華麗なるデビュー
「ミーモ、ルディ、新年おめでとう♪」
「キーモ、ルディ、今年もよろしくねっ」
「ミーモにキーモ、おめでとう! 今年も二人を守るぜっ。仲良くしてなっ♪わん」
クリスマスタウンから帰ってきたミーモとキーモは仲良しのルディとルディのパパ、スネイプ、ママのミーナ、使い魔のキーシャとモーシャと共に家族水入らずで新年を迎え、無邪気にハグし合っていた
「ミーモにキーモ、ルディ、おめでとう。お年玉だよ」
「わぁい、ありがとうパパ~♪」
「これはママからよ、ハッピーニューイヤー♪」
「これは私からよ」とミーナ
「昨年はルディと仲良くしてくれてありがとう、今年もよろしくね」とスネイプ
「やった~♪スネイプちゃん、ミーナちゃん、お年玉、ありがとう。大切に使いますねっ」
「コージュさん、キニーさん、パパ、ママ、ありがとう、おお~ん」
今まではパパとママとジニーちゃんとダンちゃんからもらっていたお年玉だが今年からはルディのパパとママからも頂いてミーモとキーモは満面の笑み
「今頃、ジャッコちゃん達もお年玉もらってるかなぁ」
「そうだね~♪でもよかった~ジャッコちゃんとジャクコちゃん」
「うん、うん、ジニー家の隣にオレンジの屋根のおうちをジニーちゃんが建ててくれてパパのジャックは黒い鳩、ママのクリスティーヌさんもピンクの鳩になって家族で暮らして幸せそう」
「うん。ジヤッコちゃんとジャクコちゃんがサンタさんからもらったコインに家族でピジョンタウンで暮らせるように願ったら、ジャックパパの弟夫婦が快くハロウィンタウンを継いでくれたから正式にピジョンタウンで鳩人間として暮らせるようになったもんね」
「明後日、皆でジニー家に集まるから会うのが楽しみだね~」
「うんうん♪、ねぇ、キーモ、そろそろ…ねっ?」
「うん、ミーモ…」
ミーモに言われてもじもじしながらキーモはスゥーハァと深呼吸する
「あのね…パパ、ママ、スネイフちゃん、ミーナちゃん、お話がありますっ」
「ほら、キーモ♪」
ルディがバックから取り出した絵本を恥じらいながらキーモがパパ、ママ、スネイプ、ミーナに配る
「こ、これはっ!!! キーモにミーモ!!!!」
驚きのあまり椅子からずり落ちそうになるコージュ
「まぁ、これ…あなた達が?」
「なんて優しい絵なの…三人ともそっくり…」
「ああ…まだ読んでもいないのに感動して目頭が熱いよ…」
「クリスマスタウン」と書かれた絵本にはミーモとキーモにそっくりに描かれた愛らしいピンクの小鳩姉妹とルディそっくりなハスキー犬がサンタ帽をかぶ表紙を飾っているので
コージュもキニーもスネイプもミーナも思わぬサプライズにびっくり!!
「キーモね、ずっと絵本書くのが夢だったの。初めてクリスマスタウンに行ったとき、この素敵な世界を絵本に出来たらなって、ストーリーはミーモが考えて
絵はキーモがスケッチフックに描いて今に絵本に出来たらいいねって二人で言ってたんだ」
「そうなの、ほら、キーモは絵がとっても上手でしょう、ミーモは物語を考えるのが楽しくて頭に浮かんだ物語を文字にしてね、それをハトモコちゃんときぃちゃんに見てもらったら
これは作品にするべきさん!ってきぃちゃんが言ってくれて…」
「そうなの、で、ハトモコちゃんが『素晴らしい…あなた達、天才だわ、まるで私ときぃのように片方が絵を片方が物語を紡げるなんて!! これはぜひ出版して形にしましょう』って言って
くれて出版費用を二人で出してくれたの」
「まぁ、それじゃ、ハトモコちゃんときぃちゃんが…」
「ねーさん、きぃちゃんの絵本はピジョンタウンのベストセラーだもんな」
「なんて素晴らしいの…ルディまで描いてもらって…」
「お、俺は何にも手伝えなくて…ただ、ミーモとキーモを応援していただけなんだ」
「でもね…こんなにスムーズに絵本が出せたのはサンタさんのお陰なの」
「どういうことだい?」
「キーモ、サンタさんから頂いたコインにあと二つ、願い事が残っていたから…」
「そう、願い事は自分自身や家族のことで本当に叶えたいことを願いなさいってサンタさんに言われて…キーモ、よく考えたの…
キーモ、ハトモコちゃんときぃちゃんの絵本が大好きで読んでいるうちにこんな風に描けたらいいなって憧れて…」
「そうだったの…あなた達、ねーさんきぃちゃんシリーズを全作揃えているものね…」
「初めてキーモが絵を描いたのはクリスマスタウンから帰ってきてスケッチブックにたくさん絵を描いてミーモに見せてくれたの。で、ミーモは楽しかったサンタさんとの思い出を
文章にして…二人でキャッキャッ言いながら絵本みたいに作って読んでいたのをルディに見せたのね。そうしたら…」
「二人の絵本、すごく素敵でスケッチプックの左にキーモの描いた絵と右にミーモが書いたお話があって読んでて感動とたんだ!
