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第一話

諸事情により後でプロローグを入れる可能性があります。申し訳ありません。

とある宰相殿は言った。姫様の御結婚は我が国の歴史に残る偉業になるだろうと。

「正直に申しましても、この国の歴史は侵略と支配を受けることの繰り返しばかりでしたからなあ。姫様があちらの国で正妃として上手くやっていってくだされば、この国も仮初めでなく本物の独立を手にすることができるでしょう。いや、姫様ならそうできると信じていますとも」

 その言葉は本心からの言葉だったろうが、それでも、僅かに俺に対する牽制もふくまれている気がした。宰相なら、俺とユーリアの関係について知っていただろうから。


 彼女の結婚まで、あとひと月。




君へ、最後の幸せ

 第1話





 出会いの瞬間を、正直俺は覚えていない。彼女の存在は、俺の日常の端っこに、気づかぬうちにそっと入り込んできていた。

 その存在を俺がきちんと認めたのは、3年前の春のことだ。当時の俺は17才。王立学校を卒業して、騎士団に入団して半年頃か。仕事にも慣れてきて、物事が順風満帆に進みだした時だった。

「あの子、今日もいるなあ」

「え?」

 きっかけは同期の仕事中の一言だ。仕事といってもまだまだ新米の俺たちは城内の見張り、見回りが大半で、その時は城内にある庭園の内の一つを彼と二人で見回りしていた。

 同期が指差したのは、一つ上のフロアの渡り廊下だった。城と西の塔を繋ぐその廊下は、今俺たちが巡回しているこの庭園を左右に見て通ることのできる、橋のような作りになっている。

 そこに、確かに一つの影が見えた。

 はっきりと見て取ることはできないが、手すりに手をかけぼんやりと庭を見下ろしているそれが、少女であることはわかった。年は、自分より2、3ほど下だろうか。落ち着いている雰囲気だが、大人にはなりきれていないような。

「今日もって、いつもいるのか?」

「毎日かは知らないけど、ここんとこ俺たちが当番のときはいっつも見るな。なに、お前気づいてなかったの?」

「全然」

「……本当に、仕事しか頭にない奴だなあ。もっと人生楽しく生きろよ」

 余計なお世話だ、と思いつつも面倒だから口には出さない。なんとなく黙って、彼女を観察する。

 遠目だし、下からだと見えない部分が多いが、手すりにかけた腕や上半身からは華奢な印象を受けた。肩にかかる髪も綺麗に整えられているし、おそらくはいいところのお嬢さんだろう。だが着ているブラウスはいたってシンプルな紺一色で、その煌びやかさのないところが彼女の雰囲気に不思議と合っていた。

