば、一気に儲かるだろ。

  店の雰囲気は?


RL:豪華ですよ。赤くて丸いテーブルがあって、くるくるって回ります。


凱:なんだよそれ。いろいろ混じってんじゃねえか。鍋まわして、どうすんだよ。

  でもまあ、一応豪華なら、金持ちに使って貰うには、ちょうど良いのか?


RL/リオン:「もう少し待ってください!“ぐるのば”で、優勝できれば!!」


凱:「ほんとに優勝できんのか?」


RL/天竜:「これでダメなら、お嬢さんに払って貰うよ?」


RL/リオン:「私は、父さんのちゃんこを信じてます」


凱:「ふーん?そこまでいうなら、嬢ちゃんに念書を書いといてもらうか」


RL:え? そこまでやるの?


RL/天竜:「凱……さすがだな……」


RL:リオンは念書を書きます。


RL/リオン:「『もし、ぐるのばで優勝できなければ、私のことは、好きにしてもらって構わない』」


RL:では凱のPS『ちゃんこ屋を勝たせる』


凱:「で? お前らを勝たせたら、俺になにくれるんだ?」


RL:それを聞くと、リオンは顔を真っ赤にして、凱のことをグーで殴るよ。


RL/リオン:「勝たせるってなによ! 父さんは正々堂々と戦って勝つ!」


凱:じゃあ、そのまま殴られて。

  「威勢が良いな。そういう、意味じゃねえよ。

   勝って、俺のシマに入ってくれねえかってことだよ」


RL/リオン:「ええっ!? シマに入れてくれて、トライアドから守ってくれるんですね!!」


凱:はあっ? ここ、トライアドのシマなの? あちゃー。

  ていうか、なんで河渡から金借りてんの?

  あっ。もしかして、トライアドからも借りてんのか!?


RL:……(目を逸らす)


凱:なんてこった、やっちまったな……。

  「ところで、あんたもウエットなのか?」

  雷音に聞きます。


RL/雷音:「イヤ、俺のはオーガニック・ウエアだ。」


凱:オーガニック・ウエアって?


RL:生体部品で作られたサイバー・パーツのことです。


凱:そんなもんで、戦っていいの?


RL:はい、問題ありません。


RL/雷音:「てことは、あんたは、ウエットなのか!?

       ウエットが俺のサイバー・ズモウと互角とは!!」


RL:では、シーンカットです。





【オープニング2(天見りん子11歳 バサラ● ハイランダー トーキー◎)】


りん子:じゃあ、次、私やる。


RL:分かりました。では、りん子は学校の帰りです。

   どうやって、通ってるんですか?


りん子:グライド。ピコちゃん(ペットのインコ)も一緒だよ。


RL:りん子の鼻が、ピクピクってなるよ。どこからか、良い匂いが漂ってくるね。


りん子:ブーン!! グライド、パワーアップー!

    良い匂いの方へ、行きます。


RL:良い匂いは、どうやら公園の中の、不法占拠の屋台から漂ってくるようです。

   屋台の前には、テーブルとイスが並べてあります。

   お客さんが、ムチャムチャムチャという音を立てて、食べています。

   ソースの焦げる匂いがします。

   屋台の側には、のぼりが立っています。


りん子:のぼり?


つみれ:旗だよ。お店の宣伝が書いてある、細長いやつ。


RL:のぼりには、『これぞ本物の味 たこリアル』って、書いてあります。

   たこ焼き屋さんだね。


りん子:美味しそう! 6個入りください。


RL/店主:「はいよ! ウチは、リアルたこだからねー!」


りん子:「ありがとう」


RL:すると後ろの方から、「ゲプゥー」という音が聞こえます。

   りん子は何だか、イヤな予感が……。


りん子:急いで逃げます!


つみれ:えっ?逃げちゃうの?


りん子:グライドで、ブーンって。お店の陰から、こっそり見てるよ。


RL:長谷部万力が来るよ。


RL/万力:「はああ、お腹いっぱい」


RL/店主:「ええーと、全部で11パックと、お土産用6パックで、お勘定は……」


RL/万力:「ところでアタシ、こういうモンなんだけど」


RL:万力さんは、SSSの警察手帳を見せます。


RL/店主:「ヒイッ!」


RL/万力:「なんで、これ見て怯えるのかしら? あんた、コードXね。

       で、お勘定いくら?」


RL/店主:「いいえ、結構です。サービス期間中です!」


凱:セコッ!!


つみれ:手帳見せて、たこ焼き、たかってるの!?


りん子:じゃあ、出てって。

    「かわいそうじゃん!」


RL/万力:「あーら、りん子ちゃん。今、サービス中なんだって」


RL:そう言って、馴れ馴れしくりん子に肩を組んで来ます。


りん子:ギャー! キモッ!

    グライドでぐるぐる逃げるよ。

    「でも、食べてたよね!」


RL:万力は、りん子が逃げたので、店主の近くで何か話しているよ。


りん子:何て言ってるの?


RL:聞こえないよ。遠くに逃げちゃったから。


凱:聞けよー。


りん子:ええー。

    じゃあ、少し近くまで行って、式紙符(式紙が見聞きしたできごとを知ることができるアウトフィットの一つ)を飛ばすよ。


RL/万力:「……あんた……たたけばなんか出るんじゃない?」


りん子:たこ焼きタダで食べておいて、まだ脅してる!


