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28.法王国

村長に年貢について暗視するよう伝えた後、拠点を経由すると山脈の上に出た。


知らない所に転移させられると、現在位置が分からんな。

地図を見ると、王国と法王国の間にある山脈の中腹当たりの街道と分かった。

この先に法王国の首都があるようだ。


初夏とは言え標高も1,000mを越えており、肌寒い。

一度拠点に戻ると壁にはコートが掛けられていた。

ありがたく使わせてもらおう。


さて法王国

首都に続く街道は幅3mほど。

街道の周囲には牧草地が見え、山羊や羊を放牧しているようだ。

牧羊犬もいるようで草地の周囲で子羊を追いかける様子も見られる。

棚田が斜面にへばりつくように広がり、芋科の植物を育てているようだ。

2mほどの低い石造りの城壁といっていいのか石を積み上げた壁があり、幅3Mほどの門の両側に白い甲冑に身を包んだ兵士が立っている。

門も石積みの建物で高さは5mほど。

その中で身元確認などを行っているのだろう。


例のごとく門衛は気安く声を掛けてくれたので、法王に謁見できないか訪ねてみた。

謁見に関しては中央教会で申し込みが必要とのことなので、道を聞き町中へ。

石造りの家が軒を連ね、坂道があちこちへと分岐している。

道を聞いていて良かった。


教会は小さな平屋建ての奥に高さ10m、幅20mほどの石造りの建物を要していた。

始まりの教会の奥に増築されたものらしい。

こう、足跡を残していることにも意味があるのだろう。


「小屋」と言って差し支えない建物を抜け奥の本舎に入る。

正面には色とりどりの幾何学的なステンドグラスがあり、参拝者がその前の席に座り祈りを捧げている。

入り口で順路を説明している神官に受付を聞き、台帳に名前を書き込んだ。

終了済みの名前にはチェックマークがついており、3番目らしい

番号が書かれた木札をもらいベンチに座る。


直接相談に応じるというのは法王は暇なのか?

どういう統治構造なのか?


まあいい。


名前を呼ばれたので、神官が開いたドアをくぐる。

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