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ミーナの優しさ

ミーモとキーモが帰ってきた


初めて体験するハロウィンタウンでどんなワクワクが二人を待っているのでしょうか

カランカラン




「いらっしゃいませ…あらママ! 皆さんお揃いで…」


「ハトモにトト、ご苦労様。ハロウィンタウンに着ていくお洋服を見に来たのよ」


「まあ! ハロウィンタウンなんて久しぶりね」


「いつから行くの?」


「20日に出発よ」


「20日か…ハロウィン間近でちょうど忙しい時ね…トトは行ってらっしゃい」


「いやだ! ねえさんと一緒がいい。トトもお店で働く」


姉のハトモにしがみつくトトを見てジニーがローズクオーツのワンドを振り魔法の呪文を唱えると…


ポン!


ハトコとトトの分身が姿を現しみんなびっくり


「私とトトちゃん…ママ、これは…」


「あなた達の羽根でコピーを作ったの。変わらずに働けるからこれで行けるでしょう?」


「ママ~!!」


ウインクするジニーに抱き着くハトコとトトを皆は微笑ましく見つめていた


「いいのよ。ともっぽもハトマが行かないとセブンポッポで働くっていうからあの子たちにはAIのふたりを作ったわ。

本当にうちの子たちは番い愛が強いから…」


「ママ…素晴らしい魔法だわ! 姉妹が離れ離れにならずにすむのね。この番い大魔王のハトモコにも教えてちょうだい」


ジニーは泣きながら頼みこむハトモコの頭を撫でながら


「いいわよ。あんたなら一発で覚えられるわ。ハトモコは番い愛が関わるととんでもない力を発揮するものね」


「ねーさん天才さん。きぃも習いたい」



ミーモとキーモ、モールとマキーシャも


「私たちにも教えてください!!」


一斉に頼むのでジニーは微笑みながら頷いた


「いいわよ、みんな番い愛が強いのね」


「なんだか心がポカポカするわ。ねぇあなた、ルディ」


「ああ、ミーナ…」


「ママ、俺…感動しちゃったよ」


「それじゃあ心置きなく買い物出来るぜ♪」


「そうだね~ハトコちゃん、ミーモと私、お揃いのチュニックワンピが欲しいんだぁ」


「あなた達にぴったりのがあるわ。いらっしゃい」


「なぁルディ、俺らもおそろで服買わねぇか?」


江戸の言葉にびっくりしながらルディは満面の笑みで答えた


「江戸とお揃いか(笑)嬉しいぜ」


「おう、決まりだな♪ センスは俺に任せてくれよ」


「待ちなさい、江戸。江戸は……その趣味が…ダサいからルディくんに任せたほうがいいさんよ」


ガーン…


「きぃ様…ひでぇよぉ…」


「ふふふ…江戸は謎のセンスだからね…いっそのこときぃに選んでもらえば? おしゃれ番長だしね」



ショックを受けていた江戸の表情が一瞬にして輝いた


「ハトモコちゃん、いいこと言うじゃねぇか! きぃ様、お願いします。俺とルディにかっこいい服選んでくれよ」


「きぃの趣味でいいの? 」


「きぃ様がいい! お願いします」


「俺からもお願いします。服のセンスとかよくわからないから…」


「まぁまぁ責任重大ね(笑)」ジニーがうけている


「わかった。ハトコねーさん、メンズコーナーの新作どれ?」


「さっき入荷したばかりよ。こっちよ」


ハロウィン使用のおしゃれな服がズラリと並んでいる


ハトコに案内されたきぃは江戸とルディをまじまじと見ながら二人に似合う黒とオレンジのハロウィンカラーの服を交互に合わせて選んでいる


「きぃちゃんってほんと面倒見がいいね」


「うんうん。 でも、ミーモ他人事じゃないでしょ」


「え?」


「え?じゃなくて(笑)愛しのルディの服なんだから一緒に考えてあげないでいいの?」


「はっ、そうだった!」


「ルディ~きぃちゃん、ミーモも混ぜて~」


