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再会

「ミーモ、ミーモ~聞いて!」


「なぁにキーモ?」


「ジャッコ姫とジャクコ姫が遊びに来たってきぃちゃんがメールくれたの」


「えっ! 本当に来たんだ」


「そういえばお父さんのジャックさんも一緒に来るって言ってなかった? ねぇルディ」


「とにかくきぃ様のところへ行こう」


「待ちなさい、ちょうどキッフェルンが焼けたから持って行ってね、それとシュトーレンもどうぞ」



※キッフェルンは三日月形のクッキーで魔除けとしても知られており、シュトーレンはご存じナッツやドライフルーツを生地に練りこみ焼いて粉砂糖をたつぷりとティングした

ドイツでクリスマス時期に食べるパン


「ママ、ミーナちゃん、ありがと~ちょっといってきまぁす」


どこでもドアでミーモとキーモ、ルディはジニー家と向かっていった


「やれやれ慌ただしいこと(笑)」


紅茶を口に運びながら微笑むキニー


「子供らしくて可愛いじゃない、ジャッコちゃんとジャクコちゃんに私も会いたいわ」


「そのうち遊びに来るだろう(笑)チェックメイト…」


「おい、スネイプ、待ってくれよ」


「待ったはなし(笑)」



「きぃちゃ~ん♪」


「こんにちわ~」


「キーモちゃん、ミーモちゃん、ルディも待ってさんよ♪」


「ジニーちゃん、これママからです♪キッフェルンはね~ミーナちゃんが焼いてくれたの」



ミーモにシュトーレンとキッフェルンを渡され満面の笑みのジニー


「まあまあ美味しそうだこと♪相変わらず素晴らしいわ」


「流石キニー姉さんね。あなた達のママは昔、ピジョンの姫君を手伝っていたのよ」



「え~! きん姉さん、本当?」


「ええ、ええ。姉さんは美人でお菓子作りの天才だから強引にスカウトしたの」


「その時の写真見る?」


きんの番のもんがアルバムを持って来る



写真の中でティアラをつけ可憐に微笑むキニーに感動するミーモとキーモは同時に叫んだ



「これください」


「うふふ、いいわよ。携帯にも送っておくわ」


「ミーモちゃんにキーモちゃん、ルディくんもお久しぶり♪」


「ご無沙汰しておりますわ。お元気そうで何より♪」


オレンジ色の鳩娘になったジャッコとジャクコが翼を広げて駆け寄ってくる


「きゃ~ジャッコちゃんにジャクコちゃん、久しぶりぃ♪」


「ふたりとも鳩さんになってる♪可愛い~」


抱き合いながら再会を楽しむ子供たち




「私たち、この姿がすっかり気に入ってしまったの、ねぇジャッコ?」


「そうなの、来年の6日までここにいられることになったのよ~♪


パパは明後日来るわ。そうそう、12月1日から26日までクリスマスタウンに皆さんとご一緒するのでよろしくね」


「わわ、招待してくださるって聞いてたけど本当なんだ~♪」


「もちろんよ、私のパパとサンタさんからの招待だから何も持たずに身体ひとつで来て頂ければ楽しめるわ」


「わぁい♪エルフのトムにもトナカイさんにもサンタさんにもまた会えるんだ~」


「そうなの…でもね、ともっぽ姫とハトマ姉さんはセブンポッポをそんなに長くは休めないから20日にこちらに来るんですって」


「あの子は仕事熱心だからね…ハトトコとトトもそうなのよ、私が身代わりにさせればって言ったんだけど…」


「そうなんだ…ともっぽ姫もピジョンの姫君があるから…」


「そうじゃないのよ、キーモちゃん。あの子はたんにハトマがポッポにいるから一緒にいたいだけ(笑)

