離れない。
いつから君は媚びるようになったのだろう。。。
だんだん君が僕から離れていく気がする。
いつも僕を見る君の瞳はなんだか悲しそうだ。
問いかけても君は僕に涙を見せるばかり・・・
どうしてなのか教えてくれない。
僕は君のことが知りたい。
どうして悲しい顔をするのか知りたい。
僕は君にとってお荷物なのだろうか?
矛兎「はぁ・・・・」
志亞「またため息ですか?」
彼女はさっきからため息ばかり・・・
まるで一人でいるかのように・・・・
矛兎「あっごめんね志亞。」
志亞「別にいいけど。。。」
また僕の顔を見て悲しそうな目をする。
僕の何がいけないのだろうか?
矛兎「志亞。。。私って、お荷物なのかな?」
志亞「は?なにいってんの?」
矛兎「あっううん。なんでもない。忘れて・・・」
志亞「誰に言われたかいってみ?」
矛兎「なんでもないから。」
あきらかにおかしい。
矛兎が俺の前で深刻な顔をするのは初めてだ。
志亞「俺にいえないこと?」
矛兎「だって・・・みんなが・・・」
志亞「みんながなに?」
矛兎「志亞は遊びだっていうから・・・」
志亞「遊び?」
初めて聞いた。
俺が周りからそう見られてるのを・・・
正直言ってショックだった。
でも俺は遊びなんかで矛兎といるわけじゃない。
どうしようもなく側にいたいんだ。
志亞「俺、いつお前に遊びって言った?」
矛兎「えっ?」
志亞「周りのやつらが言ったからってそれを真に受けるなよ。」
矛兎「でも・・・」
志亞「俺は遊びなんかでお前と付き合ってないよ。」
矛兎「ホント?」
志亞「当たり前だろ!!周りは気にするな。お前は俺だけを見てろ。」
矛兎「うん・・・」
下を向いてうなずく矛兎の頭を俺は優しくなでた。
矛兎は周りの一言で俺がいつか自分から離れると思ったのだろう。
俺は離れない。
矛兎以外見たくない。
俺は矛兎だけを見ている。
志亞「矛兎・・・」
矛兎「?」
志亞「好きだよ。」
俺はそういって優しく彼女に口付けをした。
君から離れない。
俺はずっと君の側にいるから。
だから君だけは俺だけを見てて欲しい。
僕も君から離れないから。
END...