鳩ポッケ
きいママ子ファミリーがお泊りに来て翌日
キニーママときいママ子がキッチンで朝食を作っている
「いい匂い…」
わん わんわんくぅーん「ミーモ、起きて もうすぐ朝食だぜ」
「ミーモ、起きろ~」
ルディに顔をペロペロされキーモに鼻をつままれミーモはようやく目が覚めた
「おっはよ、ルディにキーモ」
すると子きいママ子とコキマがホットミルクを持って来てくれる
「おはよう ミーモちゃん、キーモちゃん 蜂蜜入りのホットミルクよ」
「ルディちゃんは冷たいミルクにしておいたけどいいかしら?」
おーん…くぅーん「ありがとう子きいママ子様、嬉しいです」
「やっぱりきいママ子ちゃんに似てふたりとも優しいね~」
「いやですわ からかわないでくださいまし…」
「ほんとだぁ 口癖までおんなじぃ~きいママ子ちゃんが2人いるよ~」
「ピュルル♪ あとでカボチャでパイを焼きましょうね」
「わぁピュルちゃんとトモピュルちゃんだぁ♪ インコの八百屋さんのお野菜は美味しいもんね~」
「あれ? イチロちゃんやジロちゃんや…男の子たちがいない…みんな、どこ行ったの?」
そう
女の子以外の兄弟鳩たちがいない事にミーモとキーモが気付くとコハが教えてくれる
「ああ…男子連はママの鳩ポッケでぬくぬくしてるよ」
「鳩ポッケ?」
「ミーモちゃん、知らないのか…あのね、鳩ポッケって母性愛の強い鳩ママが持ってるカンガルーのポケットみたいなモノで
中はとっても清潔でフワフワしててね、夏は涼しくて冬はホカホカで暖かいの
ママの愛情で出来る魔法のポッケだからいくらでも広がるんだ
だからね、子供は何人でも入れるんだよ」
「キーモも知らなかった
じゃあうちのママも持ってるの?」
「絶対あるよ
キニーちゃん、いつも母性花咲いてるし…今度入ってみたら?」
「うん、ママに聞いてみよっと
そっか、男の子は皆で鳩ポッケに入ってるからいないのね」
「そうそう 中でお菓子食べたりしてると思うよ
でもね…子供が入るのはわかるんだけど…くるるる…」
呆れたように眉間に皺を寄せるコハ
「え、どうしたの? コハちゃん…」
「ピュルル あのね…パパも一緒に入ってるのよ くすくす」
「ええぇぇ~!!
ハトたろちゃんも?? 大人…なのに??」
「でしょ?
いい年してママにいっつも甘えてて…サブロやゴロとママを取り合っているんだから…コハはパパが恥ずかしいよ…
キーモちゃん達のコージュパパは大人でかっこよくて羨ましいよ」
「コハちゃん、そんな風に言ってはダメよ
パパは純粋なんだわ」
コキマに言われため息をつくコハ
「はいはい…コキマとコきいママ子はパパびいきだもんね」
「コハはね、本当はママに甘えたいんだけどいつも弟たちとパパに鳩ポッケを独占されて可哀想なの
コハ、私達がいるからね」
姉の子きいママ子とコキマとピュルに抱きしめられコハは嬉しそうに三人に甘えている
「コハちゃん、よしよし
キーモも可愛がってあげようね」
寂しそうなコハをキーモが撫でるとコハは瞳をキラキラさせる
「あ、ありがとう キーモちゃん」
皆が取り合う魅力的な鳩ポッケか…
クールにみえるコハちゃんだけどママに甘えたいんだな
これは…きいママ子ちゃんとハトたろちゃんに言ってあげねばっ
ミーモが決心するとその肩をバフッとルディが叩いた
ブンブンとルディは首を横に振ってミーモにだけ聞こえるように脳内に話しかける
「ダメだよミーモ きいママ子ちゃんはね、コハちゃんのこともすごく愛してるんだ
彼女は子供たち全員にくまなく愛情を注いでいるんだよ」
「でも、ルディ、コハちゃんは悲しい想いをしてるじゃない
見て
お姉ちゃん達に可愛がられてあんなに嬉しそうだよ
キーモに撫でられておめ目ウルウルさせてて…
弟たちやお父さんに独占されて甘えられないなんて可哀想だよ…」
「大丈夫、コハちゃんが素直にきいママ子ちゃんに甘えれば受け止めてくれるよ…」
「ルディの言うこと わかるんだけど…ミーモは素直になれないコハちゃんの気持がわかるの
ハトたろちゃんはどうしてコハちゃんの寂しさに気づかないの?
おかしいよ! ちょっとハトたろちゃんにお話ししてくる」
トタトタトタ
「おいっ、待てって…」
ルディが止めるのも聞かず ミーモはきいママ子ちゃんのいるキッチンへ走って行った




