友情
カランカラン♪
ハトトコとトトがパラレルワールドの開店準備をしていると…ハトモコ、きぃちゃん、江戸、ミーモにキーモにルディが待っていた
「あら、いらっしゃいませ。どうぞ入って…話はハトモコから聞いているわ」
皆でフカフカのクッションが敷いてある椅子に座ると
「これどうぞ」
トトがインスタントの白ココアを皆に煎れて配ってくれる
「ありがとう、トトちゃん」
「美味しいのよね。これ…ズズ…」
「ルームシューズなんてどうかしら。さっき新作が入ったところよ」
「見せて見せて♪」
「ちょっと待ってて」
ハトトコは奥に行くとダンボールから色とりどりのルームシューズを持って来て見せてくれる
「ほら、コケコにそっくりなニワトリさんと妹ちゃん達みたいな雀のもふもふシューズなの。
秋に向けてお揃いであげたら喜ぶと思うわ」
「流石ハトトコ姉さんね。ところで…」
「はいはい、きぃちゃんとお揃いのも番いシューズもあるわよ。ほら…」
「なんて可愛いの…きぃちゃん、履いてみて」
「ねーさん、今日はコケコちゃん達のを見に来たんでしょう」
「そうだぜ、ハトモコちゃんよぉ。気持ちはわかるけどな」
「はっ! そうだったわ…私ったら…きぃちゃん、バカな姉さんを嫌わないで」
ハトモコは血の涙をダァーと流してきぃを見つめる
「もう…嫌わないさん。ねーさんは可愛いんだから。いい子いい子」
きぃちゃんに頭を撫でられデレデレしながらハトモコはヒヨコとニワトリのぬいぐるみを指し
「あの子達もコケコ姉妹にそっくりね…」
「ほんとだ~見せて」
コロンとしたフォルムがなんとも愛らしくもっちりした感触も癒されるぬいぐるみだ
「じゃあよぉ、このぬいぐるみはミーモちゃん達からでお揃いのルームシューズは俺達からプレゼントってのはどうだい?」
「それいい♪」
「江戸、Goodさん。新作のアイシャドウ買ってあげるね」
「き、きぃ様…嬉しいぜ」
小さなきぃちゃんに撫でられとけそうな江戸をルディは微笑ましい想いで見ていた
「多分、あの子達11時くらいにどこでもドアで来るから…それまでゆっくり見ていって」
ミーモとキーモは店内を見ながらすっかり夏から秋のハロウィンバージョンに模様替えしたディスプレイにわくわくして見惚れていた
「そういえば…コケコ姉さん達、妹とはぐれるのが心配だってミネラルショーに来なかったさんね」
「確かに凄い人だかりだったからな…そうだ!」
その場にいた全員が同じ事を閃いて頷き合うと…
ハトトコがニッポリしながらある商品を持ってくる
※
1時間後…
ハトトコの予想通りにどこでもドアからコケコが妹たちを引き連れてお店にやって来た
「ハトトコ姉さん、こんにちわ」
「こんにちわ~」
「まあまあお揃いで…待ってたわよ…ゆっくり見て行ってね」
「はい、点呼」
「チコまん」「はあい」
「チコきん」「はいっ」
「チコこん」「はい」
「チコんこん」「はいはぁい」
「チコリ」「はいっ」
妹たち全員で「おねーちゃん」
「はいっ!」
「全員無事ね。さあ、見ましょう」
チュンチュンチュン…
チョコチョコと小さな雀ちゃん達がコケコの後をついて歩く姿はなんとも可愛らしい
こんな可憐な妹ちゃん達があんなことになったなんて…点呼しないと安心出来ないのがわかるよ…
ミーモは胸の奥から熱いものが込み上げて泣きそうになるのをグッと堪えた
「このパジャマと番い毛布ください」
「ありがとうございます、可愛いでしょう? 今朝入ったばかりなのよ」
ニワトリと雀たちが羽根を繋いで飛んでいるイラストのピンクと水色のふわふわ毛布は見ているだけで心が和み暖かくなる
「おねーちゃんとあたし達みたいチュン」
「このパジャマも可愛いチュン」
「チコまん、おねーちゃんに似てるニワトリのぬいちゃん欲しい~」
「いいわよ、じゃあ…チコまんちゃんの羽根を…」
ハトトコは魔力でチコまんの羽根を痛くないように抜くとチコまんに渡した
「これをニワトリのぬいぐるみさん達のところに落としてみて。あなたの所に行きたい子が羽根を掴むわ」
「チュン♪ チコまんの子になってくれる子~」
チコまんが羽根をふわりと落とすと…ハシッ!