これを埋もれさせるの勿体ないってきぃちゃん達に見てもらうように勧めたんだけど…キーモはなかなか首を縦に振らなくて…この間、クリスマスタウンに行って帰りに鳩列車の中で
俺とミーモに話があるって…クリスマスタウンを絵本にしたいって言ってくれたんだよ」
「なるほど…あとはきぃちゃんとハトモコちゃんがスムーズに事を運んでくれたということか…二人に感謝しないとなぁ」
「しかし、数日で出版できるとは…流石、きぃちゃん姉妹とサンタさんのコインだな…」
「パパとママをびっくりさせたくて内緒にするのが辛くて辛くて…」
「そうなの、ミーモなんてお喋りさんだからお口がムズムズするとルディにダメだよって注意してくれたり、自分で手で押さえて我慢してた(笑)」
「キーモ、ミーモ…パパはね…パパは、今日ほどお前たちの父親であることを誇りに思ったことはないよ…ううっ…」
感激のあまり号泣する親バカなコージュ
「パパ…」
「きぃちゃんとハトモコちゃんが、、ハトトコちゃんに頼んでパラレルワールドに私たちの絵本を何冊か置いてくれたんだよぉ」
「まぁ!」
「でも、ルディが一人で全部買おうとしたから止めたの(笑)」
「ごめん、だって二人の作品を独り占めしたくなっちゃって…つい…」
「優しいのね…ルディらしいわ…」
ミーナに頭を撫でられて照れくさそうなルディ
そんなとき
どこでもドアからハトトコとトトが現れた
「皆さん、新年おめでとうございます! 突然ごめんなさいね。大変よ、ミーモちゃん、キーモちゃん、あなた達の絵本を20冊置いたら数時間で売り切れちゃって
急いで50冊追加したら瞬く間に完売よ」
「おめでとう、二人とも!出版社から連絡があってね、再販決定よ♪」
唐突な嬉しい知らせに実感が沸かずに目を白黒させるキーモとミーモにルディが言った
「ミーモとキーモ、♪天才絵本作家の誕生だぜっ」
「やったね、キーモ…」
「ミーモ…ミーモ…うう…ううう」何が起こったかようやっと理解したとたん…涙が溢れて大泣きするキーモをミーモとルディ、ハトトコとトトが優しく抱きしめた
そして数分後…興奮したハトモコときぃちゃん姉妹がどこでもドアからやってきた
「キーモちやん、ミーモちゃん、おめでとうさんっ♪」
「二人とも、本格的に絵本作家としてデビューが決まったわよ、次回作も期待してますって編集者が言ってきたわ、おめでとう」
形にできればそれだけで嬉しかったのに…絵本作家デビュー…
感動と驚きのあまり失神するキーモをミーモが抱き起す
「キーモ、キーモ~!! しっかりしてぇぇ」
「ホッホッホ~、キーモにミーモ、おめでとう。コインはちょっと力を貸しただけじゃ、あとはお前さんたちの才能と努力じゃよ。乾杯」
大きな水晶玉に映る二人を見ながら嬉しそうにホットワインを飲むサンタさんだった