オーナーといっても小さいからお店はほとんど私任せでね…困ったお姫様だわ」


ピジョンの姫君の影のオーナー兼責任者のきんねえの言葉にミーモもキーモは思わず吹き出してしまう


「ぷぷっ、そっか~姫はシスコンだもんね」


「そんなこと言いながら結局もんねえはともっぽが可愛くて甘やかしちゃうのよね…ふふふ」


「え~、じゃあきんねえも20日からなの?」


「イヴはかき入れ時だからね…なぁんて(笑)うそうそ、AIに頼んで私ももんねえも一緒に行くわよ」


「よかった~」


「あら…二人ともそんなに私が好きだったの? 可愛いわね…」


「うん! 大好き♪だってもんねえ、面白いもん」


「夏は貝殻の水着を見せてくれたり怪談もたくさん話してくれるし、伝説も詳しいしいつも遊んでくれるしぃ」


「俺もきんさんのファンです♪」


「あら、ルディくんまで…うふっ、イケメンに好かれるのは大歓迎よ」


「あらもん…レズっぽのくせに…」



※レズっぽとはレズの鳩娘


「いいじゃない、もん。ほんと焼きもちやきねぇ(笑)この子たちいい子なんだから優しくしてあげなさいよ」


「…きぃちゃんとハトモコとハトモとトトちゃん以外は…可愛くないから」


「もう、そんなこと言わないの」


きんにペシッと羽根で頭を叩かれ嬉しそうなもん



…ガーン…


『もん姉さんは…はっきりしてるね、キーモ』


『くすっ、ミーモと魂が似てるのよ、キーモは好きだな』


テレパスで会話するミーモとキーモにハトモコが話しかけてきた


「もんねえは無愛想だけどいい人よ…気にしないでふたりとも」


『ハトモコちゃんが珍しくきぃちゃん以外を庇ってる! やっぱ優しいんだな』


「もんねえは私と似てるのよ…不器用なだけでお取り巻きの子たちにも優しいのにわざとそっけなくするの…」


トタ…!


