盆踊り大会
「ミーモちゃん、キーモちゃん、支度できたぁ?」
「うん、コハちゃん達、お待たせ~」
「きぃちゃん達は現地で待ってるって」
「今年は上手く踊れたひとにセブンポッポの食べ放題無料券一年分が贈られるんだって」
「ぴゅるる、私も今年は頑張ろうと思って」
そっか、まきピュルちゃんやキーモ、きぃちゃん、きぃママ子ちゃん、小きぃママ子ちゃん、コキマちゃん達は日舞の名手だった!
「いやいや~、きぃママ子ちゃん、が参加したら優勝しちゃうから子供たちに悪いなぁ。はっはーっはーっ」
「いやですわ。あなたったら。私は踊りませんわ」
「え~ママそんなこと言わないで参加してセブンポッポの無料券ゲットしてよぉ」
「ママ、わたくしもコキマも参加するから一緒に踊りましょうよ」
「そうだよ、小きぃママ子姉ちゃんも言ってるんだからママ、踊って~」
「僕も応援するじょ」
「ふふふ、今年は私も参戦するわよ」
「キニーママ!! 」
「キニーはポッポ流の師範だからな。頑張れよ」
「ママ、キーモと一緒に踊ろうよ♪ねっ」
「親子で賞とれたら最高だね~」
「なに他人事みたいに…ミーモも踊るんだよ」
「え、そりゃ盆踊りは参加するけどミーモ、日舞上手くないもん」
「お待ちになって、ミーモちゃん」
「きぃママ子ちゃん…」
「ピジョンタウン主催の盆踊り大会ですもの。女王のママが考案してるから踊りの上手さじゃなくてね、楽しそうにキラキラして踊っている人が選ばれるんですって」
「そうなんだ。じゃあ気楽に参加しよっと」
「そうそう、ちなみに男性部門もあるから俺もスネイプもルディも参戦するぞ」
「わぁ! パパも踊るの? キーモ楽しみぃ♪」
「ミーモもぉ。スネイプちゃんとルディも出るなんてわくわくしちゃう」
「ああ、俺もその火ばかりは騎士になってママの浴衣で参戦するぜ」
「だが一番のライバルはダンパパだな…」
「えっ、ダンおじいちゃま?」
「そっか、ミーモ達は知らなかったね。ダンパパは日舞の名手でポッポ流の家元から跡目を継いでとまで言われた人なんだよ」
「そうなんだ~知らなかった」
「ええ、ダンパパが踊ったら周りは霞んでしまいますわ」
「確かにな…ダンパパの踊りはかっこいいからなぁ。はっはっは~」
「ねえねえ、ハトたろちゃんは踊らないの?」
「はっはっは、ミーモちゃん。僕は踊りが下手でね。筋が悪いんだよ。
最初からあきらめているからあくまで楽しんで参加するんだ」
「あなた! 何をおっしゃるの、その可憐さで踊ったら注目の的ですわ!」
「おいおい、きぃママ子ちゃん、きみの気持は嬉しいが僕は自分の力量は自覚してるんだよ」
「でも、わかりませんよ。賞は楽しそうに輝いて踊る方に送られるなら皆に可能性がありますもの。
私とマキーシャも参加します」
モールが恥じらいながら話に入ってきた
「私も盆踊りは初めてだから踊ることを楽しもうと思うわ」
「素敵よ、ミーナ! そうね。皆で楽しみましょうよ♪」
「そうですわね。賞に拘らないでうんと楽しみましょう」
「よし、じゃあ皆で行くとするか♪」
※
チュンチュンチュンクチュンクチュン♪チュチュンガチュン♪
ピジョンタウンの鳩姉さま達や魔女たちが輪になって楽しそうに踊っている
「もう始まってる~今年はくるっぽー音頭とちこりちゃんが歌うチュンチュン音頭が主に使われるんだって」
「あ、江戸ちゃんときぃちゃんも踊ってるよ~」
「あれ、ハトモコちゃんは?」
「ビデオカメラできぃを撮ってるわ…」
粋な浴衣姿のジニーが声をかけてくる
「あっ、ジニーちゃん綺麗♪」
「踊らないの? ママ…」
「ええ、今年は審査員なのよ(笑)みんな、楽しんでね」
目を血走らせブツブツ言いながらひたすらきぃちゃんを追いかけ撮っているハトモコ
「あの、お嬢様、踊られないんですか? お綺麗だから輪に入って下さいよ」
町内会の鳩おじさんに声をかけられるがハトモコは軽く舌打ちしておじさんをギロリ!