RL/万力:「調べは、ついてんのよ」


りん子:じゃあ、突然出てって、

    「あんたもね!」


RL:万力はびっくりして、離れていくよ。


RL/万力:「アタシ、いつでもこの辺りウロウロしてるから。」


RL:店主に向かってそう言うと、りん子の方を見るよ。


RL/万力:「この小娘、覚えてらっしゃい!」


RL:万力は、去っていきます。

   店主はほっとして、礼を言います。


RL/店主:「ありがとうございます。

       ところであなたは、天見りん子?」


りん子:「え?」知ってる人?


RL/店主:「あなたは覚えてらっしゃらないかもしれませんが」


RL:よく見ると、フランツですね。


りん子:ああ! フェリシアの彼氏だ。『キメラの心臓』で、怪物になりかけた人だ。

    「フランツさん!」


RL/フランツ:「あなたのお陰で、僕はフェリシアのことを、傷付けずに済みました」


りん子:「フェリシアさんは元気ですか?」


RL/フランツ:「あれからフェリシアには会ってません」


PL一同:えええーっ!?


凱:結婚したんじゃ、なかったのかよー。


RL/フランツ:「あなたに止めて貰わなければ、僕はフェリシアを殺していた。

         僕の中には、まだあの怪物が眠ってるんだ……」


凱:ええっ? そうなのか?


RL:いえ、ルール的には、もう大丈夫ですよ。


凱:なんだ、良かった。


RL/フランツ:「これはあの時、人体実験を受けた仲間から……」


つみれ:(人体実験仲間……? コワイ)


RL/フランツ:「極秘ルートで得た、バイオタコです」


RL:フランツは、ものすごく大きなタコの足を見せてくれるよ。


RL/フランツ:「これを細かく刻んで、たこ焼きに入れるんです」


りん子:食べる!


RL:とてもしっかりとした歯ごたえで、美味しいですよ。


りん子:「おいしい!」


RL/フランツ:「でも、あんまり儲からないんだけど……」


RL:すると、ピロンピロンピロンと、フランツのタップが鳴ります。


RL/フランツ:「ヒ、ヒイー。キターッ!!」


りん子:「なにが!?」


RL/フランツ:「“ぐるのば”に、出られるんだよー!

         B級グルメなんだけど、取材とか来て、取り上げて貰えるんだ!

         もしそうなったら、フェリシアも僕のことを許してくれるだろうか。」


りん子:「許すって? フェリシアは何か怒ってるの?」


RL/フランツ:「僕が“ぐるのば”を取ったら、フェリシアに言いたいことがあるんだ。

         コードXとか、レッドゾーンで寝泊まりとかじゃなくって……。

         たとえ偽造であっても、市民権が欲しいんだ!」


RL:“ぐるのば”で優勝すれば、N◎VAの市民権が得られるようです。

   そうすればお店も、今みたいな不法占拠の屋台ではなく、正規のお店が出せるようになるみたいですね。

   稲垣さんに認められる訳ですから。


りん子:んんん?


つみれ:あ。分かった! フェリシアにプロポーズしたいんだよ!

    結婚を許して貰いたいんじゃない?

    万力さんみたいなのに怯えないで、ちゃんと市民権を得てから、プロポーズしたいんだよ。


凱:まだそんな事、やってんのかよ。早くくっついちまえばいいのに。


りん子:「うん。すごく、美味しいよ! きっと優勝できるよ!」


りん子/ピコ:「アツイ、アツイ、ウマ、ウマ♪」


RL:では、りん子のPS『たこ焼き屋台を勝たせる』


凱:えええー!!!

  困るよー。フランツにも勝ってもらいたいよー!


RL:では次は、つみれですか?





【オープニング3(海幸つみれ16歳 ミストレス● マネキン◎ クロマク)】


RL:ではつみれは、自分の事務所でダラダラしていると……。


つみれ:してないよ。社長なんだから、事務処理とかたくさんあるの。


RL:事務処理は、秘書の中山がやってるんじゃないですか?


凱:そうだな。中山だな。


つみれ:社長だって、事務処理あるよ。中山が作った書類に、判子押すの。

    忙しいんだよ。


RL:じゃあ、まあ、忙しくしていると、


RL/中山:「社長。今まで料理作ったことありますか?」


つみれ:ええ? 唐突だなあ。

    「あるよ」


RL:あ。基本的に、この世界の人達は、料理は作れません。

   ボタンを押すと出来上がった食事がチンッて、出て来るような感じです。

   現在のような料理を作るなら、〈製作:料理〉が必要になります。


つみれ:「ほら、お料理番組に出たことあるよ。チンッて」


RL/中山:「え? ああ、あれですか。分かりました。

       私達スタッフ一同、『チーム つみれ』として、万全の態勢でバックアップ致します!」


つみれ:「ええ? 『チーム つみれ』? なにそれ?」


RL/中山:「この中山、社長を売り込むため、日夜努力して参りました。

       そして先日、社長の名前が問題になりまして」


つみれ:「名前が問題?」


凱:ああ、『つみれ』だからか? 『つみれ』作るのか?


