そして②
エリアスたちは、宿舎へと辿り着く。
建物の中に入るとそこには、深傷を負っているダリルがカタリナに看病されていた。
「ダリル!!」
皆がそう叫び、彼の元へと駆け寄る。
ダリルは、俺たちの叫び声を聞いても意識を失っているらしく微動だにしない。
「カタリナさん、一体何があったんですか?」
「ある魔法使いに襲われてね」
「ダリルは、大丈夫なんですか?」
「一応一命はとりとめて入る。しかし、いつ目が覚めるかは私にもわからない」
「そんな…」
誰よりも全体を見て行動してきた彼の存在は、エリアスたちにとっては柱のような人物だった。
「あのー、その魔法使いってもしかして、ダリアスとかいう人じゃないですか?」
疑問に感じながらレーチェがカタリナに伺う。
「ああ、その通りだ。よくわかったな」
「私たちもダリアスに襲われたんです。なんとか撃退しましたけど、深傷は負ってい他はずです」
「それはおかしい。私が出会った時の彼は無傷そのものだった。そして、私はやつをこの手で殺した」
「じゃあ、ダリアスは2人いるってこと…?」
皆の間に沈黙が流れる。
少しの思考のうち、カタリナがある可能性に気がつく。
「もしかしたら…」
「どうしたんですか?」
「私の目は特殊でね、真実を暴く力を持っている。あの時は、私は、弱点という点でコアの位置を暴いた。そもそも、コアとは何なのかを疑問に思うべきだった。首を切断されても心臓を突き刺されても死なない人間など存在しない。そうなると自ずと答えが見えてくる。奴は、自身の身体を何体も持っている」
「つまり、分身ということですか?」
「分身魔法なら術者がある程度の距離にいないと解けるが、そうならなかった。ということは私たちの知らない力が働いているのかもしれない」
「じゃあ、奴は生きているということですか?」
「おそらくね」
まだこの脅威が続くかもしれないそんな不安が押し寄せる。
それとは関係なく、レーチェがあることを思い出す。
「ザックとハルカゼは?」
周りを見渡しても二人の姿は見えなかった。