「何? 我が愛しの半身を撮っちゃいけないの?」
撮影を邪魔され白眼をひん剥くハトモコを見て踊っていたきぃちゃんは懐からスマホを出してパシャリと激写
「ねーさんの白眼…綺麗さん」
「綺麗なのはあなたよ!! きぃちゃんっ」
再びビデオカメラを構えてきぃちゃんを撮るハトモコにジニーはクスリと苦笑いする
「ハトモコったらせっかく美人に産んであげたのに変わってるんだから(笑)」
「ハトモコが楽しいならいいじゃないか…」
「そうね、ダン…踊ってらっしゃいな」
「行ってくる…」
ジニーにキスをすると藍染の浴衣を粋に着こなしたダンが微笑みながら盆踊りの輪に加わった
ざわざわざわ~
「お、おい、ダン様だ…」
「相変わらずすげえ…あの方が舞われると空気が変わる!」
ダンの崇拝者たちは一斉に固唾をのんで見惚れていた
「パパ~♪一緒に踊ろうさん♪」
「ああ、きいちゃん上手だね…」
ミーモとキーモは踊るダンを初めて見てあまりのカッコよさに驚き輪に入ることも忘れてひたすら見惚れてしまう
「ダンちゃん…かっこ…いい…」
「か、歌舞伎役者さん…みたい…なんか踊るたびに前髪がハラリっておめ目にかかって素敵!!」
「やっぱり敵わないな…パパには…」
呟くコージュにキニーときぃママ子が
「さあさあ、私達も踊りましょう♪」
「そうですわ、盆踊りは参加することに意義かありますわよ♪」
「そうでよ。ま、あなた見て。ルディが嬉しそうに踊っているわ」
ミーナの言葉にダンに見惚れていたミーモが我に返りルディを探すと…
輪の中でスラリとした美少年が満面の笑みをたたえ踊っているではないか!
素敵…ルディ、あなたはどうしていつもそんなに素敵なの…
「キーモ、コハちゃん、小きぃママ子ちゃん、コキマちゃん、私達も輪に入ろうよ~」
「そうだね。ついダンちゃんに見惚れちゃったよ。うん♪踊ろう踊ろう」
チャラッチャ~チャチャ♪くるっぽぉ、くるっぽぉ、ええ、ええ♪
「あっ、曲がくるっぽー音頭に変わったぁ」
「キーモ、これ好き♪楽しい~」
「お姉さま、盆踊りって楽しいですね」
「本当ね、マキーシャ。こうしてあなたと踊れるなんて幸せだわ♪」
「あ、トトちゃんとハトトコちゃんだっ、ハトマちゃんとともっぽ姫も踊ってる♪」
鯔背な若衆が叩く太鼓と流れる音頭に合わせくるくるくる皆が踊る
誰もが楽しそうに最高の笑顔になっていた
※
数時間後…
女王のジニーがステージに上がりマイクを持った
「皆さん、こんばんわ。楽しんでいらっしゃいますか?」
「はぁ~い、ジニーママ~♪」
「ええ、ええ♪鳩は最高だわ」
「そうです。鳩は素晴らしい! 皆さん、素敵な笑顔で踊っていらっしゃいましたね。
今年から踊りの名手の男女一人ずつにクイーンとキングが選ばれることになりましたので発表したいと思います」
おお~パチパチパチ
その場にいた全員が盛り上がり栄えある栄冠を手にする者の名前を聞こうと耳をそばだてている
「発表します…栄えある第一回の盆踊りキングとクイーンは…ルディ・スネイプとキーモ・セフィールです!
さあ二人ともステージにどうぞ♪」
ざわざわざわ…
ルディとキーモが!!!なんて素晴らしいの!!
大好きなルディと最愛の姉妹が選ばれてミーモは感動しながら精一杯拍手する
キングに選ばれびっくり顔のルディとキーモがステージにあがり景品のセブンポッポの無料券をジニーから贈呈されている
「素敵な笑顔で踊る姿は誰もを幸せにするパワーに溢れていました
二人とも、本当に素敵でしたよ」
「あ、ありがとうございます!」
「ありがとうございます」
ルディは勿論だがいつもはジニーちゃん呼ばわりするキーモが礼儀正しくお辞儀をして景品を受け取っていた
「大人になって…キーモ…」
娘の成長に思わず目頭を押さえるコージュ
「そして…今年は初のコンテストなので他にも受賞者が選ばれました。
それでは発表しましょう!