つみれ:イヤイヤ、絶対無理だから。


RL/中山:「ええ。でも大丈夫です。

       いや、こういうのは、チャンスをピンチに!」


りん子:逆だし! それにピンチは、中山じゃん。


つみれ:「もしかして中山、無理して変な仕事、取ってきたんじゃないのー?」


RL/中山:「ささ。1本、来たんでどうぞ。

       これは、稲垣光平様から頂きました、稲垣ヌーボーです」


つみれ:「わーい!飲む飲むー!」


RL:では、2人で稲垣ヌーボーを飲むんですね。


つみれ:「あれ? でも、なんでこんな物くれたの?」


RL/中山:「この中山、社長のビジネスチャンスのための、『趣味 手料理』と書いてプロフィールを送ったところ。

       今回の“ぐるのば”の参加権が送られてきました!」


つみれ:「趣味、手料理……。

     ウソでしょ(ぐったり)……。」


凱:ワインを飲んだってことは、もう参加するしかないってことか。


つみれ:「うぅぅ……」


RL/中山:「参加料理は、『つみれの×××』と、書いておきましたので」


つみれ:「無理だよぉ……」


RL/中山:「もう時間がありません。とりあえず名前を決めなければ。

       何にしましょう? 他の参加者と被らない方がいいですねえ。」


つみれ:「もおお……。じゃあ、お菓子がいいかなあ……」


RL/中山:「スイーツですね。どんなお菓子ですか?」


つみれ:「えええ。今決めなきゃ、いけないのー?」


RL/中山:「サンプルを送らなければいけませんので」


つみれ:「あ。そうだ! アサクサのお菓子にしよう!

     竜二さんに紹介して貰ってー、アサクサに作り方とか習いに行くのー♪

     ええと、人形焼き? それとも……、あ、雷おこし!

     雷おこしにしよう!」


RL/中山:「分かりました。では、料理名は、『つみれおこし』と。」


つみれ:「それじゃあまず、竜二さんに相談してぇー、」


RL/中山:「お任せください。この中山、精一杯頑張らせて頂きます。

       ARとか、その他もろもろの……。

       社長は一番前に立って、にっこり微笑んでいてくだされば」


つみれ:「えええー! なにそれー! 中山が作るの!?」


RL/中山:「これで失敗すると、中山困ります」


つみれ:「まあ、中山が困るだけなら(いいか)……」


RL/中山:「社長、見損ないました!!」


つみれ:ビクッ!


RL/中山:「社長がトップを取ると、娘に約束してしまったのです」


つみれ:なにそれ……。


RL/中山:「ですので社長。勝って頂かないと、中山困ります。」


つみれ:「はあ……」


RL/中山:「稲垣光平様と、お近付きになるチャンスですよ。

      もし優勝できれば交際、いや、浮気……?」


凱:枕営業かよ。


りん子:まくら?


凱:なんでもない。


RL:それではつみれのPS『つみれおこしを勝たせる』


つみれ:ねえねえ、ちょと待って。

    なんか私だけ、おかしくない?


RL:何を言ってるんですか?

   『自分のために頑張る!』一番やる気出るはずですよ!


つみれ:うーん、そっかあ……。


RL:では最後、銃さんですね。





【オープニング4山崎銃 20歳、カブトワリ=カブトワリ● イヌ◎)】


RL:では銃は。ある日のこと、いつものように、課長室に呼び出されてるよ。


RL/警ら課長:「山崎か。お前とはよく個別に会っているな。」


凱:また、有給休暇か?


RL/警ら課長:「しかし今日は、休暇ではない。仕事だ。

         ところで山崎。カレーは好きか!

         特にブラックハウンドの社食のカレーは最高だな!」


銃:「はあ……」


RL:課長は、ワインをポンと開ける。稲垣ヌーボーだね。


RL/警ら課長:「まあ、飲もう」


銃:ごくん


RL/警ら課長:「これは署長からの命令でな。

         『愛されるブラックハウンド』いいね。

         『N◎VA居住者の皆様に愛されるブラックハウンド』いいな」


銃:「あ、はい。いいと思います」


RL/警ら課長:「おまえにはこれからしばらくの間、“ぐるのば”……。

         あ、“ぐるのば”は知ってるか? グルメN◎VAの略だ。

         行政局の指示で、このブラックハウンドも出場するハメに…!

         社食で一番人気のメニューは、カレーだ。

         このカレーをN◎VA居住者の皆さんに、売って売って売りまくれ!」


銃:「はあ……」

  なんで僕なのかなあ? カレーなんか、作れないよねえ?


RL/警ら課長:「で、名前だが。『ブラックカレー』は、レイ課長が猛反対してな。

         『イヌカレー』は、署長が却下。

         それで『ハウンドカレー』になった。」


銃:『イヌカレー』にならなくて、良かったね。


RL/警ら課長:「いつもお前の相棒は空席だが、今回の相棒は『スコップマン』だ」


つみれ:スコップマン? 変わった名前だね。あだなかな?


RL/警ら課長:「聞いたことがあるだろ? 別名『ミンチメーカー』」


つみれ:そっちが、あだなかあ。両方凄いけど。


凱:『つみれ』も『ミンチ』みたいなもんだろ。


つみれ:全然違うよ! 『つみれ』は、かわいいもん!


