10.周辺探索
魔法はいらんと決めたものの、折角の異世界の楽しみが半減した。
まあ、いいか。
魔法に物理で対抗して傷ついた心を癒やそう。
さて、自分の能力を一定理解したので周辺探索を始めよう。
草原に生える草花はあまり変わらない。というかそもそも元の世界の草花に詳しくない。
自己能力として鑑定魔法が使えるので、手当たり次第に鑑定する。
金髪が用意した拠点だけに、有益な草花が多い。
ほとんどがポーションの材料だ。
自身には必要ないが、人里に出たときに金に換えれるかもしれないので収穫しておこう。
・・・ダメだ、インベントリがない。
小屋にあったリュックに入る量だけ収穫しておこう。
ほんとにもう、悪魔の奴め。
めんどくさいなあ。
森の中に生き物の気配がする。
こちらに近づいてくる様子はない。
害のない生き物なのだろう。
鳥、獣、は虫類、虫、豊かな生態だ。
単純な世界を作るなら生物は不要なはず。
そもそも宇宙が必要ない。
有無のない混沌状態で完結するのだ。
ただ、金髪は生き物のいる世界を望んだ。
「ユートピア・・・」
奴が作りたかったのはそれなのか?
しかし、そこは虫かごや水槽のような与えられ、管理されている事に気づかず過ごせる変化のない世界。
そこに悪魔が作用を及ぼし、不安定な変化のある世界へと変化した。
「どうなんだろうなあ」
まいいや
奴らの思惑は放置してその時その時の俺の考えで動こう。