「きぃももんねえ大好き! ねーさんと似てるさん」


「きぃちゃん…ふ…ふふ…私もよ…」


照れくさそうにきぃちゃんのまぁるい頭を撫でるもんねぇを見て たしかにハトモコちゃんに似てるかも…と思うミーモ



「もんはね、面倒見悪い子で小鳩の時から私が面倒みてるからすっかり甘えん坊になっちゃって自分が私の妹だと思っているのよ」


「妹だわ…違うの?きん…」


「ええ、ええ♪もんは私の可愛い妹よ…よしよし…」



※鳩人間の相槌はたいがいに「ええ♪ええ」なのです




きんねえの羽根で撫でられ嬉しそうなもん


なんだか尊い…


ミーモはミーモは本当のもんちゃんをわかってなかったんだ…


『そうだよ、ミーモ、私たちももんちゃんを可愛がってあげようよ』


『うん、キーモ♪』


『お、俺も、もんさんはミーモにも似てるし…わん』


ミーモとキーモとルディはもんねえのところに走りよると一斉に声をかける


「な…なに?」


いぶかし気なもん


「もんちゃん、キーモがもんちゃんと遊んであげる、。もんちゃん可愛いもん」


「キーモ、もんちゃんとお友達になりたい、あのね、青い宝石の伝説があるの、お話ししてあげる♪」


「もん様はジャクコさんとジャッコさんが着いたらすぐに熱いホイップ入りのココアを淹れてさしあげましたね。俺にはわかります、わん♪


あなたはお優しい淑女だ!」


「あんたたち…」


鳩立ち(心なし足を広げて羽根を下げ棒立ちになること)になりながら子供たちの優しさに感動したもんは瞳を潤ませる


「私のことは…もんねえって呼んでいいわ…あなた達にケーキ作ってあげる、もん、手伝って」


「ええ、ええ♪素晴らしいわ、もんねえ。皆、待っててね♪ママ、キッチン借りるわよ。」


「ええ、ええ♪」


トタトタとご機嫌にキッチンに消えたきんともんを見送りハトモコが微笑んだ


「もんねえがケーキ焼くのは珍しいわよ! 」


「きんねえときんねえは神の手だからびっくりするさんよ♪ ジャッコちゃんもジャクコちゃんもお楽しみに」



「嬉しい♪もんねえは本当は優しいお姉ちゃんなんだね」


「変わり者だけどいい子なのよ」


ランチのロコモコ丼をデブルに並べながらウインクするジニー


「変わり者じゃありませんわ、もんちゃんは優しい子よ」


「きぃママ子ちゃんっ!!」


「あら、きぃママ子、いらっしゃい」


「シュトーレンを焼きましたの♪ミーモちゃん、キーモちゃん、ルディくん、まあ、可愛らしい姉妹さんね」


オレンジ鳩のジャッコとジャクコに聖母のように微笑むきぃママ子



「綺麗なお姉さん…はじめまして、ジャッコです」


「いきなりお姉さんなんて失礼よ、ジャッコ、初めまして姉のジャクコです。ハロウィンタウンから参りました」


「まあ! あなた方が! ええ、ええ♪ ジニーママから伺っておりますわ。なんて可愛らしいんでしょう!


私はジニーママの娘でこの子たちの姉のきぃママ子と申します。よろしくねジャッコちゃん、ジャクコちゃん」


「そうなのよ、改めて紹介するわ。ジャッコとジャクコ、二人とも私の愛娘よ」


「よろしくね、ふたりとも…仲良くしましょうね、うちにはおチビ達が大勢いるからきっと仲良くなれるわ」


きぃママ子の母性にぽぉーっとなりながら瞳を輝かせるジャッコとジャクコ


二人は早くに母親を亡くしているため母性豊かなきぃママ子とジニーに惹かれてしまう


「流石はきぃママ子ちゃんだ…二人のお嬢さんがひと目で君に参ってしまったよ。はっはっは~」


「あなたったら、こちらは主人のはとたろですの」



「やあやあやあ~ジャッコちゃん、ジャクコちゃん、初めまして、ハトタロです。新作を君たちに贈呈しよう♪


妻へよするのパート30だ」


「あ、あのっ存じてます! 奥様への愛を詩になさって捧げていらっしゃるハトタロ先生」


「私たち、姉妹で初版から持っています! ご本人とお会いできるなんて感激です」


「まあ! あなたの詩を読んでくださっているなんて…」



「嬉しいね~ありがとう、ありがとう! いゃあ~素晴らしい一期一会に感謝するよ!


では保存版でお二人に二冊ずつ全巻サイン入りでお送りさせていただこう、はっはーっはっ」


「ちょっとハトタロ、荷物になって可哀そうよ」


「おや、ママ、そうかい?じゃあハロウィンタウンにお送りしよう」


「荷物になんてなりませんっ!」


ジャッコとジャクコは声を揃えてハトタロに訴える


「ハトタロ先生のポエムはご家族と奥様のことを綴っていらしてとても暖かくて…私、姉と離れている間、心の支えにしてたんです」


「私もです。気難しやの主人に頼んで全巻愛読しては妹に想いをはせておりました」


「ハトタロ、この子たちはお姉さんのジャクコが嫁いでから嫉妬深いご主人のせいで引き裂かれて長い間、会えずにいたのよ…」


「なんてことだ…愛し合う家族を引き裂くとは…許しがたい!!」


「あなた…本当によく辛さに耐えて頑張りましたね…ふたりとも…偉かったわ…本当に…」


ハトタロとキィママ子に抱きしめられ号泣してしまうジャクコとジャッコ


「ハトタロちゃんときぃママ子ちゃんから暖かい光を感じるよ…キーモ…」


「母性と父性の光だよミーモ…すごく暖かくてなんだか涙が出る…」


「再会したとはいえトラウマはそうすぐにはなくならない…俺たちも出来る限り二人に楽しいことをいっぱいさせてあげたいな」


「好きなだけずっといればいい…なんならうちの子になればいい」


「ええダン…でもジャックが泣くわね…家族ごと来られる方法はないかしら…」


「考えてみよう…あの子たちの笑顔を二度と曇らせたくはないからな」



ジニーとダン、きぃママ子とハトタロ、大勢の娘と息子を愛する子煩悩の四人は傷ついた二人の姉妹を優しく包み込んで愛情という良薬で癒そうとしているのをミーモとキーモとルディは

ひしひしと感じていた



















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