RL/警ら課長:「しかし、なぜ、お前とスコップマンなんだ。

         お前には未来がある! しかし、スコップマンにはない!

         カレーを作るのはスコップマン! 売るのはお前だ!」


銃:「じゃあ、僕は売るだけでいいんですね」


RL/警ら課長:「市民に愛されるブラックハウンド。

         署長は、売り上げをすごく気にしているぞ。

         しばらくはドンパチを忘れて、カレーを売る事に専念するんだな」


銃:「はい……」(しょんぼり)


つみれ:銃さん、人が撃てなくて、つまらなさそう……。


RL/警ら課長:「しかし署長は、何を考えてスコップマンを選んだのか。

         もっとも、お前を選んだのは俺だ。これは仕事だ、良かったな。

         うう……胃薬……」


銃:「スコップマンって、どんな人ですか?」


RL/警ら課長:「スコップマンはブラックハウンドの出世頭とも言われているが、

         私に言わせればマッチが燃え尽きる寸前と言ったところだ。

         見てみろ」


RL:課長はタップを操作して、画像を見せてくれるよ。

   おえーってなりそうな、ミンチ画像です。

   スコップマンは『カタナ』ですね。バラバラになっちゃってます。


RL/警ら課長:「それは全部、スコップマンが無力化した容疑者達だ。

         前科3犯の強盗殺人犯。4犯の誘拐殺人犯……。

         山崎、健闘を祈る!」


RL:銃のPS『社食のカレーを勝たせる』




RL:ここまでで、PC全員に同じキーが手に入りました。

   キー『ちゃんこ屋雷音』

     『たこリアル』

     『つみれおこし』

     『ハウンドカレー』

     『ハーメルン・ソーセージ』

     『ジャンク焼きそば』

     『スメルチ ピロシキ』

   以上です。

   そして、今回は特別ルールで進行します。


りん子:PC同志で戦いたくないなー。


つみれ:大丈夫かなあー。


RL:まず、勝利条件ですが。点数で決まります。


つみれ:なんの点数?


RL:このスタイルを決めたりするタロットカードの上にローマ数字が書いてありますね。

   タロットをたくさん集めて、この数字を合計して、一番大きい人が勝ちです。

   うん、簡単ですね。


りん子:うーん、どれが10だっけー?


RL:では、番号順に並べてみましょう。


   カブキ(数字なし)

   バサラ(I)

   タタラ(II)

   ミストレス(III)

   カブト(IV)

   カリスマ(V)

   マネキン(VI)

   カゼ(VII)

   フェイト(VIII)

   クロ(IX)

   エグゼグ(X)

   カタナ(XI)

   クグツ(XII)

   カゲ(XIII)

   チャクラ(XIV)

   レッガー(XV)

   カブトワリ(XVI)

   ハイランダー(XVII)

   マヤカシ(XVIII)

   トーキー(XIX)

   イヌ(XX)

   ニューロ(XXI) 


凱:なんにも書いてないのは?


RL:『カブキ』ですね。それは、『0』です。


PL一同:ええーっ!?


RL:あとは、ローマ数字順に点数がつきます。


凱:タロット1枚で、0点から21点まであるの? 振り幅大きいねー。


RL:そうですか?(ニコニコ)


凱:どうすれば、タロット貰えるの?


RL:自分のメインシーンは、タロットを引くチャンスです。

   それ以外でもルーラーが判断すれば、貰えるかもしれません。


つみれ:基本的に自分のシーンだけってことは、貰える枚数、少なさそうだね。

    引きが良くないと、勝てないね。


RL:そこでですよ。そこで。

   舞台裏では、情報収集や社会戦を繰り広げて、カードを奪うわけです!


PL一同:えええーっ!?


りん子:仲悪くなりそう……。


つみれ:まあ、ルールだから、仕方ないよ……。


RL:まずは、みなさんに1枚ずつ配ります。どうぞ。


凱:ぐわー!! なんだこれ! ひどいな!


銃:……。


りん子:……。


つみれ:……。(カリスマ、5かあ。)


RL:さあ、わくわくしてきましたねー!!

   最初のシーン、誰からやりますか!?


PL一同:……。


RL:あれ、どうしたんですか?

   さあさあ、タロットが貰えますよ!


凱:……これ、最初にやったヤツ、不利なんじゃねえの?

  舞台裏やる時に、タロット持ってるヤツ、1人じゃん。


RL:……。(目を逸らす)


つみれ:じゃあ、……ジャンケンで決めようか?


りん子:うん……。


PL一同:さいしょはグー! ジャンケンポンッ!!


銃:ぐわーっ!!!


RL:ひどいや。そんなふうに、決めるなんて。





【シーン1(山崎銃)】


RL:では、広場にたくさんの屋台が並んでいます。

   稲垣が、挨拶をしてるよ。


RL/稲垣:「おまえらー、いや市民の皆さん。この稲垣ヌーボーがー……」


RL:いよいよ“ぐるのば”が、始まりましたよ。


つみれ:ええー!? もう!?


凱:そっから!?


RL:はい。では銃が、カレーを売りに行くシーンです。

   どうしますか? 誰かコネのある人でも、呼びますか?


