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ホームシック

「こんばんわ。魔界からの案内人、鳩代です」


「こんばんわ。田峯弘樹です」


「こんばんわ。妖怪正面じじぃです」


「こんばんわ。妖怪の妻です」


「はじまったよ~魔界からの案内人♪」


「ねえねえ、ミーモの投稿、読まれるかなぁ ねえ、キーモ。キーモ?」


…… ……


無言なまま青ざめているキーモに気付いたハトモコは


「あら? キーモちゃん顔が真っ青…どうしたの?」


きぃちゃん、ママを呼んで頂だい」


「はい、ねーさん!」


トタトタトタ…



「ママ、ママ、キーモちゃんが大変さん!!」


「キーモちゃん、大丈夫?」


慌てて傍に来たジニーはキーモのおでこに魔女シートをペタッと貼り付ける


『精神的腹痛』とシートに文字が浮き上がるのを確認すると、ジニーは娘のハトトコに往診に来るように連絡した


※魔女シートとは体調の悪い時におでこに貼ると「風邪」や「熱中症」など、病名が浮き上がる便利な魔法のシートで各家庭の必須アイテムである


キーモはお腹を押さえて蹲っている


「おなか…痛い…ママ…パパ…助けて…」


「キーモ、しっかりして、大丈夫? ねえ、キーモ!!」


具合の悪そうなキーモが心配で取り乱すミーモ


「大丈夫よミーモちゃん。 ハトトコに連絡したからすぐに来るから待っててね」


※治らない病気はないと云われているポッポ病院の副院長で名医であるハトトコは

5分後にどこでもドアから駆けつけてきた


「待たせてごめんなさいママ。キーモちゃん、もう大丈夫よ。 すぐに診察しましょうね」


「ハトトコ先生…」


15分後、診察を終えたハトトコはキーモちゃんと半べそのミーモに容態を伝えた


「ちょっとした食べすぎと精神から起こした腹痛だから心配ないわ キーモちゃん、あーんして」


ハトトコはピンクの小さな錠剤をキーモの口に入れてお水を飲ませる


「大丈夫なの? ハトトコ…」


心配するジニーにハトトコはキーモがホームシックで腹痛を起こしたことを伝えた


「ええ、ママ。今すぐにおうちに帰れば嘘のように治るわよ」


「よかったわ! さっきキニーに連絡したからすぐに迎えに来るわよ 

おばあちゃまと一緒に待ってましょうね、キーモちゃん」


優しいキニーママからパパとママがお迎えに来ることを聞いてキーモはにっぽりと微笑んだ


「パパとママが来てくれるの? ありがとうジニーちゃん」


「よかった。キーモ、もう痛くない?」


「うん。平気だよ。心配させてごめんね、ミーモ」


「わーん…よかったぁ! 真っ青になって苦しんでるからどうしようかと思った…」


キーモに抱き着いて泣くミーモをハトモコときぃちゃんとお取り巻き達が優しく慰めてくれる


「よかったわね。キーモちゃん、ミーモちゃん」


「なんともなくて良かったべ。この塩煎餅お土産に持って行ってけろ」


「じゅりり…キーモちゃん、よかっじゅり」


「すぐにキニーママが来るさんよ」


「おうおう、よかったなぁ。ルディ、おめぇも真っ青だぜ。大丈夫かい?」


「ありがとう、江戸。何ともなくて本当によかった! キーモ様、もう痛みませんか?」


「うん、もう痛くないよ ルディも心配させてごめんね


ミーモが泣いちゃったよ」


「ミーモ様、もう大丈夫ですよ


先ほどお薬も飲まれましたからおうちに帰れば安心です。お可哀想に…こんなに震えて」


キーモに抱き着いて震えているミーモの背中を優しくルディが撫でて慰めているとキニーとコージュとスネイプ夫妻がどこでもドアから入って来た


「ジニーママ、ダンパパ、知らせてくれてありがとう! キーモ! 大丈夫なの?」


「大丈夫か、キーモ…心配したぞ」


「パパ、ママ、会いたかった…キーモ、おうちに帰りたいよ」


「はいはい、帰りましょうね ミーモとルディはどうする?


