42/58
42.流通
法王国避難民の受入費用補償として、法王国は資産を吐き出した。
王国側はそれを見込んで避難民受入を教会から借り入れのある領地に割り振っていたのである。
他国でも同様のことが行われているらしく、暴動沈静後の避難民受入は比較的スムーズに進行している。
さて問題は食糧である。
火山活動によって放棄された法王国内の農業、畜産生産量は無視できず、各国貯蔵食糧を吐き出す予定である。
ただ朗報と言えば今年の冬が穏やかであったことから、小麦他農産物の生育状態が良く豊作となる見込みであると言われている。
問題は国家間の生産時期のばらつきと流通量の少なさ。
今回のような災害は過去になく、戦争どころか、人類存亡と言われる災害に立ち向かうべく国家間の情報交換が急増している。
それでも、お互い自国が優位に立とうとするのは当然であるが、互いにそうであることが牽制となって表立った対立は生まれていない。
流通か・・・
祝福って加減できるのか?