銃:えーと、じゃあレイ課長を呼ぼう。ポケットロンで。


RL:わざわざバイクで、会場まで来るよ。


RL/レイ:「社食のカレー!?

       なんで久々のオフの日に、社食のカレーなんか」


凱:確かに(笑)


RL/レイ:「山崎、なんでオレを呼んだ?」


銃:「手伝ってくれるかなー? と、思って」


RL/レイ:「まさか署長の言う、『みんなに愛されるブラックハウンド』とか言うやつを、守るつもりかあ?」


RL:では、〈コネ:レイ〉の判定を。目標値は17。


銃:(スペードA)達成値21。成功です。


凱・りん子・つみれ:おおー!!


RL/レイ:「分かった。非番のヤツらを呼ぼう」


RL:レイが召集を掛けると、ブラックハウンドの人達が集まってきて、つまらなさそうに社食カレーを食べてくれるよ。


つみれ:わあー、なんかマッチョな人がいっぱい……。


凱:いかにも、身内って言うか、サクラっつうか。


RL:では、タロットを1枚どうぞ。


銃:えいっ!


凱:どう?いいの、来た?


銃:ナイショ。





【シーン1舞台裏(桜田門凱)】


RL:では舞台裏、凱さんからです。

   舞台裏で出来ることは、

    1 取得しているキーについての、情報収集。(キー以外の情報収集も可能)

    2 ルールブックにある、社会戦。

      任意の団体や個人に社会戦を挑んで、社会ダメージを与える。

    3 今回だけの特別ルールの社会戦。

      PCを攻撃して、達成値に応じたダメージを与える。


凱:PLのタロットを奪うのは、3番目の社会戦?


RL:そうです。


凱:いきなり奪えるの?

  それとも、情報収集してからの方が、難易度下がったりするの?


RL:いきなり奪えます。難易度は変わりません。


凱:ええー? どーしよっかなー?


銃:やめてよー!


凱:じゃあまあ、いきなり敵作るのも、アレなんで。

  情報収集から。


RL:了解です。何を調べますか?


凱:じゃあ『ジャンク 焼きそば』。

  有名なの?


RL:いいえ。こんな店、聞いたこともありません。

   では、〈社会:企業〉か〈社会:ストリート〉で、調べてください。

   目標値は、11〜18。


凱:〈社会:ストリート』で調べるよ。

  (ハート9+生命値7+シルバー2)達成値18。

   もう、金が無いんだけど。俺、今回、スゲー不利じゃね?


RL:ではあなたは、3つのことが分かりました。

   (1) 『ジャンク 焼きそば』は、店主1人でやっている。

   (2) 店主はでっぷりと太った人物で、覆面を付けています。

     凱が見ると、「仮面料理人!」と、叫びます。

   (3) ここの焼きそばを食べている人達が、「うまいっ、うますぎるっ!」と言って、倒れています。

     べらぼうに旨いようです。評価値は、23。

     キー『仮面料理人』を得ました。


凱:なにこれ。今、会場で調べてんの? 遅くね?


つみれ:評価値って、なんだろ?


凱:評価値は、変わらないの?


RL:やり方によっては、変わるかもしれませんね。


銃:タロットの数字のことじゃない?


凱・つみれ・りん子:ああっ!! そうか!!


凱:じゃあ、23より高いタロット集めなきゃ、優勝出来ないのかよ!?


RL:(にこにこ)


凱:えええー!! 集まるのかよ、そんなにー?




【シーン1舞台裏(天見りん子)】


RL:次はりん子、何をやりますか?


りん子:じゃあね、『スメルチ ピロシキ』について、調べます。


RL:分かりました。では、〈社会:企業〉か〈社会:ストリート〉で、目標値は、11〜18。


りん子:〈社会:ストリート』で調べます。

    (スペード8+理性値7)達成値15です。


RL:では、2つの事が分かりました。

   (1) 『スメルチ ピロシキ』は、キャッチーな宣伝ソングで知られる、新興ファーストフード。

   (2) N◎VAのあちこちに店舗急増中。親会社は、フカネ社。


りん子:フカネ社だって……。悪い会社かも。





【シーン1舞台裏(海幸つみれ)】


RL:では、つみれです。どうしますか?


つみれ:『ハーメルン・ソーセージ』について、調べます。


RL:はい。では、〈社会:企業〉か〈社会:ストリート〉で、調べてください。

   目標値は、最高18まで。


つみれ:〈社会:企業〉で調べます。

    (ハートJ+生命値4)達成値14です。


RL:では、2つのことが分かります。

   (1) 最近急に宣伝を始めた、ホットドック屋。実際の店舗も急速拡大中。

   (2) ソーセージは、その材料について悪い噂あり。

     キー『ソーセージの中身』を得ました。


つみれ:ソーセージの中身……、知ったら食べられなくなっちゃうかも。





【シーン2(天見りん子)】


RL:ではさっき、ジャンケンで決めましたので、次のシーンプレイヤーは、りん子さんでいいですね。


りん子:はい。お願いします。


RL:では、何をしますか?


りん子:『たこリアル』の宣伝をしよう!


RL:どうやって?


