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Happy Valentine!


「ルディ、Happy Valentine!」



2月14日の夕食前



ミーモとキーモに呼ばれて遊びに来たルディはピンクのリボンがかかった大きなボックスを手渡されてびっくり!


「お、俺に???」


ふたりはにこにこして


「ミーモと二人で作ったんだよ♪ 開けてみて」満面の笑みのキーモ


「愛情と感謝を込めて♪」ウインクするミーモ


ドキドキしながら箱を開けると…


ピンクの薔薇のクリームで囲まれているハート型のガトーショコラには「大好きなルディへ」と描かれたピンクのハートプレートがのっていた


「プレートの文字はね、ミーモが何度も練習してチョコペンで書いたのよ」


キーモの言葉に涙腺崩壊なルディ


二人とも…俺の為に…作ってくれた…ミ、ミーモが…ミーモが描いて…くれ…


「あ、ありが…とう…おお…アォーン、アウアウ…オオォーン…」


「きゃ~ルディったら可愛い~♪」


感動のあまり魔性犬に戻ってしまったルディをミーモとキーモは嬉しそうに抱きしめる


「おい、おい、レディたちの前でハスキーになってるぞ」


スネイプが笑いながら騎士の姿に戻してくれる


「ありがとう、パパ…嬉しすぎて…」



「よかったわね、ルディ。ミーモちゃん、キーモちゃん、ありがとう。これは私からよ」


ミーナが可愛くラッピングしたチョコクッキーを二人にくれた


「きゃ~いっぱい入ってるぅ♪チョコ大好きぃ♪ミーナちゃん、ありがと~」


「ミーナちゃんのお菓子大好き♪ありがとう~」


「どういたしまして(笑)」


さっきから娘たちの後ろに来てソワソワしているパパ、コージュを見てミーモとキーモはクスクス笑いながら


キッチンへと走って行った


ガックリ肩を落とすコージュ


「パパの分はないか…娘なんてさびしいものだな…」


「いやね~、コージュったら大人げない、うふふっ…」



妻のキニーは「ジャーン♪」と言いながらハート型のマーブル模様のクリームチーズ入りのチョコレートケーキを渡してくれる



「こ、これは…」


「私からじゃご不満かしら?」


「キニー…不満なわけないだろうっ、嬉しい、嬉しいよ」


「もう、毎年焼いてるのに…」嬉し泣きするコージュの頭を撫でながら微笑むキニー


「よかったな、コージュ」


「ああ、いいだろう? スネイプ、お前はもらってないのか?」


ドヤ顔のコージュに笑いながらスネイプはひと言


「さっきもらったよ…愛情たっぷりのケーキをね…」


「ふぅん、よかったな…」


「なんだ? いまいち不機嫌だな…ミーモちゃんとキーモちゃんからもらってないからか?」


「そ、そんなことないさ、キニーが焼いてくれたから、俺はそれで充分…」


「パパ~、お待たせ♪はいっ、どうぞ~」


「パパの大好きなナッツ入りのチョコレートケーキだよ、ミーモと作ったんだぁ♪」


可愛らしいボックスを愛娘たちに手渡され感動に打ち震えるコージュ


「そうか、そうか…パパにも作ってくれたんだな…嬉しいよ…ありがとう…二人とも…パパは、パパは…生まれてきてよかった!!」


号泣しだすコージュにキーモとミーモは苦笑い


「大げさなんだから(笑)ねぇねぇ、はやく開けてみて」


「あ、ああ、そうだね、ごめんな、さあ…開けちゃうぞ~♪」


リボンをほどきボックスを開けると


ほんのり、ラム酒の香りのするハート型のザッハトルテに「パパ大好き」のプレートがちょこんとのっている


「こ、こ、これをお前たちが? 作って…くれた…のか…」


「うん、ともっぽ姫に教わってパパに似合う大人っぽいケーキにしたの」