 同期の方も、なんとなく感じるものはあるらしい。「どこの家の子かな」とぽつりと呟く。

「でも、なんで一人であんなところにいるんだ?お付きがいないってことは、意外と下級の貴族なのか。でもそしたら城に一人で入れるか?」

「さあ、もしかしたらどっかの子供の家庭教師でもしてるんじゃないか。それか女官見習い」

「ああ、なるほどなあ。……それにしても、あの子……可愛いと思わないか?」

「仕事戻るぞ、馬鹿」

「馬鹿!?それはお前だろ、この仕事馬鹿、そんなんだと若くしてハゲるぞ!」

 くだらないことを言う同期を切り捨てれば、彼は口煩く反論してきた。移動しつつも聞き捨てならなかったのでこちらも反論しようと口を開く。と、そのとき。

「……あ」

 どうした?と、突然足を止めた俺に、隣にいた同期も俺の視線の先を追う。そして、同じようにあ、と小さく呟いた。二人して動きを止める。

 ―――なんとなく向けた視線の先の彼女と、目が合ったのだ。彼女がこちらを見ていた。



 ……一時の静寂。風が木々を揺らし、葉がこすれあう音。





 彼女は、ふいに、小さく動いた。頭を軽く下げ、一つお辞儀をした。

 それからの動きは速くて、体を手すりから離して塔の方へと消えていった。あっという間、だった。



 俺たちが動いたのは、暫く塔の方の入り口をぼんやりと見つめた後。

「……おおお!?今こっち見てお辞儀したぞ!俺たちに!!」

「……ああ」

 隣でハイになる同期には適当に相槌を打ち、まあ目が合ったわけだしな、と俺はそこで考えを止めて仕事に戻った。


 彼女が微笑んでいたのが、同期にも見えていたかは、聞かないでおいた。




*****




 それから。俺と同期があの庭の見回りをするときには、彼の言った通り必ず彼女があの渡り廊下にいた。そして見かけるたびにお互い会釈をし、それが重なっていき、一言挨拶をするようになり。今では世間話をするほどの関係になった。今では知り合い、と言える程になったその関係に、俺は少なからず驚いている。まあ、実際は俺はほとんど喋っていないのだが。


 「こんちは、今日もお疲れ様ですー」

 喋り手を担うのは、この同期がほとんど、というかいつもである。今日も変わらず渡り廊下の中ほどにいた彼女に、彼が手を振って声をかける。

 「こんにちは、お疲れ様です」

 手すりから少し身を乗り出して、彼女がほぼ真下にいる俺達を見下ろす。同期を見た後、俺の方にも視線を向けたので、俺も小さくお辞儀した。

「今日はどうでしたー?教え子さん」

「今日はちゃんと大人しくしてましたよ。お気遣いありがとうございます」

 ---彼女は、とある貴族の子供の家庭教師をしているそうだ。あの日以降、やはり彼女を毎週見かけたものだから、俺達、正確には隣のやつが話かけたのだ。

 こうやって数分話すこともあれば、挨拶だけで終わることもある。だが、大抵喋るのは同期だけで、俺はほとんど二人の会話に耳を傾けているだけだった。その間彼女をなんとなく観察していたのだが、まあ下から見上げた程度で分かるのは、身だしなみはかなり丁寧に整えられていること、それから服装は大人しい色が多いことくらいだ。あとはこれといった特徴は見当たらない。

 ただ、……少し、思うところは、ある。


「じゃあ、また」

「はい、頑張ってください。そちらの方も」

 会話が終わったらしい。俺にも掛かった声にお疲れ様です、と小さく呟いてお辞儀しておく。彼女はその後城の方を一回振り返ってから、そのまま塔の方へと去って行った。彼女の姿が扉の向こうに消えるまで、黙って見送る。

 と、同時に。隣から小さく衝撃。

「まあったくお前は!もうちょっと愛想良くしとけよ!彼女と仲良くなったら、城勤めの可愛いお嬢さん方とお近づきになれるかもしれないんだぞ!?」

「お前はそういう下心を持って彼女に話しかけてるのか。最低だな」

「なんでそんな邪な言い方をするんだよ!俺が軽い奴みたいだろ!」

「実際そうじゃないか」

 相変わらずの彼に、呆れつつも軽口を叩く。同期とは学生時代からの付き合いで、初めて会ったときから変わらずこんな調子なものだからもう慣れっこだ。向こうも俺の薄い反応に慣れていて、構わずぺらぺらと話し出す。

「だって、俺たちもうずっとこんな仕事の繰り返しだぜ?あとはただひたすら剣の稽古と騎馬の世話。その割に自由な時間もなくて、長期休暇でしかパーティにも参加できないし。このままだと、色々と若い内の楽しみが出来ないままおっさんになるだけだぞ!?」

