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ミネラルショーデビュー2

「ハトトコちゃん、こんにちわ~♪」


「こんにちわ、ハトトコちゃん」


「まあまあ、皆さん、お揃いで来て下さって嬉しいわ」


「ミーモ達、ミネラルショーはじめてだからスネイプちゃんとミーナちゃんが一緒に廻ってくれるの」


「そうなのね。ミネラルショーデビューおめでとう。何かお探しの石はありますか?」


「キーモとモールとマキーシャでモルガナイトの番いリングを探しに来たの」


「は、初めましてモールと申します。この子は妹のマキーシャです。番い愛の絆を深めたくてモルガナイトの指輪を


お揃いで身に着けたいのですが…」


「かしこまりました」


ハトトコはニッポリと微笑むとモルガナイトのリングを次々に並べて見せてくれる


「こちらは少しオレンジがかっていて、こちらはピンク色です…微妙に色が違いますが同じ母岩からリングにしているんですよ」


「まあ、素敵ですわ!本当の姉妹のよう…」


「こちらは石の中にチラチラと虹が遊んでいます」


トトがまた違うモルガナイトを見せてくれる


「どうぞ着けて見てください。指にはめると感じが変わりますので…」


「どうしょう~ミーモ、ども素敵で迷っちゃう。キーモ、気に入ったモルガさんある?」


「待って、ミーモ。ゆっくり見たいから」


「そうよ、ミーモちゃん。焦らないで時間をかけてじっくり見てインスピレーションを感じた子をお迎えするといいわ」


「姉さんの言う通り。一周してきてもしうちに来たくなったらテレパス送ってくれれば瞬時に来られるようにしておくよ」


「まあ、トトちゃん、そんな魔法が使えるなんて凄いわね!」


「ありがとうございます。ミーナちゃん。なんせ100店舗もあるから見て廻るだけでも大変だからね」


「お姉さま、わたくし、この同じ母岩石から採れたリングが欲しいですわ」


「私も同じ事を思っていたわ、マキーシャ! 私はあなたを想わせるピンク色を…」


「ええ! わたくしはお姉さまを想わせるオレンジがかったモルガさんを…」


「お二人とも、サイズもぴったりですね。身につけて行かれますか?」


「ええ、お姉さまとはめていきます。なんてキラキラしているのかしらっ!」


「素敵な一期一会、おめでとうございます」


モールとマキーシャは満面の笑顔でミーモ達に


「さあさ、お嬢様方、私達は目的を果たしましたのでルディさんとお嬢様たちの運命の石を探しましょう!」


「ありがとうモール。素敵な番いリングが見つかってよかったね!」


「ねえねえ、パラレルの左隣のお店、大きな原石がいっぱい並んでる~」


「見ようよ♪ 俺、原石興味あるんだ」



「皆、せっかく来たんだから時間をかけてゆっくり見るといいよ。どこに思いがけない出会いがあるかわからないからな」


「うん、スネイプちゃん」


ルディはありとあらゆる原石が置いてあるお店の棚に釘付けになりミーモは色んなサイズのモルガナイトの原石が入っている箱の前で


手の平にちょこんと乗るサイズのやわらかな優しいピンク色のモルガナイトに魅せられて立ち止まってしまう


なんて…なんて可憐なんだろう…なんて優しいピンク色なの


「ああ、その子がお嬢さんを呼んだみたいだね。どうぞ触ってみてあげて」


優しそうな面長の男性がモルガナイトをミーモの手にそっと乗せてくれる


「小さな虹の光が見える…この石さん、なんかあたたかい…」


ミーモはリングを買うつもりだったのにその石が手放せなくなってしまった


「キーモ! ミーモ、このモルガさんを買うね」


「どれどれ…わっ、すっごい可愛い~」


キーモもモルガナイトの箱からコロンとした愛らしい手の平サイズの原石を手に取り瞳をキラキキラさせていた


「キーモはこの子がいい! おじさん、おいくらですか?」


「この石、なんか温かいね」


「キーモもそう思う? ミーモも手に乗せてもらってびっくりしたの」


「ひとつ15000円だがこの石がお嬢さんたちのもとへ行きたがっているので2000円におまけしておこう」


「ミーモちゃん、キーモちゃん、初の記念すべきパワーストーンだ。わたしが買おう…店員さん、ふたつで4000円でよろしいですか?」


スネイプの問いに面長のおじさんは微笑みながら首を横に振った


「ふたつで1000円でいいよ。姉妹石だからね。浄化用のスティックもつけておくよ」


「えぇぇ~!!!」


ふたつで30000円が1000円…


おじさんの太っ腹さに全員が感動した


おじさんはにモルガナイトを包むと可愛い手提げ袋を二人に渡してくれる


「話しかけたり悩み事があったら聞いてもらうといい。助けてくれるよ」


「わかりました。ミーモのお友だちなんですね♪」


「そうだよ、運命の石は生涯の親友なんだ…」


生涯の親友…素敵…!!


