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銀霧のグレンツェ  作者: 鳥居賀風
不吉の島
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宝石の可能性

カタリナは、自身の持っているショットガンの銃口をダリアスに向けていた。


「あなたは、そこのいるダリルくんより脅威になりそうですね」

「それは、どうも」


そう言葉を投げ捨てると、カタリナは、複数の宝石を銃に充填する。


___宝石銃術 パライバトルマリン


彼女は、引き金を引き相手に向かってそれらを放つ。

放たれた宝石は、ネオンブルーの輝きを放ち、閃光の如くダリアスを貫く。

この攻撃が如何に脅威かということを理解したダリアスは、身体の中心目掛けて飛んできた銃弾を間一髪で着弾点をずらす。


「これでわかった。お前の弱点はそこだな」


そう、心臓や首を破壊しても死なない化け物の弱点。

それは、動力となるコアの破壊。

そのコアの位置をカタリナは暴いた。


「なぜ、コアの位置がわかる…_」


カタリナは、片目に施している眼帯を外すとそこには、ガーネットの宝石が埋められた板。


「私の目は特別性でね。真実を必ず暴く力があるんだよ」


命の危機を感じたダリアスは、黒き手を用いてカタリナではなく疲弊しているダリルを人質にとり、手繰り寄せる。


「これで、私のことを打ち抜くことはできない。あなたが動いたらこの男は死ぬことになる。これで形成逆転ですね」


勝利を確信したように誇るダリアスに対して、カタリナは呆れた表情を浮かべる。


「いえ。あなたの負けですよ。ダリアス=クーパー」

「何?」

「パライバトルマリンは、絶望に打ち勝つ力があります。だからいかなる防御も打ち抜くことができる。そして、私がその宝石と共にもう一つ放った宝石」

「もう一つだと…?」

「宝石銃術 カーネリアン。これは、勝利の宝石。この宝石はあなたの弱点を確実に破壊して私に勝利を導く」


その言葉と共に、ダリアスの体が次第に硬直していく。

コアが体内に入り込んだカーネリアンによって破壊されたことを意味していた。


「あなたは、私の可愛い弟子を殺そうとした。その償いを受けるがいい」


ダリアスは苦しみもがきながら、最後の言葉をカタリナに話す。


「いいだろう。ここで死んであげよう。だが、私は蘇る。また会おう救世主たち」


ダリアスは、黒煙に包まれ消失した。

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