魔武器作ろう!
今は先生の指定した第一訓練場にいる。
あの後私に声をかけてきてくれた子達がいて友達になった。その中にあの子もいた。
「あのさ…あいつの事…恨んでるか?」
私に声をかけてきたのはこの世界に一緒にきたもう1人の子、田宮拓兎君だった。
「恨んでは…いない…です…家族が…できました…から…でも…あなたを…助け…られなかった…ことは…悔しい…です」
私がそういうと田宮拓兎君は一瞬ビックリしたような顔になったかと思うと次の瞬間には悲しげな顔になった。
「お前は…人の事を思いやる事ができるんだな…すまん…謝って許されることじゃないってわかってはいるが謝らせてくれ。本当にすまなかった。」
田宮君は私に頭を下げた。
「え⁈あ、あの…田宮拓兎君が…何か…したわけじゃ…ないのに…どうして…謝るん…ですか…?」
田宮君が悪い訳じゃない。こんな容姿に生まれてきた私が悪いの。人は異端を嫌うのだから…仕方のないことだった。
「ありがとう…」
「おいおい!なんでここはこんなくらいんだ⁈もっと明るく行こうぜ!!」
そういって割って入ってきたのはこの中でのいじられキャラの男の子、アイギス・グレヴェイン君。
「あなたは馬鹿ですの?今、とても大事な話をしていたと思ったのですが。」
ちょっと強気なこの子はツンデレキャラの女の子、サリア・セフィリさん。
アワアワ
2人の顔を交互に見て慌てて居るのは大人しい子で優しい女の子、イリーナ・フェイトさん。
そして私とエクシュ、メンバーはこの6人。
「おぉ~ちゃんといるみたいだなぁ~よ~しやるぞ~そこのイケメン、説明しろ~」
「へぇ⁈僕イケメンじゃないですよ!」
「死ねよ!」
「滅びろ!!」
「なんで⁈」
「いいから答えろ~」
「えっと、使い魔は自分の血を媒体に力量にあった魔物を召喚することです。ですが間違っても使い魔は友であって仲間です。無理やり命令をすれば使い魔は契約破棄ができ二度と応じることはなくなります。…これで大丈夫ですか?」
「おぉ~いい答えだ~後な~禁忌召喚って〜のがあってそれやると番人が出てくる。命の保証はないかんな~んじゃ~召喚紋書いとくからてめぇらは魔武器でも作ってろ。作り方は魔力を流せ。そしたら自分に今最もあった武器が作れるぞ。」
そういい先生はさっさと生徒に石を配って準備に入った。
あの…説明…適当過ぎじゃないですか⁈
「誰からやる?俺からやっていいか⁈」
「みなさんバラバラになって一斉にやるのはどうですの?みんな順番でやっていては時間がきてしまいましてよ!」
「お!それいいな!それで行こうぜ!」
みんなバラバラにわかれてやりはじめた。
「1人で大丈夫か?」
エクシュが心配そうに聞いてきた。
「…うん…大丈夫…」
エクシュを安心させるために微笑んだ。そしたら微笑み返してから別れた。
よし!がんばって作ってみよう!私はやっぱり刀かな?ミ◯さんも戦う時、銃か剣とかだったもんね!
深呼吸して始めますか!
あれ?一本多くない?なんで刀が二つもあるの?双剣?
片方は全体的に真っ黒でもう片方が真っ白…まるで陰と陽…
「みんな出来上がったか?俺のはこれだ!!名前はゴクエン!能力は重力操作、属性寄付、だな!重力操作は軽くしたり重くしたりも可能だ!」
アイギス君の魔武器は二mはありそうな大剣だ。重そうだけど重さは変えられるんだよね…
「それでは次は私が…私の魔武器はこれですわ!名前はスイレン…能力は矢の増殖、絶対命中、自分の持っている属性の矢が出せること…くらいですわね。」
サリアさんの魔武器は綺麗な透明(?)の弓。属性寄付すると色が変わる仕組みなのかな?それよりこの世界にも睡蓮の花ってあるのかな?それとも偶然?
「それでは次は私ですね。名前はルリム。能力は一個だけ上級の魔法をためておけるのと、魔力増幅…それくらいですかね?」
イリーナさんの魔武器は先端に宝石らしきものが埋め込まれていて、長さ160くらいはありそうな杖だった。
これって…普通なのかな?なんか強い気がするのは私だけ?
「お~し、召喚紋書けたぞ~全員作ったと思うから集まれ~」
「まじか!お前らの武器のまだ聞いてね〜!!」
「うるさい。」
「うるさいですわよ!まったく、あなたに落ち着きというものはないんですの?」
「ま、まぁまぁ落ち着きましょうよイリアちゃん。」
「騒がしい連中だのう。」
アイギス君は手と膝をついて叫んだ所を田宮君とサリアさんに怒られそれをイリーナさんが宥める…
エクシュはエクシュでめっちゃ嫌そうな顔をしてボソっと…私のために耐えてくれているんだって思うとすごく申し訳ない。
これぞまさにカオスってやつですね。
ちょっと嬉しいかも…
あ!そんなこんなやってるうちに1人めが召喚するみたい。私らは最後にやるのかな?
「俺らは最後でいいだろう。あの中に行くのは嫌だ!」
う…まぁ~確かに…あの中にいくには根性と勇気が必要だね。
コクリ
返事の代わりに頷いた。やっぱまだ人と話すのは慣れないな…
そうこうしてるうちにうちらの番になった。
長くなってしまうと思ったので区切りました!
次回は召喚に行きたいと思います!
私の文才のなさのせいで長くなり区切ってしまったこと申し訳ないです!