救世主の力
その声は、俺たちが知っている声。
彼女がいるとなんとかなるとも思えてしまう。
そう、君の名前。
「アルディア」
アルディアは、こちらに笑みを見せると共にダリウスに向かって、飛び込んでいく。
しかし、飛び込んでいくと奴が仕掛けた時限式の魔法が発動してしまう。
それを説明する時間はなかった。
次の瞬間、爆発が起きる。
が、煙の中から出てきたアルディアには傷一つもなかった。
何故、彼女は怪我を追わなかったのかそれは、彼女にはその魔法が見えていたとしか考えられない。
彼女は、次々と魔法をくぐり抜け、ダリウスへの射程距離に入る。
「おやおや、君も私の邪魔をするのかね」
「あなたが、やったの?」
「あなたが、エリアスをあんな酷い目に合わせたのって聞いてるの」
「ああ、そのことか。そうだよ、私はまず彼を殺さないといけないんだ。だから、君そこをどいてくれないか?」
ダリウスが話し終えた次の瞬間、アルディアは二丁の拳銃から弾丸をやつめがけて放つ。
ダリウスは、防御体制に入り黒き手が彼の前に現れてその攻撃を防ごうとする。
やつに向けて放たれた弾丸は、1つ目の弾丸はやつの防御に阻まれる。
しかし、もうひとつの弾丸はその防御を通り越し、やつの胸を貫く。
「少しズレたか」
アルディアは、直ぐに再装填を急ぐ。
「あなたは、私に勝てないよ」
「君のその力はなんだ」
「救世主の力だよ」
アルディアがひっそりとダリアスに伝える。
___救世主の力?
そんな言葉俺は知らなかった。
アルディアは、あの修行で何を得たのか。
アルディアは、やつの後頭部に向けて構える。
「バイバイ」
次の瞬間、俺の意識ポツリと途切れた。