りん子:結城あやさんを呼ぼう。


RL:うん。では、来てくれるよ。


RL/あや:「りん子ちゃん、なぜこんな所に私を?」


りん子:「私の友達が、“ぐるのば”で、『たこリアル』をやるんだよー」


RL/あや:「そのたこ焼き、美味しいの?」


りん子:「すっごく美味しいよ。中にリアルタコが、入ってるんだよ」


RL:では、結城あやとの、コネ判定をどうぞ。目標値は17。


りん子:(ダイヤA)達成値21。成功です!


つみれ:みんな、持ってるなあー。


RL/あや:「あら? ここの店主、なんか見覚えが……?」


RL:たこ焼きをぱくりと食べます。


RL/あや:「おいしい! おいしすぎるわー!!

       ああ、なんだか懐かしい味。

       私がアイドルだった頃、私の肩を抱いて『いい歌だよ』って言ってくれたあの人。

       あ、知ってる? 『ゆうきあやだゾー!』って曲なんだけど。

       ……そう、プロデューサーだったあの人は、どこーっっ!?」


RL/フランツ:「ねえ、りん子ちゃん。あの人大丈夫?」


りん子:「た、たぶん。でも、たこリアル食べて、凄く喜んでるみたいだから、宣伝してくれるんじゃないかな?」


RL:では、タロットを1枚どうぞ。


りん子:21! 21こーい!!


凱:21だったか?


りん子:うーん?





【シーン2舞台裏(桜田門凱)】


RL:では舞台裏、凱さんどうしますか?


凱:どうするかな? フランツのトコが気になるから、『たこリアル』を調べるか。


りん子:やめてー!


RL:では、どうぞ。

   〈社会:ストリート〉か〈社会:メディア〉で、調べてください。

   目標値は、言いません。


凱:ええー!? じゃあ、〈社会:ストリート〉で。

   (クラブ5+感情値6)達成値11。


RL:では、1つのことが、分かります。

   (1) 『たこリアル』の店長は、フランツです。

      フランツは1人前になって、婚約者に会いたがっている。


凱:……。


RL:……。


凱:え? それだけ?


RL:ハイ。


凱:なんだよ、それー!! 達成値が低かったのか!?


RL:あ、ハイ。





【シーン2舞台裏(山崎銃)】


RL:次、銃さんはどうしますか?


銃:じゃあ、僕は『ハーメルン・ソーセージ』を調べます。


RL:では、〈社会:企業〉か〈社会:ストリート〉で、調べてください。

   目標値は、11〜18まで。


銃:あ。スートなかった……。

  〈社会:ストリート〉。

  (ハート5+生命値6)達成値11です。


RL:ええと、では。

   つみれの調べた『ハーメルン・ソーセージ』の(1)が、分かります。


銃:しまった……。





【シーン2舞台裏(海幸つみれ)】


RL:次、つみれ。


つみれ:はい。キー『ソーセージの中身』を調べます。


RL:では、〈社会:企業〉か〈社会:ストリート〉で、調べてください。

   目標値は、最高18まで。


つみれ:ええっ!? 企業か、ストリート!?うーん、カードが……。

    仕方ない。〈社会:企業〉。

    (ハート2+生命値4)達成値6です。


RL:それは、分かりません。


つみれ:ううぅ。





【シーン3(海幸つみれ)】


RL:では、つみれのシーンです。どうしますか?


つみれ:はい!!竜二さんを呼びまーす!


RL:藤崎竜二を呼び出すんですか!? レッガーですけど、目立ちませんか?


つみれ:竜二さんは、こういう庶民的なお祭り、好きなんじゃない?

    きっと、お付きの人も少なめで、目立たない感じで、来てくれるよ!


RL:いいでしょう。

   では、竜二はカジュアルな服装で、お付きも2〜3人で、来てくれるよ。


つみれ:やったっ。じゃあ見付けて。

    「りゅーじさーん!」とっとっとって、走って行きます。


RL/竜二:「やあ。つみれちゃんも、出場してるんだね」


つみれ:「私は、『つみれおこし』を、出品してるんですよ。

    アサクサの人達に教えてもらって。ぜひ、食べてみてください!」

    お付きの人にも、配ります。


RL:竜二は食べてみて、


RL/竜二:「ゴメン、甘いのは分かるんだけど……。

       俺、こういうの分からないんだ」


凱:甘い物、嫌いなんだ? 酒好きだからかな。


つみれ:お世辞でもいいから、美味しいって言ってよお。


RL:では、竜二とのコネはんて……


つみれ:ちょっと待って。その前に、〈ブラックマーケット〉をやっていい?

    中山が、今月の……分を、事前に口座から降ろしてきてくれてあったの。


凱:今月のお手当か。


つみれ:仕方ないでしょ!

    クロマクの秘技だから、ブラックな事でしか、手に入らないんだよ!


RL:いいでしょう。では、どうぞ。


つみれ:目標値は15です。

    (クラブ10+感情値8)達成値18、成功です。


RL:では中山が、7シルバー持ってきます。

   竜二との、コネ判定をどうぞ。目標値は、17。


つみれ:じゃあ、つみれが中山を突っつくと。

    中山がサササってお付きの人の所に行って、シルバーを渡します。

   (ダイヤ7+外界7+シルバー3)達成値17、成功です。

   「私、下町の味を、広めたいんです!」


りん子:『ささ、お代官様。黄金色のお菓子でございます。』

    『えちご屋、そちもわるよのう。ふぉふぉふぉ。』


つみれ:うまいね、りん子ちゃん……。


凱:『こちらのお菓子の方が、お代官様のお口に合いますか? ぐふふ』


つみれ:もう、やめて!


