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銀霧のグレンツェ  作者: 鳥居賀風
不吉の島
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真相

____お前は俺が悪に見えるか?


俺の目の前に現れた少年は、俺にそう告げた。

襲われた時は、俺と同じくらいの人間だと思っていたが、実際に見ると断然幼い。

しかし、その彼が放つ雰囲気が年相応ではないと感じさせていた。


「…君は影魔なのか?」

「俺は俺だ。それ以下でもそれ以外でもない」

「なんで俺を拘束した」

「お前には俺たちのことを知ってほしかった。俺たちが何者なのかを」

「どういうことだ?」

「これは、随分前の話だ。この場所である表面上は、エスト鉱石生成実験が行われていた。そして、銀霧の影響で狭間の門が開き、この島に大災害をもたらした。だが、それだけご目的じゃなかった」

「彼らの目的は3つあった。ひとつはエスト鉱石生成。もうひとつは人類が狭間の門の向こう側に足を踏み入れること」

「そして、その足を踏み入れたのがダリアス=クーパーということか」

「そして、奴はどうやってか影魔法を習得した。それは、彼自身の目的のひとつだったのかもしれない」

「その言い分だと、事を起こしたのは、ダリアスだけじゃないのか?」

「最悪は、メディラントだ。彼らは新たな平気を手に入れようとしていた。圧倒的な力。そこで彼らは影魔に注目した。そして、非人道的な実験をした」

「本当の目的は、拘束した影魔と人間を掛け合わせたキメラ生成実験だったんだ。そして、そこで生み出されたのが僕たちだよ」


彼がそういうと、彼の背後の闇から少年少女たちがぞろぞろと現れる。

俺は、息をするのも忘れそうになる。

こんなことがあっていいのかと。


「キメラ生成が上手くいかなかったメディラントの研究員は、いつも以上の人数を実験に使用した。そこで、大量のマイナスエネルギーが発生した影響で、狭間の門が開門したというのが、本当話さ。そして、その事故と同時に偶然の産物のように生成は成功した」

「君たちは、人間でもあり影魔でもあるのか…」

「この話を聞いても俺たちは、正義か悪かどっち?」


彼らは、俺に答えを求めた。

この残酷な答えを。

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