「平和ならそれでいいじゃないか。それに俺はパーティに行かずにすんで清々してる」

「お前はそうだろうよ……昔から好きじゃないもんな。でもそれでどうやって未来のパートナーと出会うんだ?親のいいなりで見ず知らずの女と結婚することになるぞ?」

「もともと結婚するつもりがないな。面倒だろう。必要に迫られたら、適当に養子でも見つければいいだろう。」

「……なんてつまらない人生を送るつもりなんだ、お前は。王立学校でもお前さえその気になればより取り見取りだったろうに」

 ―――恋愛とか、結婚とか。そんなものに、俺は不思議なほどまるで興味が無かった。

 俺も彼も出自はそれなりで、それぞれ家は地方に領地を持つ侯爵家だ。王都に勤める下級貴族よりも裕福だったりもする。だから、物心ついたときからパーティやお茶会の招待状が来て、参加するのは当たり前のことだった。そして、俺はそれが嫌いで、苦手だった。自分でも呆れるくらい。

 もう俺たちも、いい年をしている。そろそろ婚約とか、早いと結婚まで進んだ知り合いも多くなってきた。恋の一つもしたことがない俺を心配する同期も、おせっかいだとは言えないかもしれない。

 だが、俺にとってはまだ、仕事の方が大事だった。もっと実力をつけて、経験を重ねて。そのためには、まだそんな煩わしいことにわざわざ足を突っ込もうとは思わない。


 ふいに、あの少女の後ろ姿が思い浮かぶ。


 ―――彼女の存在に、なにかひっかかりを感じていること。

 俺は同期に告げるか告げまいか、悩んでいる。相談するか、その前に俺一人で動いてしまうか。


 ……時が来たら。

 そう思いながら、のんきに俺の隣で可愛かった女生徒の名前を挙げる同期を、かるく小突いておいた。




*****




 結局、その機会は同期に告げないまま訪れようとしていた。


いつもの時間。今日も綺麗に切り揃えられた芝生の上を、静かに歩いていく。

「……こんにちは」

いつものように手すり越しに庭を見下ろしていた彼女が、こちらの声に気付いて俺を見つめる。不思議そうな表情だった。俺から話しかけたのは初めてだから、当然かもしれない。

「こんにちは。……もう一人の方は、お休みですか?」

「はい、ちょっと」

あのお調子者は、昨日の演習で足を捻った。程度は軽かったが、大事をとって今日の見回りは休むことになったのだ。そこまで言ってもよかったのだが、彼女のことだから心配するだろう。敢えて言わないでおく。

「えっと、えー……お一人で大丈夫なんですか?」

 少し会話に困っているようで、でも話を振ろうとする彼女は、俺の様子を伺っている。俺はなるべく、慎重に言葉を選んだ。

「まあ、大丈夫です。あいつはいてもいなくても変わりません」

 俺の辛辣な物言いに、彼女の方はおかしそうに笑う。

「仲、良いんですね」

「腐れ縁です。まあ、……でも、あいつに何かあったらいい気分はしないですね」

 そこで、俺は初めてきちんと顔を上げて彼女を見た。見上げた先の少女は、白いブラウスに深い藍色のカーディガン姿。装飾品の類は一切つけていない。

 ひとつ、息を吸う。

 同期の彼には言えなかったこと。

 それは―――俺は、彼女の存在を疑っている、ということだった。

 次の言葉を出す前に、腰に提げてあるもの、つまりまだ実践では使ったことのない凶器に手をかけた。

 上からなら、俺の動作はよく見えることだろう。少女の目に僅かな驚きが浮かぶのがわかる。

「だから、あなたがあいつに危害を加えるようなら容赦はしない」

「……え、」

「教えてください、あなたは何者だ?どこの家の者だ。どうしてこの廊下を一人だけで通っている?」

 この距離では、到底彼女へこの切っ先が届くわけがない。だが、揺さぶりをかけるには十分だ。俺は続けて言葉を掛ける。

「この先の塔は、あまり知られていないが傍系王族の一家の私用場所だ。一家庭教師といえども単独で入ることを許可されているはずがない。そもそも、かの家には21才と19才の男君たちしか子供はいないはずだ。家庭教師なんて必要か?」