「おいでよミーモちゃん。こんなのどうかな?」


オレンジのシャツに黒のジャケット


ジャケットの襟にはキラキラと光るクリスタルのコウモリのブローチがついている


「わぁぁ、すっごく素敵! ルディも江戸くんもかっこいい~」


「そ、そうかな? ミーモに褒められると嬉しいよ」


照れながらも嬉しそうなルディ


「きぃのセンスはお墨付きよ…私もいつもコーデはお任せだもの」


「すごいすごい! ふたりともかっこいい♪ ねぇ きぃちゃん、モールとマキーシャと私とミーモにも選んでくれる?」


「いいさん♪ ミーモちゃんとキーモちゃんは…この黒のチュニックワンピはどうかな? モールちゃんとマキーシャちゃんはふたりとも美人さんだから……」



きぃちゃん…素晴らしい子…


美しく可愛く可憐で利発なだけじゃなく天使のように優しく聖母のように清らかで母性豊かな…


このハトモコはあなたの姉に生まれてよかった…



感動しながら血の涙を流すハトモコをジニーが後ろから抱きしめる


「あなたも世界一、素敵なお姉さんよ…ハトモコ」


「ママ…」


「美人で真面目で姉妹想いで…いつも長老が褒めているわ…だから…」


「だから?」


「血の涙を流すのはやめなさい。せっかくの美人がだいなしよ(笑)もう…」


ハトモコの涙をミーナがピンクのレースのハンカチで優しく拭ってくれる


「ハトモコちゃんはきぃちゃんが大好きなのね…素敵な番い姉妹だわ」


「くるっ、ミーナちゃん…ごめんなさい、ハンカチが汚れちゃう…」


ミーナはくすりと微笑みながらハンカチをひらりと振ると次の瞬間、涙の跡はなくなっていた


「うふふ、これ魔法のハンカチなのよ。涙で塗れたりジュースをこぼしてもこうして一振りすると綺麗になるの」


「すごいわ…」


「気に入った? じゃあハトモコちゃんにあげる」


豪奢なレースのハンカチは女性なら誰でも欲しくなるような美しさだ


「い、頂けないわ…私、申し訳ないもの…」


ミーナはハンカチをハトモコの羽根に優しくのせる


「ハトモコちゃんは感動やさんだからこれできぃちゃんに拭いてもらいなさいな…番い愛もより深まるわ」


遠慮していたハトモコだがミーナの言葉に目の色が変わり


「い、いただきます! ありがとう。ミーナちゃん」


「よかった! ほら、きぃちゃんがお洋服を選んでいるから行っておあげなさいな」


「ええ、ええ…このご恩返しはいつか必ず…このハトモコ、ミーナちゃんの優しさをしかと胸に焼き付けたわ…ハロウィンタウン、楽しみましょうね」


「恩返し何ていいのよ。ハトモコちゃんはまだ小さいのだから…ハロウィンタウン楽しみね♪」


「ねーさん、何してるの? こっちくるさん」


「きぃちゃん!! ええ、ええ!!!」


きぃのもとへダッシュするハトモコを優しく見守るミーナの肩を夫のスネイプがそっと抱いた


「素敵だね…きみは…」


「恥ずかしいわ…あなた…」



「いい子ね…ミーナちゃんは…いいお友達ができてよかったわね。キニー?」


「ええ、ジニーママ、自慢の親友だわ。お隣に引っ越してきてくれて毎日楽しいの」


「ハトモコは変わっているけれど心が綺麗でいい子なの。それをわかってくれるミーナちゃんは優しいわ」



『そうだよね! ミーモとキーモにモコとモフをプレゼントしてくれた素敵なひとだもん』


特殊能力でジニーとキニー、ミーナの会話が聞こえてしまったミーモはミーナの優しさに触れてとてもあたたかい気持ちになった






久々に再開させていただきました。


短編の「クリスマスタウン」から生まれた作品ですが「ねーさんときぃちゃん」共々、作者お気に入りの小説です。

これからもミーモとキーモをあたたかく見守って頂けましたら嬉しく思います。

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