お泊りしていっていいのよ」


キーモを抱っこしながら訪ねるキニーママにミーモもギュっとしがみつきながら


「ミーモもルディと帰る

いつだってキーモと一緒だもん! おうちに帰る」


そんなミーモを微笑みながらコージュパパが優しく抱き上げる


「そうかそうか、よしよし、帰ろうなミーモ」


「ハトトコ、忙しいのにすぐに診てくれてありがとう」


鳩姉妹のハトトコにお礼を言いながらキニーは診療代を払った


「いらないわよ、キニー姉さんからとれないわ」


「ピジョンタウン一の名医が何言ってるの


きちんととってくれないと困りますよ ハトトコ先生(笑)」


「頂いておきなさいな ハトトコ」


「わかったわジニーママ。 ではキニー姉さん、遠慮なく頂きます


何かあったら飛んでくるからいつでも連絡してちょうだいね」


「ありがとう。ハトトコ」


ハトトコは頭を下げてお礼を言うとどこでもドアから帰って行った


「さあ、いらっしゃい。ルディ パパとママと帰りましょうね」


「おいで、ルディ。一緒に帰ろう」


大好きなパパとママが迎えに来てくれたのが嬉しくてルディは魔性犬の姿に戻ると両親に抱き着いてペロペロと顔を舐めながら甘えている



わんわん あぉあぉう ふにゅーん 「ママ、パパ、会いたかったよ 俺もミーモちゃん達と一緒に帰る」

「ミーモちゃん、キーモちゃん、ルディ、元気でな

いつでも来いよ」


「ありがとう江戸。またいろいろ語り合おうな」


『二人ともイケメンで…なんて耽美なのかしらっ くるる…』


ハグして友情を確かめ合う江戸とルディを腐女子のミーモは嬉しそうに見惚れていた



「楽しかったよ~キーモちゃん、ミーモちゃん、ルディくん、またいらっしゃいな」


「今度、新作のバター煎餅持っていくべ」


「じゅりっ…ふたりともまた遊ぼうじゅり…」


「カメちゃん、じゅりっちゃん、トモじゅりちゃん、鳩姉さま、ありがとうございます」


「きぃも今度ねーさんと江戸と遊びにいくさん」


「うん、きぃちゃん、待ってるね

ハトモコちゃん、ありがとう。また遊ぼうね♪」


「ええ、ええ。またいらっしゃいね きぃちゃんと待っているわ…」


「二人ともお待ち。お泊りの記念にこれをあげよう。ルディくんにも…ぴ~よ!」


ピヨは自分の身体から黄金の羽根を三枚ほど嘴で抜き取るとキーモとミーモとルディにくれた


「まあピヨ! 痛くないの?

よかったわねあなた達♪ ピヨの金色に輝く羽根は最強のお守りになるわよ


キーモちゃん、ミーモちゃん、ルディくん、またいらっしゃいね」


「ありがとうピヨちゃん。ジニーちゃん、ダンちゃん、お世話になりました」


「ありがとうピヨちゃん、頂いたお羽根、キーモもミーモもルディも大切にします。

ダンちゃん、ジニーちゃん、ありがとうございました」


「ピヨ様、魔性犬のわたしにまで頂けるとは感激です…我が家の家宝に致します…ありがとうございます!!」


「うむ…ピヨナゲットと夜食のジニーのおにぎりも持っておいき」


ジニーが夜食に作ったピヨちゃんのチキンナゲットとおにぎりをたくさんバスケットに詰めて娘のキニーに持たせてくれる



「ありがとう。ママ…久々のママのおにぎり、懐かしいわ♪


ピヨちゃん、大事な羽根を子供たちにくださってありがとう」


「ピヨ様、ルディにまで美しいお羽根をくださり、光栄でございます!」


「ピヨ嬢、ルディに大切な御羽根を賜り身に余る光栄でございます」


キニーとスネイプ夫妻にも感謝され気を良くしたピヨは「ピヨピヨピヨピヨ、ピィピリピィ♪」と高らかに歌いながら舞い始めた


「おお、ピヨ姉さま、素晴らしい!」コージュパパも感動している


「ピヨは生けるぬいぐるみだもの こんなにモフモフで可愛いのに優しくて歌も上手で…本当に自慢の姉だわ」


番大魔王のハトモコの母なだけありシスコンのジニーは愛する番い姉妹のピヨを褒められてご機嫌だった




パクパクパク…


ルディもスネイプ夫妻と一緒にどこでもドアから帰って行き、親子水入らずになったキニー家ではさっきの腹痛はどこへやら…


嬉しそうにおにぎりとピヨナゲットを頬張るキーモをミーモとキニーとコージュと使い魔たちは笑いながら見つめていた


しっかり者のキーモもまだまだ子度はで甘えたいお年頃


何はともあれ楽しかった初のお泊りはキーモのホームシックで日帰りとなり幕を閉じたのであった






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