「……えっと、あの?」

「俺たちを一介の騎士として甘く見ていたな。本来なら姿を一度だって見せるべきではなかった。……答えろ。どこの国の者だ?」

 この国は、弱い。

 商業国として小さな都市から始まったこの国は、つい十数年前、俺が小さな頃に大きな戦争を終えて独立を勝ち取ったばかりだ。周辺の大国の衝突に巻き込まれながら、時にはある国を支援し、時にはさる国に裏切られ、そしてとある国に助けられ。そうして今は周辺国の支援を得て、やっとの思いで一つの国として認められた。

 俺には流石にその頃の記憶はないが、父や学校の教官、上司から当時の過酷な生活については何度も聞かされた。

 誰も彼も戦わなければならなかったこと。国内に入り込んできた敵達の話。

 その中の一つに、城内にまで侵入していたスパイの話がある。

 当時のスパイには、侍女のふりをした若い女が多かったそうだ。質素な服を着て、敬虔そうで、そのおとなしげな見た目でするりと城の中に溶け込む存在。

 彼女の姿には、どことなくそんな話を思い出させるところがあったのだ。

 ……戦争が終わった今、その目的がはっきりわからないが、気がゆるんでいる隙をつこうという魂胆かもしれない。


「この国は、渡さない」


 俺の声が、さらさらと木の葉の擦れる音の中に溶け込んだ。




「…えーっと、」

 しばらくの沈黙のあと、彼女はようやく一言発した。が、完全に困りはてた様子で、右手を頬にやったり頭にやったりと考えこんでいる。

 その様子を、俺は静かに見守っていた。彼女の方にはまだ完全な敵意は見られない。だが、俺の話を否定することもない。こちらもどう動くべきか、はかりかねていた。


 ふいに、彼女の方に変化が起きた。

「…!」

 突然右、城の方を見たかと思えば、顔がこわばっている。

 耳をすませると、微かに人の声が聞こえてきた。何を言っているかはわからないが、どうやら女性が2、3人誰かを呼びかけるような大きさの声を出している。こちらに近づいているようだ。

 だが、それだけではまだ俺にはどうするべきか判断がつかなかった。わかったのは、彼女がその声に明らかにうろたえているということだけだ。

 何がきっかけかはわからないが、どうやら中の方でも彼女の存在を認めたのだろうか。

 どっちにしても万事休すだ。

 俺は剣を抜く準備をしつつ、彼女が次にどう動くかを観察していた。

 と、今度は。

 「…!」

 西の塔からも騒がしい音が聞こえた。


 その音が聞こえた瞬間と、彼女が俺を見たのが、ほぼ同時で。

 それから、止まっていたかと思えた時は突然、動いた。


 彼女は予想外の行動に出た。


 西の塔へ向けてかけていくから、逃亡を図ったものと見て俺も塔の入口へ走ったのだが、彼女は扉の前で止まって――そのままこっちを一度覗く。それから、彼女の行動に戸惑いながらも同様に足を止めた俺に、一言叫んだ。

「落ちたら受けとめて!」


 は、という暇もなかった。


 橋の端で手すりに手をかけたかと思えば、続いて黒いスラックスをはいた右足がかけられる。

 この時俺は、呆れるかもしれないが、さすがに侍女でもスラックスはないだろう、とか思ってしまっていた。だが、彼女の行動にこの時すでにあっけにとられていたのは事実だ。

 そして、もう次の瞬間には自分の立場やら何やらを色々忘れてしまう事態を見た。

 右足に続いて左足まで外側に現れたのだ。壁に両手をかけたまま、彼女の身体はまるごと下にぶら下がった。

 「っ、何やってんだ!」

 「っ、せーのっと……!!」

 こちらの声はまるで無視して、彼女は一つ掛け声をかけ―――その体を、投げ出した。


 そこから1メートルほど離れて立っていた、巨大な木へ。


 そのまま、彼女は木の幹をずるずると降りてきた。

 もし落ちたら、一瞬そう思って反射で彼女に手を伸ばし、だが彼女は危なげなく最後まで降りてきたのでそのまま右腕を掴むかたちになる。


 そこで、やっと俺と彼女は対峙した。面と向かって。


 黒地のシンプルなワンピースの下に、紺のスラックス。装飾品はつけていないし、上質そうな服もつやつやとして見えた髪も、枝や葉でこすったのかすっかり汚れてしまっている。


