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魔女ハワイへご招待

「キーモ様、ミーモ様!!」


突如内にやって来た新婚のぽっぽことステファンにミーモとキーモはびっくり


「え~! ぽっぽこちゃんとステファンだぁ」



「ぽっぽこちゃん、ステファン、ふたりとも新婚旅行中じゃなかったっけ?」


ぽっぽことステファンは嬉しそうに両翼に大きなアイスボックスを抱えて説明する


「驚かせて申し訳ありません。魔女ハワイで食べたヤシの実ソフトがあまりに美味しいのでお二人に召し上がって頂きたくて


ジニー様が繋げてくださったどこでもドアから来てしまいました くるる」え~


「わぁ! 大きいソフト~♪ ミーモ、ソフトクリーム大好きだから嬉しい♪」


「キーモも♪」


「まあまあ、あなた達、新婚さんなのにもう帰って来たの?」


キニーがアイスココアを淹れてぽっぽこ夫妻を歓迎してくれる


「キニー様、美味しいんですよ! このヤシの実のソフトクリーム、濃厚でミルキーでお口に入れると途端にミルクになってしまうんです 


コージュ様と召し上がって下さいませ~ くるるる」


「あまりに美味しいから私達にってどこでもドアで持って来てくれたの」


キーモに訳を聞いてキニーもさっそくご相伴にあずかると…


「なに…これっ!! 美味し過ぎるじゃない♪」


「ええ、ええ♪ ですからつい来てしまったんです。


突然のご無礼をお許しくださいませ」


「何を言うのよ! こんなに美味しいソフトを届けてくれたのに無礼どころか大感激、大感謝だわ」


「ね~ママ、美味しいよね♪ ミーモ、もっと食べたい」


「なんだ、なんだ、ヤシの実ソフトだって?」


食いしん坊のコージュも顔を覗かせる


「コージュ様、お邪魔しております。どうぞ召し上がってみてください」


「ありがとう。ぽっぽこ、ステファン、どうだい? 魔女ハワイは」


「はい、コージュ様、虹色に輝く美しい海に感動しました!


ぽっぽことサンセットビーチで眺めた夕日をわたくしは生涯、けっして忘れることはありません


このような幸せな時間を過ごせるのはすべてキーモ様とミーモ様のお陰でございます」


「ええ、ええ! おふたりのご恩を私たちは永遠に忘れません。くるるるる」


「ステファン、もういいって(笑)

それよりこのソフトジニーちゃんには持って行ったの?」


「ジニー様は毎年、ご家族で魔女ハワイにいらしていますがヤシの実ソフトは今年発売された新作なので喜ばれると思います♪ 


これから届けに行くところですわ くるる」


「じゃあジニーちゃんより先に私達に届けてくれたの!


ありがとう二人とも」


感動するミーモとキーモ


「とんでもございません

このステファン、お二人に喜んで頂けるならどんなことでも厭いません」


「ありがとう。ステファン、ぽっぽこちゃん、キーモ、その気持ちだけで本当に嬉しいからこれからも仲良くしてね


すっごく美味しいからジニーちゃんときぃちゃん達に食べさせてあげて」


キーモの優しい心遣いに感動したステファンとぽっぽこは涙を羽根で拭いながらお礼を言った


「身に余るお優しいお言葉を…ありが…とうございまくるるる…」


「ステファン、そんなに泣かないで

二人が泣いて帰るとジニーちゃんが心配しちゃうよ」


「え、ええ、ええ…そうですね…」


二人はひとしきり泣くとキニーの淹れたアイスココアを飲んで落ち着きキーモとミーモに挨拶する



「それではキーモ様、ミーモ様、これにて失礼致します。


さあ、ぽっぽこ…ジニー様のところへ…」


「ええ。あなた…それでは皆様、ジニー家に行ってまいります


魔女ハワイから戻りましたらまた伺わせてくださいませね くるっ」


「うん、うん♪ ぽっぽこちゃん、待ってるね」


「ソフトクリーム美味しかったぁ ごちそう様」


ぽっぽことステファンは寄り添いながらどこでもドアでジニー家と帰って行った



一時間後…


トタ…!!


「キーモちゃん、ミーモちゃん、こんにちわさん♪」


「御機嫌よう。我が愛しの半身と遊びに来たわ…」


今度はきぃちゃんとハトモコちゃんがどこでもドアでやって来てキーモ達は大喜び


「きぃちゃん!!」


「わぁ♪きぃちゃん、ハトモコちゃん♪」


スリスリスリ…キーモにミーモ、きぃちゃんは抱き合いスリスリして再会を確かめ合う


「キニーちゃん、コージュパパ、こんにちわ


あのね、来週から私達、家族で魔女ハワイに行くんだけどきぃ達と一緒に行かない?」


「ええ、ぽっぽこ夫妻が是非、あなた方ファミリーをご招待したいってジニーママに頼みに来てね

どう? ご家族で行きませんか?」


「わぁ!! 魔女ハワイに行けるのぉ?」


「行きたい行きたい♪ パパ、ママ、行こうよ~」


初めての魔女ハワイ旅行にテンション爆上がりのキーモ達


キニーはにっぽりと微笑んで頷いた


「嬉しいわ♪ 魔女ハワイに行くのは新婚旅行以来だもの!


ねぇコージュ」


「ああ♪ しかもぽっぽこ夫妻のご招待とあらば喜んでご一緒させていただくよ」


「わかったさん♪ 旅行の準備は全部、ジニーママ達が手配するから持っていく荷物は下着やパジャマくらいでいいさんよ」


「ふふふ…決まりね。 さっそくママに伝えてくるわ」


「待って、ハトモコちゃん、ミーモ達もジニーちゃんにお礼言いに行く~」


「待ちなさい、ミーモ。パパとママも一緒に行くわ


きぃちゃん、素敵なお誘いをありがとう」


「えへへ…お誘いしたのはステファンとぽっぽこちゃんだよ


ソフトクリーム持って来てくれて二人ともさっき魔女ハワイに戻ったさん」


「まあ! そうなの。どこでもドアは本当に便利ね~」


キニーとコージュは瞳をキラキラさせ喜んでいる二人の娘達を連れてきぃちゃん達とどこでもドアでジニー家へと向かって行った
















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