「ママと食べてね、ママとミーナちゃんにはチョコレートのカップケーキを作ったよ、スネイプちゃんにはヘルシーなお豆腐入りのチョコレートブラウニー」


「まぁ、ママにも作ってくれたの?嬉しいわ、じゃあ、これは私からよ」


布団サイズの大きな板チョコをキニーにもらってミーモとキーモはテンション爆上がりだ


「うわっ、大きい~」


「うふふ、ミーモはチョコ大好きだから特別に作ったの」


「嬉しいわ、ミーモちゃん、キーモちゃん、ありがとう、味わって頂くわね」


「わたしにまで作ってくれるとは!! ありがとう…二人とも…お豆腐が入ったブラウニーなんて初めてだ!」


「わたしは手作りじゃなくて申し訳ないが…」


スネイプはいろんなチョコが入ったお楽しみボックスをミーモとキーモに渡してくれて二人とも大喜び


「嬉しい、ありがとうスネイプちゃん♪」


「いろいろ入ってて楽しい~♪ありがとう」


「とんでもございません、お嬢様方…」


「よかったな…スネイプ、心して食べろよ、ミーモとキーモがこの可愛らしい小さな手で一生懸命に作ってくれたんだからな…ははっ、残念だね、ルディくん。


二人にチョコをもらったのが君だけじゃなくて…あっはは」


「あなたってば…大人げない…」


「ちょっとパパ、ルディに意地悪しないで!」


「はっ、ごめん、ごめん、冗談だよ、ミーモ…怒らないでおくれ」


「パパったらダメじゃない、せっかくミーモと一緒に作ったのに…そんな意地悪するとミーモに嫌われちゃうよ…」


ガーン!!!!


キーモの言葉に顔面蒼白になるコージュ


「いいんだよ、ミーモ、お父さんを怒らないで。俺はふたりが心を込めてこんなに素敵なサプライズをしてくれたのが嬉しくて…胸がいっぱいなんだ…


だからお父さんを許してあげて…」


「…ルディがそう言うなら…わかった…パパ、許してあげる、もうルディをいじめないでね」


「おお…! パパを許してくれるのか…ミーモ、ミーモ、ありがとう、ごめんな…ルディくん、ああ、ミーモ…キーモ…二人ともわたしの宝物だ…ううう」


ミーモとキーモを抱きしめながら再び号泣するコージュの背後にチョコレートクッキーを手にした使い魔のモールとマキーシャが佇んでいた


「可愛らしいお嬢様方、マキーシャと初めて焼いたチョコクッキーです」


「ええ、お姉さまと心を込めて焼きましたの。召し上がっていただけますか?」



ミーモとキーモは瞳をキラキラさせて頷いた


「嬉しい♪、あなた達にはチョコレートクッキーを作ったの」


「ミーモと一緒に型抜きしたの、モール、マキーシャ、Happy Valentine♪」


「まぁまぁ…なんて勿体ない…私たちはなんて…幸せ者なんでしょう…ねぇ、マキーシャ…」


「本当ですわ…お姉さま、もったいなくて食べられませんわ…暫く飾って…」


「ちょっと~ダメだよ~まずくなっちゃうから食べて(笑)」



ミーモとキーモの使い魔のコウモリ姉妹、モフとモコが飛んできて二人の肩にチョコンととまって自分たちには?みたいに見つめている


「モフにモコ…あなた達には…ジャーン♪コウモリ型のチョコクッキーを作ったよ、ミーモ、持って来て~」


「はぁい、ちょっと待ってて」


ミーモはキッチンに行くとお皿にコウモリ型のチョコクッキーをいっぱいのせて運んでくる


『モフ、嬉しい…キーモ…ミーモ…ありがとう』


『モコ…もらえると思わなかった…ミーモ、キーモ、大好き! 嬉しい…嬉しい…一生、守る…』


涙きながらクッキーを頬張るコウモリ姉妹にミーモとキーモも思わず涙ぐんでしまう


「いじらしいね…」


「うん…皆が喜んでくれて…本当によかった…」


「ミーモ、キーモ、本当にありがとう…これは大切な君たちに俺から…」


キーモはピンク、ミーモは赤い薔薇のチョコレートのブーケをルディにもらってびっくり!



