プロローグ
頑張って定期的に書きたいと思います。(´・ω・`)
よろしくお願いします
12月25日といえば何を思い浮かべますか?
こんなことをある番組が調査していた…
ほとんどの人はやはりクリスマスイブと答えている。しかし少数派だがクリスマスが嫌いな人もいるようでわずかだが違うことを答えていた。
他にもクリスマスと答える理由が色々あって面白いと思う。
例えば
「クリスマスがないとゲーム内のイベントがひとつ減りますからね、大事です!」
とボーイッシュな美人さんが答えている。
とっても残念系な女の子のようだ。世の中には色々な考え方があって不思議だ。
そんなことを思いつつも彼、三好竜もほとんど同じ理由でクリスマスが大事だと思っている人の1人だ。要するに凄まじいゲーム脳である。容姿や性格は悪くないのに友達よりゲーム、女の子よりゲームといった言動や行動のせいでまわりから軽く廃人扱いされてきている。
そんなゲーム脳男がハマっているゲームは「ドラゴンキラークロニクル」通称ドラクロと呼ばれるRPGで、過去には発売後すぐに完売する程の人気ぶりだった。
しかし、今は人気が殆んどない。
理由は簡単だった、
ドラクロはグラフィクと隠し要素を重要視しすぎて他の大切な動作などに問題があったこと、ゲームの難易度が異常に高く、ゲーム制作スタッフの性根が腐りきっていることが証明されたことなど言い表せないくらいに問題が多かったからだ。
要するにバグとスタッフが弄った難易度のせいで多くのプレイヤーを失うことになったのである。
ゲーム脳の竜すらもドラゴンを狩るどころか初期のボスすら倒せない悪質さに嫌気を差し、一時期はネットで情報は集めるがプレイはしなくなっていた。
だが一人のプレイヤーにより、また人気を取り戻すことに成功する。
それは制作スタッフが重要視していた隠し要素のひとつ「ヒロイン達とのイベント」である。
そもそもこのゲームはドラゴンを狩るゲームとして売りに出したのに、何を思ったのかゲーム制作スタッフが力を入れたのはヒロイン達とのイベントのほうだった。しかもメインストーリーよりヒロイン達とのイベントのほうが容量があり、出来もギャルゲーよりもよく作られたといってもいいほどのものだったのでネットでは何をしたかったのか分からないゲームとしても有名である。
というか発売当初、ヒロインがいることすら明かされてなかったのでプレイヤーたちはヒロインのいないゲームだと思っていた。
それでも普通はプレイし続ければ気づくだろう。
しかしヒロイン達は中盤からしか出会えない仕様になっていたのでバグと難易度に苦しみながらも頑張ったプレイヤーも少なからずいたがほとんどが初期の状態でやめてしまったのだ。
だが一人のプレイヤーの呟きがきっかけで公式がバレてしまったといわんばかりに後からヒロインがいることを認める。
これによりプレイヤーがヒロインのイベントを見るために戻ることが多くなり、新規のプレイヤーまでプレイするようになる。
だが一時期はクソゲーと言われたゲームである。というか言われ続けているゲームである、そんな優しいものでは無かった。攻略サイトもなく、簡単にクリア出来ないのは当たり前だった。
こうしてまたプレイヤーが去り続けていった。
しかし、竜は諦めなかった。
このゲームをゲーム内でまともに使えるチャットを利用しながら情報を収集し、戦友と共に8ヶ月の期間を有しながらもクリアすることに成功する。
そして今、クリスマスに配信されたアップデート(ほとんどがヒロインのイベント)をダウンロードして、イベントをチャットを使いながらクリアしている途中である。
チャット相手は戦友と呼べるツバメという奴だ(竜の名前はリュウにしている)
「1つめのアップデートのイベントはクリアしたかい?リュウ( ・_・)?」
「したよ、ツバメ。2つめのアップデートは進んだか?」
「ううん、進んでないよ(´・ω・`)」
アップデートに2つめがあるのはついさっき配信されたことで知ったので、まだダウンロードはツバメも竜も完了していない。
ちなみにツバメの性別はわからない。性別を聞くと怒るからだ。拗ねてゲームに半日くらい戻らなくなるので、注意が必要、ほんとうに必要である。
「リュウ、もうダウンロードが完了しそうだよ(*^^*)」
「そうか、俺はまだだ。だから情報収集を頼むな!」
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…………………
…………あれ?
おかしい。さっきの返信から返事がこない。
ツバメはすぐに返事を返すタイプらしく遅くなったことはほとんどないし、性別などの怒らせることをいった覚えがないので本来なら帰ってきている筈だ。
さっきログアウトしたのかと考えてフレンドリストから確認したがログアウトはしていなかった。
なにか怒らせることをしたかと不安になりながら考えているとゲームの画面にダウンロード完了の文字が出てきた。もう1つのアップデートのダウンロードが完了したみたいだ。
竜はツバメの返信のことを考えながらパックを開いていた。すると、
新しい状態になりました
ユーザー(三好竜)の設定を開始
セーブデータから読み取りを開始
完了
新しくなったドラクロの世界へアップデートします
よろしいですか?
はい/いいえ
はい←
反射的に「はい」に押してしまったが大丈夫だろうか?と思った瞬間、凄まじい眠気に襲われだした…
まるで強制的に眠らされているような感覚だった。
催眠薬を飲むとこんな感じかなと思っていると、
次第に意識が飛び始めた………………
あれ?本名をこのゲームに入れたこと無かったんだけど。さっき俺の本名出てきたよな?
考えてもしっかり頭が回らない。
「あれ?お兄?大丈夫!?」
そして眠気に負けそうになりながら最後に見たのは倒れたと思われる竜を見て叫んでいる妹の姿だった……………………
………………きて……さい~!
ん?なんだ?
………!おきて…ださい~!
起きろって?
…うさん!起きてください!
はいはい……分かりましたよ……
「ん、んん?ここは?」
気がつくと周り一面真っ白だった。
「あ、気がつかれました?良かったです♪」
あれ?この子に何故か見覚えが?どこだったかな?
「えと…………君は?」
あと少しで思い出せそうなんだけど。
「申し遅れました。私はマクロ。あなたの能力設定の補助を任されているアバターです~!」
それだ。確かに見たことがある、ドラクロ内だけど。でもあり得るはずがない。しかし証拠は目の前にある状況だ。何か一応聞いてみるか?
「この場所は?」
「はい!ドラクロのキャラクター設定の場所でございます」
「設定の場所!?」
いやそんな満面の笑顔で言われてもさ…
「何でこんなことに?」
まさかアップデートしたからか?、でもこんなことをするならさすがにあのひねくれた公式で発表してもいいと思うんだけど………
そんなことを黙々と考えながらした俺の質問にマクロは答えをくれた。
「それはリュウ様が選ばれた者だからです!」
まったく分からん。
答えを聞いても理解できないリュウはしかめっ面をしているが、マクロが言う次の言葉にさらに驚くことになる。
それは、
「ようこそ、リュウ様!異世界ドラゴンキラークロニクルの世界へ!!!」