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ジニー家の人々

「でな、お兄ちゃんに『絶対に振り替えるな! 振り返らないで走れ!』って言われながら二人で走ってその幽霊から逃げたんだよ」


江戸の洒落にならないほど恐ろしい実話怪談に子供たちは震えていた


「ミーモ、夜中トイレに行けない…」


「キーモも…江戸ちゃんは怪談が上手ね」


「俺を起こしてください お二人とも


ルディがいつでもお供いたしますよ」


「大丈夫さんよ きぃは宵っ張りさんだから一緒に行ってあげるさん」


「おらのことも起こしけれ」


「じゅりっ…一緒に行ってあげじゅり♪」


「みんな優しいね~ありがとぉ」


「うふふ 鳩姉さま達もママもパパもピヨちゃんもいるから平気よ


江戸の怪談、怖かったでしょ」


「じゃあ次は…きぃが語ろうかな…」


きぃちゃんは黒いフードを被ると魔力で部屋のカーテンを閉めて真っ暗にする


暗い部屋には蠟燭の灯りだけがぼんやりと灯っていてなんともゾットとする空間が演出された


「きゃあ! 怖いよキーモ、ルディ!!」


「大丈夫だよミーモ、怖がりなくせに怪談好きなんだから(笑)」


「ほら、こうすれば怖くありませんよ」


ルディがミーモとキーモをマントに入れて安心させる


「うふふ、怪談を聞くならこの番い毛布を使いなさいな


これに包まれると悪霊や恐怖から守ってくれるわ」


そう言ってミーモ達を番い毛布でくるんでくれた優しいハトトコ姉さんにキーモとミーモはお礼を言った


「ありがとう、ハトトコちゃん」


「この毛布はねうちのイチオシ商品なの


魔除けの効能があるから安心だよ」


ハトトコの番い姉妹のトトちゃんは説明しながらホットショコラを皆に配っている


「トトちゃん、久しぶり~」


「二人とも元気だった?


ねーさん、私達も怪談聞こうよ」


「いいわ、トト 冷凍庫からアイス持って来ましょうね」


「ありがと、ねーさん、アイスを皆にも配ってあげて」


「わかったわ みんな、トトからの差し入れよ」


「わあい♪アイスだぁ ミーモアイス大好き♪」




「賑やかだな ピヨも子供の頃はよくああして遊んだものだ」


「本当ね、ピヨ ミーモちゃん達、ホームシックにならないかしら」


「はっはっは…どこでもドアがあるからパパとママが恋しくなったらいつでも帰れるさ」


「それもそうね


今夜はご馳走にしなくっちゃね、ピヨ、そろそろ手伝って」


「ああ、かまわんよジニー やはりビュッフェスタイルにするか…」


「そうね、キーモちゃんとミーモちゃん、ルディさんの好物をたくさん作ってあげなくちゃね」


「はっはっは、お前は料理の天才だからなぁ あの子達も喜ぶだろう」


「もう、ピヨったら…」



※ 男言葉で話しているのはジニーの最愛の番い姉妹の姉のピヨ


ピヨは大魔王で大きなモフモフのヒヨコのルックスをした鳩人間であるが夫の黒い伯爵にだけは女らしく話している

変わり者のピヨにはカーピヨ、マキピヨ、ブビピヨの三人の小鳩たちとブー兄さんという兄がいる



「ただいま、ジニー、クロロック伯爵からいい肉をもらったぞ」


「おかえりなさい、ダン まぁ! 素敵


焼肉もいいわよねぇ どうしょうかしら」


「バーベキューはどうだ? インコの八重やさんの野菜もあるし…俺も手伝うぞ」


ジニーの夫のダン・セフィロスは大変な愛妻家であり鳩娘たちみんなをこよなく愛するイケメンで心優しい王様である

ダンの趣味は料理、釣り、チェス、読書、怪談、舞台観劇、メタルと幅広く博学で頭がいいため、鳩娘達は全員がファザコンなのだ


「おお、それはいい!


ダンのバーベキューのタレは絶品だからな」


「ふむ、バーベキューなら子供たちも喜ぶだろう


ダン、ピヨ、俺も手伝おうか…」


「ああ、黒い伯爵、頼んだよ」


「ピ~ヨ♪ あなたったら…お願いするわ」


ピヨの夫の黒い伯爵は耽美なVampireで愛妻家で子供たちを愛する穏やかで優しい父親であり、ダンの親友なのだ



怪談で盛り上がっている子供たちを楽しませようとジニーと夫のダンとピヨとピヨの夫の黒い伯爵は夕食の準備に取り掛かるためにキッチンへ向かった











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