RL:了解。

   では、お付きの人は中山からシルバーを受け取って、竜二に耳打ちするよ。


RL/竜二:「つみれちゃんは、アサクサのみんなのことを考えてるんだね。」


凱:うわあ、シルバー受け取ってから言うと、嘘くさいな。


RL:竜二が、アサクサ界隈で宣伝してくれるようだよ。

   では、タロットを1枚どうぞ。


つみれ:わーい。ていっ。

    (おおー、ハイランダー、17!竜二さんありがとー!!)


凱:なんだ?良いカードきたのかー?




【シーン3舞台裏(桜田門凱)】


RL:舞台裏、凱さんどうぞ。


凱:キー『仮面料理人』を調べます。


RL:では、〈社会:メディア〉か〈社会:テクノロジー〉で、調べてください。

   目標値は、14です。


凱:〈社会:メディア〉も〈社会:テクノロジー〉も無いんで。

  〈社会:N◎VA〉で調べます。

  (スペード9+理性値6)達成値15です。


RL:では、分かりました。

   『仮面料理人』、その正体とは!

   “ジャック ザ ブッチャー”、N◎VAの中でおそれられる、全身フルボーグの料理人だ!!


りん子:なんとぉー!!


RL:それでは凱の次のシーンは、強制イベント、『料理勝負』になります。


凱:えええー!? 俺まだ1回も自分のシーン、やってないよー!?

  っていうか、次、俺のシーンじゃん!!


RL:良かったですね! 『料理勝負』楽しそうですね。


凱:まだ、タロット1枚ももらってないのにー。





【シーン3舞台裏(山崎銃)】


RL:では次の舞台裏、銃さん。


銃:うーん。この手じゃ、なんにも調べられないから、手を回すよ。

 (ダイヤ2を)交換。





【シーン3舞台裏(天見りん子)】


RL:ではりん子です。


りん子:じゃあね、さっきピロシキが、最後まで分からなかったから。

    『スメルチ・ピロシキ』を、もう1度調べます。


RL:分かりました。

   では、〈社会:企業〉か〈社会:ストリート〉で、目標値は、18。


りん子:無いから、〈社会:N◎VA〉で調べます。

   (クラブ9+感情値8+シルバー1)達成値18です。


RL:では、分かりました。

    (3) ピロシキの初期ロットを食べた人の中に、アレルギーを示した人がいた。

      評価値は、19。

      キー『ピロシキ アレルギー』を得ました。





【シーン4(桜田門凱)】


RL:では、凱の強制シーン、『料理勝負』です。


凱:えええー!? まだタロットが1枚も……


RL/ブッチャー:「おい! そこのそいつ。俺と勝負しないか!?」


凱:いきなりー!?


RL/ブッチャー:「俺は、バイオボーグ。これがっっっ」


RL:仮面料理人、ジャック・ザ・ブッチャーは……!!

   自分の目の前に、バイオキャベツを投げる!!

   するとキャベツは、一瞬で切り刻まれ!!

   レーザーでちょうど良い、焼き加減に!!

   その間に高分子振動で、あんがーっ!!!!


つみれ:な、なに? よく、分からないんだけど?

    あん? 餃子作ってるの!?


RL:一瞬にして、餃子が出来上がると、美味しそうな良い匂いが辺りに立ち込め

   ます。その匂いをかいだ一般人達は、


RL/一般人:「ダメェー! ヘブンー!」


RL:と言いながら、正気を失います。


つみれ:ええー!? 匂いだけでー?


RL:その光景を目の当たりにした雷音は、がくりと膝をつきます。


RL/雷音:「だ、だめだ……。とても、勝てねえ」


RL:雷音の心が、ポキリと折れました。


凱:え?


RL:雷音は、戦う気力を失っています。


凱:なんだよ、それー!!

  『料理勝負』って、全然戦ってないじゃん!

   どうすればいいの?


RL:ちょっと普通の方法では、立ち直れそうもありませんね。


凱:え。神業ってこと? 神業使わないと、戻らないの?


RL:(神妙な顔でうなずく)


凱:なんだよ、もう!

  じゃあ、雷音を殴って。

  「なにやってんだ!娘の為に、お前が戦わなくてどうするんだー!!」

  神業《黄泉還り》を、雷音に使います。


RL:雷音は、ハッと我に返るよ。


RL/雷音:「俺には、ちゃんこがある。これが、これが俺のちゃんこだー!!

       リオン、お前をレッガーには渡さない!!」


凱:『渡さない』って、自分のせいじゃんよ……。

  で、どうなんの?


RL:勝ちましたよ。


凱:え? 料理勝負、勝ったの?


RL:はい。タロットをどうぞ。


凱:よかった。

  よし、来い!!

  (タロットをめくって)ぐあーっっ!!なんだ、これーっ!?


【シーン4舞台裏(天見りん子)】


RL:何をしますか?


