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咲かせ屋  作者: 玖龍
家出少女と神の使徒
10/37

わがままお姫様

新キャラ登場で颯介さんが戸惑ってますが、ここは無視でいきましょう!


それでは本文をどうぞ☆

 「なんで江奈姫様が……?」

 佐之助がぽかんとした表情で江奈姫に尋ねる。

 彼女はもじもじしながらぼそぼそと言った。

 「だって……」

 だって、ってなんだよ?続き言えよ、江奈姫さん。

 というかあなた結婚するんじゃなかったんですか?どうしてそんな大切なことすっぽかしてこんなところにいるのですか?……そういう目線を送り続ける。

 それに気づいたように彼女がこっちを向く。そして思いっきり眉をひそめる。

 そして口を開いた。

 

 「政略結婚が嫌だから、に決まってるでしょ」


 「政略結婚……ってますます駄目じゃないか!!」

 「うるさいわね!こっちの身にもなってごらんなさい!!嫁ぎたくて嫁いでるわけでもなく、しかも政治の道具にされるなんてもっての他よ!!父上は私のことをなんだと思っているのよ!!」

 一気にまくしたてる。先ほどまでの清楚さをぶち壊した彼女。しかも声が大きい……そうしたら隠れた意味も、匿った意味もないじゃない……


 「あーはいはい、うるさいから声小さくしような……」

 手をぴらぴらさせて言う……そうしたらなんということか、江奈姫が大粒の涙をこぼれさせ始めた。

 「あ!!ちょ……泣くな!」

 「あー颯にぃ、女の子泣かせたぁ!」

 鈴がちょんちょん突く。

 「まったくしょうがないねぇ……男は女を泣かせたらいけないのよ……ねぇ佐之助?」

 亜里菜が佐之助にふかっける。佐之助は青い顔をしながらこくこくと頷いていた。

 「あー!うるせー!外野は黙ってろ!!……ったくしょうがねぇお姫様だな」

 そう言いながら、すっと一輪の梅を江奈姫の頭に差す。化粧にぴったりだった。

 当然彼女は固まったまま颯介を見上げる。そして口を酸欠金魚の如くパクパクさせながら、顔を赤く染める。

 「……お、お前は……妖術者か……?」

 「おいおい、お姫様もどこかのおっさんみたいなこと言うなよ……というか俺は颯介っていうんだ。お前じゃない」

 「では、颯介。さっきのはなんなんだ?」

 「……お姫様って口悪いんだね」

 はぁーっと溜息をつく。



 「で、江奈姫さん。あんたはこれからどうするんだい?」

 亜里菜が江奈姫に尋ねる。するとうぅーん、と江奈姫がうなり始めた。

 「まさか、家に帰るわけにもいかないし、のこのこ通りに出て見つかったら元も子もないし……それよりお姉さんはなにしてるの?」

 「私かい?私はねぇ……全国放蕩して芝居やってるんじゃないのかな?」

 「ふーん……じゃぁさ、私も入れてよ」

 「え……?」

 江奈姫の目が本気です。もうお星さまが飛び出してます。ちょっと待ったぁー!あの問題児を集めたとしか言いようがない“あずさ組”にさらに問題児が加わると!?そんなの俺の身が持たないじゃないかっ!!

 「っちょ!そんなの無理でしょう!!早く家に帰れよ!親父さん、心配してるんじゃないのか?」

 「いいよ、おいでよ。うちらも人が多い方が楽しいしね……そうとなれば名前も変えなきゃいけないね?」

 「亜里菜ぁ!一回黙れ!!相手は風井家の姫さんだ!!そんなに簡単に是認するなっ!!」

 「あぁーうるさいねぇ、颯さんは……この()が良いって言うんだからいいじゃぁないか。家に帰りたくなれば返せばいい話だろう?」

 「そうだぞ、颯介!!私が良いと言うのだから大丈夫じゃ!それに家に帰る気なんぞ毛頭ないわ!だから家出してきたのだ……というわけでお姉さん方。お名前は?」

 「……いいわけねぇだろーが!!」

 


 ぽん、と肩に手が置かれる……その手の持ち主は佐之助だった。

 そして彼は首を横に振りながら小声で、俺たちは敵わないんだ、と呟いた。

 ……佐之助、そんなのでどうする!?


キャラ崩壊wまぁお姫様はわがままでないといけません(笑)


さぁ新キャラその2が出てくる様子がないんですけど……無理やり登場させましょう(いつになるかはわかりませんが……w)


それでは読んでくださり、ありがとうございました(´∀`♥

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