番い姉妹賞、ハトモコ・セフィロスときぃ・セフィロス! トト・モモ・ココ・セフィロスとハトトコ・セフィロス!! ピュル・セフイロス、ともピュルセフィロス、
ミーモ・セフイール! モール・セフィール、マキーシャ・セフイール!
舞の神賞、ダン・セフィロスときぃママ子・セフィロス、スマイル愛妻家賞、ハトたろ・セフィロス、スネイプ侯爵、コージュ・セフイール!
チャーミング大賞、江戸・セフイロス、キニー・セフイール、ミーナ・スネイプ、皆さん、おめでとうございます!
皆さんにはセブンポッポの無料券三ヶ月分が贈られます」
わ、私が選ばれるなんて…
びっくりするミーモ
「お姉さま、私たち選ばれたんですね…夢のようだわ…」
「マキーシャ…なんて幸せな夢なの…どうか覚めないで欲しい…」
きぃちゃんはわかるけど…何で私が?
輪に入ってないし…踊ってないのに…
不思議で仕方ないハトモこはジニーに聞いた
「ジニーママ、いいえ、女王様。あの、私は愛しの半身を撮るのに夢中で踊っていませんでした…」
そんなハトモコにジニーは優しい笑顔で言葉を返した
「気付かなかったの? ハトモコ…あなたはきいちゃんを撮りながら嬉しそうに羽根で舞っていたのよ。素晴らしい姉妹愛に対して十分に受賞する価値があるわ」
「ねーさん、よかったさん♪ステージに行こうよ♪」
「え、ええ、ええ!! きぃちゃん。そういうことなら謹んでお受けいたします。くるっ」
血の涙を流して喜ぶハトモコ
「ハトトコ姉さんと受賞できた~」
「嬉しいわね、トト…アイスをいっぱい買いましょうね」
抱き合うパラレルワールド姉妹…
「ピュルル、ピュルルル♪ともピュル~」
「まきピュル~!!」
嬉し泣きするインコの八百屋さん姉妹
「舞の神賞とは…素敵な賞をありがとう…ジニー…」
「素敵なのはあなたよ…ダン…踊っているあなたってたまらなくセクシーだわ…」
「踊ってる時…だけ?」
「あら、意地悪ね…くすっ」
百人近い鳩娘達を生んでもラブラブな女王ジニーと王のダン・セフイロス
「愛妻家賞なら僕が一番だな~はーっはっはっは」
「まあ、あなた、あなたは全てにおいて一番ですわ…」
「その言葉、そのまま返そう…神の舞賞おめでとう。きぃママ子…」
「あなた…」
どんな時もラブラブの二人…
「ルディとダン様に負けちまったが嬉しいぜ♪ きぃ様、ハトモコちゃん、おめでとう!!」
二人に拍手する江戸
「ルディがキングであなたと受賞できたなんて…私…私…涙がとまらないわ」
「綺麗だよ、ミーナ…ルディときみはわたしの大切な宝物だ…」
ミーナを熱く見つめて抱きしめるスネイプ…
「キニー、チャーミング大賞、おめでとう。素敵だったよ」
「コージュ、あなたこそ…愛妻家賞おめでとう…嬉しいわ…」
見つめ合うキニーとコージュもラブラブ
そして…
「おいで、ミーモ!」
ステージから颯爽と飛び降りてミーモを迎えに来てくれるルディ
「ミーモ~おいでよ~」
ピンクの小鳩になり翼をはためかせてミーモのもとに飛んでくるキーモ
「ありがとう、ふたりとも…キングとクイーンなんて素敵だよ…ミーモ、自慢だよ…」
「ありがとう。でもね、ミーモが番い姉妹賞を受賞したほうが私は嬉しいよ」
「キーモ…」
「俺もミーモとキーモと一緒に初めて踊れたことが本当に嬉しくてだからこの賞は三人の賞なんだ…ありがとう
ミーモ…番い姉妹賞、おめでとう」
小さなミーモを抱き上げてほっぺに優しくキスするルディ
誰もが幸せな盆踊り大会だった
※




