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スノーマンの招待状

シャンシャンシャン♪


サンタさんのサリから眺める街並みはそれはそれは美しく煌びやかだ



50メートルはある2000本の大きなクリスマスツリーに何万人もの煌びやかな星の子たちがイルミネーションとなりキラキラと煌めいている


「何度観ても感動しちゃうわ~くるるっ」


「ロマンティックよね~恋人と来てみたいわぁ~くるっ」


「あら、姉さま、その前にお相手を探さないとねっ」


「ええ、ええ♪そうだったわ、くるるるる」


毎年来ているジニー家の鳩娘たちもソリから眺めるクリスマスタウンの夢の景色にテンションが上がりおしゃべりが止まらない(笑)





「ジャッコちゃん、下を見て~クリスマスマーケットがたくさん出てるよ~」


「ほんとだ~くるっ! 凄いわ! あれ…みんなマーケットなの?」


「そうそう、キーモ達も初めて来たときはびっくりしたもん、クリスマスタウンのマーケットはね、いろんな形のソーセージとライベクーヘン、マッシュルームのソテー、バターたっぷりのポテト、


牛フィレのシチューにシーフードグラタン、フルーツのチョコレートがけに…そうそう、焼きアーモンドや雑貨屋さんが50店舗以上出てるんだよ~」



説明するキーモの頭をサンタさんがなでなで


「おお、キーモや、感心、感心、クリスマスタウンの名誉大使にしたいくらいじゃよ~」


「えへへ、サンタさんが説明してくれたのキーモ、今でも覚えてるんだ」


「そうかそうか、可愛い子じゃ」


「そうそう♪キーモは記憶力はすごいんだよ~」


サンタさんのソリが夜空を駆け抜けていると


100人以上はいるであろう世界中から集まってきたスノーマン達がふわふわと 気持ちよさそうに周りを飛んでいるを見てジャッコとジャクコはびっくり!