りん子:キー『ピロシキ アレルギー』を調べます。


RL:分かりました。

   では、〈社会:企業〉か〈社会:アストラル〉で、調べてください。

   目標値は、14と17。


凱:アストラル!?


りん子:〈社会:アストラル〉で調べます。

    (クラブ6+感情値8+シルバー3)達成値17です。


RL:では、2つのことが分かりました。

    (1) ピロシキを食べた後にアレルギーを起こした人の多くが、行方不明になっている。

    (2) アレルギーが起きた人間を調べてみると、DNAに『ヒルコ・アヤカシ・バサラ』の因子が含まれていた。


PC一同:えええーっ!?


RL:ピコン・ピコン!


りん子:なに!?


RL:立った立った、フラグが立ったよ!


凱:なんか、ヤバイぞ。フカネ社、何やってんだ。


つみれ:『ヒルコ・アヤカシ・バサラ』発見器ってこと?


凱:行方不明って、そいつら集めて、なにしてんだ?


つみれ:りん子ちゃん、食べてみなよ。


りん子:ヤだよ!





【シーン4舞台裏(海幸つみれ)】


RL:では次の舞台裏、つみれは、どうしますか?


つみれ:じゃあ、私も『たこリアル』を調べようかな?


りん子:なんでー!?


つみれ:だ、だって、ほら。フランツさんのことが気になるし……。


RL:ではどうぞ。〈社会:ストリート〉か〈社会:メディア〉で、調べてください。


つみれ:じゃあ、〈社会:メディア〉で、調べます。

    (スペード8+理性値3+シルバー6)で、達成値17にします。


RL:了解です。分かったことは。

    (1) 『たこリアル』の店長は、フランツ。

      フランツは1人前になって、婚約者に会いたがっている。

    (2) シノハラ・セキュリティー・サービスの、長谷部万力に目を付けられている。

      ピコン・ピコン!立った立った。フラグが立ったよ。


凱:またかよ。

  そんなに、大丈夫か?


RL:そして……

    (3) 『たこリアルの評価を1下げる or りん子のタロットを見る』又は

      『たこリアルの評価を2下げる or りん子のタロットからランダムで1枚引いて、自分の好きなカードと交換する』


つみれ:ええ!? なになに?


凱:評価を下げる? カードを交換? どういうこと?


RL:今回の、特別ルールです。

   他のプレイヤーの情報収集をして、達成値に応じて邪魔をしたり出来ます。

   今、つみれが『たこリアル』の情報収集をして、達成値は17だから。

   達成値14の『たこリアルの評価を1下げる or りん子のタロットを見る』

   または、

   達成値17の『たこリアルの評価を2下げる or りん子のタロットから

   ランダムで1枚引いて、自分の好きなカードと交換する』

   の、どちらかが、できます。


りん子:ええええー!? ヤダーッ!!

    対抗判定とかは? 無いの?


RL:うん。


りん子:全然!? なんにも、ほんとに抵抗できないの?


RL:うん。


りん子:ひどいよー!!


RL:ほら、“ぐるのば”ですから。みんなで、戦いましょうよ。

   さあ、つみれ、どうしますか?

   選択肢は、4つですよ。

   『最終的な評価を1下げる』か、

   『最終的な評価を2下げる』か、

   『相手のタロットを見る』か、

   『相手のタロットからランダムで1枚引いて、自分の好きなカードと交換する』

    の、どれかです。


つみれ:じゃあ、最後の。『カードを交換』にします……。


りん子:やめて! ねえ、つみれちゃん、やめてよ!!


つみれ:わ、分かったよお……。

    じゃあ、りん子ちゃん、貸しだからね。

    私が困った時に、助けてくれる?


りん子:ありがとう、つみれちゃん!!

    あ、じゃあ、タロットを見せる?


つみれ:ううん、いい。貸しにして、助けてもらうから。


りん子:分かった。つみれちゃんが、困った時には助けるから!


凱:えええー!? そんなの、アリかよ……。


RL:じゃあ、つみれは、何もしないんですね。つまらないですね……。

   では次、銃の舞台裏です。





【シーン4舞台裏(山崎銃)】


RL:銃は、どうしますか?


銃:じゃあ僕も、『たこリアル』について調べよう。


りん子:ねえーえー!! どうして、私ばっかり!?


銃:凱は、カード悪そうだしなあ……。


凱:つみれは、怒らせると怖そうだからな。


つみれ:ええー? 怒らないよお。ルールだもん。


RL:では。〈社会:ストリート〉か〈社会:メディア〉で、調べてください。


銃:じゃあ、〈社会:ストリート〉で調べます。

  (ハート10+生命値6+シルバー1)、達成値17です。


RL:では、つみれと同じことが分かります。

   『たこリアルの評価を1下げる or りん子のタロットを見る』又は

   『たこリアルの評価を2下げる or りん子のタロットからランダムで1枚

    引いて、自分の好きなカードと交換する』

    どれにしますか?


銃:ランダムで1枚もらって、交換します。


りん子:ああ、もうサイアク……!


つみれ:これって、何やってるんだろうね?

    情報取って、悪い噂とか流してるのかな?


りん子:銃がたこリアルのお店に来て、たこ焼きグチャグチャーって、やってったんだよ。きっと。


銃:ええー。やってないよ、そんなことー。


(後篇につづく)








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