「親友かぁ。キーモとミーモみたいだねっ」


「本当だね。あ、そっか…姉妹愛の絆の石さんだった」


「だからかな…すごく心があたたかくて落ち着くの」


ミーモは小さな手提げ袋を持ちながらお迎えしたばかりのモルガナイトに想いを寄せる


「可愛いなぁ…はやくお家に帰って浄化してあげたい」


「うんうん、キーモも早く出してあげたい」


おじさん、ありがとうございます♪ スネイプちゃん、買ってくれてありがとう」


「とんでもないよ、二人とも素敵なお友だちが出来て良かったね」


「本当、あなた達姉妹にぴったりだわ」



するとルディが…「すみません、このハーキーマーダイヤおいくらですか?」


大人の男性の親指ほどの凄まじい光を放つハーキーマーを手に持ちルディは頬を紅潮させている


「ほぉ、おにいさん、お目が高いねえ~そいつは6万円するんだが…」


6万…2万円しか持って来てない…


ルディが放心しているとすかさずミーナとスネイプが懐から財布を出した



「ルディ、ママが買ってあげるわ」


「気に入ったのならパパがプレゼントしよう!」


「俺にはまだ…高価過ぎる…2万しかないんです」


ルディが手に持っていたハーキーマーダイヤを基の場所に置くと…コロコロと石が転がってルディの手の平にピョンと飛んでくる


えっ!!


あまりに不思議な出来事に全員が固まっているとおじさんは頭をポリポリとかきながら苦笑いして呟いた


「まいったねぇ…うちの石は意志が強くてな…石なだけに…ははっ…。


お前、おにいさんが気に入ったか…じゃあ…3000円でいいよ」


「えっ、で、でも…6万…するのに…」


「石はな…それこそ俺達が想像できないほど長生きでありとあらゆる歴史を見て来た生き証人だ…


自然のパワーに逆らわないのが俺のセオリーでな(笑)大事にしてやってくれ」


「あ、ありがとうございます!!!大切にします!」


「パパ、ママ、自分で買うよ。せっかく石が俺を選んでくれておじさんが安くしてくれたんだ。そうさせて」


「わかったわ。あなたがそう言うのなら…ねぇあなた…」


「そうだな…お前のいいようにしなさい」


「ありがとう!」


ミーモ達と同じ小さな手提げ袋を持ちながらルディは満面の笑みをたたえていた



「えっ? もう帰りたいって…あなた達、来たばかりじゃないの」


「こんな大きいショーは今日だけなんだぞ。指輪も見ればいいじゃないか…もっとゆっくり…」


今すぐ家に帰って石を出したいと言ってきかないミーモとキーモにキニーもコージュもびっくりしていた


「キニー、ふたりとも運命の石に出逢ってしまったのよ。私とスネイプが一緒に帰るから安心して」


「だけどミーナ…あなた達もゆっくり見たいでしょう? 困ったわ…ここはパワーが強すぎてどこでもドアが出せないの…」


トタッ… すると背後で可憐な足音が…


「キニーちゃん、きぃとねーさんと江戸も帰るからうちに来るといいさん」


「きぃちゃん、番いリング買ったんだ」


「ええ…お揃いのモルガナイトのワンドもね…ふふ…ふふふ」


身に着けているモルガナイトリングをキーモ達に見せながらご機嫌なハトモコ


「ねーさんとの愛が深まるさん♪」


「ええ!! きぃちゃんが…もっと私を…愛してくる…ふふふふ」


「きぃちゃん、それはありがたいけどどこでもドアは使えないわよ」


「大丈夫♪」パサッ


一瞬で大きな黒い鳩に変身すると…きぃちゃんははともこと江戸とキーモとミーモを懐に入れて飛んで行った


「俺も帰る!」


「ルディ、お前もか? あんなにたくさんショップがあるんだぞ」


「そうよ。あなたはモルガナイトは欲しくないの? 他にもどんな出会いがあるかわからないのに」


「少し待ちなさい。石伯爵…と言われるわたしがお前を呼んでいる石を感じるんだが…」


「俺を…?」


スネイプはルディを連れて反対側のブースに向かうと動物の形の石がたくさん置いてある店に足を止める


あ……!!


「パパ…これは…」


スネスプはニヤリとしながら頷いた


「この子は…おいくらですか…」


「お気に召されましたか? くるる…」


偶然にもスネイプが惹き寄せられた店は…ジニー家の娘、ぽっきんともっきん姉妹の営むパワースシトーンショップ「鳩の石」だった



「やあ、久しぶりだね。ぽっきんちゃん」


「ええ、ええ。スネイプ伯爵にミーナ奥様…くるる」


「ようこそ、鳩の石へ…その子はお坊ちゃまを呼んだみたいですね…600円です」


「え、あの、ですが…この子モルガナイト…で…」


「ええ。モルガナイトの小鳩です。可愛いでしょう? くるる」


「当店の子達は加工ではなく自然にその形で生まれて来たんですよ。だからこそ…この石たちが持ち主を選ぶんです」


「ください!!」


ルディが呼ばれて即決したのはミーモにそっくりなモルガナイトの小鳩だった


「あ、ありがとう…パパ…ミーモみたいだ…言ってくれなかったら気付かなかったよ…」


「まあ、こちらの水晶はあなたの手にそっくりなシルエットだわ…おいくらですの?」


「1500円です」


スネイプの長く美しい指を形どったかのような水晶に惹かれたミーナは一も二もなく即決した


「おお…この唇の形は…ミーナにそっくりじゃないか… わたし以外に見染められては困る!」


「くすくす…その心配はありません。その石がスネイプ様を選んだのですから…くるるる」


「では…決まりだ! これ以上の長居は無用だな? 二人とも…」




即座に頷いたミーナとルディはローズクオーツの唇に一目ぼれしたスネイプと共にホクホク顔でミーモ達のいるジニー家へと向かうのであった






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