「見て見てお姉さま、あんなにたくさんスノーマンさんが飛んでるぽぉぉ」


「本当ね、ジャッコ♪ なんて素敵なのかしらっ♪」


世界中から集まったスノーマン達が気持ちよさそうに空を飛んでいる様はなかなか圧巻だ




感動しているジャッコ姉妹のもとへ1人のスノーマンがニコニコして近づいてきた



「ようこそ~クリスマスタウンへ♪可愛らしいお姫様…」


「は、はじめましてっ、ジャッコと申しますぽ」


「こんばんわ、スノーマンさん! わたくしはこの子の姉のジャックコと申します」


「わたしはイギリスから来ました、心優しい少年が私を作って寒くないように自分のマフラーと手袋をはめてくれたのです」


ふわふわ飛びながら話し続けるスノーマン


「まぁ、そうでしたの!皆さん、いろんな国からみえているのですね」


「はい。私たちは子供たちの手によって命を授かります。そして毎年クリスマスになるとこうして皆で集まってパーティーを開くんですよ」


「まぁ素敵♪」


温厚なスノーマンはニコニコしてジャッコに招待状をくれた


「24日のパーティーの招待状です。ご家族とご一緒に遊びにいらしてください♪ では!」


スノーマンはそう言うとふわふわと仲間のところへ飛んで行った


「サンタさん、スノーマンさんのパーティーに招待されちゃったぁ」


大興奮なジャッコはソリを走らせているサンタさんに招待状を見せる


「おお! そいつは素晴らしい! スノーマン達のパーティーは楽しいぞ♪」


「でもジャッコ、場所がわからないしどうやって行けばいいのかしら…くるっ」


不安気なジャクコにサンタさんは言いました


「ほっほっほ~なぁに、心配いらないさ♪当日、わしがソリで送ってあげよう。パーティヘーには毎年参加するからのぉ」


「よかったぁ! お願いします、サンンタさん」


「ああ、約束じゃ、夜の8時に迎えに来よう、さぁ、ホテルに到着じゃ」


サンタさんはウインクするとソリを止める


「ジャッコちゃん、ジャクコちゃん、二人ともクリスマスを楽しんでおくれ、ではイヴにな」




サンタさんがそう言うと…ジャッコ姉妹の手に赤と緑のクリスマスカラーにラッピングされた小さなプレゼントボックスが現れる


「えっ、いつの間に??」



「メリークリスマース♪ホッホッホォ~」



シャンシャンシャンシャン♪


サンタさんの笑い声と共にトナカイたちの引くソリはソリは瞬く間に夜空へと駆け抜けていった




『わぁ、キーモ! あれ…』


『うん、懐かしいね、ミーモ7♪ でもジャッコちゃん達に言っちゃダメだよ』


『もちろん♪開けてからのお楽しみだもんねっ』


初めて来たクリスマスタウンの思い出に想いを馳せながらテレパスで話すミーモとキーモ





「わぁ、なんて大きいクリスマスツリーなのぉ ねぇパパ?」


「パパ?」


夢見心地にうっとりしている父、ジャックの袖をクイっと引っ張り話しかけるジャッコ


「お姉さま、パパがへんだよ!」


子煩悩なジャックはいつもならジャッコが話しかけると「うん?どうした?」とすぐに優しく返事をするはずなのに


まるでジャッコの声が届いていないかのようにぼんやりしている


「お父様? どうなさったの? お父様、くるるっ」


『あなた、娘たちが呼んでいますわ…』


ジャクリーヌの声でふと我に返ったジャックは自分の右腕の袖を掴んで今にも泣きそうな顔をしているジャッコとジャクコをそっと二人を抱きしめる


「ごめん、ごめん、パパ、疲れているみたいで頭がぼぉーっさとしていたようだ。心配かけてごめんな」


「パパ…具合悪いの?」


「お父様、ご無理なさらずおっしゃって…」


「平気さ、二人とも、パパは何ともないよ」


愛しい娘たちの頬にキスをしながらジャックはジャクリーヌに気を取られたとはいえ、娘たちの声も届かなくなった自分を反省した


『いい子に育ったのね…二人とも…あなた、どうかご自分を責めないでくださいな…わたくしはいつもあなたの隣にこうしているのですから…』


ジャクリーヌ…


ジャックが若かりし頃、ハロウィンタウンに遊びに来た美しい妖精国の姫ジャクリーヌと出会い、互いに惹かれ合った二人は周囲の反対を押し切り駆け落ち同然で


ジャクリーヌは国を捨てハロウィン国に嫁いできた


二人は愛し合い幸せな日々を過ごしていたが


ジャクコを産んだジャクリーヌは貧血になり床に就くことが多くなったが命にかかわるほどではなくホテルの経営も手伝い影となり、日向となり、ジャックを支えてくれていたのだ


そんな折、ジャッコを身ごもったジャクリーヌは医師から体に負担がかかるから諦めるようにと勧められたが首をたてには振らずに命懸けでジャッコを産むと


ジャックとジャックコに感謝と別れの言葉を告げてジャッコを頼むといったまま…帰らぬ人となってしまった


会いたくて会いたくて気も狂わんばかりの妻への恋慕を忘れるようにジャックは仕事をして娘たちを育てたのだ


そんなジャクリーヌが突然、目の前に現れてくれたのだ


正気でいられないのは当然だな…


『あなた…そんな顔をなさらないで…せっかくの休暇をジャッコとジャクコと楽しんでくださいな…わたくしは消えたりしません。


さあ、元気を出して…』








サンタホテルにチェックインすると


支配人である2メートルほどの大きなスノーマンが満面の笑みで出迎えてくれた



「ようこそ、サンタホテルへお越しくださいました♪ これはこれはダン様、ジニー様、コージュ様、キニー様、今年もお目に描かれて嬉しゅうございます」


「今年もお世話になりますね。スノーマンさん、こちら家族のジャックと娘たちのジャッコとジャクコです。


離れて暮らしていてね、ようやっと一緒に暮らせるようになったの。


三人とも初めてのクリスマスタウンなのでよろしくね」


「かしこまりました、ジニー様。


素敵なお父様に可愛らしいお嬢様方、当ホテルのツリーの下のプレゼントを差し上げますのでどれでもお好きなボックスをお選びくださいませ」


ロビーに飾ってある大きなクリスマスツリーの下に置かれているプレゼントボックスの山を見てジャッコ姉妹は感動した


「まぁ、本物のプレゼントなんですか! てっきり中身はない飾り物なのかと…」


ジャクコの問いに支配人のスマンはにっこりしながら答えた


「はい、お嬢様、あちらのボックスは本物のプレゼントで中身はすべて違います。当ホテルのサービスでございます」


「わぁ、なんて素敵なのかしらっ♪」


本物のプレゼントを頂けることに感動したジャッコは姉の羽根を握り


「お姉さま、一緒に選びましょうよ♪ パパも行きましょう」


「楽しそうだね、どれを選ぼうかな?」



三人がプレゼントを選んでいるとミーモとキーモがスノーマンに声をかける



「スノーマンさん、お久しぶりですっ」


「お会いできて嬉しいです、見てほらっ」


ミーモとキーモは以前、チェックアウトをしたときにスノーマンが二人にくれたもちもちした大きなスノーマンのぬいぐるみを抱きしめていた



「これは…昨年差し上げた…ああ、大切にしてくださって嬉しいです」


スノーマンの支配人はつぶらな瞳から涙をポロポロと流して感動している


「泣かないで~泣いたら溶けちゃうよ」


「大丈夫よ、キーモ。スノークンさんは精霊だから溶けないわ」


心配するキーモの肩をキニーが優しく抱きしめる



「心優しいお嬢様、大丈夫ですよ。わたくしは泣いてもお風呂に入っても溶けません」


「本当に?」


「はい、この通り元気です♪」


スノーマンは両手を広げると自分の身体がどこも溶けていないことをキーモに見せてくれる



「本当だ、よかったね、キーモ♪安心しなよ」


「うん」


「キーモは本当に…いい子だな…」


キーモの優しさに熱くなった目頭を押さえる親バカのコージュだった








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