 それでも、俺はためらった。掴んだ右腕の細さを意識した瞬間、彼女と面と向かった瞬間、目の前にいるのは誰なのか、今まで会ったどんな人間にも似通った、彼女と同類の人物はいなかったように思えたのだ。そして、それはさきほどまで俺が予想していた、彼女の正体に繋がるようなものではなく、別の何かなのかもしれないと、一瞬感じた。


 が、彼女の方が時と動きを止めるのを許してくれなかった。

「お願い、ちょっと隠れて!」

 右腕を引いて駆け出すので、それを掴んだままの俺も不甲斐なくも彼女について足を動かす。

 彼女が向かったのは俺たちが橋の上と下で会話したのは反対の下で、西塔の入り口とは反対の壁にたどり着くと、そのまましゃがみこんで小さくなる。

「おい、これは、」

「しゃがんで!!」

 何故か彼女の言うとおり、しゃがみこむ。少女はそのまま右の人差し指を立てて口元においた。

 そのまま暫く無言が続いて、俺がたまらず口を開きかけたその瞬間だった。

 ……右斜め上から、石と木がぶつかる音。橋に続く西塔の扉が開かれたのだ。

「王女様!!こんなところにおいでだったとは…って、あれ?」

「……ユーリア様??何処ですか!?」

 続いて城側の扉も開く音。

「ユーリア様はいらした!?」

「王女様!!……あれ、いらっしゃらないの!?書記官達がここだと言っていたのに……」

「しょうがないわ、きっとまた先に気付いてどこかに移動してしまったんでしょう。もう一度城内を見てみましょう」


 遠ざかる声と足音。それが暫くは耳元に届き、そしてすっかり消えて、いつものように時折枝や葉がこすれるかすかな音しかその場になくなる。


「…」

「…えーっと、あの、」

 その間、俺は目の前の彼女をただひたすら凝視し、彼女の方は髪を手で梳きつつ言葉を探していた。


 そして、彼女がようやく発した言葉は。


「これで、私がスパイじゃないってわかってくれました…??」 

 ……その言葉に、俺の頭の中で今までの彼女とのやり取りが走馬灯のように駆け巡り、



「あんたみたいのが王女なのか…」




 もう考えることを一切放棄して、溜め息と共に出てきたのはそんな言葉だけだった。



 *****



ある王女付き侍女は言った。王女様の世話で一番苦労したのは、彼女を探して城中を駆け回ることだと。

「本当にもう、大変なんですよ!!王女様ときたら、姫様らしからぬ身軽さで動きまわるんですもの!!全く見つけられなくて、おかげで私の方もすっかり減量に成功しましたよ!!一体誰があの方にそんなことを教えたのか…まあ、見当はついてるんですがね…それに、仕事と勉強はやっているのだから余計にたちが悪いんですよ。私どももそれで王女様が息抜きされるのは賛成ですが、もし万一にでも城外まで出て行こうとか考えておられたらどうすれば…」


 これが、この国唯一の王女である彼女、ユーリア・エクセメルクの本来の姿であり、俺と彼女の出会いのあらましであった。

 ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。プロローグを抜いて四話で完結する予定ですが、おそらく次の投稿まで時間がかかる上、まずこの一話を少し改編する予定もあります。

 投稿しておいて本当に申し訳ないのですが、よければ最後までお付き合い頂ければ嬉しいです。

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