「綺麗…これって…食べられるの?」と、キーモ


「素敵…薔薇のチョコの花束なんて…なんてロマンティックなの…ルディ、ありがとう!あなたは最高の騎士だわ!」瞳を潤ませ感動するミーモ…


「Happy Valentine♪」


感激した二人に抱きしめられバレンタインデーに感謝するルディだった




「ねぇ、キーモ、今頃、ハトモコちゃん、きぃちゃんに手作りチョコ渡してるかな」


「うん、ぜぇったい特大サイズのハートチョコ渡してるよ~明日、遊びにいこ~」


「ハトモコちゃんのことだから自分の顔で型とって作りそうだね」


「やりそ~♪ どんなチョコ渡すんだろう?」


「きぃちゃんのお返しも気になる~」



「そんなに見たい?」


「ミーモちゃん、キーモちゃん、Happy Valentineさん♪」


トタ…!


可憐な足音と共にハトモコときぃちゃんがどこでもドアからやってきた



「ハ、ハトモコちゃん、きぃちゃん!!」


「びっくりしたぁ~」



「ふふふ…見て…きぃが…きぃが…私の為に…作ってくれたのよ…」


ハトモコが白目から血の涙を流しながら二人に見せてくれたのは…


等身大のきぃちゃんの形をしたチョコレート



「す、すごい…きぃちゃんにそっくり…」


「うん、ねーさんが喜んでくれると思って型を取った…」


「うう…私の、このハトモコのためにきぃがチョコまみれになって…作って…くれて…ああ…愛しい子…」


泣きながらきぃちゃんチョコにキスするハトモコに拍手するミーモとキーモとルディ



「きぃちゃんの愛情たっぷりの素敵なチョコだね~、ハトモコちゃんはどんなチョコをあげたの?」


「うん、見て見て」


きぃがケーキボックスを開けるとホイップたっぷりのハート型のケーキの上にマジパンのハトモコときぃちゃんが羽根を繋いであちらこちらに飛んでいる


「ケーキの層は…チョコクリーム、スポンジ、生クリーム、ストロベリームースになってるさん」


「きぃはチョコよりも生クリームが好きだから…喜んでもらいたくて…半年前からともっぽに相談して…試行錯誤の末、このケーキを作ったの…ふふふふ」


「ねーさん、夜中になるとゴソゴソキッチンに行くから知らんぷりしてたさんよ(笑)」


「すげえ、尊いよ…ハトモコ様…きぃ様…おふたりの番い愛に感動しました」


「ありがとう…ルディ…」


「そうそう、これはあなた達にHappy Valentine♪」


「私はこれからきぃちゃんを…食べるから…ああ…! でも…食べたらなくなってしまう…可愛すぎて…食べられないわ…」


「ねーさん、魔法で何個でも増やしてあげるさん、だから食べてね」


「ほ、ほんとに?? なら…少しずつ舐めようかしら…」


「もうねーさん可愛いさんなんだから…(笑)そうそう、これはあなた達にHappy Valentine♪」


「また遊びにいらっしゃいね…」



可愛くラッピングされたボックスを三つくれるとハトモコときぃちゃんは風のようにどこでもドアから去って行った


「やっぱり…あの二人は別格だね…」


「お互いを大切に想い合って…素晴らしいよ!」


「揺るぎない番い姉妹だぜ…流石は番い大魔王…」


「なんか…恋とかなくて…どこまでも清らかで美しいね…」


うん、うん


そうなのだ

ハトモコときぃちゃんにとってバレンタインに恋愛はアウトオブ眼中であり、番い愛の絆を確認できる大切な聖なるイベントなのである

揺るぎない絆で結ばれ、愛し合うハトモコときぃちゃんに感動して頷きあう三人だった














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