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咲かせ屋  作者: 玖龍
桜庭颯介と藤桜刀
2/37

佐加村と“あずさ組”

はい、2話目です(祝←?)


今回は佐加村に着いたところからです☆名前テキトー?そんなことないですよ、気のせいですよw

 「ここが……佐加村……?」

 颯介は思わず声を漏らす。


 多分豊かな田園地帯……でも今は荒れ果てている。春になるとここでは樹がいろいろな花をつけ、観光に訪れる人間も少なくないと亜里菜に聞いた。

 だが、この寒さで花の蕾は膨らまず、人々も暗く沈んでいる。畑なんか冬を越せなかった野菜がしぼんでいる。

 「こりゃぁ……冷害か?」

 「そのようだねぃ……」

 どんどん進んでいくと、子供たちが一か所に集まって遊んでいた。しかしその顔は泣きそうだった。

 「おなか……すいたね」

 「うん……ごはんが食べたいよぉ」

 「ねぇねぇ、お兄さんたち何か持ってないの?」

 声を掛けられる……すると亜里菜が荷物からいくつかの握り飯を取り出した。

 「おいっ、それって……」

 「いいんだよ!さぁ、これをみんなで分けてお食べ」

 「ありがとう!」

 目を輝かせて言う。そしてきゃあきゃあ言いながら人数分に分けていった。

 「ここのガキは偉いなぁ……」

 「まぁ、大将がいないんだろう」

 亜里菜がその様子を見て頷きながら言う。



 そして何を思ったか、突然真っ赤な扇子を取り出した。

 パンパン、と手を鳴らす。

 「色は匂へど散るぬるを……そんなこたぁわかってる」

 慌てて鈴が続きを言う。

 「どうせ散りゆく花ならば!」

 「精一杯輝いていこうじゃぁないか」

 沙耶がぱっと花吹雪を散らす。


 大人たちもぽかんとして“あずさ組”を見てる……勿論仲良く握り飯を分け合っていた子供たちも。そして俺も。



 「ここで“あずさ組”一つ芝居でもしようかと思いまして……よろしくて?」

 亜里菜が扇子で顔を半分隠しながら言った……色っぽい目が細くなる。

 案の定男たちは顔を赤らめて頷きまくってる……もうそれはそれはガクガクと。

 ふふ、と沙耶が笑う。

 「ではでは……」

 「私、あちらこちら流離う“あずさ組”座長の亜里菜と申します」

 「この組の元気印!鈴です!!」

 「沙耶です」

 ……沙耶簡潔。そう思ったのは間違いでしょうか?


 「お前ら……またいつものが始まった」

 「颯さんは黙っとき」

 ……この村に用事があるのは他でもない、俺なんですど。


 「おぉ……おたくらが“咲かせ屋”の方々ですか?」

 (誰がどう見ても)長老らしき人物がやって来た……ばっちり3姉妹に話しかけている。

 亜里菜がクスッと笑って俺の方に扇子を向ける。

 「あそこに立っております、面妖な男が“咲かせ屋”ですわ」

 ……誰が面妖だ。お前らの方が面妖だ。


 「あぁ……そうですかい」

 長老の残念そうな反応……そうだよな、あんたも男だ。蝶に引かれるわな。こんな男でごめんな!


 「俺が“咲かせ屋”の桜庭颯介だ。じぃさん、何故俺を呼んだ?」

ふぅーっと長老が息をつく。

 「この村のありさまを見たらあんたにも分かるじゃろ?……みんなみんな枯れてしもうた。大人に元気がないと、子供らにも覇気がなくなってな……この村はもう全体として生気がないんじゃ……あんたの“花魔法”でどうにかしてくれんかの?」

 「“花魔法”?」

 「あんたの力を見た友人がそう言っとったんじゃ……どこからともなく花を出し、笑顔にしてくれる力があんたにはある、とね」

 ……尾ひれ付きまくり。後半部分削除してくれ。

 「あのなぁ……俺は確かに花は出せるけど、人を笑顔にするとかしないとかは別だぜ?」

 「……それじゃあ引き受けてくださらんと?」

 「……うーん」



 その時、村の奥で悲鳴があがった。


亜里菜氏……意味不明ですねw

彼女のセリフ、はっきり言うと即興です(おい)すごく微妙なセリフを言わせてしまいましたw



……早速お気に入りに登録してくださった方、ありがとうございましたm(--)m


では☆

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