コケコにそっくりなニワトリのぬいぐるみが羽根を掴んだ
「この子だチュン、おねーちゃんにそっくり♪」
嬉しそうにその子を抱きしめるチコまんを撫でながらコケコはパチンと可愛らしい鳩さんのお財布に手を掛けた
「その子は私からプレゼントよ…うちのぬいぐるみさんは意志を持っているから(笑)
それから…これはミーモちゃんとキーモちゃんとルディくんときぃちゃんとハトモコと江戸からあなた達姉妹にって…」
ハトトコは可愛くラッピンクされたプレゼントをコケコに渡した
「コケ? 何で私達に?」
「あのね、コケコちゃん。キーモとミーモとルディは前からあなた達姉妹が可愛くて気になっててずっとお友だちになりたかったの」
「そうなんだ、俺はルディ。って知ってるかな(笑)ほんのお近づきの気持だから受け取ってよ」
「皆で一生懸命に選んだんだ。気に入ってくれるといいんだけど…」
「何が入っチュン?」
「おねーちゃん、見たい見たい。チュンチュン」
「あ、ありがとうコケ…私、何も皆にしていないのに…」
突然のサプライズに戸惑うコケコ
「なに言ってるの…私達は全員番い姉妹じゃない。さあさあ、開けてみて」
「おチビちゃん達も気にしてるさんよ」
「素敵にラッピングしてくれたのに…開けるのが勿体ないけど…」
「開けたら又包んであげるわ。さあさあ…」
ハトトコに促されコケコがラッピングを解いて中身を見ると…
ひとつめの箱には小さなモルガナイトリングが6つ、キラキラと可憐に輝いていた
「コケ…これ…これは…」姉妹愛を深めるモルガナイト…コケコはお守りにしたくてずっと憧れていたがミネラルショーでもしも妹たちとはぐれたりしたらと
想像しただけで息が出来なくなり行くのを断念したのであまりの驚きと感動に涙がポロポロと頬を伝う
「綺麗だチュン♪」
「サイズはぴったりなはずよ。コケちゃん、皆に着けてあげて」
モルガナイトの指輪は自分も含め、まるでオーダーメイドしたかのように妹たちにぴったりだった
「この指輪はね、あなた方と共に成長するからキつくなることもないし身に着けたままお風呂にも入れるわ」
「ありがとう。みんな、本当にありがとう…」
「おいおい、礼を言うのは早えぜ。もうひとつのプレゼントも開けてみてよ」
江戸に言われて大きな箱を開けると…姉妹お揃いのルームシューズとコケコには雀の妹たちにはニワトリのモフモフな抱き枕が入っていた
「チューン♪おねーちゃん♪」
コケコに瓜二つの抱き枕に妹たちは大喜びで抱き着いている
「ハトモコ、きぃちゃんに江戸…ミーモちゃん、キーモちゃん、ルディくん…ありがとう。本当にありがとう…コケ…私、こんなにして頂いて
なんてお礼を言ったらいいのか…」
「コケちゃん、お礼なんていらないよ~。私達とお友だちになって♪」
「ミーモも仲良くなりたいの。コケちゃんって呼んでもいい?」
「コケ♪もちろん! ミーモちゃん、キーモちゃん」
「俺も仲間に入れてくれるかな?」
「わんわんだチュン♪可愛いチュン」
「もふもふだチューン」
ルディは妹たちにモテモテだ
「ごめんなさい、えっと、ルディくん、本当にありがとう。仲良くしてね。コケコケ♪」
「こちらこそよろしく♪ おいおい、そんなに引っ張ったら痛いぞ~」
チュンチュンチュン
「みんな~整列~」
コケコの掛け声に妹たちはチュンチュンチュン…と一列に並ぶ
「素敵なプレゼントをくださった素敵なお友だちとハトモコときぃちゃんと江戸にお礼を言いましょうね」
チュン達は全員で口をそろえて「ありがチュン」
と大きな声でお礼を言ってペコリと頭を下げる
「お礼なんていいのよっ…なんて可憐でいじらしいのかしら…うう…う」
ハトモコはチュン達の可憐さに血の涙を流しながら感動している
「ねーさん、泣かないで。いい子さん…」
きぃちゃんにハンカチで涙を拭かれながら抱き着くハトモコ
「うう…きぃちゃん…あぁぁ…」
「ハトモコちゃん、ありがチュン」
「ハトモコちゃん、きぃちゃんに甘えチュン」
チコまん、チコきん、チコこん、チコんこんにチコリは皆でハトモコにモルガナイトの指輪を見せている
「流石は番い大魔王ね…おチビちゃん達が懐いているわ…」
「いいえ、コケコ姉さん…姉さんも立派な番い大魔王なのよ…妹を想う深い愛は立派な番い大魔王だと長老がおっしゃっていたわ…」
「コケ! 私が大魔王?」
「すごいチュン」
「おねーちゃん番い大魔王だチューン♪」
「聞いて…コケコ…この指輪はあなた達姉妹をより強く結びつけて守ってくれるの。だからもう点呼しなくても大丈夫なのよ…」
「ハトトコ姉さん…」
「そうだよ。コケコお姉ちゃん。この指輪を選んだ皆の愛がよりコケコお姉ちゃんとチコちゃん達を守っているから千人力なの」
「トトちゃん…ありがとう…」
「私達も三人でお揃いのパジャマ買おう~♪」
「いいねぇ♪俺は水色でミーモとキーモがピンクがいいぞ」
「ねえ、みんな、これからセブンポッポに行かない? 私に何かご馳走させて。コケ」
「コケコ姉さん…そんな気を遣わなくても…」
「ううんうん。そうしたいの。だって…初めて出来たお友だちだもの。コケ♪」
「チュンチュン、あたし、クオカード持ってるチュン」
「チコリも1万円のクオカードが…」
「みんな、お姉ちゃんがそれくらいご馳走するから大丈夫コケ♪」
「そっか…じゃあお言葉に甘えて皆、行こうか~」
「うん。ねーさん♪ きぃは焼き芋が食べたいさん」
「おっ、いいねぇ。もう秋だもんな」
「じゃあ…どこでもドアで行ってらっしゃい」
「ハトトコ姉さん、ありがとう」
コケコはハトトコに抱き着くと妹たちと皆と羽根を繋いでセブンポッポへと向かって行った
ポケットにハトトコがそっと入れた1万円のクオカードに気付かずに…




